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ウェス編
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そして、戦いの日、人間たちが俺たちの防衛ラインまでやってきた。
なぜかここには俺だけでなくレヴォン様もいる。
「私は別の任務でここにきたのであって、手を貸すつもりはない。これはお前が1人ですべきことだ」
「分かりました」
「ディニス様に甘えてばかりの役立たずが、返事だけは一丁前だな」
レヴォン様は憎々しげにそう言うとさっさと何処かへ行ってしまった。
俺は人間たちの進軍を空から見下ろす。先頭にいるのは勇者たちだろうか。
俺は待機させていた悪魔たちをけしかけ、自分も身につけた技で攻撃を始めた。
軍隊を倒すには大将を殺すのが手っ取り早いらしい。そう聞いた俺は先頭にいる勇者らしき人物に羽から生み出した風の刃を投げつける。
だがさすが勇者とあってそんなものは難なく避けられた。だが俺がいるのは上空。相手が避けようと向こうの攻撃が届くことはない。
そう思っていたのだが…
突然グンっと体が重くなる。どんどん重みを増す感覚に空を飛んでいることができず地面に落ちた。
「上空から戦うとは卑怯な。さすがは魔族だ」
「重力魔法で落としました。皆さん今です!」
そんな人間たちの言葉が耳に入る。
地面に落ちた俺は重たい体を起こしてなんとか立ち上がった。
飛ぶことはできないがまだ戦うことはできる。
だが、勇者たちの猛攻の中、俺は手も足も出なかった。
「ぐっ!!」
必死に斬撃を避けるが全ては避けきれない。次第に羽が傷ついて物理的にも飛べなくなった。
そしてーーー
「これで留めだ!」
そう言った勇者の斬撃が目前に迫る。
せめて、せめて勇者たちの誰か1人だけでも倒さなくては…
何か成果を上げないと、ディニス様に失望されてしまう。
そう思ってその斬撃を顔に食らいながら俺は前に出た。あと少しで魔導士と見られる男に手が届く。
そう思ったところでもう飛べないはずの自分の体が宙に浮いた。
「そこまでだ。これ以上やったら死にそうだから帰るぞ」
それはレヴォン様の声だった。
「あ…どうして…あと少しで1人は倒せたのに…!」
「1人倒したところでどうする。その後お前は殺されて終わりだ」
「でも…」
「これ以上ディニス様のお心を煩わせるな。今回は仕方なく助けてやったが…次は彼の目に届かないところでひっそり死ね」
そう言ったかと思うとレヴォン様は俺を抱えたまま王城へ転移した。
なぜかここには俺だけでなくレヴォン様もいる。
「私は別の任務でここにきたのであって、手を貸すつもりはない。これはお前が1人ですべきことだ」
「分かりました」
「ディニス様に甘えてばかりの役立たずが、返事だけは一丁前だな」
レヴォン様は憎々しげにそう言うとさっさと何処かへ行ってしまった。
俺は人間たちの進軍を空から見下ろす。先頭にいるのは勇者たちだろうか。
俺は待機させていた悪魔たちをけしかけ、自分も身につけた技で攻撃を始めた。
軍隊を倒すには大将を殺すのが手っ取り早いらしい。そう聞いた俺は先頭にいる勇者らしき人物に羽から生み出した風の刃を投げつける。
だがさすが勇者とあってそんなものは難なく避けられた。だが俺がいるのは上空。相手が避けようと向こうの攻撃が届くことはない。
そう思っていたのだが…
突然グンっと体が重くなる。どんどん重みを増す感覚に空を飛んでいることができず地面に落ちた。
「上空から戦うとは卑怯な。さすがは魔族だ」
「重力魔法で落としました。皆さん今です!」
そんな人間たちの言葉が耳に入る。
地面に落ちた俺は重たい体を起こしてなんとか立ち上がった。
飛ぶことはできないがまだ戦うことはできる。
だが、勇者たちの猛攻の中、俺は手も足も出なかった。
「ぐっ!!」
必死に斬撃を避けるが全ては避けきれない。次第に羽が傷ついて物理的にも飛べなくなった。
そしてーーー
「これで留めだ!」
そう言った勇者の斬撃が目前に迫る。
せめて、せめて勇者たちの誰か1人だけでも倒さなくては…
何か成果を上げないと、ディニス様に失望されてしまう。
そう思ってその斬撃を顔に食らいながら俺は前に出た。あと少しで魔導士と見られる男に手が届く。
そう思ったところでもう飛べないはずの自分の体が宙に浮いた。
「そこまでだ。これ以上やったら死にそうだから帰るぞ」
それはレヴォン様の声だった。
「あ…どうして…あと少しで1人は倒せたのに…!」
「1人倒したところでどうする。その後お前は殺されて終わりだ」
「でも…」
「これ以上ディニス様のお心を煩わせるな。今回は仕方なく助けてやったが…次は彼の目に届かないところでひっそり死ね」
そう言ったかと思うとレヴォン様は俺を抱えたまま王城へ転移した。
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