20 / 62
二章 新しい自分
8-2 デート未満のお出かけ
しおりを挟む
「あ、そうだ。暁月くん」
朝ごはんを食べながら、蜜希さんが俺を呼ぶ。
「確か今日仕事休みだったよね?」
「? はい。そうですけど」
「一緒に買い物行かない?」
「僕も休みだからさ」と蜜希さんが言う。
ふわりとほどける雰囲気に、俺はどきりと心臓が高鳴った。
「い、いいですけど、何か買うんですか?」
「んー? 暁月くんの必要な物とか……いろいろ?」
「? 俺、特に不便してませんけど」
この離れを借りることが正式に決まってから、すぐに蜜希さんは必要なものを買い揃えてくれた。
お金なら少しは持っていたので「俺が買いますよ」と言ったのだが、「これは必要経費だから大丈夫」と言って譲ってくれなかった。
日用品から当分の食料まで買ってくれ、俺としてはちょっと貢がれている気分だった。
「もしかして、今回も……」
訝しむ俺に、蜜希さんは目をぱちくりさせると、「違うよ、違う違う」と声を上げて笑った。
「ほら、ここに来てもう二週間ちょっと経つでしょ? 足りなくなりそうなものとか、過ごしてて『これあればいいなあ』とか思ったものがあるんじゃないかなぁって」
「それは、もちろんありますけど……」
「それじゃあ決まりだね。どこに行く?」
蜜希さんは強引に決めると、スマートフォンを取り出した。
中を見ながら、この辺りにあるお店を口にする。
とはいえ、ショッピングモールしかないらしいけど。
(珍しく強引だな)
そう思ったが、俺は『蜜希さんと出かけられる』という状況に、思った以上に気持ちが躍っていた。
「ここが比較的大きめのモールかなぁ。あとはちょっと時間かかるけど、こっちも品揃えがいいよ。若者向け」
「何ですか、それ」
「意外とこれは重要だよー?」
首を傾け、俺の顔を覗くようにしていう蜜希さんに、俺は吹きだす。
浮かれているのは、どうやら自分だけじゃないらしい。
俺は「そうですね。俺はこの店が気になります」と蜜希さんのスマートフォンの画面上を指した。
蜜希さんは「了解。それじゃあ、早く食べて準備しようか」と気合いを入れる。
その表情に、俺は心の奥が温かくなるのを感じた。
朝ごはんを食べ終え、俺も風呂に入る。
蜜希さんの時は気にならなかったけど、自分となると話は別だ。
汗臭い身体を流して、服はここに来た時に来ていた服を着る。
「おーい、暁月くーん。準備できたー?」
「今行きます!」
玄関から蜜希さんの声が聞こえる。
俺は財布をポケットに突っ込んで、階段を駆け下りた。
離れを出て、俺たちは裏口から宵月家を出る。
「庭は通らないんですか?」
「個人的な用事があるときはこっちから出入りするんだよ。この前の時は特別」
俺は「へぇ」と返事をしながら、蜜希さんの後ろを歩いていく。
時間は九時。
陽は既に上がり切っており、暑さがじわじわと上がる時間。
俺は開き始める店を横目に、蜜希さんに問いかけた。
蜜希さんの後頭部で、寝ぐせがぴょこぴょこと上下に揺れている。
「こんなに早い時間から出ていいんですか? 開店時間よりかなり早いんじゃ……」
「んー? 大丈夫だよ。なんたって目的地まで二時間かかるからね」
「え?」
俺は一瞬、時が止まる。
同時に足も止まってしまった。
(……今、なんて?)
「み、蜜希さん? 今、なんて言いました?」
「うん? “大丈夫だよ”?」
「違います。その後です」
「“到着まで二時間かかるよ”?」
聞き間違いじゃなかった。
俺は瞬きを繰り返す。
振り返った蜜希さんが「ああ」と声を上げ、次いでくすくすと笑い出す。
「びっくりするよね。バスと電車の乗り合わせが悪くて、どうしてもそうなっちゃうんだよ。田舎特有の現象かな?」
「……田舎って、思った以上に大変なんですね」
「そうだよー。やっとわかってくれた?」
蜜希さんはからかうように呟く。
俺は「やっとわかりました」と言葉を返しながら、蜜希さんの半歩後ろを付いていく。
蜜希さんの頭のぴょこぴょこと揺れる寝癖に、俺は内申(可愛いな)と呟く。
この、ちょっと抜けているところが癖になりそうなほど、心に刺さってくるのだ。
「暁月くん?」
「なんでもないです。行きましょう」
不思議そうにする蜜希さん。
俺は彼の腕を引っ張った。
電車に乗り、約三十分揺られる。
電車をおりてバスを待つこと約四十分。
やっとバスに乗り、さらに三十分。
ようやく到着した目的地に、俺はぐったりとしていた。
「こんな短い距離なのに、疲労感が半端ないんですけど、これなんて言う現象ですか……」
「ほとんど座ってるだけだったからねー。まあでも、歩いたら四時間かかるから、そう考えると早い方じゃない?」
「バグってません? それ」
蜜希さんが上機嫌に笑う。
慣れているのか、彼はピンピンしていた。
(……なんか、自分がダサく見えてくるな、これ)
蜜希さんよりも身長も筋肉もあるのに。
俺は腰に手を当て、ぐっと腰を反らした。
大きく息を吸い込み、伸びをして、思いっきり息を吐き出す。
「よし、行きましょうか」
「もういいの?」
「はい。もう大丈夫です」
俺は頷く。
蜜希さんとの外出。
どうせなら楽しみたい。
俺は心配そうな蜜希さんの視線を振り切るように、「まずはどこ行きます?」と問いかけた。
蜜希さんも俺の気持ちを優先してくれたのか、「じゃあ、ここに行こう」と答えてくれる。
それが嬉しくて、俺は無意識に頬が緩んでしまった。
靴を見て回り、その後服屋をいくつか物色する。
時々小物を見に寄り道をして店を冷やかしたり、美味しそうな出店に立ち寄ったり。
まるで友人といるかのような感覚に、俺はだんだんと楽しくなっていった。
「暁月くん、見てこれ」
「ぶはっ! なんですかそのぬいぐるみっ、顔やばいですね!」
「だよね」
「四千円だって。買う?」「買うわけないです」と言葉を投げ合う。
それからも、蜜希さんはよく分からないものを見せてきたり、かと思えば突然センスのいいものを差し出してきたり。
(この人といると飽きないな)
俺はいつの間にか『宵月蜜希』という沼に引きずり込まれていた。
「なんだかんだ言って、結構買ったねぇ」
「蜜希さんが押し付けてきたんじゃないですか」
「ノリノリで買ってたのは暁月くんでしょ」
蜜希さんの言葉に、俺は反論できないまま視線を逸らした。
俺の手元には足りていなかった服やスキンケア、いつも使っていたシャンプーとリンスなんかも買っていた。
正直重い。
紙袋の底が抜けるんじゃないかとハラハラする。
「蜜希さんも結構買いましたよね」
「暁月くんに当てられちゃったかなぁ」
「ノリノリで買ってたくせに」
俺たちは顔を合わせ、どちらともなく笑う。
こんな何気ない掛け合いが、心地いい。
(蜜希さんと一緒にいると、自分がアルファだってこと忘れるな)
大学で“友人”と名乗る奴らは、こんな距離で話してはくれない。
だからこそ、俺にとって蜜希さんという人は新鮮だった。
他愛もない会話をしながら歩いていれば、ぐぅ、と腹の虫がなく音がする。
俺の腹からだった。
蜜希さんが俺を見る。
「っ、すみません」と俺は咄嗟に口元を手で隠した。くそ。ダサいところ見られた。
「ふふっ。そんなに恥ずかしがらなくてもいいのに」
「いや、だって。子供みたいじゃないですか」
「そう? 素直な子は好きだよ、僕」
『好き』という言葉に、ドクリと心臓が脈を打つ。
顔に火が走ったように熱くなり、俺は視線を逃がした。
蜜希さんの顔を、見ていられなかった。
「そ、そんなことより、どこか美味しいお店に連れてってくださいよ」
「可愛くないお願いだなぁ。でも、いいよ。おすすめのお店に連れてってあげる」
蜜希さんはそういうと、「こっちだよ」と歩き出した。
ぴょこぴょこと揺れる髪が上機嫌に揺れる。
蜜希さんも楽しんでくれているのかもしれない、と思うのは、都合がよすぎるだろうか。
朝ごはんを食べながら、蜜希さんが俺を呼ぶ。
「確か今日仕事休みだったよね?」
「? はい。そうですけど」
「一緒に買い物行かない?」
「僕も休みだからさ」と蜜希さんが言う。
ふわりとほどける雰囲気に、俺はどきりと心臓が高鳴った。
「い、いいですけど、何か買うんですか?」
「んー? 暁月くんの必要な物とか……いろいろ?」
「? 俺、特に不便してませんけど」
この離れを借りることが正式に決まってから、すぐに蜜希さんは必要なものを買い揃えてくれた。
お金なら少しは持っていたので「俺が買いますよ」と言ったのだが、「これは必要経費だから大丈夫」と言って譲ってくれなかった。
日用品から当分の食料まで買ってくれ、俺としてはちょっと貢がれている気分だった。
「もしかして、今回も……」
訝しむ俺に、蜜希さんは目をぱちくりさせると、「違うよ、違う違う」と声を上げて笑った。
「ほら、ここに来てもう二週間ちょっと経つでしょ? 足りなくなりそうなものとか、過ごしてて『これあればいいなあ』とか思ったものがあるんじゃないかなぁって」
「それは、もちろんありますけど……」
「それじゃあ決まりだね。どこに行く?」
蜜希さんは強引に決めると、スマートフォンを取り出した。
中を見ながら、この辺りにあるお店を口にする。
とはいえ、ショッピングモールしかないらしいけど。
(珍しく強引だな)
そう思ったが、俺は『蜜希さんと出かけられる』という状況に、思った以上に気持ちが躍っていた。
「ここが比較的大きめのモールかなぁ。あとはちょっと時間かかるけど、こっちも品揃えがいいよ。若者向け」
「何ですか、それ」
「意外とこれは重要だよー?」
首を傾け、俺の顔を覗くようにしていう蜜希さんに、俺は吹きだす。
浮かれているのは、どうやら自分だけじゃないらしい。
俺は「そうですね。俺はこの店が気になります」と蜜希さんのスマートフォンの画面上を指した。
蜜希さんは「了解。それじゃあ、早く食べて準備しようか」と気合いを入れる。
その表情に、俺は心の奥が温かくなるのを感じた。
朝ごはんを食べ終え、俺も風呂に入る。
蜜希さんの時は気にならなかったけど、自分となると話は別だ。
汗臭い身体を流して、服はここに来た時に来ていた服を着る。
「おーい、暁月くーん。準備できたー?」
「今行きます!」
玄関から蜜希さんの声が聞こえる。
俺は財布をポケットに突っ込んで、階段を駆け下りた。
離れを出て、俺たちは裏口から宵月家を出る。
「庭は通らないんですか?」
「個人的な用事があるときはこっちから出入りするんだよ。この前の時は特別」
俺は「へぇ」と返事をしながら、蜜希さんの後ろを歩いていく。
時間は九時。
陽は既に上がり切っており、暑さがじわじわと上がる時間。
俺は開き始める店を横目に、蜜希さんに問いかけた。
蜜希さんの後頭部で、寝ぐせがぴょこぴょこと上下に揺れている。
「こんなに早い時間から出ていいんですか? 開店時間よりかなり早いんじゃ……」
「んー? 大丈夫だよ。なんたって目的地まで二時間かかるからね」
「え?」
俺は一瞬、時が止まる。
同時に足も止まってしまった。
(……今、なんて?)
「み、蜜希さん? 今、なんて言いました?」
「うん? “大丈夫だよ”?」
「違います。その後です」
「“到着まで二時間かかるよ”?」
聞き間違いじゃなかった。
俺は瞬きを繰り返す。
振り返った蜜希さんが「ああ」と声を上げ、次いでくすくすと笑い出す。
「びっくりするよね。バスと電車の乗り合わせが悪くて、どうしてもそうなっちゃうんだよ。田舎特有の現象かな?」
「……田舎って、思った以上に大変なんですね」
「そうだよー。やっとわかってくれた?」
蜜希さんはからかうように呟く。
俺は「やっとわかりました」と言葉を返しながら、蜜希さんの半歩後ろを付いていく。
蜜希さんの頭のぴょこぴょこと揺れる寝癖に、俺は内申(可愛いな)と呟く。
この、ちょっと抜けているところが癖になりそうなほど、心に刺さってくるのだ。
「暁月くん?」
「なんでもないです。行きましょう」
不思議そうにする蜜希さん。
俺は彼の腕を引っ張った。
電車に乗り、約三十分揺られる。
電車をおりてバスを待つこと約四十分。
やっとバスに乗り、さらに三十分。
ようやく到着した目的地に、俺はぐったりとしていた。
「こんな短い距離なのに、疲労感が半端ないんですけど、これなんて言う現象ですか……」
「ほとんど座ってるだけだったからねー。まあでも、歩いたら四時間かかるから、そう考えると早い方じゃない?」
「バグってません? それ」
蜜希さんが上機嫌に笑う。
慣れているのか、彼はピンピンしていた。
(……なんか、自分がダサく見えてくるな、これ)
蜜希さんよりも身長も筋肉もあるのに。
俺は腰に手を当て、ぐっと腰を反らした。
大きく息を吸い込み、伸びをして、思いっきり息を吐き出す。
「よし、行きましょうか」
「もういいの?」
「はい。もう大丈夫です」
俺は頷く。
蜜希さんとの外出。
どうせなら楽しみたい。
俺は心配そうな蜜希さんの視線を振り切るように、「まずはどこ行きます?」と問いかけた。
蜜希さんも俺の気持ちを優先してくれたのか、「じゃあ、ここに行こう」と答えてくれる。
それが嬉しくて、俺は無意識に頬が緩んでしまった。
靴を見て回り、その後服屋をいくつか物色する。
時々小物を見に寄り道をして店を冷やかしたり、美味しそうな出店に立ち寄ったり。
まるで友人といるかのような感覚に、俺はだんだんと楽しくなっていった。
「暁月くん、見てこれ」
「ぶはっ! なんですかそのぬいぐるみっ、顔やばいですね!」
「だよね」
「四千円だって。買う?」「買うわけないです」と言葉を投げ合う。
それからも、蜜希さんはよく分からないものを見せてきたり、かと思えば突然センスのいいものを差し出してきたり。
(この人といると飽きないな)
俺はいつの間にか『宵月蜜希』という沼に引きずり込まれていた。
「なんだかんだ言って、結構買ったねぇ」
「蜜希さんが押し付けてきたんじゃないですか」
「ノリノリで買ってたのは暁月くんでしょ」
蜜希さんの言葉に、俺は反論できないまま視線を逸らした。
俺の手元には足りていなかった服やスキンケア、いつも使っていたシャンプーとリンスなんかも買っていた。
正直重い。
紙袋の底が抜けるんじゃないかとハラハラする。
「蜜希さんも結構買いましたよね」
「暁月くんに当てられちゃったかなぁ」
「ノリノリで買ってたくせに」
俺たちは顔を合わせ、どちらともなく笑う。
こんな何気ない掛け合いが、心地いい。
(蜜希さんと一緒にいると、自分がアルファだってこと忘れるな)
大学で“友人”と名乗る奴らは、こんな距離で話してはくれない。
だからこそ、俺にとって蜜希さんという人は新鮮だった。
他愛もない会話をしながら歩いていれば、ぐぅ、と腹の虫がなく音がする。
俺の腹からだった。
蜜希さんが俺を見る。
「っ、すみません」と俺は咄嗟に口元を手で隠した。くそ。ダサいところ見られた。
「ふふっ。そんなに恥ずかしがらなくてもいいのに」
「いや、だって。子供みたいじゃないですか」
「そう? 素直な子は好きだよ、僕」
『好き』という言葉に、ドクリと心臓が脈を打つ。
顔に火が走ったように熱くなり、俺は視線を逃がした。
蜜希さんの顔を、見ていられなかった。
「そ、そんなことより、どこか美味しいお店に連れてってくださいよ」
「可愛くないお願いだなぁ。でも、いいよ。おすすめのお店に連れてってあげる」
蜜希さんはそういうと、「こっちだよ」と歩き出した。
ぴょこぴょこと揺れる髪が上機嫌に揺れる。
蜜希さんも楽しんでくれているのかもしれない、と思うのは、都合がよすぎるだろうか。
10
あなたにおすすめの小説
流れる星、どうかお願い
ハル
BL
羽水 結弦(うすい ゆずる)
オメガで高校中退の彼は国内の財閥の一つ、羽水本家の次男、羽水要と番になって約8年
高層マンションに住み、気兼ねなくスーパーで買い物をして好きな料理を食べられる。同じ性の人からすれば恵まれた生活をしている彼
そんな彼が夜、空を眺めて流れ星に祈る願いはただ一つ
”要が幸せになりますように”
オメガバースの世界を舞台にしたアルファ×オメガ
王道な関係の二人が織りなすラブストーリーをお楽しみに!
一応、更新していきますが、修正が入ることは多いので
ちょっと読みづらくなったら申し訳ないですが
お付き合いください!
ジャスミン茶は、君のかおり
霧瀬 渓
BL
アルファとオメガにランクのあるオメガバース世界。
大学2年の高位アルファ高遠裕二は、新入生の三ツ橋鷹也を助けた。
裕二の部活後輩となった鷹也は、新歓の数日後、放火でアパートを焼け出されてしまう。
困った鷹也に、裕二が条件付きで同居を申し出てくれた。
その条件は、恋人のフリをして虫除けになることだった。
オメガ判定されました日記~俺を支えてくれた大切な人~
伊織
BL
「オメガ判定、された。」
それだけで、全部が変わるなんて思ってなかった。
まだ、よくわかんない。
けど……書けば、少しは整理できるかもしれないから。
****
文武両道でアルファの「御門 蓮」と、オメガであることに戸惑う「陽」。
2人の関係は、幼なじみから恋人へ進んでいく。それは、あたたかくて、幸せな時間だった。
けれど、少しずつ──「恋人であること」は、陽の日常を脅かしていく。
大切な人を守るために、陽が選んだ道とは。
傷つきながらも、誰かを想い続けた少年の、ひとつの記録。
****
もう1つの小説「番じゃない僕らの恋」の、陽の日記です。
「章」はそちらの小説に合わせて、設定しています。
病弱の花
雨水林檎
BL
痩せた身体の病弱な青年遠野空音は資産家の男、藤篠清月に望まれて単身東京に向かうことになる。清月は彼をぜひ跡継ぎにしたいのだと言う。明らかに怪しい話に乗ったのは空音が引き取られた遠縁の家に住んでいたからだった。できそこないとも言えるほど、寝込んでばかりいる空音を彼らは厄介払いしたのだ。そして空音は清月の家で同居生活を始めることになる。そんな空音の願いは一つ、誰よりも痩せていることだった。誰もが眉をひそめるようなそんな願いを、清月は何故か肯定する……。
僕を惑わせるのは素直な君
秋元智也
BL
父と妹、そして兄の家族3人で暮らして来た。
なんの不自由もない。
5年前に病気で母親を亡くしてから家事一切は兄の歩夢が
全てやって居た。
そこへいきなり父親からも唐突なカミングアウト。
「俺、再婚しようと思うんだけど……」
この言葉に驚きと迷い、そして一縷の不安が過ぎる。
だが、好きになってしまったになら仕方がない。
反対する事なく母親になる人と会う事に……。
そこには兄になる青年がついていて…。
いきなりの兄の存在に戸惑いながらも興味もあった。
だが、兄の心の声がどうにもおかしくて。
自然と聞こえて来てしまう本音に戸惑うながら惹かれて
いってしまうが……。
それは兄弟で、そして家族で……同性な訳で……。
何もかも不幸にする恋愛などお互い苦しみしかなく……。
【本編完結】αに不倫されて離婚を突き付けられているけど別れたくない男Ωの話
雷尾
BL
本人が別れたくないって言うんなら仕方ないですよね。
一旦本編完結、気力があればその後か番外編を少しだけ書こうかと思ってます。
多分嫌いで大好きで
ooo
BL
オメガの受けが消防士の攻めと出会って幸せになったり苦しくなったり、普通の幸せを掴むまでのお話。
消防士×短大生のち社会人
(攻め)
成瀬廉(31)
身長180cm
一見もさっとしているがいかにも沼って感じの見た目。
(受け)
崎野咲久(19)
身長169cm
黒髪で特に目立った容姿でもないが、顔はいい方だと思う。存在感は薄いと思う。
オメガバースの世界線。メジャーなオメガバなので特に説明なしに始まります( . .)"
強欲なる花嫁は総てを諦めない
浦霧らち
BL
皮肉と才知と美貌をひっさげて、帝国の社交界を渡ってきた伯爵令息・エルンスト──その名には〝強欲〟の二文字が付き纏う。
そんなエルンストが戦功の褒美と称されて嫁がされたのは、冷血と噂される狼の獣人公爵・ローガンのもとだった。
やがて彼のことを知っていくうちに、エルンストは惹かれていく心を誤魔化せなくなる。
エルンストは彼に応える術を探しはじめる。荒れた公爵領を改革し、完璧な伴侶として傍に立つために。
強欲なる花嫁は、総てを手に入れるまで諦めない。
※性描写がある場合には*を付けています。が、後半になると思います。
※ご都合主義のため、整合性は無いに等しいです、雰囲気で読んでください。
※自分の性癖(誤用)にしか配慮しておりません。
※書き溜めたストックが無くなり次第、ノロノロ更新になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる