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第一章 異世界
第七話 即席パーティー
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「「ありがとうございます」」
「いえいえ、偶々通りかかっただけですよ」
そういって目的通り二人と握手を交わした。あとでステータスを見るのが楽しみだ。
「オラストロ騎士隊長のあなたがなんでこんな所に?」
「え?ああ。そうか。ちょっと待ってね」
騎士隊長の服を着ているせいでオラストロの人間だと思われてしまっているようだ。戦闘になるもんだから騎士隊長の服で戦ったからしょうがないよな。早速、手に入れた服を着るために木陰に隠れる。
スキル、服模写の欄にしっかりと二人の職業の服が出ている。思った通り、剣士という前衛職と火魔法使いの服が追加されている。
この世界の魔法使いは属性で職が分かれているようだ。火魔法使いが森の中で魔法使ったら大変なことになりそうだな。水魔法も早くほしい所だ。
「おまたせ」
「わざわざ着替えたんですか?」
「あなたは何者なんです?」
わざわざ着替えに隠れたことで彼らに怪しまれてしまった。確かに怪しいもんな。
「実はオラストロで失敗してしまってね。その罪で首が飛びそうだったから逃げてきたんだよ。黙っててくれるかな?」
オラストロの騎士達の話にこんな感じの話があったんだが、通用するかな?
「・・・そうだったんですね」
「騎士隊長をやっていても、一回の失敗で処罰されるなんて、やっぱりオラストロは嫌な国ですね」
騎士たちとの野営の時に聞いた話を元に嘘の話を作ったら二人は見事に騙されてくれた。これもオラストロが碌でもない国だったおかげだ。ありがとうオラストロ、二度と行かないが忘れないよ。
「それで今は冒険者をしているってことなんですか?」
「その姿は剣士ですよね」
俺は今、剣士の服を着ている。武器は片手剣、防具は皮の鎧で少年と一緒だ。流石に魔法使いですって言ってさっきのゴブリンを倒した腕前を誤魔化すのは無理がありそうだったからね。それに剣士の方がカッコいいしな。
「俺はオッズです。こっちはアイサ」
「改めてありがとうございました」
「いやいや、礼はいらないよ。俺はタツミっていうんだよろしく」
改めて俺たちは自己紹介をした。二人の哀れんだ眼が消えないのはオラストロの評判のせいだろうか?
「俺達はこの山を越えた先の街、アリプソの冒険者ギルドから依頼を受けてきたんですけど一緒にきますか?」
「俺もその街に行こうと思ってここを通ったら君たちに会ったんだよ」
「よかった。オッズと二人きりだとまたさっきみたいなことになりかねないもん」
確かにゴブリンという最弱だと思われる魔物でも徒党を組まれたら危ないだろう。ましてや二人でこんな森に入ってしまったら戦いようがないしな。それも片方は火魔法で火事になったらますます危ない。
「今度はあんなへましないさ。それに結果オーライ、討伐目標の二倍以上だぜ」
「って言っても報酬は少ないけどね」
「まあな。ゴブリンの報酬なんてたかが知れてるし」
二人は大きくため息をついている。初心者の俺でも数匹一気に倒せるほどの魔物だ。安いに決まっている。
「まあそれでも、俺達にとっては大事な収入源だけどね」
「タツミさんは取らないんですか?」
「え?何を?」
「ゴブリンの耳ですよ。討伐証明になるんですけど・・」
まじか、この世界はカードに記録されるとかそういった機能はないのか?っていうか冒険者カードなんてあるのかな?
「おいおい、タツミさんは元騎士隊長なんだぞ。俺達とは財布事情が違うって」
「それもそうね」
上流階級だと思われているようだがお金というものは持っていない。街についても金がなかったらやばいよな。この服脱いで売れないかな?そうすればいくらでも金になるのに。
「そんなことよりも早くいこう。山の休憩所には夜になる前に着きたい」
「そうだね。夜の森は危ないもんね」
二人が早歩きになり山の街道を歩いて行く。目的地は同じ、即席パーティーの出来上がりだ。前衛二人と攻撃魔法使い一人のちょっとバランス悪いパーティーだけどな。
山の勾配が急になってくると日光の紅葉坂のようにクネクネし始めた。
山の高さは800メートルくらいと少し大きい気がするがステータスがアップしているおかげで元の世界の貧弱な青年はもういない。今やガチムチといっても過言ではないはずだ。見た目は変わらんけど。
それにゴブリンを倒したことでレベルが上がっていた。
釘宮 巽(クギミヤ タツミ)
職業 剣士
レベル 3
HP 370
MP 130
STR 70
VIT 70
DEX 65
AGI 60
INT 55
MND 55
スキル
服模写
[オラストロ正式鎧][オラストロ騎士隊長の服][料理人エプロン付き][農民の服][大工の服][NEW 剣士の服][NEW 火魔法使いの服][NEWゴブリンの着ぐるみ]
服活用術(極)
十匹のゴブリンで3レベルまで上がり更に衣装のボーナスでステータスが上がっていく。大きく変わったのはMPだな。魔法職の服をゲットしたから大きく変わっている。
他の数値はそれほどかわっていないのを見るとレベルアップの恩恵はそれほどこの世界では大きくないのかもしれない。
まあ、普通に考えてレベル上がったからって人が木よりも高く飛べるようになったりとかしたらおかしいもんな。ここは現実の世界なんだから。
ステータスを見てみておかしい事がもう一つある。それはゴブリンの着ぐるみだ。確かに触ったがなんで着ぐるみがゲットできているんだ?魔物を触ると着ぐるみになるのか・・・改めておかしな能力だと思う出来事である。
「いえいえ、偶々通りかかっただけですよ」
そういって目的通り二人と握手を交わした。あとでステータスを見るのが楽しみだ。
「オラストロ騎士隊長のあなたがなんでこんな所に?」
「え?ああ。そうか。ちょっと待ってね」
騎士隊長の服を着ているせいでオラストロの人間だと思われてしまっているようだ。戦闘になるもんだから騎士隊長の服で戦ったからしょうがないよな。早速、手に入れた服を着るために木陰に隠れる。
スキル、服模写の欄にしっかりと二人の職業の服が出ている。思った通り、剣士という前衛職と火魔法使いの服が追加されている。
この世界の魔法使いは属性で職が分かれているようだ。火魔法使いが森の中で魔法使ったら大変なことになりそうだな。水魔法も早くほしい所だ。
「おまたせ」
「わざわざ着替えたんですか?」
「あなたは何者なんです?」
わざわざ着替えに隠れたことで彼らに怪しまれてしまった。確かに怪しいもんな。
「実はオラストロで失敗してしまってね。その罪で首が飛びそうだったから逃げてきたんだよ。黙っててくれるかな?」
オラストロの騎士達の話にこんな感じの話があったんだが、通用するかな?
「・・・そうだったんですね」
「騎士隊長をやっていても、一回の失敗で処罰されるなんて、やっぱりオラストロは嫌な国ですね」
騎士たちとの野営の時に聞いた話を元に嘘の話を作ったら二人は見事に騙されてくれた。これもオラストロが碌でもない国だったおかげだ。ありがとうオラストロ、二度と行かないが忘れないよ。
「それで今は冒険者をしているってことなんですか?」
「その姿は剣士ですよね」
俺は今、剣士の服を着ている。武器は片手剣、防具は皮の鎧で少年と一緒だ。流石に魔法使いですって言ってさっきのゴブリンを倒した腕前を誤魔化すのは無理がありそうだったからね。それに剣士の方がカッコいいしな。
「俺はオッズです。こっちはアイサ」
「改めてありがとうございました」
「いやいや、礼はいらないよ。俺はタツミっていうんだよろしく」
改めて俺たちは自己紹介をした。二人の哀れんだ眼が消えないのはオラストロの評判のせいだろうか?
「俺達はこの山を越えた先の街、アリプソの冒険者ギルドから依頼を受けてきたんですけど一緒にきますか?」
「俺もその街に行こうと思ってここを通ったら君たちに会ったんだよ」
「よかった。オッズと二人きりだとまたさっきみたいなことになりかねないもん」
確かにゴブリンという最弱だと思われる魔物でも徒党を組まれたら危ないだろう。ましてや二人でこんな森に入ってしまったら戦いようがないしな。それも片方は火魔法で火事になったらますます危ない。
「今度はあんなへましないさ。それに結果オーライ、討伐目標の二倍以上だぜ」
「って言っても報酬は少ないけどね」
「まあな。ゴブリンの報酬なんてたかが知れてるし」
二人は大きくため息をついている。初心者の俺でも数匹一気に倒せるほどの魔物だ。安いに決まっている。
「まあそれでも、俺達にとっては大事な収入源だけどね」
「タツミさんは取らないんですか?」
「え?何を?」
「ゴブリンの耳ですよ。討伐証明になるんですけど・・」
まじか、この世界はカードに記録されるとかそういった機能はないのか?っていうか冒険者カードなんてあるのかな?
「おいおい、タツミさんは元騎士隊長なんだぞ。俺達とは財布事情が違うって」
「それもそうね」
上流階級だと思われているようだがお金というものは持っていない。街についても金がなかったらやばいよな。この服脱いで売れないかな?そうすればいくらでも金になるのに。
「そんなことよりも早くいこう。山の休憩所には夜になる前に着きたい」
「そうだね。夜の森は危ないもんね」
二人が早歩きになり山の街道を歩いて行く。目的地は同じ、即席パーティーの出来上がりだ。前衛二人と攻撃魔法使い一人のちょっとバランス悪いパーティーだけどな。
山の勾配が急になってくると日光の紅葉坂のようにクネクネし始めた。
山の高さは800メートルくらいと少し大きい気がするがステータスがアップしているおかげで元の世界の貧弱な青年はもういない。今やガチムチといっても過言ではないはずだ。見た目は変わらんけど。
それにゴブリンを倒したことでレベルが上がっていた。
釘宮 巽(クギミヤ タツミ)
職業 剣士
レベル 3
HP 370
MP 130
STR 70
VIT 70
DEX 65
AGI 60
INT 55
MND 55
スキル
服模写
[オラストロ正式鎧][オラストロ騎士隊長の服][料理人エプロン付き][農民の服][大工の服][NEW 剣士の服][NEW 火魔法使いの服][NEWゴブリンの着ぐるみ]
服活用術(極)
十匹のゴブリンで3レベルまで上がり更に衣装のボーナスでステータスが上がっていく。大きく変わったのはMPだな。魔法職の服をゲットしたから大きく変わっている。
他の数値はそれほどかわっていないのを見るとレベルアップの恩恵はそれほどこの世界では大きくないのかもしれない。
まあ、普通に考えてレベル上がったからって人が木よりも高く飛べるようになったりとかしたらおかしいもんな。ここは現実の世界なんだから。
ステータスを見てみておかしい事がもう一つある。それはゴブリンの着ぐるみだ。確かに触ったがなんで着ぐるみがゲットできているんだ?魔物を触ると着ぐるみになるのか・・・改めておかしな能力だと思う出来事である。
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