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04:勇者
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叫びながら光に包まれ、光が収まればよく分からない場所に来ていた。
四回目までのすべてが召喚には周りに人がいたし国王もいた。
だが今はどうだろうか。
石造りの綺麗にされた建物の中にいた。教会のように椅子が列で並んでいる場所だ。
神聖な結界が張られているのが不思議に思ったが、ここは守られている様子だ。
そして一番最初に目を奪った存在があった。
俺の後ろには三メートル以上はある対となっている二体の像があった。
二体の女性の像は向き合って頭を突き合わせていた。そして二人の間には二人で大事に持っている四角の石があった。
その石にはローマ数字の2が記されている。
「……ふたご座?」
ふたご座のマークに似ている、というかそのものだった。
そして手にある伝説の武器に視線を向ける。
俺に両手に無意識に握られているのは普通の剣よりも短いが短剣よりも長く普通の剣よりも刃が太い二対一本の双剣だった。
双剣には黄色の宝石がありその中にはふたご座のマークがあった。
だからこの伝説の武器とこの二体の像は無関係ではないのだろう。
ちなみに俺がこの双剣が伝説の武器だと分かるのは伝説の武器というものは独特な雰囲気があることを今までの異世界召喚で理解しているからだ。
「……誰が、俺を召喚したんだ?」
普通なら一番最初に俺に声をかけてくるはずだ。それなのに声をかけてこないから見渡せば、見えない場所にいたが見つけた。
女性が中央辺りの椅子で横たわっているのを見つけた。
しかも様子がおかしいと思って女性に駆け寄った。
「大丈夫か?」
女性に声をかけても全く返事がなかった。
「……魔力枯渇」
その女性は寝ているとかではなく顔色がとても悪く、魔力が枯渇して危険な状態にあった。
本来であれば魔力がなくなっても平気なのだが、限界まで使ってしまうと死にかける状態になる。
走ることと似ている。走って体力がなくなった時は息が切れて酸素を求める。だがその状態でも必死に走り続け、呼吸がままならず倒れる、みたいな感じだ。
だから俺はすぐに女性に神癒を使って魔力枯渇を治していく。
「ッ! まじか」
俺の『大勇者』スキルが反応した。誰かが助けを求めていることがハッキリと分かる。
幸いにもこの女性の応急処置は済ませれたから俺は急いで駆け出した。
ステータスの確認もしていないしこの双剣の力も分からない。だが俺にはこれまでの積み重ねがあるから問題ない。
像がある場所は地下だったらしく、地上に出ればそこはお城の中だった。
ただし襲撃があったのかと思うくらいに荒れていた。元々は立派なお城だと思うくらいには俺の目は慣れている。
だが今はそんなことはどうでもよくて、スキルが示す場所に向かうために城から出ると妙なモンスターが人を襲っているのが見えた。
俺は『極大ジャンプ』で一気に妙なものに蹴りを食らわせて人から遠ざける。
極大ジャンプは飛び上がってから着地するまでほぼ間隔がない。だから瞬間移動のように攻撃をくらわすもしくは距離を詰めることができる。
妙なモンスターをよく見れば骸骨の姿をしていた。
なぜ妙なかと言えば、その骸骨は明らかに異常なオーラを放っていたからだ。
その原因は手に持っている剣が原因なのは分かっている。しかも伝説の武器と来た。
「ッ! も、もしかして勇者か!?」
「そうだ。呼ばれてきたよ」
騎士の甲冑を着た女性は俺が勇者だと分かっている様子だ。
「まぁ、その話はあとだな」
極大ジャンプを食らってもまだ動ける様子の骸骨。
「気をつけろ! 奴は伝説の武器を持っている!」
「ちゃんと見えているよ」
「召喚されたばかりのお前では奴は荷が重すぎる! 倒すのは考えずに撃退を考えてくれ!」
「――大丈夫」
焦っている様子の騎士の女性だが、骸骨が向かってくるよりも前に双剣で切り裂いた。
「威力は落ちるけど、剣神スキルはちゃんと生きているな」
伝説の武器を持っている骸骨はその一撃で倒れた。
「……お前は、誰だ……?」
唖然とした騎士の女性だが、振り絞って声を出した。
「俺は勇者。星宮勇輝だ」
四回目までのすべてが召喚には周りに人がいたし国王もいた。
だが今はどうだろうか。
石造りの綺麗にされた建物の中にいた。教会のように椅子が列で並んでいる場所だ。
神聖な結界が張られているのが不思議に思ったが、ここは守られている様子だ。
そして一番最初に目を奪った存在があった。
俺の後ろには三メートル以上はある対となっている二体の像があった。
二体の女性の像は向き合って頭を突き合わせていた。そして二人の間には二人で大事に持っている四角の石があった。
その石にはローマ数字の2が記されている。
「……ふたご座?」
ふたご座のマークに似ている、というかそのものだった。
そして手にある伝説の武器に視線を向ける。
俺に両手に無意識に握られているのは普通の剣よりも短いが短剣よりも長く普通の剣よりも刃が太い二対一本の双剣だった。
双剣には黄色の宝石がありその中にはふたご座のマークがあった。
だからこの伝説の武器とこの二体の像は無関係ではないのだろう。
ちなみに俺がこの双剣が伝説の武器だと分かるのは伝説の武器というものは独特な雰囲気があることを今までの異世界召喚で理解しているからだ。
「……誰が、俺を召喚したんだ?」
普通なら一番最初に俺に声をかけてくるはずだ。それなのに声をかけてこないから見渡せば、見えない場所にいたが見つけた。
女性が中央辺りの椅子で横たわっているのを見つけた。
しかも様子がおかしいと思って女性に駆け寄った。
「大丈夫か?」
女性に声をかけても全く返事がなかった。
「……魔力枯渇」
その女性は寝ているとかではなく顔色がとても悪く、魔力が枯渇して危険な状態にあった。
本来であれば魔力がなくなっても平気なのだが、限界まで使ってしまうと死にかける状態になる。
走ることと似ている。走って体力がなくなった時は息が切れて酸素を求める。だがその状態でも必死に走り続け、呼吸がままならず倒れる、みたいな感じだ。
だから俺はすぐに女性に神癒を使って魔力枯渇を治していく。
「ッ! まじか」
俺の『大勇者』スキルが反応した。誰かが助けを求めていることがハッキリと分かる。
幸いにもこの女性の応急処置は済ませれたから俺は急いで駆け出した。
ステータスの確認もしていないしこの双剣の力も分からない。だが俺にはこれまでの積み重ねがあるから問題ない。
像がある場所は地下だったらしく、地上に出ればそこはお城の中だった。
ただし襲撃があったのかと思うくらいに荒れていた。元々は立派なお城だと思うくらいには俺の目は慣れている。
だが今はそんなことはどうでもよくて、スキルが示す場所に向かうために城から出ると妙なモンスターが人を襲っているのが見えた。
俺は『極大ジャンプ』で一気に妙なものに蹴りを食らわせて人から遠ざける。
極大ジャンプは飛び上がってから着地するまでほぼ間隔がない。だから瞬間移動のように攻撃をくらわすもしくは距離を詰めることができる。
妙なモンスターをよく見れば骸骨の姿をしていた。
なぜ妙なかと言えば、その骸骨は明らかに異常なオーラを放っていたからだ。
その原因は手に持っている剣が原因なのは分かっている。しかも伝説の武器と来た。
「ッ! も、もしかして勇者か!?」
「そうだ。呼ばれてきたよ」
騎士の甲冑を着た女性は俺が勇者だと分かっている様子だ。
「まぁ、その話はあとだな」
極大ジャンプを食らってもまだ動ける様子の骸骨。
「気をつけろ! 奴は伝説の武器を持っている!」
「ちゃんと見えているよ」
「召喚されたばかりのお前では奴は荷が重すぎる! 倒すのは考えずに撃退を考えてくれ!」
「――大丈夫」
焦っている様子の騎士の女性だが、骸骨が向かってくるよりも前に双剣で切り裂いた。
「威力は落ちるけど、剣神スキルはちゃんと生きているな」
伝説の武器を持っている骸骨はその一撃で倒れた。
「……お前は、誰だ……?」
唖然とした騎士の女性だが、振り絞って声を出した。
「俺は勇者。星宮勇輝だ」
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