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妹の誠実な婚約者
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「マーガレット様、お伺いしたい事があります」
「はい、何でしょうか」
休憩から戻ったアーノルド様は、深刻な表情をしてらした。
「デイジーから聞いたのですが、服装を注意されたと言うのは本当でしょうか?」
「はい、本当です」
「何故ですか?女性がお洒落を楽しむ事を、私は好ましいと思います。マーガレット様のように、シンプルな物を好まれる方もいらっしゃるでしょうけれど…デイジーに苦言を晒したのは、何か理由があっての事でしょうか」
「お洒落をする事が悪いとは思っておりませんが…ドレスや外出着の仕立てを、控えて欲しいと頼んだのです」
アーノルド様はとても驚いた顔で、私を見た後、また質問してきました。
「失礼ですがマーガレット様は、パーティに参加された事が無いと聞いております。知らないのは仕方が無いと思いますが、同じドレスを毎回着て来るご令嬢はおりませんよ?」
これは駄目だと思った。
アーノルド様がデイジーの浪費を認めてしまったら、伯爵家は世継ぎを決める前に没落してしまう。
私がお父様の方を見たら、ゆっくりと頷いてくれたので、帳簿を取り出した。
「婚約中とは言え、他家の方にお見せするような物では無いのですが…」
そう言って、帳簿を手渡した。
「私が見ても良いのですか?」
「はい。私から説明するよりも、ご自分の目で確かめられた方が、理解出来ると思います」
帳簿を開いたアーノルド様の顔が、無表情になった。
ページを捲る度に、どんどん青褪めていく。
一通り目を通した後、帳簿を返してくれた。
「申し訳ありません。伯爵家が負債を抱えて、返済が滞っていると言う話は伺っておりましたが…その原因が、夫人とデイジーにあるとは…」
「謝らないで下さい。アーノルド様が悪いのではありません」
「この生活が当たり前と思っているのでしたら、私の持参金も、直ぐに使い果たしてしまうでしょうね」
「お恥ずかしい限りです」
「もしかして、マーガレット様がパーティに参加されないのは、ドレスが無いからなのですか?何時も質素な衣服を、纏っているのも…」
私は恥かしくなって、アーノルド様から目を離し、俯いてしまった。
「すみません。知らなかった事とは言え、酷い言葉を言ってしまいました。マーガレット様も年頃の女性なのに…気遣いも出来ず、本当に申し訳ありませんでした」
「どうか気にしないで下さい、私は大丈夫ですから」
私より三歳も年上の方に頭を下げられたら、恐縮してしまうわ。
この方は、とても誠実なのだわ。
「私の方からも、デイジーに注意しておきます。パーティへの参加は断る様にして、外出着も増やさないようにと、伝えます」
「お手を煩わせてすみません」
「いえ、私の婚約者ですから。諫めるのも務めです」
そう言ってアーノルド様は、少し困った様な笑顔を向けてくれた。
私の胸が、またチクリと痛んだ
「はい、何でしょうか」
休憩から戻ったアーノルド様は、深刻な表情をしてらした。
「デイジーから聞いたのですが、服装を注意されたと言うのは本当でしょうか?」
「はい、本当です」
「何故ですか?女性がお洒落を楽しむ事を、私は好ましいと思います。マーガレット様のように、シンプルな物を好まれる方もいらっしゃるでしょうけれど…デイジーに苦言を晒したのは、何か理由があっての事でしょうか」
「お洒落をする事が悪いとは思っておりませんが…ドレスや外出着の仕立てを、控えて欲しいと頼んだのです」
アーノルド様はとても驚いた顔で、私を見た後、また質問してきました。
「失礼ですがマーガレット様は、パーティに参加された事が無いと聞いております。知らないのは仕方が無いと思いますが、同じドレスを毎回着て来るご令嬢はおりませんよ?」
これは駄目だと思った。
アーノルド様がデイジーの浪費を認めてしまったら、伯爵家は世継ぎを決める前に没落してしまう。
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そう言って、帳簿を手渡した。
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「はい。私から説明するよりも、ご自分の目で確かめられた方が、理解出来ると思います」
帳簿を開いたアーノルド様の顔が、無表情になった。
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一通り目を通した後、帳簿を返してくれた。
「申し訳ありません。伯爵家が負債を抱えて、返済が滞っていると言う話は伺っておりましたが…その原因が、夫人とデイジーにあるとは…」
「謝らないで下さい。アーノルド様が悪いのではありません」
「この生活が当たり前と思っているのでしたら、私の持参金も、直ぐに使い果たしてしまうでしょうね」
「お恥ずかしい限りです」
「もしかして、マーガレット様がパーティに参加されないのは、ドレスが無いからなのですか?何時も質素な衣服を、纏っているのも…」
私は恥かしくなって、アーノルド様から目を離し、俯いてしまった。
「すみません。知らなかった事とは言え、酷い言葉を言ってしまいました。マーガレット様も年頃の女性なのに…気遣いも出来ず、本当に申し訳ありませんでした」
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「私の方からも、デイジーに注意しておきます。パーティへの参加は断る様にして、外出着も増やさないようにと、伝えます」
「お手を煩わせてすみません」
「いえ、私の婚約者ですから。諫めるのも務めです」
そう言ってアーノルド様は、少し困った様な笑顔を向けてくれた。
私の胸が、またチクリと痛んだ
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