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五皿目 見越入道の暴走と和菓子の絆
その9 家族三人で
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頬を朱色に染めながら、無邪気に笑っている蘭丸に、美月が小さく微笑んだ。
クールビューティーなモデルと言われている美月は、実は人見知りが激しく、特に初対面の人が苦手だ。そんな美月も明るい蘭丸は接しやすいのだろう。
「菜々美、明日は『夕さり』の定休日だ。妹が帰省しているし、店のことは考えず、家族でゆっくり過ごすといい」
咲人が優しく言葉をかけてくれ、菜々美は「ありがとうございます」と満面の笑みを浮かべて頷いた。
「それじゃあ、蘭丸。菜々美と美月を家まで送ってやってくれ」
「わかりました、咲人さん」
蘭丸が「行こう」と微笑み、黄色の軽自動車の後部座席に菜々美と美月を案内すると、運転席に座った。
菜々美たちの家の前にパトカーが停まっていたので、少し離れたところで降りる。
「それじゃあ、菜々美ちゃん、咲人さんも言ってたけど、明日は定休日だ。ゆっくり休んでね。美月さん……えっと、またね」
「ありがとうございました、蘭丸さん――」
菜々美と美月の声がそろい、二人で蘭丸に手を振って家に帰る。警察の人が、山本オーナーを逮捕して、取調べを行っていると教えてくれた。彼は美月を手に入れるため、ナイフで脅したことを認めているという。
菜々美と美月も詳しい状況を説明した。パトカーが帰ると、それまで気丈に応対していた母が、ため息をついて床にぺたりと座り込んだ。
「本当に、菜々美と美月が無事でよかったわ……」
「お母さん……」
菜々美と美月が母を抱きしめ、三人で無事を確認し合う。
こうして、久しぶりに家族三人が揃った夜は、慌ただしく更けていき、その夜、菜々美と美月と母は、三人で布団を並べて寝た。
「久しぶりね。こうして三人で寝るのは……なつかしいわね」
母は嬉しそうに、昔話を聞かせてくれた。
菜々美と美月は二人とも寝相が悪くて、起きると二人の場所が入れ替わっていたり、怪談を聞いた夜は二人とも怖がって、しがみついて寝たことなど、楽しそうに話すうち、母は寝入った。
美月がそっと菜々美に話しかける。
「母さんに心配かけちゃったね。ごめん。菜々美が言うように、帰省する前に警察に連絡してもらえばよかった。まったく、あの変態の顔が浮かんで、気持ち悪くて眠れない」
悔しそうにつぶやく美月の布団を、菜々美がポン、ポンと優しく叩いた。
「私も同じ気持ちよ……でも、嫌なことは、考えないようにしよう。私も忘れるから……」
「そうだね。ねえ、菜々美が働いている夕さりってお店、居心地がよくて、店長さんもすごく素敵だし、蘭丸さんって人も優しそうだし、いいね」
「うん。毎日、楽しいよ」
「あたしも菜々美と一緒に働きたくなっちゃった。菜々美がうらやましいなぁ」
その言葉に、菜々美は「え?」と小さく驚きの声を上げる。
「働きたいと思うほど、『夕さり』が気に入ったの? モデルの仕事、楽しくないの?」
「うーん、嫌いじゃないけど、商品みたいに扱われるのが苦手なの。あたしが本当にやりたいことって何か、わからなくなってきちゃった」
「美月に、やりたいことが見つかるといいね」
「うん。菜々美はいい職場で、生き生き働いているから、本当によかった」
そんな話をしているうちに、菜々美は美月にやりたいことが見つかるといいなと思いながら、いつの間にか眠っていた。
****
翌朝は、気持ちのよい澄み切った空が広がり、朝から気温が高かった。
朝食は、菜々美が作った小松菜とツナのオムレツと鶏肉の甘辛煮、ピーマンともやしの胡麻和えで、家族三人で仲良く食べる。
「菜々美の作る朝ご飯、久しぶりだわ。うん、やっぱり美味しい!」
「この小松菜とツナのオムレツ、とろーりとした半熟の卵が最高だわ」
母も美月もぱくぱくと頬張り、満足気だ。お口に合ったようでなによりと思いながら、菜々美は笑顔で麦茶を母と美月のグラスに注いだ。
「今日は菜々美ちゃんもお仕事休みなのよね。あたしも保育園休みなの。ふふふ、家族三人でドライブに行く? そうだ、カラオケもいいわね」
母は保育士という職業柄、五十前でも歌ったり踊ったりすることが大好きだ。
菜々美は、歌があまり得意ではないが、ボイストレーニングやダンスのレッスンを受けている美月はよろこぶだろうと思い、賛成する。
「うん、カラオケに行きたい。美月は?」
鶏肉の甘辛煮を咀嚼した美月が、小さく頷いた。
「ごめん。午後からでいい? 午前中、こっちの友達を会うことになったの。ほら、久保木さん。菜々美、覚えてる?」
「うん。女子の中で一番背が高かった人だよね」
学校内で一番美しかった美月は、取り巻きが多かったが、友達は少なかった。久保木という子は数少ない美月の女友達だ。
「久しぶりだから、午前中にちょっとお茶してくる。昼過ぎから家族でゆっくりカラオケに行きたいな」
「わかった。それじゃあ午後から、家族で歌合戦だよ」
微笑んでそう言った美月は、朝食を食べ終えると、パールピンクのミニ丈のワンピースに着替えた。
「うわ、すごい美月。似合っている!」
モデルの美月にぴったりなワンピースは華やかで、フレアになっている裾から、すらりと長い足が目を引き付け、妖精のような雰囲気だ。
「でも、大丈夫? また変な男から言い寄られたりしないかな」
「街中で変なことをする人はいないと思うし、一応、防犯ブザーを持っていくわ」
足元に白色のサンダルを合わせ、「行ってきます」と手を振り、美月は颯爽と出て行った。
クールビューティーなモデルと言われている美月は、実は人見知りが激しく、特に初対面の人が苦手だ。そんな美月も明るい蘭丸は接しやすいのだろう。
「菜々美、明日は『夕さり』の定休日だ。妹が帰省しているし、店のことは考えず、家族でゆっくり過ごすといい」
咲人が優しく言葉をかけてくれ、菜々美は「ありがとうございます」と満面の笑みを浮かべて頷いた。
「それじゃあ、蘭丸。菜々美と美月を家まで送ってやってくれ」
「わかりました、咲人さん」
蘭丸が「行こう」と微笑み、黄色の軽自動車の後部座席に菜々美と美月を案内すると、運転席に座った。
菜々美たちの家の前にパトカーが停まっていたので、少し離れたところで降りる。
「それじゃあ、菜々美ちゃん、咲人さんも言ってたけど、明日は定休日だ。ゆっくり休んでね。美月さん……えっと、またね」
「ありがとうございました、蘭丸さん――」
菜々美と美月の声がそろい、二人で蘭丸に手を振って家に帰る。警察の人が、山本オーナーを逮捕して、取調べを行っていると教えてくれた。彼は美月を手に入れるため、ナイフで脅したことを認めているという。
菜々美と美月も詳しい状況を説明した。パトカーが帰ると、それまで気丈に応対していた母が、ため息をついて床にぺたりと座り込んだ。
「本当に、菜々美と美月が無事でよかったわ……」
「お母さん……」
菜々美と美月が母を抱きしめ、三人で無事を確認し合う。
こうして、久しぶりに家族三人が揃った夜は、慌ただしく更けていき、その夜、菜々美と美月と母は、三人で布団を並べて寝た。
「久しぶりね。こうして三人で寝るのは……なつかしいわね」
母は嬉しそうに、昔話を聞かせてくれた。
菜々美と美月は二人とも寝相が悪くて、起きると二人の場所が入れ替わっていたり、怪談を聞いた夜は二人とも怖がって、しがみついて寝たことなど、楽しそうに話すうち、母は寝入った。
美月がそっと菜々美に話しかける。
「母さんに心配かけちゃったね。ごめん。菜々美が言うように、帰省する前に警察に連絡してもらえばよかった。まったく、あの変態の顔が浮かんで、気持ち悪くて眠れない」
悔しそうにつぶやく美月の布団を、菜々美がポン、ポンと優しく叩いた。
「私も同じ気持ちよ……でも、嫌なことは、考えないようにしよう。私も忘れるから……」
「そうだね。ねえ、菜々美が働いている夕さりってお店、居心地がよくて、店長さんもすごく素敵だし、蘭丸さんって人も優しそうだし、いいね」
「うん。毎日、楽しいよ」
「あたしも菜々美と一緒に働きたくなっちゃった。菜々美がうらやましいなぁ」
その言葉に、菜々美は「え?」と小さく驚きの声を上げる。
「働きたいと思うほど、『夕さり』が気に入ったの? モデルの仕事、楽しくないの?」
「うーん、嫌いじゃないけど、商品みたいに扱われるのが苦手なの。あたしが本当にやりたいことって何か、わからなくなってきちゃった」
「美月に、やりたいことが見つかるといいね」
「うん。菜々美はいい職場で、生き生き働いているから、本当によかった」
そんな話をしているうちに、菜々美は美月にやりたいことが見つかるといいなと思いながら、いつの間にか眠っていた。
****
翌朝は、気持ちのよい澄み切った空が広がり、朝から気温が高かった。
朝食は、菜々美が作った小松菜とツナのオムレツと鶏肉の甘辛煮、ピーマンともやしの胡麻和えで、家族三人で仲良く食べる。
「菜々美の作る朝ご飯、久しぶりだわ。うん、やっぱり美味しい!」
「この小松菜とツナのオムレツ、とろーりとした半熟の卵が最高だわ」
母も美月もぱくぱくと頬張り、満足気だ。お口に合ったようでなによりと思いながら、菜々美は笑顔で麦茶を母と美月のグラスに注いだ。
「今日は菜々美ちゃんもお仕事休みなのよね。あたしも保育園休みなの。ふふふ、家族三人でドライブに行く? そうだ、カラオケもいいわね」
母は保育士という職業柄、五十前でも歌ったり踊ったりすることが大好きだ。
菜々美は、歌があまり得意ではないが、ボイストレーニングやダンスのレッスンを受けている美月はよろこぶだろうと思い、賛成する。
「うん、カラオケに行きたい。美月は?」
鶏肉の甘辛煮を咀嚼した美月が、小さく頷いた。
「ごめん。午後からでいい? 午前中、こっちの友達を会うことになったの。ほら、久保木さん。菜々美、覚えてる?」
「うん。女子の中で一番背が高かった人だよね」
学校内で一番美しかった美月は、取り巻きが多かったが、友達は少なかった。久保木という子は数少ない美月の女友達だ。
「久しぶりだから、午前中にちょっとお茶してくる。昼過ぎから家族でゆっくりカラオケに行きたいな」
「わかった。それじゃあ午後から、家族で歌合戦だよ」
微笑んでそう言った美月は、朝食を食べ終えると、パールピンクのミニ丈のワンピースに着替えた。
「うわ、すごい美月。似合っている!」
モデルの美月にぴったりなワンピースは華やかで、フレアになっている裾から、すらりと長い足が目を引き付け、妖精のような雰囲気だ。
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