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王立能力学園・工学部発明学科編
124 合格発表
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8月7日、兄さまは無事に中級学校を早期卒業した。
翌々日の9日、王立能力学園の合格発表が中央本部前で行われ、母様も一緒に見に行った。
各学部ごとの合格者の貼り出しと、合格者全員の中で高得点を取った上位30名の名前も貼り出されていた。
「う~ん、フルネームなんだ。これはなんとなく目立つような気がする」
……ああ、私も兄さまもファイトアロだもんね。しかも私が当主のミドルネーム持ちだし。
「まあ当然の結果だよバルトラ。サンタさんは10歳になったら大賢者として人々の前に立ち、君は王子の側近として学園以外でも活動することになる。誰もが君たち兄妹に注目する。
僕がアローという名を背負う覚悟をしたのは、サンタさんの弟子として共にあるため、そして実力以外でも認めさせる必要があったからだ」
……ガーン、知らなかった。アロー公爵家の人間として社会に出たくないって言ってたのに、私と一緒に居るためにアローを名乗ることにしたんだ。
「私だって弟子として認められるために、懸命に魔法を学んでいる。
兄弟子であるアレスとは授かった職業は違うが、同じサンタさんの弟子として王子として、認めていただくため精進せねばならない」
……いや、だからなんで王子である貴方が、普通に現れて会話に参加してるの?
……王子の登場をキラキラの瞳で遠巻きに見ている有象無象に、私たち睨まれてるんですけど?
「ねえエルドラ王子、私の名前の隣に新入生代表挨拶者って書いてあるんだけど、あれ何?」
「ああ、首席合格者は毎年、新入生を代表して入学式で誓司の役割・・・つまり新入生を代表して、学園生活で成し遂げようと思っていることや、どういう学園生活を送ろうと思っているのかを、皆の前で述べる者に選ばれたということだな。さすが師匠です」
……なんで王子が胸を張って嬉しそうなのかなぁ・・・
「まあ仕方ないよね。筆記試験では2位に21点差をつけての1位だし、提出物の加点評価Sの50点まで入れちゃうと、開校以来の高得点だって学園長が言ってたよ。
ああ、学園長は国王であるお爺様の弟なんだ。つまり王弟だね」
なんて会話を多くの視線を浴びながら小声でしてたんだけど、まさか本当に首席合格しているとは思わなかったよ。
21点差ってことは、守護霊の皆が教えてくれた20点分を含めなくても、ギリギリ1位だったってことか・・・良かった。ちょっと気が楽になった。
『まあ、大賢者なら当然の結果じゃ』と、サーク爺がなんだか嬉しそうだ。
『満点じゃなかったのは悔しいが、学んでおらんことは答えられんわな』と、魔力測定魔術具作成を手伝ってくれた、高度文明紀後期のエンジニアだったショーニスさんが言う。
『全学科共通試験では、王子が6位でアレスが12位、バルトラも29位で30位以内に全員が入るなんて、頑張った甲斐があったわね』って、パトリシアさんも喜んでくれる。
『アレスは魔術師の実技試験は受けとらんけど、既に【中位・魔術師】資格を取っとるから40点の加点で学部1位やな』と、魔術師学部の順位表を見たトキニさんが言う。
入学手続きをしたら、入学式当日は他の学生より30分早く来るよう受付のお姉さんに言われた。
今年の入学者は例年より50人も多い250人で、特に専門総合学部(中位・高位職ではなく専門職だけど、成績優秀な男爵家以上の家の子が入学する学部)の人数が多いそうだ。
この学園は入学定員の設定がないので、7割以上の得点を取れば合格できる。
合格を祝う歓声があちらこちらで上がっている。
王子と同期生になりたい人が頑張った結果なのか、たまたま中位職以上の職を授かった者が多かったのかは分からない。
さあ受験も終わったし、1か月間ハンター生活をするぞー!
翌日、私とアレス君と兄さまとシリスは、ゲートルの町へと旅立った。
ああ、旅立つ前にトレジャーハンター協会本部に行って、私は協会会員登録をした。トレジャーハンターじゃなくて、ホッパーさんやお爺様がしている会員登録だ。
トレジャーハンター協会会員登録ができるのは、男爵以上の貴族家当主か商会主または商会だけだ。
男爵はブロンズ会員からのスタートで、子爵はシルバーかゴールド会員からスタートできる。出資金次第だから、私はにっこり笑って白金貨2枚払ってゴールド会員に登録した。
残念ながら新協会長になったボルロさんは留守だったけど、受付のお兄さんは腫物を触るように丁寧かつ敬語も使って対応してくれた。
子爵の身分証にプラスして、【中位・魔術師】の資格証を出したから、特別ゴールド会員になった。
普通のゴールド会員は会員証を2枚発行されるけど、特別ゴールド会員になると会員証を3枚発行してもらえるって、ホッパー商会王都店のドレンさんが教えてくれたんだよね。
これでハンター登録のある私が同行できなくても、兄さまも魔術師であるアレス君も、他のハンターに同行依頼して古代都市ロルツに潜ることができる。
ちゃんと使用者名をカードに書いておいたから。
で、ゲートルの町に到着したら、ハンターの皆さんに大歓迎された。
私たちって見た目が子供だから、普通のホテルに泊まると舐められる可能性があるからって、サブチーフが支部の3階の特室を、ゴールド会員価格で貸してくれた。
ホッパー商会でもよかったんだけど、兄さまのリクエストに応えました。
翌日から光猫のシリスを伴って、最速踏破者のメンバーと一緒にイオナロードに潜った。兄さまは初めてだから、初日は1.5キロ地点までにした。
私たちがガリア教会本部に行っている間に多くの側道が発見され、その内の3つは現在地上まで貫通しているらしい。
地上から凶暴な動物がイオナロードに侵入するのを防ぐため、地上への出口には扉が設置され、ハンター協会が厳しく管理している。
地上に出ることができるのは、銀級以上のパーティーという制限があるけど、それでも死者が数人出ているとか・・・
最速踏破者は、シリスが居なくなったので地上には出ていないそうだ。
「ねえ、私が見つけた簡易空間魔術具の近くを掘ってみない?」
私はにっこりと微笑み、地底生物の討伐じゃなく魔術具採掘を提案する。
翌々日の9日、王立能力学園の合格発表が中央本部前で行われ、母様も一緒に見に行った。
各学部ごとの合格者の貼り出しと、合格者全員の中で高得点を取った上位30名の名前も貼り出されていた。
「う~ん、フルネームなんだ。これはなんとなく目立つような気がする」
……ああ、私も兄さまもファイトアロだもんね。しかも私が当主のミドルネーム持ちだし。
「まあ当然の結果だよバルトラ。サンタさんは10歳になったら大賢者として人々の前に立ち、君は王子の側近として学園以外でも活動することになる。誰もが君たち兄妹に注目する。
僕がアローという名を背負う覚悟をしたのは、サンタさんの弟子として共にあるため、そして実力以外でも認めさせる必要があったからだ」
……ガーン、知らなかった。アロー公爵家の人間として社会に出たくないって言ってたのに、私と一緒に居るためにアローを名乗ることにしたんだ。
「私だって弟子として認められるために、懸命に魔法を学んでいる。
兄弟子であるアレスとは授かった職業は違うが、同じサンタさんの弟子として王子として、認めていただくため精進せねばならない」
……いや、だからなんで王子である貴方が、普通に現れて会話に参加してるの?
……王子の登場をキラキラの瞳で遠巻きに見ている有象無象に、私たち睨まれてるんですけど?
「ねえエルドラ王子、私の名前の隣に新入生代表挨拶者って書いてあるんだけど、あれ何?」
「ああ、首席合格者は毎年、新入生を代表して入学式で誓司の役割・・・つまり新入生を代表して、学園生活で成し遂げようと思っていることや、どういう学園生活を送ろうと思っているのかを、皆の前で述べる者に選ばれたということだな。さすが師匠です」
……なんで王子が胸を張って嬉しそうなのかなぁ・・・
「まあ仕方ないよね。筆記試験では2位に21点差をつけての1位だし、提出物の加点評価Sの50点まで入れちゃうと、開校以来の高得点だって学園長が言ってたよ。
ああ、学園長は国王であるお爺様の弟なんだ。つまり王弟だね」
なんて会話を多くの視線を浴びながら小声でしてたんだけど、まさか本当に首席合格しているとは思わなかったよ。
21点差ってことは、守護霊の皆が教えてくれた20点分を含めなくても、ギリギリ1位だったってことか・・・良かった。ちょっと気が楽になった。
『まあ、大賢者なら当然の結果じゃ』と、サーク爺がなんだか嬉しそうだ。
『満点じゃなかったのは悔しいが、学んでおらんことは答えられんわな』と、魔力測定魔術具作成を手伝ってくれた、高度文明紀後期のエンジニアだったショーニスさんが言う。
『全学科共通試験では、王子が6位でアレスが12位、バルトラも29位で30位以内に全員が入るなんて、頑張った甲斐があったわね』って、パトリシアさんも喜んでくれる。
『アレスは魔術師の実技試験は受けとらんけど、既に【中位・魔術師】資格を取っとるから40点の加点で学部1位やな』と、魔術師学部の順位表を見たトキニさんが言う。
入学手続きをしたら、入学式当日は他の学生より30分早く来るよう受付のお姉さんに言われた。
今年の入学者は例年より50人も多い250人で、特に専門総合学部(中位・高位職ではなく専門職だけど、成績優秀な男爵家以上の家の子が入学する学部)の人数が多いそうだ。
この学園は入学定員の設定がないので、7割以上の得点を取れば合格できる。
合格を祝う歓声があちらこちらで上がっている。
王子と同期生になりたい人が頑張った結果なのか、たまたま中位職以上の職を授かった者が多かったのかは分からない。
さあ受験も終わったし、1か月間ハンター生活をするぞー!
翌日、私とアレス君と兄さまとシリスは、ゲートルの町へと旅立った。
ああ、旅立つ前にトレジャーハンター協会本部に行って、私は協会会員登録をした。トレジャーハンターじゃなくて、ホッパーさんやお爺様がしている会員登録だ。
トレジャーハンター協会会員登録ができるのは、男爵以上の貴族家当主か商会主または商会だけだ。
男爵はブロンズ会員からのスタートで、子爵はシルバーかゴールド会員からスタートできる。出資金次第だから、私はにっこり笑って白金貨2枚払ってゴールド会員に登録した。
残念ながら新協会長になったボルロさんは留守だったけど、受付のお兄さんは腫物を触るように丁寧かつ敬語も使って対応してくれた。
子爵の身分証にプラスして、【中位・魔術師】の資格証を出したから、特別ゴールド会員になった。
普通のゴールド会員は会員証を2枚発行されるけど、特別ゴールド会員になると会員証を3枚発行してもらえるって、ホッパー商会王都店のドレンさんが教えてくれたんだよね。
これでハンター登録のある私が同行できなくても、兄さまも魔術師であるアレス君も、他のハンターに同行依頼して古代都市ロルツに潜ることができる。
ちゃんと使用者名をカードに書いておいたから。
で、ゲートルの町に到着したら、ハンターの皆さんに大歓迎された。
私たちって見た目が子供だから、普通のホテルに泊まると舐められる可能性があるからって、サブチーフが支部の3階の特室を、ゴールド会員価格で貸してくれた。
ホッパー商会でもよかったんだけど、兄さまのリクエストに応えました。
翌日から光猫のシリスを伴って、最速踏破者のメンバーと一緒にイオナロードに潜った。兄さまは初めてだから、初日は1.5キロ地点までにした。
私たちがガリア教会本部に行っている間に多くの側道が発見され、その内の3つは現在地上まで貫通しているらしい。
地上から凶暴な動物がイオナロードに侵入するのを防ぐため、地上への出口には扉が設置され、ハンター協会が厳しく管理している。
地上に出ることができるのは、銀級以上のパーティーという制限があるけど、それでも死者が数人出ているとか・・・
最速踏破者は、シリスが居なくなったので地上には出ていないそうだ。
「ねえ、私が見つけた簡易空間魔術具の近くを掘ってみない?」
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