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05:片方の召喚者
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自己紹介をしながら座り込んでいる騎士の女性に手を伸ばす。
女性は俺の手を取り立ち上がったが、足を痛めている様子でうまく立ち上がれなかった。
「すまない……少し待ってくれ」
何か回復魔法を使うのかと思ったが立ち上がるのに時間を欲しいということだった。
「そういうことなら無理をするな」
俺は女性に手を当てて神癒でフル回復させた。
「君は回復までできるのか!?」
「まあな。だから安心してくれ」
この状況がどんな状況かは分からないが俺ならかなり役に立つ。
ただ女性はそのことを聞いても暗い顔をしていた。
「……話を聞かせてくれないか? これはいったいどういうことなんだ?」
後ろにあるボロボロのお城には辛うじて紋章が残っている。
二人の女性が真ん中で左右対称になって外側をむき両手のひらを上に向けて何かを受け取ろうかとしている紋章だ。
その紋章と同じものを騎士の女性の鎧にある。
「……あぁ、君にはすべてを話さなければいけない。そうしなければ協力さえもしてくれるか怪しい状況だ」
ここに呼ばれたのだから俺は相手が悪でなければ、困っていれば必ず助けるがな。
「伝説の武器は君が、勇輝が拾ってくれ」
「分かった」
何かあるのだろうな。俺が拾うことが大事なようだし。
俺は双剣を地面に置いてから骸骨が持っていた伝説の武器を見れば、宝石がある部分にふたご座のマークがついていた。
まあまだ何もわからないからとりあえずそれを拾うことにした。
『スラッシュソードを手に入れました』
『<スラッシュソード>が解放されました』
伝説の武器を拾った途端に消え、その文字が出てきた。
ステータスをまだ見ていないというのに何かを手に入れたのは初めてだ。
こういう形式は二回目の時に体験した。
魔法使いの時、伝説の武器は<万象の書>だった。それはレベルや魔法を受けるごとに魔法が追加されるというものだった。
それに近しいものを感じるな。
ちなみにその本は強力だったがページを開いている状態じゃなければその魔法は使えなかったからスキルで他の魔法をもって万全を期していた。
「ジェミニの勇者は変幻自在に武器を変えることができる。ただし強力なイメージがない限りは以前の時代にあったジェミニの武器を手に入れる以外に変える手段はない」
「なるほど、この伝説の武器はそういうことなのか」
どこか俺が以前持っていた伝説の武器と違うと思っていたが、能力がそっちに回されているから単純な強さにはならないのか。
だが俺は違う。俺は四回目までの力があるから強さは問題なく、変幻自在に変えた武器であらゆる場面で対応できる。
「それで、君は?」
「自己紹介が遅れた。この崩壊した国、ディディミの第一王女、アストリッド・ディディミだ。君を召喚したうちの一人でもある」
アストリッドは長い赤髪だが先端になるにつれ紫髪になっている長髪をしていた。
騎士と呼ぶのにふさわしい凛とした顔つきをしており、かなり鍛えていることはすぐに分かる。
ただ心労の顔色がうかがえるし何日も休んでいない様子だ。
「場所を移動しよう。君が召喚された場所で話そう」
「あぁ」
女性は俺の手を取り立ち上がったが、足を痛めている様子でうまく立ち上がれなかった。
「すまない……少し待ってくれ」
何か回復魔法を使うのかと思ったが立ち上がるのに時間を欲しいということだった。
「そういうことなら無理をするな」
俺は女性に手を当てて神癒でフル回復させた。
「君は回復までできるのか!?」
「まあな。だから安心してくれ」
この状況がどんな状況かは分からないが俺ならかなり役に立つ。
ただ女性はそのことを聞いても暗い顔をしていた。
「……話を聞かせてくれないか? これはいったいどういうことなんだ?」
後ろにあるボロボロのお城には辛うじて紋章が残っている。
二人の女性が真ん中で左右対称になって外側をむき両手のひらを上に向けて何かを受け取ろうかとしている紋章だ。
その紋章と同じものを騎士の女性の鎧にある。
「……あぁ、君にはすべてを話さなければいけない。そうしなければ協力さえもしてくれるか怪しい状況だ」
ここに呼ばれたのだから俺は相手が悪でなければ、困っていれば必ず助けるがな。
「伝説の武器は君が、勇輝が拾ってくれ」
「分かった」
何かあるのだろうな。俺が拾うことが大事なようだし。
俺は双剣を地面に置いてから骸骨が持っていた伝説の武器を見れば、宝石がある部分にふたご座のマークがついていた。
まあまだ何もわからないからとりあえずそれを拾うことにした。
『スラッシュソードを手に入れました』
『<スラッシュソード>が解放されました』
伝説の武器を拾った途端に消え、その文字が出てきた。
ステータスをまだ見ていないというのに何かを手に入れたのは初めてだ。
こういう形式は二回目の時に体験した。
魔法使いの時、伝説の武器は<万象の書>だった。それはレベルや魔法を受けるごとに魔法が追加されるというものだった。
それに近しいものを感じるな。
ちなみにその本は強力だったがページを開いている状態じゃなければその魔法は使えなかったからスキルで他の魔法をもって万全を期していた。
「ジェミニの勇者は変幻自在に武器を変えることができる。ただし強力なイメージがない限りは以前の時代にあったジェミニの武器を手に入れる以外に変える手段はない」
「なるほど、この伝説の武器はそういうことなのか」
どこか俺が以前持っていた伝説の武器と違うと思っていたが、能力がそっちに回されているから単純な強さにはならないのか。
だが俺は違う。俺は四回目までの力があるから強さは問題なく、変幻自在に変えた武器であらゆる場面で対応できる。
「それで、君は?」
「自己紹介が遅れた。この崩壊した国、ディディミの第一王女、アストリッド・ディディミだ。君を召喚したうちの一人でもある」
アストリッドは長い赤髪だが先端になるにつれ紫髪になっている長髪をしていた。
騎士と呼ぶのにふさわしい凛とした顔つきをしており、かなり鍛えていることはすぐに分かる。
ただ心労の顔色がうかがえるし何日も休んでいない様子だ。
「場所を移動しよう。君が召喚された場所で話そう」
「あぁ」
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