41 / 62
三章 感情に蓋をして
15-2 忍び寄る足音
しおりを挟む
それから数日。
俺と蜜希さんの距離感は変わらないまま、日々は過ぎていた。
毎朝のように朝食を届けに来てくれる蜜希さんに、時々夕食を振舞う俺。
時には友人として、時には仕事仲間として接する日々は、思った以上に悪くない。
(……まあ、俺の気持ちは消えるどころか募っていくばっかりだけど)
それが良いことなのか、悪い事なのかは、今の俺には判断がつかない。
「……今は、蜜希さんの望む形に落ち着いてるんだろうし」
昨日の夕方に言われた言葉を思い出し、俺は息を吐く。
タカさんから夕食のおすそ分けをもらった俺は、蜜希さんを夕食に誘った。
蜜希さんは二言返事で来てくれ、俺は張り切って準備をした。
「暁月くん、遅れてごめんね」
そう言って離れに来た蜜希さんの手には、珍しくお酒が握られていた。
蜜希さん曰く、「今日の旅館の夕食は、お酒のお供に丁度いいって聞いたから」だそう。
「お酒飲める?」
「まあ、一応」
「じゃあ飲もう」
軽く決定した晩御飯兼、晩酌。
俺たちは久しぶりのお酒にテンションが上がっていた。
だからか、つい飲みすぎてしまったのだ。
「ちょっと。蜜希さん、そんなところで寝たら風邪ひきますよ」
「ん~、まだのむぅ」
「飲める状態じゃないでしょう」
ぐでぇ、と机の上に上体を完全に預けてしまった蜜希さん。
白い頬は真っ赤で、半分閉じている目は潤んでいるように見える。
何より、お酒のせいで理性が緩くなっているのか、蜜希さんの甘いフェロモンがいつもより強く感じられる。
「……蜜希さん、無防備すぎです」
「んん~? 何の話?」
「蜜希さんの今の話です」
気付いていますか。
フェロモンが強くなってるんですよ。俺は蜜希さんのフェロモンがわかるんです。なんでだか知らないけど。
それに俺は蜜希さんが好きで……そういうことだって考えるんですよ。
何をしでかすかわからない獣なんです。蜜希さん、わかってますか。
蜜希さんの頬に、黒い毛先がハラリと落ちる。
俺はそのひと房の髪を摘まんで、蜜希さんの耳に掛けた。
蜜希さんが気持ちよさそうに目を閉じる。俺の心臓は大暴れだ。
「んー……暁月くんの手、冷たいなぁ」
「蜜希さんのほっぺが熱いんですよ。飲みすぎです」
「そんなことないもん。暁月くんが飲まなさすぎなのー」
むうっと口を尖らせる蜜希さん。
出会ったころの棘など全部軟化してしまったかのように、でろでろだ。
細い白い首筋に汗が伝う。
緩んだ首元から鎖骨が見え、赤い唇が熱い息を吐き出している。
俺は息を飲んで、強引に目を逸らした。
完全に据え膳になり果てている蜜希さん。
俺は堪らなくなって、蜜希さんの髪に手を差し込んだ。小さい頭が不思議そうに揺れる。
「蜜希さん、いい加減しっかりしてください。……じゃないと俺、蜜希さんの嫌がることしますよ」
「しないよ、暁月くんは」
「何を根拠に……」
俺だって男なんですよ、と告げれば、「知ってる。でもしないでしょ?」と言われた。
俺はぐうの音も出なかった。
『蜜希さんの嫌がることはしない』。
それが、俺が蜜希さんの傍にいるために自身に課した鎖だ。
「暁月くんはさ、優しすぎるんだよ。普通フった人間が家に上がり込もうとしたら追い出すでしょ。何考えてんのって。傷口抉るんじゃないよって」
「自覚あったんですね」
「でもさぁ、僕は暁月くんとの時間、結構楽しんでるんだよ」
「スルーするんですね。別にいいですけど」
蜜希さんはつらつらと語る。
俺の存在など忘れたかのように。独り言を呟いているかのように。
「一緒に居るの楽しいし、気も張らなくていいから楽だし」
「そんなの、俺だって……」
「何より、オメガって知った後も普通に接してくれる。それが僕は一番うれしい」
カランとグラスの氷が音を立てる。
(……そうだった)
蜜希さんはオメガと言うだけで、要らない後悔をたくさんして来た人だ。
俺は蜜希さんの頭を撫でていた手が止まる。
俺の思っている以上に、『オメガ』という性は蜜希さんの中で嫌悪すべき対象として根を張っているのかもしれない。
「本当、暁月くんは優しすぎるんだよ。アルファの癖にオメガに怯えちゃってるくらいだし、僕の発情期に僕のフェロモン浴びても何もしてこなかったし」
「……そんなの、当然じゃないですか」
俺は小さく答える。
誰かが嫌だと思うことをしないのはマナーとして当たり前で、当然のことだ。
(その当然が出来なくて、俺は朝陽に怒られたんだけどな)
自嘲気味に口角を上げていれば、蜜希さんの驚いた顔が目に入る。
何をそんなに驚いているのか。問いかけようとして――それよりも早く蜜希さんの顔がほころんだ。
「ふふふ。うん、そうだね。当然のことだ」
まるで夜空に浮かんだ月の精が微笑みかけてくれたかのようだった。
美しく、あどけない笑顔に、俺の恋心は簡単に沼に落ちていく。
これ以上好きになりたくないと思ったところで、意味がない。
顔を真っ赤にしているであろう俺を見てか、それとも酔いが回っていることをようやく自覚したのか。
蜜希さんは「そろそろ帰ろうかなぁ」と呟くと、立ち上がる。
俺の用意した水をくいっと一気に飲み干した。
「それじゃあ、また明日ね」
「……はい」
蜜希さんはひらりと手を振って、離れを後にする。
その足取りはしっかりとしていて、不安なんてなかったのに、俺は彼の姿から目を離せずにいた。
「今のは、ずるいだろ……」
扉を体で抑えながら、月の下を歩く蜜希さんを見る。
振り向いてくれないかな、と思う俺に反して、蜜希さんは一度も振り向かないまま家に入って行く。
それが蜜希さんらしくて、何だか安心した。
蜜希さんは俺を『優しい』と称していたが、俺にはよくわからない。
でも、オメガとかアルファとか、そういうの抜きにして関わりたいと思っているのは、自分だけじゃないと言われたようで、ちょっと嬉しかった。
(まあ、俺を信じすぎるのもどうかと思うけど)
蜜希さんにはぜひ自分を守ることに集中して欲しい。
そんなこと言ったら、『僕がオメガだから?』と言われそうだけど、そうじゃない。いや、それもあるけど。
「傷ついて欲しくないって、どうしても思うんだよな……」
呟いた声が、旅館の床に転がって行く。
誰にも拾われず、消えていく声。しかし、どうしようもなく俺の本心でもあった。
「こうなったらもう、人生かけて蜜希さんを守る騎士になるしかないか?」
ははっと一人笑いながら言葉を零す。
半分冗談だったけど、口にしたら本当にそうなる気がしてならない。
(……むしろ、そうなれたら俺は幸せなのかもな)
此処にいると、いつだって忘れそうになる。
自分は “いつしか帰らなくてはいけない存在”であることを。
ここに来てからずっと開いていないスマートフォン。
夏休みに入る前に放り投げて来た大学は、既に家に報告が行っているだろう。
家にも何日も帰っていない。――バレていないとは、思えない。
「……帰りたくないな」
刻々と過ぎていく夏の時間。
きっと夏が終われば、自分はここにいられなくなる。
(俺は、鼻から蜜希さんと一緒にはいられないんだよな)
花火の時は、すっかり忘れてしまっていた現実。
蓋を開ければ、叶わないことが確定していたのに、俺は何をしていたのか。
……そう思うが、不思議と後悔はしていなかった。
(今は、出来る限り、蜜希さんの隣に居よう)
そのためにはまず、やらなくてはいけないことがある。
俺は廊下の角を曲がり、事務所の前で足を止めた。
ノックをして中に入れば、広々とした事務所が目に飛び込んでくる。
白いビルがあちこちに建ち、足の踏み場もなかった事務所は日々の俺と朝日の献身ですっかり元の姿を取り戻しつつあった。
俺はその中から数枚の書類を手に取り、カウンターへと向かう。
上がりまでの時間、俺は受付番をすることになっていた。
先に座っていた佐藤さんに「お疲れ様です。変わりますよ」と声をかける。
「お願いね」と言われ、場所を変わる。
古い椅子に腰かけ、俺は持ってきた書類を整理し始めた。
響く電話に、俺は受話器を取った。
俺と蜜希さんの距離感は変わらないまま、日々は過ぎていた。
毎朝のように朝食を届けに来てくれる蜜希さんに、時々夕食を振舞う俺。
時には友人として、時には仕事仲間として接する日々は、思った以上に悪くない。
(……まあ、俺の気持ちは消えるどころか募っていくばっかりだけど)
それが良いことなのか、悪い事なのかは、今の俺には判断がつかない。
「……今は、蜜希さんの望む形に落ち着いてるんだろうし」
昨日の夕方に言われた言葉を思い出し、俺は息を吐く。
タカさんから夕食のおすそ分けをもらった俺は、蜜希さんを夕食に誘った。
蜜希さんは二言返事で来てくれ、俺は張り切って準備をした。
「暁月くん、遅れてごめんね」
そう言って離れに来た蜜希さんの手には、珍しくお酒が握られていた。
蜜希さん曰く、「今日の旅館の夕食は、お酒のお供に丁度いいって聞いたから」だそう。
「お酒飲める?」
「まあ、一応」
「じゃあ飲もう」
軽く決定した晩御飯兼、晩酌。
俺たちは久しぶりのお酒にテンションが上がっていた。
だからか、つい飲みすぎてしまったのだ。
「ちょっと。蜜希さん、そんなところで寝たら風邪ひきますよ」
「ん~、まだのむぅ」
「飲める状態じゃないでしょう」
ぐでぇ、と机の上に上体を完全に預けてしまった蜜希さん。
白い頬は真っ赤で、半分閉じている目は潤んでいるように見える。
何より、お酒のせいで理性が緩くなっているのか、蜜希さんの甘いフェロモンがいつもより強く感じられる。
「……蜜希さん、無防備すぎです」
「んん~? 何の話?」
「蜜希さんの今の話です」
気付いていますか。
フェロモンが強くなってるんですよ。俺は蜜希さんのフェロモンがわかるんです。なんでだか知らないけど。
それに俺は蜜希さんが好きで……そういうことだって考えるんですよ。
何をしでかすかわからない獣なんです。蜜希さん、わかってますか。
蜜希さんの頬に、黒い毛先がハラリと落ちる。
俺はそのひと房の髪を摘まんで、蜜希さんの耳に掛けた。
蜜希さんが気持ちよさそうに目を閉じる。俺の心臓は大暴れだ。
「んー……暁月くんの手、冷たいなぁ」
「蜜希さんのほっぺが熱いんですよ。飲みすぎです」
「そんなことないもん。暁月くんが飲まなさすぎなのー」
むうっと口を尖らせる蜜希さん。
出会ったころの棘など全部軟化してしまったかのように、でろでろだ。
細い白い首筋に汗が伝う。
緩んだ首元から鎖骨が見え、赤い唇が熱い息を吐き出している。
俺は息を飲んで、強引に目を逸らした。
完全に据え膳になり果てている蜜希さん。
俺は堪らなくなって、蜜希さんの髪に手を差し込んだ。小さい頭が不思議そうに揺れる。
「蜜希さん、いい加減しっかりしてください。……じゃないと俺、蜜希さんの嫌がることしますよ」
「しないよ、暁月くんは」
「何を根拠に……」
俺だって男なんですよ、と告げれば、「知ってる。でもしないでしょ?」と言われた。
俺はぐうの音も出なかった。
『蜜希さんの嫌がることはしない』。
それが、俺が蜜希さんの傍にいるために自身に課した鎖だ。
「暁月くんはさ、優しすぎるんだよ。普通フった人間が家に上がり込もうとしたら追い出すでしょ。何考えてんのって。傷口抉るんじゃないよって」
「自覚あったんですね」
「でもさぁ、僕は暁月くんとの時間、結構楽しんでるんだよ」
「スルーするんですね。別にいいですけど」
蜜希さんはつらつらと語る。
俺の存在など忘れたかのように。独り言を呟いているかのように。
「一緒に居るの楽しいし、気も張らなくていいから楽だし」
「そんなの、俺だって……」
「何より、オメガって知った後も普通に接してくれる。それが僕は一番うれしい」
カランとグラスの氷が音を立てる。
(……そうだった)
蜜希さんはオメガと言うだけで、要らない後悔をたくさんして来た人だ。
俺は蜜希さんの頭を撫でていた手が止まる。
俺の思っている以上に、『オメガ』という性は蜜希さんの中で嫌悪すべき対象として根を張っているのかもしれない。
「本当、暁月くんは優しすぎるんだよ。アルファの癖にオメガに怯えちゃってるくらいだし、僕の発情期に僕のフェロモン浴びても何もしてこなかったし」
「……そんなの、当然じゃないですか」
俺は小さく答える。
誰かが嫌だと思うことをしないのはマナーとして当たり前で、当然のことだ。
(その当然が出来なくて、俺は朝陽に怒られたんだけどな)
自嘲気味に口角を上げていれば、蜜希さんの驚いた顔が目に入る。
何をそんなに驚いているのか。問いかけようとして――それよりも早く蜜希さんの顔がほころんだ。
「ふふふ。うん、そうだね。当然のことだ」
まるで夜空に浮かんだ月の精が微笑みかけてくれたかのようだった。
美しく、あどけない笑顔に、俺の恋心は簡単に沼に落ちていく。
これ以上好きになりたくないと思ったところで、意味がない。
顔を真っ赤にしているであろう俺を見てか、それとも酔いが回っていることをようやく自覚したのか。
蜜希さんは「そろそろ帰ろうかなぁ」と呟くと、立ち上がる。
俺の用意した水をくいっと一気に飲み干した。
「それじゃあ、また明日ね」
「……はい」
蜜希さんはひらりと手を振って、離れを後にする。
その足取りはしっかりとしていて、不安なんてなかったのに、俺は彼の姿から目を離せずにいた。
「今のは、ずるいだろ……」
扉を体で抑えながら、月の下を歩く蜜希さんを見る。
振り向いてくれないかな、と思う俺に反して、蜜希さんは一度も振り向かないまま家に入って行く。
それが蜜希さんらしくて、何だか安心した。
蜜希さんは俺を『優しい』と称していたが、俺にはよくわからない。
でも、オメガとかアルファとか、そういうの抜きにして関わりたいと思っているのは、自分だけじゃないと言われたようで、ちょっと嬉しかった。
(まあ、俺を信じすぎるのもどうかと思うけど)
蜜希さんにはぜひ自分を守ることに集中して欲しい。
そんなこと言ったら、『僕がオメガだから?』と言われそうだけど、そうじゃない。いや、それもあるけど。
「傷ついて欲しくないって、どうしても思うんだよな……」
呟いた声が、旅館の床に転がって行く。
誰にも拾われず、消えていく声。しかし、どうしようもなく俺の本心でもあった。
「こうなったらもう、人生かけて蜜希さんを守る騎士になるしかないか?」
ははっと一人笑いながら言葉を零す。
半分冗談だったけど、口にしたら本当にそうなる気がしてならない。
(……むしろ、そうなれたら俺は幸せなのかもな)
此処にいると、いつだって忘れそうになる。
自分は “いつしか帰らなくてはいけない存在”であることを。
ここに来てからずっと開いていないスマートフォン。
夏休みに入る前に放り投げて来た大学は、既に家に報告が行っているだろう。
家にも何日も帰っていない。――バレていないとは、思えない。
「……帰りたくないな」
刻々と過ぎていく夏の時間。
きっと夏が終われば、自分はここにいられなくなる。
(俺は、鼻から蜜希さんと一緒にはいられないんだよな)
花火の時は、すっかり忘れてしまっていた現実。
蓋を開ければ、叶わないことが確定していたのに、俺は何をしていたのか。
……そう思うが、不思議と後悔はしていなかった。
(今は、出来る限り、蜜希さんの隣に居よう)
そのためにはまず、やらなくてはいけないことがある。
俺は廊下の角を曲がり、事務所の前で足を止めた。
ノックをして中に入れば、広々とした事務所が目に飛び込んでくる。
白いビルがあちこちに建ち、足の踏み場もなかった事務所は日々の俺と朝日の献身ですっかり元の姿を取り戻しつつあった。
俺はその中から数枚の書類を手に取り、カウンターへと向かう。
上がりまでの時間、俺は受付番をすることになっていた。
先に座っていた佐藤さんに「お疲れ様です。変わりますよ」と声をかける。
「お願いね」と言われ、場所を変わる。
古い椅子に腰かけ、俺は持ってきた書類を整理し始めた。
響く電話に、俺は受話器を取った。
10
あなたにおすすめの小説
流れる星、どうかお願い
ハル
BL
羽水 結弦(うすい ゆずる)
オメガで高校中退の彼は国内の財閥の一つ、羽水本家の次男、羽水要と番になって約8年
高層マンションに住み、気兼ねなくスーパーで買い物をして好きな料理を食べられる。同じ性の人からすれば恵まれた生活をしている彼
そんな彼が夜、空を眺めて流れ星に祈る願いはただ一つ
”要が幸せになりますように”
オメガバースの世界を舞台にしたアルファ×オメガ
王道な関係の二人が織りなすラブストーリーをお楽しみに!
一応、更新していきますが、修正が入ることは多いので
ちょっと読みづらくなったら申し訳ないですが
お付き合いください!
ジャスミン茶は、君のかおり
霧瀬 渓
BL
アルファとオメガにランクのあるオメガバース世界。
大学2年の高位アルファ高遠裕二は、新入生の三ツ橋鷹也を助けた。
裕二の部活後輩となった鷹也は、新歓の数日後、放火でアパートを焼け出されてしまう。
困った鷹也に、裕二が条件付きで同居を申し出てくれた。
その条件は、恋人のフリをして虫除けになることだった。
オメガ判定されました日記~俺を支えてくれた大切な人~
伊織
BL
「オメガ判定、された。」
それだけで、全部が変わるなんて思ってなかった。
まだ、よくわかんない。
けど……書けば、少しは整理できるかもしれないから。
****
文武両道でアルファの「御門 蓮」と、オメガであることに戸惑う「陽」。
2人の関係は、幼なじみから恋人へ進んでいく。それは、あたたかくて、幸せな時間だった。
けれど、少しずつ──「恋人であること」は、陽の日常を脅かしていく。
大切な人を守るために、陽が選んだ道とは。
傷つきながらも、誰かを想い続けた少年の、ひとつの記録。
****
もう1つの小説「番じゃない僕らの恋」の、陽の日記です。
「章」はそちらの小説に合わせて、設定しています。
病弱の花
雨水林檎
BL
痩せた身体の病弱な青年遠野空音は資産家の男、藤篠清月に望まれて単身東京に向かうことになる。清月は彼をぜひ跡継ぎにしたいのだと言う。明らかに怪しい話に乗ったのは空音が引き取られた遠縁の家に住んでいたからだった。できそこないとも言えるほど、寝込んでばかりいる空音を彼らは厄介払いしたのだ。そして空音は清月の家で同居生活を始めることになる。そんな空音の願いは一つ、誰よりも痩せていることだった。誰もが眉をひそめるようなそんな願いを、清月は何故か肯定する……。
僕を惑わせるのは素直な君
秋元智也
BL
父と妹、そして兄の家族3人で暮らして来た。
なんの不自由もない。
5年前に病気で母親を亡くしてから家事一切は兄の歩夢が
全てやって居た。
そこへいきなり父親からも唐突なカミングアウト。
「俺、再婚しようと思うんだけど……」
この言葉に驚きと迷い、そして一縷の不安が過ぎる。
だが、好きになってしまったになら仕方がない。
反対する事なく母親になる人と会う事に……。
そこには兄になる青年がついていて…。
いきなりの兄の存在に戸惑いながらも興味もあった。
だが、兄の心の声がどうにもおかしくて。
自然と聞こえて来てしまう本音に戸惑うながら惹かれて
いってしまうが……。
それは兄弟で、そして家族で……同性な訳で……。
何もかも不幸にする恋愛などお互い苦しみしかなく……。
【本編完結】αに不倫されて離婚を突き付けられているけど別れたくない男Ωの話
雷尾
BL
本人が別れたくないって言うんなら仕方ないですよね。
一旦本編完結、気力があればその後か番外編を少しだけ書こうかと思ってます。
多分嫌いで大好きで
ooo
BL
オメガの受けが消防士の攻めと出会って幸せになったり苦しくなったり、普通の幸せを掴むまでのお話。
消防士×短大生のち社会人
(攻め)
成瀬廉(31)
身長180cm
一見もさっとしているがいかにも沼って感じの見た目。
(受け)
崎野咲久(19)
身長169cm
黒髪で特に目立った容姿でもないが、顔はいい方だと思う。存在感は薄いと思う。
オメガバースの世界線。メジャーなオメガバなので特に説明なしに始まります( . .)"
強欲なる花嫁は総てを諦めない
浦霧らち
BL
皮肉と才知と美貌をひっさげて、帝国の社交界を渡ってきた伯爵令息・エルンスト──その名には〝強欲〟の二文字が付き纏う。
そんなエルンストが戦功の褒美と称されて嫁がされたのは、冷血と噂される狼の獣人公爵・ローガンのもとだった。
やがて彼のことを知っていくうちに、エルンストは惹かれていく心を誤魔化せなくなる。
エルンストは彼に応える術を探しはじめる。荒れた公爵領を改革し、完璧な伴侶として傍に立つために。
強欲なる花嫁は、総てを手に入れるまで諦めない。
※性描写がある場合には*を付けています。が、後半になると思います。
※ご都合主義のため、整合性は無いに等しいです、雰囲気で読んでください。
※自分の性癖(誤用)にしか配慮しておりません。
※書き溜めたストックが無くなり次第、ノロノロ更新になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる