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第二章 海へ
第五話 ワッツ
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俺達は森を歩いた。しかし、森を抜けることはない。どんだけ深いんだよ、この森は。
トラに乗せてもらっているんだが、それでもゴールが見えない。出口がどこなのかわからないと余計疲れるよな。
「そろそろつくと思うんだけどな」
日も傾いてきたのでテントを張っている。まさかの森で二泊だ。食料は馬鹿みたいにあるので大丈夫だけど、こんなに森が深いとは思わなかったな。
「みんな、できたぞ~」
作り置きばかりではなんか寂しいので今日は焚火で料理をして、メニューはウルフの煮込みだけど、出来立てなのでやっぱり美味しい気がする。
「キャン!! キャン!!」
「グルルルル!」
「トラ? どうした? サンも何かあったのか?」
サンとトラが焚火の届かない真っ暗な森の中に向かって威圧にもとれる声を上げた。サンとトラが叫んでいる真っ暗な森を見ているとガサガサと茂みを揺らす音が聞こえてきた。
「誰だ!」
俺も声を上げるが反応がない。
「ルキア、火をかけてくれ」
「は~い![ファイアボール]」
三眼熊の着ぐるみを着ていたルキアがファイアボールを音のした方向へと放った。
「あっち、あっち」
「やっぱりいたな。ルキア、もう一回」
「まて、待ってくれ。儂はドワーフのワッツと言うものじゃ」
茂みから茶色い物体が飛び上がった。茶色物体に足が生えていてひょこひょこと近づいてくる。サンとトラが凄い睨みを利かせている。
「驚かせてすまん。森を迷っていたら旨そうな匂いがしたもんでな。寝付いた時に盗み食いをしようと思って居ったんだが、気づかれてしまった~。ガハハハ」
ドワーフのワッツは悪びれもなくそんなことを話してきた。ドワーフは嘘をつけないのか?それともこいつだけの特性かな?
「という事で頼む! 儂にも食料を分けてくれ」
ワッツは土下座しながら言ってきた。ルキアが真似してワッツの横で土下座している。あんまり変な事を覚えてほしくないんだがな。
「お願いじゃ~、金はないが鉱石ならあるぞ。ほれ!」
ワッツはそう言って胸元からゴロゴロと色々な鉱石を取り出した。宝石っぽいものもあるけど、どれがどんなものなのかわからない。全部黒くて、所々色がついている感じだ。
「俺はそう言うものの知識がないんだが」
「お~そうじゃったか。では教えよう。儂から見て右から銀、ミスリル、ダイヤ、ルビー、アダマンタイトじゃ」
元の世界でも高価な物として有名なものもあるな。ミスリルは初めて見たけど青白くないな。っていうか全部黒い。
「全部黒いけど本当か?」
「そりゃそうじゃ。まだ研磨していないからな。食料を分けてくれれば研磨もするぞ」
研磨とかのやり方を見ておくのもいいかもしれないな。食料も捨てるほどあるわけだし、あげるかな。
「交渉成立。どうぞ」
「おお~ありがとう」
俺が了承するとワッツは皿に盛られたウルフの煮込みを素手で掴んでムシャムシャと食べ始めた。少し冷めたかもしれないけどまだまだ暑いはずなんだが。
「熱くないのか?」
「儂らは鍛冶場から生まれたと言われているドワーフじゃからな。ちょっと熱せられている肉じゃあ、儂らに火傷なぞつけられん」
煮込みだから、相当熱いんだけどな。でも、そんなドワーフが熱がったルキアのファイアボールって結構凄いんじゃないか? ルキアは天才かもしれない・・・親ばかかな?
「う~、美味すぎる。これはウルフではないのか?あんな筋ばかりの肉でこんな柔らかくうまみのある料理が作れるとはお主只者ではないな」
ガツガツと食っていって、すぐに皿を空にしたワッツ。俺を見てそう言うと皿をぺろりと舐めた。
「ただの冒険者だよ」
「冒険者? シェフではないのか?」
確かに今の服装は料理人なので間違えるのも無理はないか。
「料理のできる冒険者かな」
「そうか。冒険者か・・・」
ワッツは冒険者と聞いて考え込んでしまった。考えながらサンとトラの為に置いておいた料理に手を伸ばしている。考えるか食べるかどっちかにしてくれ。
「モグモグ、すまない。美味過ぎて手が止まらん」
ワッツはサンに睨みつけられて言い訳を言ってきた。美味いというのは嬉しいが人の物をとるのは如何なものか。
「冒険者ならば、儂の依頼をうけてくれんか?」
「依頼?」
ワッツの急な依頼に俺は驚いてルキアを見た。ルキアも煮込みを食べながら首を傾げている。
トラに乗せてもらっているんだが、それでもゴールが見えない。出口がどこなのかわからないと余計疲れるよな。
「そろそろつくと思うんだけどな」
日も傾いてきたのでテントを張っている。まさかの森で二泊だ。食料は馬鹿みたいにあるので大丈夫だけど、こんなに森が深いとは思わなかったな。
「みんな、できたぞ~」
作り置きばかりではなんか寂しいので今日は焚火で料理をして、メニューはウルフの煮込みだけど、出来立てなのでやっぱり美味しい気がする。
「キャン!! キャン!!」
「グルルルル!」
「トラ? どうした? サンも何かあったのか?」
サンとトラが焚火の届かない真っ暗な森の中に向かって威圧にもとれる声を上げた。サンとトラが叫んでいる真っ暗な森を見ているとガサガサと茂みを揺らす音が聞こえてきた。
「誰だ!」
俺も声を上げるが反応がない。
「ルキア、火をかけてくれ」
「は~い![ファイアボール]」
三眼熊の着ぐるみを着ていたルキアがファイアボールを音のした方向へと放った。
「あっち、あっち」
「やっぱりいたな。ルキア、もう一回」
「まて、待ってくれ。儂はドワーフのワッツと言うものじゃ」
茂みから茶色い物体が飛び上がった。茶色物体に足が生えていてひょこひょこと近づいてくる。サンとトラが凄い睨みを利かせている。
「驚かせてすまん。森を迷っていたら旨そうな匂いがしたもんでな。寝付いた時に盗み食いをしようと思って居ったんだが、気づかれてしまった~。ガハハハ」
ドワーフのワッツは悪びれもなくそんなことを話してきた。ドワーフは嘘をつけないのか?それともこいつだけの特性かな?
「という事で頼む! 儂にも食料を分けてくれ」
ワッツは土下座しながら言ってきた。ルキアが真似してワッツの横で土下座している。あんまり変な事を覚えてほしくないんだがな。
「お願いじゃ~、金はないが鉱石ならあるぞ。ほれ!」
ワッツはそう言って胸元からゴロゴロと色々な鉱石を取り出した。宝石っぽいものもあるけど、どれがどんなものなのかわからない。全部黒くて、所々色がついている感じだ。
「俺はそう言うものの知識がないんだが」
「お~そうじゃったか。では教えよう。儂から見て右から銀、ミスリル、ダイヤ、ルビー、アダマンタイトじゃ」
元の世界でも高価な物として有名なものもあるな。ミスリルは初めて見たけど青白くないな。っていうか全部黒い。
「全部黒いけど本当か?」
「そりゃそうじゃ。まだ研磨していないからな。食料を分けてくれれば研磨もするぞ」
研磨とかのやり方を見ておくのもいいかもしれないな。食料も捨てるほどあるわけだし、あげるかな。
「交渉成立。どうぞ」
「おお~ありがとう」
俺が了承するとワッツは皿に盛られたウルフの煮込みを素手で掴んでムシャムシャと食べ始めた。少し冷めたかもしれないけどまだまだ暑いはずなんだが。
「熱くないのか?」
「儂らは鍛冶場から生まれたと言われているドワーフじゃからな。ちょっと熱せられている肉じゃあ、儂らに火傷なぞつけられん」
煮込みだから、相当熱いんだけどな。でも、そんなドワーフが熱がったルキアのファイアボールって結構凄いんじゃないか? ルキアは天才かもしれない・・・親ばかかな?
「う~、美味すぎる。これはウルフではないのか?あんな筋ばかりの肉でこんな柔らかくうまみのある料理が作れるとはお主只者ではないな」
ガツガツと食っていって、すぐに皿を空にしたワッツ。俺を見てそう言うと皿をぺろりと舐めた。
「ただの冒険者だよ」
「冒険者? シェフではないのか?」
確かに今の服装は料理人なので間違えるのも無理はないか。
「料理のできる冒険者かな」
「そうか。冒険者か・・・」
ワッツは冒険者と聞いて考え込んでしまった。考えながらサンとトラの為に置いておいた料理に手を伸ばしている。考えるか食べるかどっちかにしてくれ。
「モグモグ、すまない。美味過ぎて手が止まらん」
ワッツはサンに睨みつけられて言い訳を言ってきた。美味いというのは嬉しいが人の物をとるのは如何なものか。
「冒険者ならば、儂の依頼をうけてくれんか?」
「依頼?」
ワッツの急な依頼に俺は驚いてルキアを見た。ルキアも煮込みを食べながら首を傾げている。
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