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第五部第四章 始まる戦争
命の葛藤
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剣を構えた、だけど、完璧な構えじゃないから完璧に避けるに無理出し、受けることも無理。
吸血鬼にとって、血を一滴でも飲めば最強になり私でギリギリ対処できるようになるが、兵士にも心許ない。
慥かにシルバーとかのクラスならば余裕で対処できるのだが・・・・・・。今のは私はもう横たわっているのでは?
もう死んでいるのでは? 血を吸われて死にそうになっているのでは?
血を吸われて、相手が強くなり過ぎているのでは?
不甲斐なさすぎて、自分を殴りたくなるって、痛みも怪我もない!
起き上がって前を向く。
今度は剣の構えをちゃんとして・・・・・。
その時、目の前にいたのはいつものように見ている、プランスの背中だった。
まさかさっきの呼びかけに気づいたのか?
でも、こんなすぐにこれるの? 瞬間移動できたとしても、すぐに対処できるの?
しかも猛スピードだったやつを・・・・・。
改めてこの時、理解した。
プランスという生物は最強で、ルカなんかでは対処不可能だ。あの時負けたのは、完全な姿でなかったからだろう。魔王の覇気も使っていたけど、完全なものではなくて、いつもならもっともっともっと強かった。
「プ、プランスなのね・・・・・?」
「俺以外に誰がいる。それでどうして、こんな雑魚に、負けたんだ? 怖がりすぎたせいかもな」
彼はこんな時では冷静な対応をしてくれた。
なんでだろうか、こんな言葉に胸を打たれてしまった。こんな卑劣なような声で言われた言葉に・・・・・安堵感を感じた。
彼の声をきくだけなのに、なんでこんなにも安堵してしまうのだろう。
いつも以上に、この感覚に襲われた。死ぬ前という時、彼の声を聞いたからだろう。
「怖がりすぎた・・・・・・でも、そいつに血を吸われたら、一巻の終わりじゃない」
「でも、十分もすれば通常状態になって勝てるだろう? なのにどうして、負けを確信したんだ?」
その言葉に対して、私はいいかせる言葉を持ち合わせていなかった。
だから、私は弱いのだ。この時言い返せる言葉を持っていたなら、今回の戦いも勝てるはずだったのだろうな。
「そうね。でも、私は諦めない、絶対に今度からは負けない。だから安心して」
そう言ったら彼は目を開けて微笑んでくれた。
その顔を見ると、先の心配はしなくて済んだ。この後がどうであろうと、なんの心配もないように思えた。
「それがいいよ。君はそんな弱い女じゃないし、諦めの悪い、うっとしい女なんだから・・・・・・」
「そうね」
プランスの言葉に腹立たしいと思った。だけど、その言葉で一歩前進した気がしたから、プランスに感謝した。
♢♢♢
朝までずっとパトロールしてたから、流石の私も疲れてしまった。
だけど、あれからプランスも協力してくれるようになって、魔界に入ってきた鬼と吸血鬼が全滅させることができた。
もちりんのこと、兵士たちがいなければ、これほどスムーズにことが進むことはなかった。
プランス一人では犠牲者が出ていただろうし、犠牲者も負傷者も出なかったのは、兵士が町はもちろん村や集落、魔族がいるところを徹底的に守ってくれていただろう。
つまり、私が一番楽していたということだ。
でも、今日は一番の労働者になってみる!
労働っていうほどのことはしてないんだけど、それでもやってみる。
私は、部屋の扉を開け、勢い余るように走り出す!
全てが一瞬にして、見えなくなるから誰なのかわからないまま、走っている。
そんな時、一際目立つ男性がいて、目で追ってしまった。
気づいたら、足を止めて彼を見つめていた。
その顔に見覚えしかない。
完全にプランスだった。
なにやってるんだ私! いつも見てるでしょ!
今日のプランスは光り輝くようにして、輝いて見える。
それだから、目で追ってしまう。
だから、話しかけようとしても話しかけれないのだ。
光に話しかけれないように、プランスに話しかけれなかった。だけど、私の夫ってことには全く変わりがないため、遠目から見つめている。
別に自分がおかしいといわけでもなさそう・・・・・・?
そんなことを、自暴自棄になりながらも彼を見つめる。
今日こそ一番の労働者になりたかったけど、未知の生物が目の前にいて、他のことができぬように、プランスから目を離せなかったのだ。
数分見つめていると、気づかれるように、こっちを見た。
嗚呼、なんでだろう、それだけなのに、それだけなのに、嬉しい。いつもいつも、隣で寝ているのに、何が違うのだろう?
たまに、プランスが猛烈にイケメンな時がある
そのたまにが今日なのか? でも、いつもよりもイケメンな気がする。
それに、昨日の微笑み方はプランスがたまに見せる、微笑みだった。いつもは、黙っていて感情がないような彼だけど、昨日から今日はなんだか違う。
感情という言葉を知ったような感じだ。
べ、べつに私は、どっちでも好き・・・・だけど、イメチェンのようでなんだか貴重・・・・・?
この貴重な姿に魅了されてしまった。
だけど、いつもの方が好き。
何せ、好きになった姿は普通のプランスなんだから!
吸血鬼にとって、血を一滴でも飲めば最強になり私でギリギリ対処できるようになるが、兵士にも心許ない。
慥かにシルバーとかのクラスならば余裕で対処できるのだが・・・・・・。今のは私はもう横たわっているのでは?
もう死んでいるのでは? 血を吸われて死にそうになっているのでは?
血を吸われて、相手が強くなり過ぎているのでは?
不甲斐なさすぎて、自分を殴りたくなるって、痛みも怪我もない!
起き上がって前を向く。
今度は剣の構えをちゃんとして・・・・・。
その時、目の前にいたのはいつものように見ている、プランスの背中だった。
まさかさっきの呼びかけに気づいたのか?
でも、こんなすぐにこれるの? 瞬間移動できたとしても、すぐに対処できるの?
しかも猛スピードだったやつを・・・・・。
改めてこの時、理解した。
プランスという生物は最強で、ルカなんかでは対処不可能だ。あの時負けたのは、完全な姿でなかったからだろう。魔王の覇気も使っていたけど、完全なものではなくて、いつもならもっともっともっと強かった。
「プ、プランスなのね・・・・・?」
「俺以外に誰がいる。それでどうして、こんな雑魚に、負けたんだ? 怖がりすぎたせいかもな」
彼はこんな時では冷静な対応をしてくれた。
なんでだろうか、こんな言葉に胸を打たれてしまった。こんな卑劣なような声で言われた言葉に・・・・・安堵感を感じた。
彼の声をきくだけなのに、なんでこんなにも安堵してしまうのだろう。
いつも以上に、この感覚に襲われた。死ぬ前という時、彼の声を聞いたからだろう。
「怖がりすぎた・・・・・・でも、そいつに血を吸われたら、一巻の終わりじゃない」
「でも、十分もすれば通常状態になって勝てるだろう? なのにどうして、負けを確信したんだ?」
その言葉に対して、私はいいかせる言葉を持ち合わせていなかった。
だから、私は弱いのだ。この時言い返せる言葉を持っていたなら、今回の戦いも勝てるはずだったのだろうな。
「そうね。でも、私は諦めない、絶対に今度からは負けない。だから安心して」
そう言ったら彼は目を開けて微笑んでくれた。
その顔を見ると、先の心配はしなくて済んだ。この後がどうであろうと、なんの心配もないように思えた。
「それがいいよ。君はそんな弱い女じゃないし、諦めの悪い、うっとしい女なんだから・・・・・・」
「そうね」
プランスの言葉に腹立たしいと思った。だけど、その言葉で一歩前進した気がしたから、プランスに感謝した。
♢♢♢
朝までずっとパトロールしてたから、流石の私も疲れてしまった。
だけど、あれからプランスも協力してくれるようになって、魔界に入ってきた鬼と吸血鬼が全滅させることができた。
もちりんのこと、兵士たちがいなければ、これほどスムーズにことが進むことはなかった。
プランス一人では犠牲者が出ていただろうし、犠牲者も負傷者も出なかったのは、兵士が町はもちろん村や集落、魔族がいるところを徹底的に守ってくれていただろう。
つまり、私が一番楽していたということだ。
でも、今日は一番の労働者になってみる!
労働っていうほどのことはしてないんだけど、それでもやってみる。
私は、部屋の扉を開け、勢い余るように走り出す!
全てが一瞬にして、見えなくなるから誰なのかわからないまま、走っている。
そんな時、一際目立つ男性がいて、目で追ってしまった。
気づいたら、足を止めて彼を見つめていた。
その顔に見覚えしかない。
完全にプランスだった。
なにやってるんだ私! いつも見てるでしょ!
今日のプランスは光り輝くようにして、輝いて見える。
それだから、目で追ってしまう。
だから、話しかけようとしても話しかけれないのだ。
光に話しかけれないように、プランスに話しかけれなかった。だけど、私の夫ってことには全く変わりがないため、遠目から見つめている。
別に自分がおかしいといわけでもなさそう・・・・・・?
そんなことを、自暴自棄になりながらも彼を見つめる。
今日こそ一番の労働者になりたかったけど、未知の生物が目の前にいて、他のことができぬように、プランスから目を離せなかったのだ。
数分見つめていると、気づかれるように、こっちを見た。
嗚呼、なんでだろう、それだけなのに、それだけなのに、嬉しい。いつもいつも、隣で寝ているのに、何が違うのだろう?
たまに、プランスが猛烈にイケメンな時がある
そのたまにが今日なのか? でも、いつもよりもイケメンな気がする。
それに、昨日の微笑み方はプランスがたまに見せる、微笑みだった。いつもは、黙っていて感情がないような彼だけど、昨日から今日はなんだか違う。
感情という言葉を知ったような感じだ。
べ、べつに私は、どっちでも好き・・・・だけど、イメチェンのようでなんだか貴重・・・・・?
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何せ、好きになった姿は普通のプランスなんだから!
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