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第五部第四章 決断の時
他種族
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扉をずっと眺めていると、ルミの魔力を感じた気がした。
もしかして、ルミが先に来るのかな? それとも、みんなが遅いだけ・・・・・?
あ、でも開始まではまだ時間がある。
だから、執事さん達もテーブルを動かしたりしているのだろう。まだ準備の真っ最中である。
だから今来てもらっては、困る。だけど、ルミならばそんなの気にしないだろう?
だから来てもまあ大丈夫?
扉がノックされた。流石のルミでも今日が特別な日ということを理解いしているのだろう。だから、他の種族と同様扉をノックしたのだ。
流石にそこまで、礼儀がなっていないわけではなさそうだ。
私は扉を開けた。大きな扉だけど、私ならば簡単に開けることができ、いつもはずっと開いている。
だけど、魔獣とか魔物は入ってこない。野生の勘で、ここに入ってはならないということを理解しているのだろうか?
それならすごく、頭が良い。
そんなことを考えながら、前を向くとルミが笑って立っていた。いつもより落ち着いた感じの服装であるが、ルミの後ろにはアンがいた。
やっぱり、アンは好かれているのか・・・・・・。だけど、嫌そうな顔をしていないから、まあ、嫌ではないのだろう。
「ヤッホー! 今日は貴重な日だからね! 忘れてないよね!」
ここはふざけて返してみようかな・・・・・・?
「え、なんのこと?」
こんな返しかたしたら、彼女は壮絶な顔をした。なんて酷いって言いたげな顔だ。
だけど、ちょっとしたジョークだから大丈夫だ。
「し、知らないの・・・・・・? 今日が、他種族交流会だよ・・・?」
あ、これ以上ふざけると、笑えなくなってしまう・・・・・?
もしかしたら、彼女が気絶してしまうかもしれない? その可能性は捨てがたい・・・?
・・・だって彼女はそういう女性だから。
「うっそー! だから安心しなさい! ちゃんと準備はしてるよ!」
私の言葉に彼女は、安堵のため息をついた。流石に行きすぎた、ドッキリだったかな?
まあ慥かに笑えない冗談だったかもしれない。
今度からは行きすぎたドッキリはやめておこう。
「よかった~。なら、中入るね・・・・・・。体力がもうないよ・・・・・・」
もう体力を消費したように、入ってきた。とても疲れた表情でこちらに近づいてくる。続いてアンはいまにも笑うシウな表情で彼女を見ていて、まるで小悪魔のようだった。
「大丈夫?」
そんなことを訊いてもただ無駄なだけだけど、アンはそう言った。二人ともおしゃれな服装だな・・・・・・?
私はもちろん、金のドレスだ。
いつも通りの服装だけど、やっぱりおしゃれな服装だと、私は思っている。
この金のドレスはプランスがくれた物ということだけは、脳裏に浮かぶ。だけど、いつ何処でもらったかはわからない。
だけど、この服が大好きだ!
「うん! 全然大丈夫!」
彼女はアンにそう告げた。慥かに大丈夫そうに見えたけど、一瞬身体が変な感じになっただろうな? 安堵したせいだろう。
まるで、凍った身体が、溶けたように身体が軽かっただろうな。
「でも、ちょっとだけフラフラするかな?」
「本当にごめんね! 後でスイーツ奢るからね!」
許してもらうには何かしらの代償を伴うのが当たり前である。だけど、彼女のことだ、好きな物は熟知している。
いつも、欲しそうに見ているが、プライドが許さないから買っていてない、クマのぬいぐるみや、甘い物。今度会った時は、ぬいぐるみでもスイーツでもなんでも、買ってあげなければ・・・・・・?
「大丈夫よ! それより今日、存分に楽しませてね!」
まあ、彼女のことだ、そんなことを言うと思っていた。何か買ってもらうよりも、先に楽しませて欲しいのだろう。だけど、どんなふうに楽しませれば良いのだろうか?
あくまで、今回は真面目な会だ。でも、お酒は入るけど・・・・・・。
まあ何かしらすれば良いのだろうな。
「お姉ちゃん! 皆さんまだ来ていないのですね! あ、そうそう、叔父さんは?」
アンが叔父さんと言ったということは、プランスのことを言っているのだろうな。あ、そういえば、今日の料理人は彼ということを伝えていなかったと思う。
「今日は厨房にいるわよ。何せ、今日の料理人は彼なのだから!」
ルミにも聞こえてしまうような、声音だったと思うけど、後ほど知らせるつもりであったからまあ良いだろう。
「あ、そうなんだー。叔父さん料理上手だもんねー」
アンはそこまで驚かない。何度かプランスの料理を食べているからだろう。
だけど、ルミはそうはいかない。
壮絶な顔としか言えない顔で近づいてきた。
「どういうこと・・・・・? 魔王って料理作れるの?」
「当たり前よ! 彼の料理はプロの料理人でも舌を巻くのだから」
本当に並外れた、プランスの料理の旨さ。他では味わえないような味もして、私の大好物だ。
たぶん、ルミもハマってしまうのではないだろうか? そうなってしまっても、二度と食べれないかもしれない・・・・・?
何せ、ごくごく稀にしか手料理を振る舞ってくれないのだから。
もしかして、ルミが先に来るのかな? それとも、みんなが遅いだけ・・・・・?
あ、でも開始まではまだ時間がある。
だから、執事さん達もテーブルを動かしたりしているのだろう。まだ準備の真っ最中である。
だから今来てもらっては、困る。だけど、ルミならばそんなの気にしないだろう?
だから来てもまあ大丈夫?
扉がノックされた。流石のルミでも今日が特別な日ということを理解いしているのだろう。だから、他の種族と同様扉をノックしたのだ。
流石にそこまで、礼儀がなっていないわけではなさそうだ。
私は扉を開けた。大きな扉だけど、私ならば簡単に開けることができ、いつもはずっと開いている。
だけど、魔獣とか魔物は入ってこない。野生の勘で、ここに入ってはならないということを理解しているのだろうか?
それならすごく、頭が良い。
そんなことを考えながら、前を向くとルミが笑って立っていた。いつもより落ち着いた感じの服装であるが、ルミの後ろにはアンがいた。
やっぱり、アンは好かれているのか・・・・・・。だけど、嫌そうな顔をしていないから、まあ、嫌ではないのだろう。
「ヤッホー! 今日は貴重な日だからね! 忘れてないよね!」
ここはふざけて返してみようかな・・・・・・?
「え、なんのこと?」
こんな返しかたしたら、彼女は壮絶な顔をした。なんて酷いって言いたげな顔だ。
だけど、ちょっとしたジョークだから大丈夫だ。
「し、知らないの・・・・・・? 今日が、他種族交流会だよ・・・?」
あ、これ以上ふざけると、笑えなくなってしまう・・・・・?
もしかしたら、彼女が気絶してしまうかもしれない? その可能性は捨てがたい・・・?
・・・だって彼女はそういう女性だから。
「うっそー! だから安心しなさい! ちゃんと準備はしてるよ!」
私の言葉に彼女は、安堵のため息をついた。流石に行きすぎた、ドッキリだったかな?
まあ慥かに笑えない冗談だったかもしれない。
今度からは行きすぎたドッキリはやめておこう。
「よかった~。なら、中入るね・・・・・・。体力がもうないよ・・・・・・」
もう体力を消費したように、入ってきた。とても疲れた表情でこちらに近づいてくる。続いてアンはいまにも笑うシウな表情で彼女を見ていて、まるで小悪魔のようだった。
「大丈夫?」
そんなことを訊いてもただ無駄なだけだけど、アンはそう言った。二人ともおしゃれな服装だな・・・・・・?
私はもちろん、金のドレスだ。
いつも通りの服装だけど、やっぱりおしゃれな服装だと、私は思っている。
この金のドレスはプランスがくれた物ということだけは、脳裏に浮かぶ。だけど、いつ何処でもらったかはわからない。
だけど、この服が大好きだ!
「うん! 全然大丈夫!」
彼女はアンにそう告げた。慥かに大丈夫そうに見えたけど、一瞬身体が変な感じになっただろうな? 安堵したせいだろう。
まるで、凍った身体が、溶けたように身体が軽かっただろうな。
「でも、ちょっとだけフラフラするかな?」
「本当にごめんね! 後でスイーツ奢るからね!」
許してもらうには何かしらの代償を伴うのが当たり前である。だけど、彼女のことだ、好きな物は熟知している。
いつも、欲しそうに見ているが、プライドが許さないから買っていてない、クマのぬいぐるみや、甘い物。今度会った時は、ぬいぐるみでもスイーツでもなんでも、買ってあげなければ・・・・・・?
「大丈夫よ! それより今日、存分に楽しませてね!」
まあ、彼女のことだ、そんなことを言うと思っていた。何か買ってもらうよりも、先に楽しませて欲しいのだろう。だけど、どんなふうに楽しませれば良いのだろうか?
あくまで、今回は真面目な会だ。でも、お酒は入るけど・・・・・・。
まあ何かしらすれば良いのだろうな。
「お姉ちゃん! 皆さんまだ来ていないのですね! あ、そうそう、叔父さんは?」
アンが叔父さんと言ったということは、プランスのことを言っているのだろうな。あ、そういえば、今日の料理人は彼ということを伝えていなかったと思う。
「今日は厨房にいるわよ。何せ、今日の料理人は彼なのだから!」
ルミにも聞こえてしまうような、声音だったと思うけど、後ほど知らせるつもりであったからまあ良いだろう。
「あ、そうなんだー。叔父さん料理上手だもんねー」
アンはそこまで驚かない。何度かプランスの料理を食べているからだろう。
だけど、ルミはそうはいかない。
壮絶な顔としか言えない顔で近づいてきた。
「どういうこと・・・・・? 魔王って料理作れるの?」
「当たり前よ! 彼の料理はプロの料理人でも舌を巻くのだから」
本当に並外れた、プランスの料理の旨さ。他では味わえないような味もして、私の大好物だ。
たぶん、ルミもハマってしまうのではないだろうか? そうなってしまっても、二度と食べれないかもしれない・・・・・?
何せ、ごくごく稀にしか手料理を振る舞ってくれないのだから。
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