双葉病院小児病棟

後悔

湊side





きゅーいん…とか言うやつ鼻から入れたら痛いし、口の中入れられたらおえってなって息できなくて苦しいし。





嫌だったのに……(涙)





佐「ごめんごめん、偉かったね(撫)」





「やぁっ…(泣)
もう先生たち嫌いっ！
出てってよ！」





黒「こら、佐倉先生叩かないの。
苦しくなるから泣きやみな。
先生たち出ていくから。」





そう言って先生たちは本当に出ていってしまった。





嫌だったのに無理矢理されて先生たちに八つ当たりしちゃった。





………先生たち出て行ったらシーンとして寂しいな…





どうしよう……先生叩いちゃった。





急に悲しくなって涙がどんどん目から溢れてきた。





愛「コンコーン。
みーくん、入っていーい？」





あっ……この声はお姉ちゃんだ……(泣)





僕はカーテンを勢いよく開けてそこに居たお姉ちゃんに抱きついた。





愛「うわぁ、どうしたのー^^;」





「あのね、きゅーいんされて苦しくて佐倉先生叩いちゃった…(泣)」





愛「あらら、叩いちゃったんだ;;」





「うん……それでね、佐倉先生と黒崎先生に嫌い、出てってって言っちゃったの。
どうしよう……ふぇぇ…(泣)」





言葉にしてお姉ちゃんに話してたらどうしていいか分からなくなってお姉ちゃんに抱きついたまま涙がぽろぽろ出てきていた。





愛「そっかそっか。
みーくん、ほんとは先生たち嫌いじゃないよね？
叩いたの悪かったって思ってるよね？」





「ｸﾞｽｯ…うん……みーくんわるいこ……(泣)」





愛「ふふ、大丈夫(撫)
みーくん、ちゃんと反省してるもんね。
悪い子じゃないよ。
ね、由来ちゃんもそう思うでしょ？」





由「うん、そうだよ。
みんな悪いことしてしまうことあるけど、ちゃんと反省してごめんなさいしたら、絶対許してくれるよ(^-^)」





ふと顔を上げるとお姉ちゃんの隣に由来ちゃんも一緒に来ていた。





愛「ほら、ね？
じゃあ私たちと一緒に先生のところ行こっか^^」




「ｸﾞｽｯ……ほんとに許してくれるかな…(泣)」




由「大丈夫だよ(撫)
一緒にごめんなさいしに行こう？」




「…ｸﾞｽｯ……うんっ…(泣)」




お姉ちゃんと由来ちゃんと佐倉先生の所に行くと、まだ黒崎先生も一緒にいた。




「佐倉先生、黒崎先生……ごめんなさい……ふぇぇん…(泣)」




佐「あらあら、そんなに泣かないの(撫)」





怖かったけど…勇気を出して謝ったら佐倉先生は優しく抱きしめてくれた。





「叩いてごめんなさい…痛かったよね……(泣)」





佐「ふふ、これくらい大丈夫よ^^
でも叩くのはダメなことだからね。
他の人にも先生にもしちゃダメだよ？」




そういえば黒崎先生は……？




何も言ってくれなくて不安になって黒崎先生の方を見ると目が合って頭をぽんぽん撫でてくれた。




黒「わかったから、もう泣くな(撫)」




よかった…もう怒ってないみたい。




愛「よし、じゃあみーくんプレイルーム行こ？
みんな待ってるよ♪」




え？みんな待ってるって？




何か分からないけどお姉ちゃんに手を引かれて由来ちゃんとお姉ちゃんと一緒にプレイルームへ向かった。