双葉病院小児病棟

moa

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検査の結果

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由来side




なんだかんだで、皆と仲良く過ごしてもうすぐ2週間。




入院生活にもだいぶ慣れてきた頃。




最初にしたマルク?って検査の結果が出たみたい。




説明があるみたいで今は面談室で先生待ち。




お母さんには、さっき下の外来で説明したって看護師さんから聞いたけど会わせてはくれないみたい。




お母さん来てたなら会いたかったのに……





看護師さんも出て行っちゃって1人で心細くなってきて目がうるうるしてきたとき、面談室の扉が開いた。




下「ごめんね、遅くなって。
あら、ひとりで待ってたの?」




「看護師さんここ着いたら行っちゃったから……(涙)」




黒「寂しかったな(撫)」




下野先生と黒崎先生が入ってきて優しくしてくれて目に溜めていた涙が零れてしまった。




下「検査がどうだったか不安な気持ちもあったんだよね。
説明しようと思って先生たち来たけど、もう話しちゃって大丈夫?
難しかったらもう少し待とうか。」




聞くのが怖い……




でも聞かないといけないもんね。




どうせ聞くなら早く聞いて早く病室戻りたい。




「んーん…もう聞きたい……」




下「そっか。
じゃあ話すね?
この前の検査の結果なんだけど、由来ちゃんは急性リンパ性白血病っていう病気だったんだ。」




………やっぱり白血病だったんだ。




下「それで今からのことなんだけど、抗がん剤って聞いたことあるかな?」




「っ……それって………髪の毛抜けちゃうやつ………(涙)」




下「うーん……そうだね^^;
お薬効いてきたら抜けてきちゃうと思う。
でもそれは帽子かぶったらあんまり分からなくなるし、治療が終わったらまた生えてくるからね。
そのことはまた後で考えよっか。」




抗がん剤って前テレビであってたの見たことある。




女の子の髪が抜けて泣いてた。




私もあんな風になっちゃうの……?




「グスッ……んっ…(泣)」




ぽろぽろ涙が頬を伝って太ももに垂れていった。




涙止まらないよ………




黒「……大丈夫、ちゃんと先生たちが直してあげるから。」




下「そうだよ、先生たちが絶対治してあげるから^^
由来ちゃんは心配しないで先生たちに任せてくれていいからね。」




絶対治してくれるの…?




白血病って死ぬんじゃないの?




「……私、死なない……?(泣)」




黒「先生たちがいるのに死なせるわけないでしょ。
そんなこと考えない、絶対治してあげるから。」




黒崎先生すごい自信……




本当に大丈夫な気がしてきた。




下「じゃあこれからの治療の説明簡単にするよ。
明日から抗がん剤のお薬していこうね。
お薬は点滴で身体の中に入れるから、お部屋のベッドで点滴するだけ。
どう、頑張れそう?」




「ベッドで寝てるだけでいいの…?」




下「うん、由来ちゃんはベッドで点滴してる間寝ててくれたらそれだけでいいよ。」




それだけなら出来るよ。




抗がん剤ってきつい治療って言ってたけど聞いた感じ全然きつくなさそう。
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