薬師の名門ブレルスクに入学した私は、退学するまで暴れます。〜少年アレクの倫理で殴る学園ファンタジー〜

鮒捌ケコラ

文字の大きさ
179 / 191
2章-4節. 停学期間を折り返した私は…

35.謎解き系の階層に挑みます。


〈ヴォン〉

 迷宮ダンジョンに迷い込んだ私たちは、門限までに脱出するためにRTAを実施している。

 まぁ、建前になりつつあるんだけどね……

「それじゃ、早速…(スンッ)」
「カンデラ、一旦戻ってくれ。」

かしこまりました。》

“「(フッ……)」“
「(ヒョイッ)お疲れ様、ゆっくり休んでくれ。」
「……ん゛?!」
「(スッ)どうしたテルマ?」
「いやぁ……それがな……」
「テルマ、YesかNoで答えてくれないか?」
「Yes」
転移陣ワープゲートは見つかったか?」
「No」
「……そうか。」

 初めてのパターンだな。テルマなら、起動してなくても魔力が集中してる所として分かる筈だ。

 つまり、魔力すら放ってないという事になる。

「因みに、この階層フロアは全て探知出来たか?」
「Yes」

 ……となると、何かしらのがあるって事だよな。寧ろ、仕掛けらしい仕掛けが今まで無かった事の方が不思議だったくらいだし。

「アレク…状況が整理出来たから俺から説明して良いか?」
「OK」
「ここの階層フロアは、そんなに広くない。直径1.5kmくらいの半球状だ。」
「随分狭いんだな。」
「えぇ、規模で言えばこれまでで最小と言えますね。」
「でもって、全体を探知してみたが……これまでみたいな転移陣ワープゲートらしき魔力の集まった場所は感知出来なかった。代わりに、中央に対して4方向に一つずつ置かれた台座らしきものならあった。」
「てなると、やっぱり?」
「えぇ、謎解き系のものとなるでしょうね。」

 なるほど。ここに来て謎解きか……

「……で、これが1番重要なんだが……真ん中にでっかい何かがある。」
「でっかい何かって……何だよ。」
「わかんねぇ。微かに魔力を感じるって以外は完全に未知だ。」
「規模はどれくらいですか?」
「ざっと直径500mくらいだ。」

 ギリギリ1km私の探知圏外か。いい加減探知範囲の狭さをどうにかしないとな。

 とにかく、そいつが謎解きのかなめと考えて良さそうだ。

舞台ステージ仕掛けギミックみたいな奴か。」
「ステージ……ミミック?」
「(スンッ)ミミック?」

 あぁ、そっか。ゲームの用語を持ち出されたら聞き間違えるよな。

 ……いや、階層フロアの一部にって場合もありえるから概ね間違いでも無いか?

「(スン)……ヤツらがどうかしましたか?」

 けど、何でだろう?ミミックと聞いた途端……穏やかなオルブの表情から、ものすんごい剣幕を感じる様になった。

「あぁ…いや……ミミックに限らず、階層フロアの仕掛けに関わっている魔物とかかもしれないって思ってな。」
「(フッ)……なるほど。連中が絡んでいる事も充分に考えられますね。」

 よくわからないが、今後オルブの前ではを話題に出さないことにしよう。

「取り敢えず行ってみよう。」
「「え?」」
「ここで考えたって仕方ないだろ?謎解きなら、まずは手掛かりから集めよう。」
「……そうだな。」
「了解致しました。テルマさん、(ペコッ)宜しくお願いします。」
「任せろ。(ガシッ…ヒョイッ)」

 さて、準備は整った。

「それじゃ、行くぞテルマ!(タタタタッ)」
「おう!(タタタタッ)」

 そうして私たちは階層フロアの中心へと向かった。























感想 2

あなたにおすすめの小説

男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…

アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。 そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!

スラム街の幼女、魔導書を拾う。

海夏世もみじ
ファンタジー
 スラム街でたくましく生きている六歳の幼女エシラはある日、貴族のゴミ捨て場で一冊の本を拾う。その本は一人たりとも契約できた者はいない伝説の魔導書だったが、彼女はなぜか契約できてしまう。  それからというもの、様々なトラブルに巻き込まれいくうちにみるみる強くなり、スラム街から世界へと羽ばたいて行く。  これは、その魔導書で人々の忘れ物を取り戻してゆき、決して忘れない、忘れられない〝忘れじの魔女〟として生きるための物語。

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

帝国の王子は無能だからと追放されたので僕はチートスキル【建築】で勝手に最強の国を作る!

雪奈 水無月
ファンタジー
帝国の第二王子として生まれたノルは15才を迎えた時、この世界では必ず『ギフト授与式』を教会で受けなくてはいけない。 ギフトは神からの祝福で様々な能力を与えてくれる。 観衆や皇帝の父、母、兄が見守る中… ノルは祝福を受けるのだが…手にしたのはハズレと言われているギフト…【建築】だった。 それを見た皇帝は激怒してノルを国外追放処分してしまう。 帝国から南西の最果ての森林地帯をノルは仲間と共に開拓していく… さぁ〜て今日も一日、街作りの始まりだ!!

もしかして寝てる間にざまぁしました?

ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。 内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。 しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。 私、寝てる間に何かしました?

掃除婦に追いやられた私、城のゴミ山から古代兵器を次々と発掘して国中、世界中?がざわつく

タマ マコト
ファンタジー
王立工房の魔導測量師見習いリーナは、誰にも測れない“失われた魔力波長”を感じ取れるせいで奇人扱いされ、派閥争いのスケープゴートにされて掃除婦として城のゴミ置き場に追いやられる。 最底辺の仕事に落ちた彼女は、ゴミ山の中から自分にだけ見える微かな光を見つけ、それを磨き上げた結果、朽ちた金属片が古代兵器アークレールとして完全復活し、世界の均衡を揺るがす存在としての第一歩を踏み出す。

勘違いで召喚して来たこの駄女神が強引すぎる 〜ふざけたチートスキルで女神をボコしながら冒険します〜

エレン
ファンタジー
 私は水無月依蓮《みなづきえれん》、どこにでもいる普通の女子高生だ。  平穏な生活を送っていた私は、ある日アルテナと名乗る女神に召喚されてしまう。  厨二臭いその女神が言うには、有給休暇で異世界冒険したいから、従者としてついて来なさいとの事。  うん、なんだその理由は。  異世界なんて興味ない、とっとと私を元の場所に返せ。  女神を殴ったり踏みつけたりしてやっと返してもらえるかと思いきや。  え? 勝手に人間を異世界に呼ぶのは天界の掟で禁止? バレたら私も消される?  ふざけるなー!!!!  そんなこんなで始まる私とポンコツ女神アルテナのドタバタ異世界冒険。  女神が貴族をハゲさせたり、「器用貧乏・改」と言うふざけたスキルを習得したり、ゴブリンの棲家に突撃する羽目になったり、手に入れた家が即崩壊したり、色々起きるけど全てを乗り切って見せる。 全ては元の世界に帰るために!!

実家にガチャが来たそしてダンジョンが出来た ~スキルを沢山獲得してこの世界で最強になるようです~

仮実谷 望
ファンタジー
とあるサイトを眺めていると隠しリンクを踏んでしまう。主人公はそのサイトでガチャを廻してしまうとサイトからガチャが家に来た。突然の不可思議現象に戸惑うがすぐに納得する。そしてガチャから引いたダンジョンの芽がダンジョンになりダンジョンに入ることになる。