薬師の名門ブレルスクに入学した私は、退学するまで暴れます。〜少年アレクの倫理で殴る学園ファンタジー〜

鮒捌ケコラ

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2章-4節. 停学期間を折り返した私は…

34.鬼火の真骨頂に驚愕します。

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 迷宮ダンジョンに迷い込んだ私たちは、転移陣ワープゲートに到着し、次の階層フロアを目指す……前に、散らばった鬼火ウィルオーウィスプ達を回収する算段について頭を悩ませていた。

 しかし、テルマの話によると、鬼火ウィルオーウィスプ達はかなりの速さでこちらに向かっていると言うのだ。

 どういう事だ?半径1km以内の鬼火ウィルオーウィスプは……

「っ!?」
「どうしたんですか!?」
「……テルマ、疑って悪かった。確かにかなり速いな。」

 たった今、半径1km以内に入ったを私も感知した。徐々に減速してるみたいだけど、確かに結構な速さだな。

 てか、全然馬車の10倍とかそんな次元じゃない。これ、下手したら弾丸並みなんだけど……

「………カンデラ。お前もこの速さで動けるのか?」

《もちろん……と言いたい所ですが、という訳ではありません。》

「と言うと?」

《ソレガシ達があの速さを出せるのは、潤沢な糧を摂取出来た時だけなのです。相当なエネルギーを使います故。》

 なるほど。放浪鎧リビングアーマーを喰らいまくったお陰って訳か。

《さて、早速参りましたぞ。》

“「「「「(ボボボボボッ…)」」」」"

 なるほど。炎を後方に噴射する事で推進力を得ているのか。本体がビー玉サイズで生物を骨まで焼き尽くす火力があるなら、不可能でも無さそうだ。

"「「「「(フッ…ジャラジャラ…)」」」」“

 鬼火ウィルオーウィスプ達は、到着するや否や休眠状態に移行する。

「(フォン)……確かに、私が走り回る必要は無いな。」
“「「「「「「(ジャラジャラジャラジャラ…)」」」」」」“
「(フォフォンッ)この調子なら直ぐに…」
“「「「「「「(ジャラジャラジャラジャラ…)」」」」」」“
「(フォフォフォフォォォンッ)…いや、多くない?」

 もう200体以上収納したと思うんだけど?

 しかも、後ろに控えてる鬼火ウィルオーウィスプ達の数が、100体とかそんな規模じゃないんだけど??

「あぁ、あと言い忘れてたんだが……若干増えてるみたいだ。」
「は?」
「あ~これ増殖してますね。」
「マジで?」

 そういえば言ってたな。荼毘に付した遺体から生まれるって……

《もっ、申し訳ありません、直ぐに口減しを…》

「いや、その必要は無い。」

《えっ!?》

「落ち度はこちらにある。全て受け入れよう。」

《なんと……ありがとうございます!!》

 さて、そうなると……

「カンデラ、休眠した奴らを1箇所にまとめておいてくれ。私は、ちょっと駆け回ってくる。」

《はて?何故なにゆえでしょうか?》

「ちょっとお前らのをかき集めてくる。相当な大所帯になりそうだからな。」

《なんと!重ね重ね……》

「諸々の礼については、この迷宮ダンジョンから無事に脱出出来たらまとめて聞く。それまで待っててくれ。」

《畏まりました。》

 さて、なる早で片付けないとな。

ー5分後

「(シュタッ)お待たせ。」
「おぉ……もはや麻痺してあんまり驚かなくなってきた。」
「奇遇ですね。僕もです。」
「よーし!言いたいことは色々あるだろうが、保留するからな!!OK?」
「「OK」」

 聞き分けが良くて助かる。このままはぐらかせればもっと良いんだが……

「凄い量だな。これで全て集まったのか?」

《はい、滞りなく。》

「ざっと1000体くらいですね。」
「待ってるから、早いとこ収納してくれ。」

 1000体……人を一瞬で消し炭に化え、その上弾丸並みの速さで飛べる魔物が1000体か……

「(フォンッ!)よし、これで収納完了だ。」
「「早くない?」」
「コツを掴んだ。バラバラの個別ではなく、ひとまとまりで捉えると一回で済むな。」
「えっ?そうなのかオルブ?」
「僕が聞きたいです。」

 茶碗のご飯を一粒一粒ではなく、一杯のご飯と捉える感じに近いな。

「じゃ、行くか。」
「行こうか。」
「行きましょうか。」

《えぇ、参りましょう。》

〈シュンッ………〉

 そうして、私たちは次の階層フロアへと向かった。
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