双葉病院小児病棟

moa

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検査の結果2

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下野side




由来ちゃん、脱毛すること知ってたのか。




そうだよね、女の子は1番そこが嫌だよね。




由来ちゃん髪長いし、きちんと手入れしてたのがよく分かる。




心のケアもしっかりしてあげないと。




ただ、前向きに治療を受けてくれないと治癒も難しいわけで。




とりあえず抗がん剤投与した後のことを今は話さない方がいい気がする。




さっきも息早くなりかけてたから過呼吸起こしでもしたら大変だし、なにより明日の治療前に差し支えそう。




色々考えても今は話さない方がいいと思う。




由「うん…それなら出来る。」




お、よかった、スムーズにいきそう。




とりあえず1回目は……ね^^;




由来ちゃんには可哀想だけど、投薬すると色々な副作用が出る。




例えば代表的なものは吐き気や嘔吐かな。




他にも免疫力が下がって感染症にかかりやすくなったり、出血・下痢・しびれなど本当に色々ある。




正直に言うと、抗がん剤治療はかなり辛い治療になると思う。




頑張ろうね、由来ちゃん。




「偉いじゃん(撫)
お母さんからもちゃんと了承もらってるからね。
頑張って治して早くお家に帰ろう(^-^)」




由「うん、頑張って早く帰る。」




黒「明日に備えて今日はゆっくりしとき?」




ゆっくりするの言葉にキランと目を輝かせた由来ちゃん。




今日は何もないの?って期待した目で。




それがね……




黒「夕方の採血まで大人しくしとき。」




由「え……やだ。
採血とか聞いてないよ。」




黒「言ってなかったからね。
嫌でもやるよ。」




由「黒崎先生のいじわる……」




黒「なんか言った?」




由「いえ、なにも。」




「何か2人で楽しそうじゃん(笑)
採血しか今日は無いから好きなことして遊んでおいで(^-^)
夕方までには病室に帰るんだよ。
黒崎先生怖いからね。」




由「はーい。
じゃあプレイルーム行ってきます!」




黒「こら、走るな!」




あーあー怒られた(笑)




走って出てくから。




ん……?





くるっと振り返ってこっちを向いて歩いてきてる。




黒「怖いは余計でしょ。」




あ、一応気にしてたのね(笑)




「ごめんごめん(笑)
黒崎先生本当は優しいの知ってるから。」




そういうとフンっといじけて行ってしまった。




こういう可愛いところあるんだけど、なかなか素直になれないんだろうね(笑)




御「下野先生、愛華の心カテの結果なんですが…」




「あぁ、この前のね。
どうだった?」




御「それがあんまり良い結果じゃなくて……;;」




愛華ちゃんの病気は先天性心疾患というもの。




今まで服薬と点滴で治療してきたけど、カテーテル治療した方が良さそう。




「カテーテル治療した方が良さそうね。」




御「そうですね。」




「あとで黒崎先生たちにも話しとくよ。」




御「お願いします。」
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