双葉病院小児病棟

moa

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仲間

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由来side




今日は入院2日目。




朝看護師さんに熱測られたけど37.5℃まで下がってた。




痛かったけど注射ってほんとに効くんだな。




昨日の夜も眠れたし、久しぶりに少し身体が楽みたい。




夜にまた診察があるみたいだけど、それまでは点滴も付けられてなくて自由みたいだから、さっきお姉ちゃんが教えてくれたプレイルーム行こうかな。




お姉ちゃんは今日検査があるみたいだから一緒に行けないんだ。




とりあえず行ってみよ。




お昼まで時間がまだあるし、プレイルームへ向かった。







ー プレイルーム ー




わぁ、たくさん子供がいる!




同じくらいの歳の子や年下の子、年上かなって子もいる。




みんな積み木をしたりパズルをしたりお絵描きしたり楽しそう♪




でも初めてだからどこで何をしようか分からなくて迷っていたら、昨日一緒に遊んだ湊くんが私の元へ走ってきた。




湊「由来ちゃーんっ!
遊びに来たのー?」




「湊くん^^
そう、遊びに来たんだけど何しようか迷ってたの。」




湊「じゃあみーくんたちと遊ぼーよっ♪
こっちこっち!」




「わっ…ちょ、ちょっと待って…;;」




湊くんに引っ張られるがままに向かうと、そこには男の子が2人いた。




秀「湊、すごろくするんだろ?」




颯「誰連れてきたんだ?」




湊「へへっ、由来ちゃんだよ(*^^*)」




あれ、勝手に連れてきたのか^^;




誰?って不思議そうな2人。




私来て良かったのかな…(苦笑)




秀「由来…?
なに、新しい子?」




「う、うん…昨日から入院になって……」




颯「あぁ、愛華の部屋の子か。
俺、木村颯。よろしく。」




「あ、よろしく…お願いします……」




私より年上…だよね?




秀「おまえ何歳?」




「…9歳だよ。」




秀「じゃあ俺の方が年上だな。」




颯「威張ってるけど1つしか変わらないからな(笑)
こいつは高川秀。由来ちゃんの1つ上。
仲良くしてやって?」




秀「1つでも俺が年上なのには変わりないからな。」




湊「しゅーくん…(怒)」




何この子…めっちゃ上から目線でムカつく。




めっちゃ見下してくる。




颯「湊怒ってるよ(笑)
由来ちゃん、気にしなくていいからね。
今から俺たちすごろくするんだけど一緒にする?」




颯くんは落ち着いてフォローしてくれてる。



大人だなぁ。




「……私もいいんですか…?」




颯「いいよ。
それに敬語なんて使わなくていいよ。
俺13歳だけど、ここはみんな敬語なんて使わないし気にしないから。」




湊「しゅーくんとお兄ちゃんだよ♪
ねぇ、早くすごろくしよーよー(´˘`*)」




秀「俺も颯に敬語なんて使ったことないし、年上と思ったこともないし。」




颯「お前は少しは年上の俺を敬えよ(笑)」




ワハハって笑ってる颯くんと秀。




ほんとにここ病院だよねって思うくらい、みんな楽しそう。




湊「ねえってば!」




颯「分かった分かった(笑)」




痺れを切らした湊くん(笑)




ずっと待ってたんだもんね。




ジャンケンをして順番を決めて。




私を含んで4人でのすごろくが始まった。
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