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第二章 学校
第52話 お兄ちゃんが学校に来たの!
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「校長...またですか」
「フォッフォッフォ」
校長先生と一緒にお菓子を食べて次の日、教室に校長先生が遊びに来るようになったの。
「リエッタ先生..儂は毎日来るのだからなれてもらわんとな~」
「ええっ! 毎日ですか!?」
リエッタ先生が困っているの。
「校長先生、リエッタ先生を困らせちゃダメなの~」
「そうだわ~。リエッタ先生のストレスが私に来るんだわ~」
アイがリエッタ先生を守ってあげようと思って言ったの。ワエルちゃんは違う事を言っているの。
「ワエル様! ...全く、もういいです。校長先生の事はいないものとして扱いますから。今日は剣技についての授業をいたします。講師として冒険者の方に来ていただいています」
今日は剣の授業みたいなの。
「冒険者? 騎士の方々じゃないのか?」
「流石に騎士は呼べないでしょ。学校の授業よ」
「一流の剣技を学びたかった」
ジーク君が残念そうにしているの。少し呆れた様子のツィエナちゃんが答えているの、騎士さんはとても偉い人なの?
「騎士の方々は確かに剣技は一流です。ですが実践となると今の世の中、冒険者の方が強い。私はそう思っています」
「いいますね」
「毎日日銭を稼ぐために心身ともに鍛えられていると思いますからね。特に、今回お呼びした冒険者は騎士よりもかなり強い方ですよ」
リエッタ先生は凄い自信なの。ジーク君が歯噛みしてるけど、何か悔しい事でもあったの?
「では、待たせるのも何なのでどうぞ、ラルクさん」
「リエッタ先生...いいす」
「ラルクお兄ちゃんなの~」
「わっぷっ...」
冒険者の人ってラルクお兄ちゃんだったの~。アイは思わずラルクお兄ちゃんの顔に飛びついちゃったの。
「アイの知り合いか。期待できそうだな」
「かなりイケそうだわ~」
「そうですわね。アイちゃんの知り合いなら」
ジーク君達がラルクお兄ちゃんを値踏みして、頷いているの。流石お兄ちゃんなの、ラルクお兄ちゃんは強いから大丈夫なの~。
「では再現の間に行きましょう」
お兄ちゃんに抱き着いたまま移動なの~。
「ちょっとラルクさん...。授業に出るなんて聞いてなかったんだけど」
「えっ。ウテナ様にはちゃんと伝えたんだけどな」
「...お母様、わざとだわ。もう!」
「サプライズなの~」
ラルクお兄ちゃんを睨んでルナちゃんが聞いているの。ウテナさんはわざと伝えないでサプライズプレゼントしてくれたの、ルナちゃんは俯いているけど、アイは最高なの~。
ラルクお兄ちゃんと手を繋いで移動するの~。みんな、まじまじとラルクお兄ちゃんを見ながら歩いているの。お兄ちゃんは恥ずかしそうなの。
「フォッフォッフォ、よい精霊を纏って居るの~」
「あなたはゴルグィード様じゃ?」
「そうじゃよ~。この学校で一番偉いんじゃよ」
「挨拶が遅れました。私はしがない冒険者のラルクといいます」
「よいよい。アイちゃんの知り合いならば儂の知り合いじゃ」
ラルクお兄ちゃんの肩に手を置いて深くお辞儀してるお兄ちゃんの顔をあげてあげているの、お爺ちゃんは優しいの。
「アイちゃんはもうみんなと友達になってるんだな」
「アイに逆らうと何されるかわからんやん。それなら仲良くなっておいた方が得や」
「はは、なるほどね」
アゲハちゃんがニカっと笑ってラルクお兄ちゃんに答えているの。別にアイは危ない事しないの。
雑談をしながら移動すると再現の間に着いたの。リエッタ先生についていくと中は既に部屋じゃない所になってるの。
「ここは人魔戦争があったと言われているソビアット平原です。特別にコボルトを設置していますよ」
「なるほど、実力を測るって事ですか?」
「ふふ、冒険者は強いですから大丈夫でしょうけどね」
ラルクお兄ちゃんがみんなに強さを見せるみたいなの! 楽しみなの~。
「どの程度かみものね」
「楽しみだわ~」
イリエラちゃんとワエルちゃんが近くの石に腰かけて話しているの。アイもみんなの横に座るの。
「騎士よりも強いか。騎士の名が廃るわけだな」
「ジークは騎士の出なんですか?」
「ああ、兄は今も騎士をやってる。俺は父上に言われるがまま、魔法を学ぶためにここに来たんだ」
「へ~、色々大変なんだな」
いつの間にかルーツ君達とジーク君が仲良くなっているの。
「武器は大丈夫ですか?」
「はい、自分のを持っているので」
「では」
リエッタ先生の合図でコボルト達が動き出したの。アイ達を狙わずにラルクお兄ちゃんへと特攻して行くの。
「良い訓練になりそうだ!」
ラルクお兄ちゃんは笑顔でコボルトへと駆けていってすれ違いざまにコボルトを切り伏せたの! カッコいいの~。
「フォッフォッフォ」
校長先生と一緒にお菓子を食べて次の日、教室に校長先生が遊びに来るようになったの。
「リエッタ先生..儂は毎日来るのだからなれてもらわんとな~」
「ええっ! 毎日ですか!?」
リエッタ先生が困っているの。
「校長先生、リエッタ先生を困らせちゃダメなの~」
「そうだわ~。リエッタ先生のストレスが私に来るんだわ~」
アイがリエッタ先生を守ってあげようと思って言ったの。ワエルちゃんは違う事を言っているの。
「ワエル様! ...全く、もういいです。校長先生の事はいないものとして扱いますから。今日は剣技についての授業をいたします。講師として冒険者の方に来ていただいています」
今日は剣の授業みたいなの。
「冒険者? 騎士の方々じゃないのか?」
「流石に騎士は呼べないでしょ。学校の授業よ」
「一流の剣技を学びたかった」
ジーク君が残念そうにしているの。少し呆れた様子のツィエナちゃんが答えているの、騎士さんはとても偉い人なの?
「騎士の方々は確かに剣技は一流です。ですが実践となると今の世の中、冒険者の方が強い。私はそう思っています」
「いいますね」
「毎日日銭を稼ぐために心身ともに鍛えられていると思いますからね。特に、今回お呼びした冒険者は騎士よりもかなり強い方ですよ」
リエッタ先生は凄い自信なの。ジーク君が歯噛みしてるけど、何か悔しい事でもあったの?
「では、待たせるのも何なのでどうぞ、ラルクさん」
「リエッタ先生...いいす」
「ラルクお兄ちゃんなの~」
「わっぷっ...」
冒険者の人ってラルクお兄ちゃんだったの~。アイは思わずラルクお兄ちゃんの顔に飛びついちゃったの。
「アイの知り合いか。期待できそうだな」
「かなりイケそうだわ~」
「そうですわね。アイちゃんの知り合いなら」
ジーク君達がラルクお兄ちゃんを値踏みして、頷いているの。流石お兄ちゃんなの、ラルクお兄ちゃんは強いから大丈夫なの~。
「では再現の間に行きましょう」
お兄ちゃんに抱き着いたまま移動なの~。
「ちょっとラルクさん...。授業に出るなんて聞いてなかったんだけど」
「えっ。ウテナ様にはちゃんと伝えたんだけどな」
「...お母様、わざとだわ。もう!」
「サプライズなの~」
ラルクお兄ちゃんを睨んでルナちゃんが聞いているの。ウテナさんはわざと伝えないでサプライズプレゼントしてくれたの、ルナちゃんは俯いているけど、アイは最高なの~。
ラルクお兄ちゃんと手を繋いで移動するの~。みんな、まじまじとラルクお兄ちゃんを見ながら歩いているの。お兄ちゃんは恥ずかしそうなの。
「フォッフォッフォ、よい精霊を纏って居るの~」
「あなたはゴルグィード様じゃ?」
「そうじゃよ~。この学校で一番偉いんじゃよ」
「挨拶が遅れました。私はしがない冒険者のラルクといいます」
「よいよい。アイちゃんの知り合いならば儂の知り合いじゃ」
ラルクお兄ちゃんの肩に手を置いて深くお辞儀してるお兄ちゃんの顔をあげてあげているの、お爺ちゃんは優しいの。
「アイちゃんはもうみんなと友達になってるんだな」
「アイに逆らうと何されるかわからんやん。それなら仲良くなっておいた方が得や」
「はは、なるほどね」
アゲハちゃんがニカっと笑ってラルクお兄ちゃんに答えているの。別にアイは危ない事しないの。
雑談をしながら移動すると再現の間に着いたの。リエッタ先生についていくと中は既に部屋じゃない所になってるの。
「ここは人魔戦争があったと言われているソビアット平原です。特別にコボルトを設置していますよ」
「なるほど、実力を測るって事ですか?」
「ふふ、冒険者は強いですから大丈夫でしょうけどね」
ラルクお兄ちゃんがみんなに強さを見せるみたいなの! 楽しみなの~。
「どの程度かみものね」
「楽しみだわ~」
イリエラちゃんとワエルちゃんが近くの石に腰かけて話しているの。アイもみんなの横に座るの。
「騎士よりも強いか。騎士の名が廃るわけだな」
「ジークは騎士の出なんですか?」
「ああ、兄は今も騎士をやってる。俺は父上に言われるがまま、魔法を学ぶためにここに来たんだ」
「へ~、色々大変なんだな」
いつの間にかルーツ君達とジーク君が仲良くなっているの。
「武器は大丈夫ですか?」
「はい、自分のを持っているので」
「では」
リエッタ先生の合図でコボルト達が動き出したの。アイ達を狙わずにラルクお兄ちゃんへと特攻して行くの。
「良い訓練になりそうだ!」
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