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王立能力学園・工学部発明学科編
123 2つの受験(8)
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思っていたより試験は難しくなかった気がするけど、1割くらい分からない問題があった。
シロクマッテ先生が7割点が取れたら合格できると言っていたので、たぶん大丈夫だろう。
ただ守護霊の皆が、数理以外の問題で分からなかった1割の答えを、耳元で囁いてきて困った。
守護霊が居ることもサンタさんの能力だから、何も気にする必要はないと言って、書かないとふてくされ、大賢者が10位以内に入らないなんて恥ずかしいと騒ぐので、正解かどうかは分からないけど諦めて記入しておいた。
……罪悪感はあるけど、私が授かった職業【過去・輪廻】の能力と思えないこともない・・・は~っ、複雑。
『気にすることはないわサンタさん。元々9割は自力で解答してるんだから』
溜息を吐く私に、気にするなとパトリシアさんが励ましてくれる。
「どうだったサンタさん?」と、筆記試験終了後アレス君が訊いてきた。
「うん、9割は答えられたかな」
「サンタは凄いね。僕は8割いけたかどうかだよ。アレスはどうだった?」
兄さまは疲れた表情で溜息を吐く。
「私も8割はなんとかって感じだよバルトラ」
家族同然だからと、同じ歳の兄さまをアレス君はバルトラと呼び、兄さまはアレスと呼んでいる。
アレスはニックネームみたいなものだから大丈夫で、アンタレスと本名を呼び捨てにするのは爵位上の問題があるらしい。
因みにエルドラ王子も、アレス、バルトラと呼び、私のことは師匠と呼ぶ。
……出会った頃のアレス君も師匠って呼んでたけど、流石に王子から師匠と呼ばれるのは不味いと思うんだよね私・・・
3人で仲良くメリーさんが作ってくれたお弁当を食べて、午後は其々の学部の試験会場へ移動する。
私は北エリアの工学部(発明学科)へ、アレス君は南エリアの魔術師学部へ、兄さまは西エリアの国務学部(教育学科)へと向かう。
午後の試験は、論文問題の学部もあるし、専門分野の基礎知識を問う筆記試験の学部もある。
工学部の試験会場に到着すると、9割が男子で女子は1割くらいだった。
私1人だけ身長が低過ぎて、子供と大人って感じで居心地が悪い。
この場に居るのは、3歳の時の職業選別で【中位・技術】の【発明】【鍛冶】【建築】【土木】を授かった者が殆どで、【高位・工学】や【専門・技術者】を授かった者も入っている。
発明学科希望者が受けた試験内容は、講師から講義を受けてレポートを提出するというものだった。
ガリア教会大学で鍛えたから、レポート課題は得意よ。
講義内容は、古代の魔術具から学んだ多くの発見についてで、聞いていて面白い講義だった。
そして面接。
予想通り面接は年齢順だったので、私は一番最後だった。
3人いる面接官の中央に、よく知っているツクルデ教授が座っていた。
「この日をどれだけ待っていたと思ってるんですかサンタさん?
魔術師学部のエバル教授から、昨年学園内で魔法を教えて貰っていたと自慢されたんですよ!
学園に来ていたのなら、何故、私のところに寄ってくれなかったんですか!」
……いや、知らんがな。入学したら一緒に研究しようねって約束したじゃん。
開口一番、私に文句を言うツクルデ教授に、他の教授たちが苦笑している。
「いやもう、早く魔力属性判別魔術具の研究がしたいとか、空間魔術具の謎を解き明かすぞと煩くて、9月からやっと静かに研究ができるよ」
第一回目の調査団に同行していた【鍛冶】学科のナーオシ教授が、疲れた表情でエバル教授の愚痴を言う。
「とりあえず、新入生全員の、いや、学園の学生全員の魔力を測定したら、エバル教授の研究室に持っていくよ」
大人気なくむくれているツクルデ教授に、魔術具を持っていく予定を告げる。
「何でだ! 今日でも、明日でもいいじゃないか!」
「いやいや、これからの時代、職業に関係なく自分に魔力があるかどうかが重要になってくるんだよエバル教授?
誰とは言えないけど、私と同じように魔術師を授からなかった人も、最近魔法が使えるようになったから、国のために教師も測定すべきでしょう?」
子供のような我が儘を言うエバル教授に、分かり易く説明する。
「なんだって! 魔術師じゃないのに魔法が使えた?!」
面接官3人の声は重なり、目を見開いて叫んだ。
「最低でも中位職以上、5センチのカラ魔核に魔力充填できることが条件なんだけど。でも、これは外には出せない機密情報だから気を付けてね。それで、私の面接はもう終わりなの?」
3人はバツが悪そうに笑い、今更必要ないだろうって。それでいいの?
「ああそうだ。発明学科は作品を提出してもいいって聞いたんだけど、明日持ってきた方がいい? それとも今から提出してもいい?」
「なんじゃ、筆記試験に自信がないのか?」
「違うよツクルデ教授。ちゃんと9割は解答できたよ。新しい守護霊様が凄い人で・・・魔力量を図る魔術具を作ってみたんだけど」
そう言いながら私は、僅か30センチ四方の純度の高くない銀でできた小箱を、教授が座っている机の上に置いてニッコリと微笑んだ。
「なんだと!」と全員が驚く。
「あくまでも試作品だからね。後ろの魔核に誰か魔力を流してみて。1センチのカラ魔核に充填できる魔力があれば大丈夫よ」
私の話を聞いた3人が、誰が魔力充填するかで喧嘩を始め、ジャンケンで勝ったナーオシ教授が魔核に魔力を注いでいく。
すると小箱の正面に取り付けられていた魔核が光り、魔核の下にあるオレンジ色の4枚のパネルの、1番目のパネルが明るくなった。
「正面の魔核が光れば魔力持ち。4つのパネルが魔力量を表しているの。1枚目のパネルはカラ魔核1センチ程度の魔力量持ちって意味だよ」
研究バカの3人は、そこから全員で何度も魔核に魔力を流し、私の作った魔術具を検証する。
「ちなみに2枚目は3センチ、3枚目は5センチ、4枚目は8センチ以上のカラ魔核に充填できる魔力量持ちって設定だよ」
「なんと素晴らしい」と言いながら、私の受験のことなど忘れてしまった3人を放置し、私は受験会場をあとにした。
きっと暫くは、あれで時間が稼げるだろう。
……そう言えば私、ちゃんと名前も名乗ってなかったけど大丈夫なの?
シロクマッテ先生が7割点が取れたら合格できると言っていたので、たぶん大丈夫だろう。
ただ守護霊の皆が、数理以外の問題で分からなかった1割の答えを、耳元で囁いてきて困った。
守護霊が居ることもサンタさんの能力だから、何も気にする必要はないと言って、書かないとふてくされ、大賢者が10位以内に入らないなんて恥ずかしいと騒ぐので、正解かどうかは分からないけど諦めて記入しておいた。
……罪悪感はあるけど、私が授かった職業【過去・輪廻】の能力と思えないこともない・・・は~っ、複雑。
『気にすることはないわサンタさん。元々9割は自力で解答してるんだから』
溜息を吐く私に、気にするなとパトリシアさんが励ましてくれる。
「どうだったサンタさん?」と、筆記試験終了後アレス君が訊いてきた。
「うん、9割は答えられたかな」
「サンタは凄いね。僕は8割いけたかどうかだよ。アレスはどうだった?」
兄さまは疲れた表情で溜息を吐く。
「私も8割はなんとかって感じだよバルトラ」
家族同然だからと、同じ歳の兄さまをアレス君はバルトラと呼び、兄さまはアレスと呼んでいる。
アレスはニックネームみたいなものだから大丈夫で、アンタレスと本名を呼び捨てにするのは爵位上の問題があるらしい。
因みにエルドラ王子も、アレス、バルトラと呼び、私のことは師匠と呼ぶ。
……出会った頃のアレス君も師匠って呼んでたけど、流石に王子から師匠と呼ばれるのは不味いと思うんだよね私・・・
3人で仲良くメリーさんが作ってくれたお弁当を食べて、午後は其々の学部の試験会場へ移動する。
私は北エリアの工学部(発明学科)へ、アレス君は南エリアの魔術師学部へ、兄さまは西エリアの国務学部(教育学科)へと向かう。
午後の試験は、論文問題の学部もあるし、専門分野の基礎知識を問う筆記試験の学部もある。
工学部の試験会場に到着すると、9割が男子で女子は1割くらいだった。
私1人だけ身長が低過ぎて、子供と大人って感じで居心地が悪い。
この場に居るのは、3歳の時の職業選別で【中位・技術】の【発明】【鍛冶】【建築】【土木】を授かった者が殆どで、【高位・工学】や【専門・技術者】を授かった者も入っている。
発明学科希望者が受けた試験内容は、講師から講義を受けてレポートを提出するというものだった。
ガリア教会大学で鍛えたから、レポート課題は得意よ。
講義内容は、古代の魔術具から学んだ多くの発見についてで、聞いていて面白い講義だった。
そして面接。
予想通り面接は年齢順だったので、私は一番最後だった。
3人いる面接官の中央に、よく知っているツクルデ教授が座っていた。
「この日をどれだけ待っていたと思ってるんですかサンタさん?
魔術師学部のエバル教授から、昨年学園内で魔法を教えて貰っていたと自慢されたんですよ!
学園に来ていたのなら、何故、私のところに寄ってくれなかったんですか!」
……いや、知らんがな。入学したら一緒に研究しようねって約束したじゃん。
開口一番、私に文句を言うツクルデ教授に、他の教授たちが苦笑している。
「いやもう、早く魔力属性判別魔術具の研究がしたいとか、空間魔術具の謎を解き明かすぞと煩くて、9月からやっと静かに研究ができるよ」
第一回目の調査団に同行していた【鍛冶】学科のナーオシ教授が、疲れた表情でエバル教授の愚痴を言う。
「とりあえず、新入生全員の、いや、学園の学生全員の魔力を測定したら、エバル教授の研究室に持っていくよ」
大人気なくむくれているツクルデ教授に、魔術具を持っていく予定を告げる。
「何でだ! 今日でも、明日でもいいじゃないか!」
「いやいや、これからの時代、職業に関係なく自分に魔力があるかどうかが重要になってくるんだよエバル教授?
誰とは言えないけど、私と同じように魔術師を授からなかった人も、最近魔法が使えるようになったから、国のために教師も測定すべきでしょう?」
子供のような我が儘を言うエバル教授に、分かり易く説明する。
「なんだって! 魔術師じゃないのに魔法が使えた?!」
面接官3人の声は重なり、目を見開いて叫んだ。
「最低でも中位職以上、5センチのカラ魔核に魔力充填できることが条件なんだけど。でも、これは外には出せない機密情報だから気を付けてね。それで、私の面接はもう終わりなの?」
3人はバツが悪そうに笑い、今更必要ないだろうって。それでいいの?
「ああそうだ。発明学科は作品を提出してもいいって聞いたんだけど、明日持ってきた方がいい? それとも今から提出してもいい?」
「なんじゃ、筆記試験に自信がないのか?」
「違うよツクルデ教授。ちゃんと9割は解答できたよ。新しい守護霊様が凄い人で・・・魔力量を図る魔術具を作ってみたんだけど」
そう言いながら私は、僅か30センチ四方の純度の高くない銀でできた小箱を、教授が座っている机の上に置いてニッコリと微笑んだ。
「なんだと!」と全員が驚く。
「あくまでも試作品だからね。後ろの魔核に誰か魔力を流してみて。1センチのカラ魔核に充填できる魔力があれば大丈夫よ」
私の話を聞いた3人が、誰が魔力充填するかで喧嘩を始め、ジャンケンで勝ったナーオシ教授が魔核に魔力を注いでいく。
すると小箱の正面に取り付けられていた魔核が光り、魔核の下にあるオレンジ色の4枚のパネルの、1番目のパネルが明るくなった。
「正面の魔核が光れば魔力持ち。4つのパネルが魔力量を表しているの。1枚目のパネルはカラ魔核1センチ程度の魔力量持ちって意味だよ」
研究バカの3人は、そこから全員で何度も魔核に魔力を流し、私の作った魔術具を検証する。
「ちなみに2枚目は3センチ、3枚目は5センチ、4枚目は8センチ以上のカラ魔核に充填できる魔力量持ちって設定だよ」
「なんと素晴らしい」と言いながら、私の受験のことなど忘れてしまった3人を放置し、私は受験会場をあとにした。
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……そう言えば私、ちゃんと名前も名乗ってなかったけど大丈夫なの?
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