【完結】初恋は檸檬の味 ―後輩と臆病な僕の、恋の記録―

夢鴉

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四章 残された時間

四十一話 スポーツの秋といえば

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 夏休みが終わり、すぐにやってくるのが体育祭だ。

「夏休み終わって二週間で体育祭って、マジで頭おかしいよなぁ」
「秋、だらしないぞ」
「少しくらいいいだろー、別にー」

 机の上にだらける秋人を、夏生が注意する。
「てか、なんで教室まで来てんの?」「休み時間だからだな」「今まで誘っても来なかったくせに」「面倒だったからな」と秋人と夏生が会話をする。その話をぼうっと聞きつつ、俺は黒板に書かれた内容を今一度見つめていた。

 高校生活最後の体育祭。その種目決めを、さっきと次の時間を使って決めるらしい。
(ガチじゃないとはいえ、スポーツ系は推薦が多いしな)
 参加する種目は、原則一人二種目まで。公平を期して、スポーツ推薦者は推薦された競技以外で出ることがルールとして設けられている。つまり、ここにいる夏生は剣道関係以外の種目に出なければならない。まあ、実際はそんな種目はないんだけども。

「夏生は何に出るんだ?」
「まだ決まっていない。でも、部活対抗には出る」
「あー、あの盛り上がるヤツ!」

 秋人が「さっすが副主将! やるじゃーんっ」と夏生の肩を組む。夏生はなんだか微妙そうな顔をしていた。
(そうか。部活対抗あるんだっけ)
 二人の言う部活対抗とは、競技種目の一番最後にやる“運動部、部活対抗リレー”の事だ。
 運動系の部が、部活ごとに分かれて対決をするという……まあ、よくあるやつ。ちなみに文化部は文化祭に似たような催しがあるので、体育祭は主に応援に回っている。

「そういう二人は何に出るんだ?」
「え? うーん。俺は楽なのだったら何でもいいかなっ」
「……秋」
「だって俺運動嫌いだしー?」

 あははは、と笑う秋人。ひょうひょうとした様子を夏生が睨みつけるが、秋人は気にした素振りもない。
「春は?」と秋人に問われ、あーと小さく声を零す。

「俺も楽なのなら何でも。それよりやらないといけないことの方が多いし」
「あー、そういや写真部ってこの時期大変なんだっけ。……サボっちゃえば?」
「無理。西田先生が当日カメラ持ってくるらしいから、ガチで撮らないとキレられる」
「マジで!?」

「あの人カメラオタクだろ? すげーの持ってきたりするんじゃ……」と言う秋人に、俺は「まあ……」と言葉を濁した。
(正直、どんなの持ってくるのかすげー不安だけど)

 今年の卒業式の日。
 突然「撮影、お願いしますね」と渡されたカメラが実は西田先生の私物で、しかも四十万円を超える物だったと知った時は一時間くらい手が震えっぱなしだった。
 何でそんなものを持ってきたのかと問えば、「一生に一度の晴れ舞台ですから」と満面の笑みで応えられた。だからってそんな高級なものを説明もなしに学生にポンと渡すなよとは思うが。

 二人はその事件を知っているので、「ご愁傷様」と言わんばかりの顔をして俺を見ている。
(でも、高いカメラってマジで映りいいんだよなぁ……)
 スマートフォンのカメラじゃ見られない世界を、簡単に見せてくれる。そんなカメラに憧れを抱いてしまうのは、写真に触れた人間としては当然だと思う。

「でも、今回はマジで落としたくないし、ほどほどにして欲しい……レンズ交換とかしたくねぇし……」
「なにそれ。そんなことまでやってんの?」

 秋人の声に俺は頬杖をつく。「いやまあ、楽しいからいいんだけど」と呟けば、「物好きだねぇー」と笑われた。

「まあいいや。それより、俺のカッコイイ写真よろしくっ☆ 全女子生徒が惚れちゃうようなやつな!」
「わかった、任せろ」
「うっわ。絶対ろくな事考えてないじゃん」

 失礼な。ちゃんと全女子が釘付けになりそうな写真を撮ってやるつもりだぞ。
 心底嫌そうな顔をする秋人に、夏生が「俺が撮ってやろうか」と言う。「お前が撮ったらホラー画像になるだろ」と秋人。

「なんだそれ。見てみたい」
「こいつ、マジで写真撮るのへたくそなんだよ。変なモンばっか映るし」
「秋の写真なら失敗しない」
「なーに言ってんのさ。自分で失敗って言ってるくせに」

 ぎゃんぎゃんと言い争い始める秋人と夏生。
(相変わらず仲がいいな)
 そう思っていれば、チャイムが鳴った。秋人に追い出されるように夏生が自分の教室へと戻っていく。
 体育祭の参加種目を決める話し合いが始まった。




「春先輩。体育祭の参加種目って決まりました?」

 昼休み。いつも通りに写真部の部室で飯を食っていれば、突然甘利が言い出す。
 ……夏休みの最後の方ではいろいろとあったが、なんだかんだいつもと変わらない日常が続いていた。違うのは俺が甘利を少し意識し始めたことくらいだろうか。

「あ? あー、一応」
「何に出るんですか」
「バッ! 近いっ!」

 やめろ、と甘利の顔を押す。相変わらずスキンシップが犬だ。犬も愛情を表現するためにスキンシップをするというが、甘利もそうなのだろうか。
(いや、うん。考えるのは止めよう)
 調子が狂うな、と後頭部を掻きつつ、俺はメロンパンに噛みついた。

「俺が出るのは玉入れと障害物」
「? リレーには出ないんですか?」
「リレーに出るのが当然だと思うなよ」

 キョトンとした甘利の言葉に、俺はガンを飛ばす。
 部活対抗の前に学年対抗リレーがあるのは百も承知だが、候補に上がるのが部活対抗に出ない人間だけとはいえ、あんなもの人外の速さを持つ奴ら以外出られるわけがない。生憎、俺はどこぞの主人公のように『文化部だけどめっちゃ足早い』とか、そういう人種じゃない。

「先輩、足速いのに」
「やめろ。俺は平凡!」
「先輩の走る姿見たかったです」
「俺は走るの好きじゃねーの!」

 うるうるとした視線が突き刺さる。やめろ。そんな目で俺を見るな。
 俺は苦しさから「あー、甘利はどうなんだよ」と話を逸らした。甘利は数回瞬きをした後、いつもの能面に表情が戻る。

「俺は借り物とリレーに出ます」
「へぇ。リレーって学年の?」
「部活対抗です」

 さすが陸上部一年エース。部活対抗に駆り出されるなんて、よっぽどだ。
 部活対抗といえば、学年関係なしに早い奴が選ばれる。ほとんどが三年生しかいない中で、一年で選手を獲得したとなれば注目度は高いはずだ。
(またモテるな、こりゃあ)
 今だって、至る所で甘利が女子に囲まれているのを目にする。……まあ、対応が塩過ぎて『観賞用イケメン』として成り立っているのも知っているけど。
(でも百瀬曰く、俺といる時のアイツを知ってる女子は結構グイグイいってるみたいなんだよな)

 夏休みの俺たちの様子を見て、『親しくなれば笑顔を見せてくれる』なんて情報が出回っているそうだ。
 広めたのは確実にうちのクラスの誰かだろう。

 百瀬が『触って話せるイケメン』だとすれば、甘利は『手懐ければ最高なイケメン』らしい。
(手懐けるって、動物じゃねーんだから)
 なんて、甘利をよく犬だと思っている俺が言うのもおかしいけど。

「ふーん。まあ頑張れ」
「先輩が観客席の一番前で応援してくれませんか?」
「嫌だわ。ふざけんな」
「冗談です」

 ふふふ、と甘利が上機嫌に笑う。その顔が前よりちょっと柔らかくて、俺はときめいてもいないのにドギマギしてしまう。

(なんか……なんだろうな)
 あの日。甘利が家に泊ったあの日から、甘利の様子がちょっと変だ。
 何かがおかしい! って断言できるようなものでもなく、ただ『ちょっと違和感があるなー』程度だけど、なんというか……うん。ちょっと、違う。
(なんだろうな、マジで)
 わからないけど、嫌ではない変化だ。

 最後の一口を放り込んで、袋を畳む。手持ち無沙汰にくるくると丸めて、細長くした紐を結べば、甘利の視線が注がれているのに気が付いた。

「? なんだよ」
「いえ。そういうところ、好きだなって」
「は、はあ?」

 ボッと顔に火が付いたように熱くなる。
「な、ななな、なに言ってんだよ!」と甘利の肩を叩けば、「いてっ」と甘利の声が漏れる。しかし、こっちはそれどころじゃない。
(きゅ、急に何言い出すんだよ!)
 こいつには羞恥心ってものがないのか! それとも俺が慣れてないだけ!? 遊ばれてるのか、俺!?

 キッと甘利を睨みつければ、不思議そうな視線を返された。なんでお前が首傾げてんだよ。おかしいだろ。
(あーもうっ)
 大きく息を吸い込んで、荒れた心を整える。甘利が「大丈夫ですか?」と問いかけて来るので、「大丈夫に決まってんだろ」と自棄になって返す。「いいからさっさと食べろ」と残りの弁当を指差せば、甘利は頷いて弁当を掻き込み始めた。既におにぎり三つは平らげていたらしい。

 予鈴が響く。どちらともなく腰を上げ、部室を出て鍵を施錠する。

「それじゃあ、先輩の雄姿、写真に撮りますね」
「やめとけ。お前の腕前じゃ撮れねーよ。俺の足の速さナメんなよ」
「大丈夫です。この前調べて、追いかけながら撮る方法を見つけたので」
「並走しようとすんな!」

 自信満々の甘利を追い返し、俺は教室へと戻る。
 明日から午後の授業は全て体育祭の練習となる。受験を控えた三年も同じだ。代わりに体育祭の練習の後、一時間の自習時間があるだけ。
(よくよく考えたら地獄だよな)
 運動して疲れた後に勉強とか、絶対寝るだろ。
(出来るだけ寝ないようにしないと)



 そう心に誓ったのも束の間。
 体育祭の準備が始まった瞬間、俺は今すぐその決意を外に放り投げだしたくなっていた。

「疲れた。眠い」
「言うなよ。余計疲れる」

 自習が始まる前の、ひと時の休み時間。
 俺と秋人は机に突っ伏したまま、睡魔と戦っていた。
(やっぱ地獄じゃん)
 まだまだ下がらない炎天下で運動なんてしたら、俺たちみたいな日陰の人間が耐えられるわけもない。
 教室には俺たち以外に同じように睡魔と戦う人間がちらほら存在している。その半分以上が文化部なのは、元々の体力の差が顕著に出ている証拠だ。

「夏生は?」
「ピンピンしてやがった。アイツだけずるいよなー」
「俺たちはいつも動いてねーんだから仕方ねーじゃん」
「それはそうだけどさぁ」

 ぐちぐちと文句を言う秋人。運動が嫌いというわりに行事好きな秋人は、さっきまで驚くほど元気だった。
(今じゃ見る影もないけど)

「あー、これ絶対明日筋肉痛になるやつ……」
「俺も……」

 二人で唸っていれば、無情にもチャイムが響く。
 俺たちはのっそりと顔を上げ、気だるさを隠すことなく自習用の教科書を取り出した。

 たった一時間。されど一時間。
 睡魔と戦いながら行われる自習時間に、俺は落ちそうになる瞼を何度も擦っていた。
 三年以外は帰り、もしくは一時間自習してからの部活になるので、学校は静かだ。それが余計に睡魔を呼ぶ。

 そんな日が一日、二日と過ぎていく。
 しかし、三日目になってその日常に変化が起きた。


「春、あれ」
「ん?」

 自習中、秋人に言われて外を見る。
 体育祭の練習を終え、静かになったグラウンドにぽつりぽつりと人が残っている。その中には見慣れた黒い頭もあった。
(甘利?)
 どうして、と秋人を見るが、首を振られてしまった。秋人も知らないらしい。

 俺はじっと頭を見る。
(部活対抗の練習? でもそれって部活中にやってたよな?)
 部活中以外での練習は、休み時間のみと決まっている。それに、甘利の近くには見覚えのあるピンクの頭もあった。

「なあ、あれ百瀬じゃね?」
「げ。マジだ。何でアイツいんの?」
「俺に聞かれても」

 こそこそと話して居れば、ふと黒いオーラを感じて振り返る。そこには般若を背負った西田先生が立っていた。

「授業中に余所見をするなんて、随分余裕がありますね。二人とも」
「「げっ」」
「そんな二人には先生の作ったプリントを差し上げましょう」

 西田先生が差し出してくるプリントを、恐る恐る受け取る。内容を見て、俺たちは完全に石化した。
(難易度えげつなッ!?)
 しかも教科関係なしにランダムで問題が出されている。計算問題かと思えば、次の問題は英語で、次は化学、といった具合だ。規則性が全くない問題は、頭がおかしくなりそうだ。

「せ、先生」
「これって……」
「余裕のあるお二人なら簡単でしょう?」

「今日中に提出、お願いしますね」と満面の笑みで告げられる。
(最悪だ)
 俺たちはその場で項垂れた。



 その後、俺たちは必死に戦った。
 自習時間はとっくに過ぎており、夏生を助っ人に引っ張って来て、ああでもないこうでもないと悩む。結果、最終下校時間までかかってしまった。

「はい。お疲れ様でした。今度からは余所見はしないように」
「「はい……」」

 俺たちは西田先生からのお達しに頭を下げ、静かに学校を出た。
 自転車通学の秋人と夏生と別れ、俺はグラウンドの傍を歩いていく。ジャージを着た生徒たちが疲れた様子で帰るのを横目に、そういえばと自習時間中の事を思い出す。
(あれ、結局何の集まりだったんだ?)
 あの後はプリントに集中してたから全然見ていなかったが、何かをしている様子だったのは覚えている。その後は陸上部の面々が集まっていたし、百瀬の派手な頭は見えなくなっていた。と、思う。

「借り物でなんかあったっけ」
「先輩!」
「!?」

 ぽつりと呟いていれば、聞きなれた声が聞こえる。
 振り返れば、大きな尻尾を振った甘利が嬉しさ全開で駆け寄って来ていた。



「ちょ、あまっ――ぶッ!」
「先輩っ、なんでいるんですか? もしかして俺の事待っててくれたんですか?」

 走って来た勢いのまま、甘利に抱きしめられる。
(テンションたけーな!?)
 俺は息苦しさにバシバシと甘利の背中を叩いた。「あ、すみません」と離され、俺はゲホゲホと咳き込んだ。

「ゲホッ……あー、死ぬかと思った」
「すみませんっ、嬉しくてつい」
「“つい”で殺されかけたの、俺?」

 皮肉を込めてそう告げれば、甘利は「そうじゃなくて……!」と両手を上下に振り出す。
 全力で慌てた素振りに、俺は「冗談だっつーの」と告げて、甘利の額を弾いた。

「でももうやんなよ? 次は容赦しねーからな」
「……」
「? 何」
「あ、いえ。先輩が優しいなって、思いまして」
「は? 俺はいつでも優しいだろうがよ」

 寝惚けたこといってんじゃねーよ、と鼻を摘まめば「すみません、気のせいでした」と言われる。
(気のせいって言われんのも、なんかムカつくな)

「え、っと、それより先輩はどうしてここに? こんな時間まで勉強ですか?」
「ん? ああ、勉強っていうか、いや、まあ、うん」

 俺は何となく本当の事を言うのが格好悪い気がして、誤魔化した。
 ぱっと鼻をつまんでいた指を離す。甘利の鼻先は赤く染まっていた。

「そうなんですね。すごいです」
「別にすごかねーよ。受験生だし、当然だろ」
「そう、でしたね」

 甘利の声が沈む。突然どうしたんだと視線を向ければ、甘利はどこか居づらそうに視線を迷わせていた。
(? なんだ?)
 初めての反応に、俺は首を傾げる。
 しかし、問いかけるよりも早く甘利を呼ぶ声が聞こえる。振り返れば、見覚えのあるやつが甘利を呼んでいた。その隣には、いつだったかの女子マネージャー――美浦がいた。甘利は俺に「待っててください!」と言うと駆けて行く。
 すぐに何かを話し始めた三人。

(……そういえば、あの子、甘利に興味があるんだっけ)
 あの時の感覚がフラッシュバックして、腹の底から何かが湧き出て来る。俺はその感情の名前がわからないまま、じっと三人を見つめていた。
(ただのマネージャー、なんだよな)
 可愛いと有名な女子ではあるが、甘利は特に気にしている様子はない。
 顔はいつものように能面だし、頷くばかりで会話をしている様子もほとんど見られない。気があるのは美浦の方で、その気にすら甘利は気づいていないのだろう。

 不意に美浦が甘利に触れる。軽いボディタッチだった。甘利は一瞬嫌そうに顔をしかめたが、特に振り払ったりはしなかった。それが、一回。二回。
(……三回目)
 しかも今度は腕を掴んだまま離さないと来た。さすがに振り払うだろうと思ったが、甘利は動かない。

「チッ……何してんだよ」

 そんなに嫌なら振り払えばいいのに。
 先輩だからって気を使ってんのか? それとも、実はまんざらでもないとか?

「……ムカつく」

 ぽつりと呟く。なんでこんなに苛立つのかはわからない。けど、ムカついて仕方ない。
 俺は無意識に爪先で地面を何度も叩いていた。
(もう帰ってやろうかな)
 待っててと言われたから待っていたものの、よく考えれば別に待ってる必要なんてないはずだ。
(やっぱり帰ろ)
 そう思ったのと同時に、甘利が頭を下げ、戻って来る。その顔は必死に俺だけを見つめていて、少しだけ気分が良くなった。

「すみません、お待たせしました」
「いや、別にいいけど。良かったな。帰る前で」
「えっ」
「冗談」

 ギョッとする甘利に、俺はハハッと声を上げる。
 歩き出せば、甘利が慌ててついて来る。

「? 先輩、何かありました?」
「は? 何が?」
「いえ。俺の気のせいならいいんですけど」

 甘利の声が、力なく萎んでいく。その様子に、俺は少しだけ喉の奥に引っかかりを感じた。飲み込んだ唾が喉に突き刺さって、痛い。
(……だから、そんな顔すんなって)

 俺は「なんでもねーよ」と言って歩き出した。甘利は不服そうにしていたものの、終ぞ聞いてはこなかった。
 それが余計に腹立たしくて、俺はその日以来、昼休みを教室で過ごすようになった。

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