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第一部 異世界ものの定番の人たち
78. 異世界373日目 蠍の尾メンバーの過去
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昨日は遅かったのか、ジェンは起きる気配がない。起こしても悪いので庭に出て一人で鍛錬する。しばらくするとみんなも起きてきたようだ。
用意してくれた朝食にパンとベーコンエッグをいただいてから少し話をする。
ルイサレムの道場に通ったときに、スレインさん達の名前があったことを話すと、ちょっと渋い顔をされてしまったが、ため息をついて話し始めた。
「ジュンイチ、あそこに書かれているのは確かに私の本当の名前だ。他の3人も本当は別の名前を持っている。」
「理由を聞いてもいいのですか?」
「ああ、わかった。変に探られるよりは話してすっきりした方がいい。ただこのことは他言無用だ。」
一呼吸置いて覚悟を決めたように話し始めた。
「私たちは南のモクニクの国の出身というのは前に話したかな?ただ本当はサビオニアというさらに南の国の出身なんだ。
私たちはそこではいわゆる貴族と言われる家で育った。名前の最後に付いている”チカ”が家の名前だ。貴族と言っても地方の低い爵位だがな。
その国はここでは考えられないくらい男尊女卑がひどい国で、女性には発言する権利は全くなかった。家によっては奴隷の扱いと変わらないくらいなこともあり、それでもとがめられることもなかった。娘は言われたとおりに他家に嫁ぎ、子供を産み、老いていくだけ。私の母は数多くいる妻の一人であり、私たち4人は腹違いの姉妹だ。」
「4人とも姉妹だったんだ。」
「家督を継ぐのは男性のみなので、私たちは他家とつながるためだけのただの道具だった。まあ最低限の生活はさせてもらっていたがな。
年齢の近かった私たちはよく一緒に遊んでいたんだが、姉が他家に嫁ぐのを見てからいろいろと考えるようになった。そして4人で町を出ようと考えるようになったんだ。女性も普通に暮らせる国を目指すためにな。
幸いうちの家はまだいい方で、最低限の教育はしてもらえたんだ。そして女性は戦いの捨て駒にされることも多く、武術については結構やらされていた。それで他の国に行って冒険者になればなんとかやっていけるのではないかというもくろみもあった。
他家に嫁ぐための道具としての投資はしてくれていたのでそれを売ることで資金を貯め、いよいよ私にも結婚の話がくるようになったところでこっそりと町を抜けることにしたんだ。」
「よく無事にこの国まで来ることができましたね?」
「同じように考えている女性も多くてね。他の国に行くための手段はいろいろとあったんだよ。もちろん失敗して連れ戻される人の話もいろいろと聞いていた。私たちはある伝を使って北にあるモクニクの国に脱出したんだ。
そこで私とアルドが成人するのをまち、冒険者登録を行った。そのあと北に移動しながら冒険者として経験をつみ、全員が成人したところでヤーマン国へやってきたというわけだよ。」
「途中で奴隷にされそうになったり、だまされそうになったりしたことはかなりあった。身の危険を感じたことはもう数えられない。それでヤーマンに来たときにはもう人はあまり信じられないようになっていたというわけさ。まだ女性に対しては普通に話せるようにはなったがな。男性に対してはジュンイチに会うまでは話すらまともにしなかったぐらいだよ。
身分証明書の名前は変えられないのであくまで通称ということで今の名前にしたんだ。」
「そんなことがあったんですね。つらいことを思い出させて申し訳ないです。」
「いや、いいんだよ。それもあって彼と付き合うというのにはかなり抵抗があるんだ。」
「いっそのこと彼にも話してみたらどうなんでしょうか?王家を出るとはいえ、王子と結婚することになれば身元を確認されるかもしれません。」
「そうだな。付き合うつもりがあるなら話すべきか。それで付き合えないということになるのなら早めに分かったほうがいいな。
わかった。四人でもう一度話をしてどうするか決めることにするよ。いろいろありがとう。」
「いい結果になることを祈ってますね。」
家を出てから昼食には簡単にハンバーガーを食べて、カルミーラ商会へ向かう。受付にショウバンさんからの名刺と手紙と渡して状況を説明すると、受付はすぐに連絡を取ってくれて、部屋に案内される。
出されたお茶を飲んで待っているとスミエラさんという女性がやってきた。主に食べ物や飲み物について担当しているようで、オークションについても詳しいらしい。
オークションは2/30に開催されるみたいで、話は事前に聞いていたので準備はしてくれていたようだ。すぐに出品手続きを進めてくれるらしい。ただ、手紙ではジェンが10本確保して残りの156本提供することになっていたんだが、100本に変更してもらった。
実はあのあと、試しに飲んでみようといってジェンがそこそこ有名らしいボトルを1本開けたんだが、これが美味しかったらしい。もう二度と手に入らないかもしれないからと、いろいろと調べて気になったものを残すことになったのだ。
とりあえず出品する予定の100本を出して引き渡しとなるが、間違いがあっても困るということで1本1本中身と容器などを確認していく。当時の安いお酒もあるが、それでも年数がたっているので希少性がある上、いくつかは幻と言われているお酒も混じっているらしい。
チェックが終わったところで、少し雑談となるが、かなりお酒に興味があるようだったので、ジェンが「飲みかけでよければ鑑定の参考にしてください。」と1/3ほど残っている瓶を出してきた。
「中身が入れ替わっていると言われてしまえばそれまでですが、入れ替わっていないという証明はできません。」
瓶を見たスミエラさんはちょっと驚いていた。
「少しいただいてもよろしいでしょうか?」
「仕事に問題ないのでしたらどうぞ。話をする際にもどんなものかわかっていた方がいいと思いますので。」
小さな瓶に少し入れてから香りを嗅ぎ、口に入れると、かなり緩んだ顔になった。
「まさしく、マルグレニア地方のブランデーですわ。以前同じ20年ものを飲んだことがありますが、それよりも芳醇な香り・・・。」
このあとしばらく感想と説明が続いていたんだが、途中で我に返って謝ってきた。入れ替えるにしてもこのレベルのお酒を用意する方が難しいだろうと言うことだった。同じ熟成時間でも味が違っているようだ。瓶では熟成は進まないと聞いたことがあるが、何かしら変化が起きているんだろうか?
ちなみにこの世界での熟成は、魔素によって進んでいると考えられており、瓶に入れると魔素が入らないため、木や瓶などでないと熟成が進まないとされている。魔法で熟成を加速できるかいろいろと試した人もいるようだが、残念ながらそれは成功していないようだ。
「中身によって当たり外れがあるかもしれませんが、かなりの金額が期待できると思います。もしオークションの会場に行かれるのであれば入場券を手配しますがいかがいたしますか?」
「お願いします。気に入ったものがあれば自分たちも落札できるのでしょうか?」
「ええ、もちろん落札もできます。2日前に出品される商品の下見ができますので2/28の1時半にこちらに来ていただけますか?そのときにオークションの参加方法など簡単に案内させていただきます。」
「ありがとうございます。それではよろしくお願いします。」
とりあえず、それなりの金額にはなりそうでよかった。これで価値がないと言われたら悲しすぎだ。まあ収納バッグがあったからたいした手間ではなかったんだけどね。
今日の予定は終わったので、前にも泊まったシルバーフローという宿へと向かう。前と同じくツインの部屋を取ろうとしたが、残念ながら今日は部屋がいっぱいになっているようで、シングルも空いていないようだ。明日からなら部屋の用意ができるらしいのでとりあえずそちらは予約しておく。
今日は他の宿に泊まるしかないかと思っていると、ジェンがフロントと話をして鍵をもらってきた。
「あれ?空いていたの?」
「他の部屋を確認したら、ダブルの部屋なら一つ開いていたからそこをとってきたわ。値段は同じ2000ドールだって。」
「そうなんだ。別の宿だとまた探すのが大変だったら部屋があってよかったよ。」
部屋は7階になるのでエレベーターに乗って移動する。部屋に入ると同じような作りなんだが、ちょっと豪華な感じになっている。そしてなぜか大きなベッドが一つしかない。
「あれ?なんでベッドが1つしかないんだ?」
「ダブルって一つのベッドに二人で寝る部屋って言う意味よ。」
なにを今更言ってるの?というような顔をしてジェンが答えてきた。
「ええ~~~!それはさすがにまずいって。ツインの部屋でもかなり危ないのに、同じベッドなんて無理、無理!!
あ、下に敷くマットもあるからそれで寝てもいいか。」
「まあ、それはあとで考えるとしてとりあえず夕食に行きましょう。」
夕食を終えてからお風呂で久しぶりの大浴場を堪能する。部屋に戻ると、出しておいたはずのマットがなくなっている。どういうことだ?
「さっき係の人がやってきたんだけど、ジュースをこぼしちゃって洗いますと言って速攻でマットを持って行かれてしまったの。」
「ええ~~!魔法の洗浄ですぐに綺麗になるのになんで?」
「言う暇もなく持って行かれたのでしょうがなかったのよ。まあベッドが二つ並んでいると思って寝ればいいだけだから大丈夫よ。」
たしかに大きなベッドなので二人が寝ても十分な広さはあるが、同じ布団と言うだけでかなりまずい。寝られるような気もしない・・・。
魔法の訓練などをしてから寝ることになったんだが、やっぱりなかなか寝付けそうにない。そう思っていると、布団に入ったジェンはそうそうに眠りについたようだ。「なんだかなあ。」と思っていたんだが、そのまま眠りに落ちていたようだ。
用意してくれた朝食にパンとベーコンエッグをいただいてから少し話をする。
ルイサレムの道場に通ったときに、スレインさん達の名前があったことを話すと、ちょっと渋い顔をされてしまったが、ため息をついて話し始めた。
「ジュンイチ、あそこに書かれているのは確かに私の本当の名前だ。他の3人も本当は別の名前を持っている。」
「理由を聞いてもいいのですか?」
「ああ、わかった。変に探られるよりは話してすっきりした方がいい。ただこのことは他言無用だ。」
一呼吸置いて覚悟を決めたように話し始めた。
「私たちは南のモクニクの国の出身というのは前に話したかな?ただ本当はサビオニアというさらに南の国の出身なんだ。
私たちはそこではいわゆる貴族と言われる家で育った。名前の最後に付いている”チカ”が家の名前だ。貴族と言っても地方の低い爵位だがな。
その国はここでは考えられないくらい男尊女卑がひどい国で、女性には発言する権利は全くなかった。家によっては奴隷の扱いと変わらないくらいなこともあり、それでもとがめられることもなかった。娘は言われたとおりに他家に嫁ぎ、子供を産み、老いていくだけ。私の母は数多くいる妻の一人であり、私たち4人は腹違いの姉妹だ。」
「4人とも姉妹だったんだ。」
「家督を継ぐのは男性のみなので、私たちは他家とつながるためだけのただの道具だった。まあ最低限の生活はさせてもらっていたがな。
年齢の近かった私たちはよく一緒に遊んでいたんだが、姉が他家に嫁ぐのを見てからいろいろと考えるようになった。そして4人で町を出ようと考えるようになったんだ。女性も普通に暮らせる国を目指すためにな。
幸いうちの家はまだいい方で、最低限の教育はしてもらえたんだ。そして女性は戦いの捨て駒にされることも多く、武術については結構やらされていた。それで他の国に行って冒険者になればなんとかやっていけるのではないかというもくろみもあった。
他家に嫁ぐための道具としての投資はしてくれていたのでそれを売ることで資金を貯め、いよいよ私にも結婚の話がくるようになったところでこっそりと町を抜けることにしたんだ。」
「よく無事にこの国まで来ることができましたね?」
「同じように考えている女性も多くてね。他の国に行くための手段はいろいろとあったんだよ。もちろん失敗して連れ戻される人の話もいろいろと聞いていた。私たちはある伝を使って北にあるモクニクの国に脱出したんだ。
そこで私とアルドが成人するのをまち、冒険者登録を行った。そのあと北に移動しながら冒険者として経験をつみ、全員が成人したところでヤーマン国へやってきたというわけだよ。」
「途中で奴隷にされそうになったり、だまされそうになったりしたことはかなりあった。身の危険を感じたことはもう数えられない。それでヤーマンに来たときにはもう人はあまり信じられないようになっていたというわけさ。まだ女性に対しては普通に話せるようにはなったがな。男性に対してはジュンイチに会うまでは話すらまともにしなかったぐらいだよ。
身分証明書の名前は変えられないのであくまで通称ということで今の名前にしたんだ。」
「そんなことがあったんですね。つらいことを思い出させて申し訳ないです。」
「いや、いいんだよ。それもあって彼と付き合うというのにはかなり抵抗があるんだ。」
「いっそのこと彼にも話してみたらどうなんでしょうか?王家を出るとはいえ、王子と結婚することになれば身元を確認されるかもしれません。」
「そうだな。付き合うつもりがあるなら話すべきか。それで付き合えないということになるのなら早めに分かったほうがいいな。
わかった。四人でもう一度話をしてどうするか決めることにするよ。いろいろありがとう。」
「いい結果になることを祈ってますね。」
家を出てから昼食には簡単にハンバーガーを食べて、カルミーラ商会へ向かう。受付にショウバンさんからの名刺と手紙と渡して状況を説明すると、受付はすぐに連絡を取ってくれて、部屋に案内される。
出されたお茶を飲んで待っているとスミエラさんという女性がやってきた。主に食べ物や飲み物について担当しているようで、オークションについても詳しいらしい。
オークションは2/30に開催されるみたいで、話は事前に聞いていたので準備はしてくれていたようだ。すぐに出品手続きを進めてくれるらしい。ただ、手紙ではジェンが10本確保して残りの156本提供することになっていたんだが、100本に変更してもらった。
実はあのあと、試しに飲んでみようといってジェンがそこそこ有名らしいボトルを1本開けたんだが、これが美味しかったらしい。もう二度と手に入らないかもしれないからと、いろいろと調べて気になったものを残すことになったのだ。
とりあえず出品する予定の100本を出して引き渡しとなるが、間違いがあっても困るということで1本1本中身と容器などを確認していく。当時の安いお酒もあるが、それでも年数がたっているので希少性がある上、いくつかは幻と言われているお酒も混じっているらしい。
チェックが終わったところで、少し雑談となるが、かなりお酒に興味があるようだったので、ジェンが「飲みかけでよければ鑑定の参考にしてください。」と1/3ほど残っている瓶を出してきた。
「中身が入れ替わっていると言われてしまえばそれまでですが、入れ替わっていないという証明はできません。」
瓶を見たスミエラさんはちょっと驚いていた。
「少しいただいてもよろしいでしょうか?」
「仕事に問題ないのでしたらどうぞ。話をする際にもどんなものかわかっていた方がいいと思いますので。」
小さな瓶に少し入れてから香りを嗅ぎ、口に入れると、かなり緩んだ顔になった。
「まさしく、マルグレニア地方のブランデーですわ。以前同じ20年ものを飲んだことがありますが、それよりも芳醇な香り・・・。」
このあとしばらく感想と説明が続いていたんだが、途中で我に返って謝ってきた。入れ替えるにしてもこのレベルのお酒を用意する方が難しいだろうと言うことだった。同じ熟成時間でも味が違っているようだ。瓶では熟成は進まないと聞いたことがあるが、何かしら変化が起きているんだろうか?
ちなみにこの世界での熟成は、魔素によって進んでいると考えられており、瓶に入れると魔素が入らないため、木や瓶などでないと熟成が進まないとされている。魔法で熟成を加速できるかいろいろと試した人もいるようだが、残念ながらそれは成功していないようだ。
「中身によって当たり外れがあるかもしれませんが、かなりの金額が期待できると思います。もしオークションの会場に行かれるのであれば入場券を手配しますがいかがいたしますか?」
「お願いします。気に入ったものがあれば自分たちも落札できるのでしょうか?」
「ええ、もちろん落札もできます。2日前に出品される商品の下見ができますので2/28の1時半にこちらに来ていただけますか?そのときにオークションの参加方法など簡単に案内させていただきます。」
「ありがとうございます。それではよろしくお願いします。」
とりあえず、それなりの金額にはなりそうでよかった。これで価値がないと言われたら悲しすぎだ。まあ収納バッグがあったからたいした手間ではなかったんだけどね。
今日の予定は終わったので、前にも泊まったシルバーフローという宿へと向かう。前と同じくツインの部屋を取ろうとしたが、残念ながら今日は部屋がいっぱいになっているようで、シングルも空いていないようだ。明日からなら部屋の用意ができるらしいのでとりあえずそちらは予約しておく。
今日は他の宿に泊まるしかないかと思っていると、ジェンがフロントと話をして鍵をもらってきた。
「あれ?空いていたの?」
「他の部屋を確認したら、ダブルの部屋なら一つ開いていたからそこをとってきたわ。値段は同じ2000ドールだって。」
「そうなんだ。別の宿だとまた探すのが大変だったら部屋があってよかったよ。」
部屋は7階になるのでエレベーターに乗って移動する。部屋に入ると同じような作りなんだが、ちょっと豪華な感じになっている。そしてなぜか大きなベッドが一つしかない。
「あれ?なんでベッドが1つしかないんだ?」
「ダブルって一つのベッドに二人で寝る部屋って言う意味よ。」
なにを今更言ってるの?というような顔をしてジェンが答えてきた。
「ええ~~~!それはさすがにまずいって。ツインの部屋でもかなり危ないのに、同じベッドなんて無理、無理!!
あ、下に敷くマットもあるからそれで寝てもいいか。」
「まあ、それはあとで考えるとしてとりあえず夕食に行きましょう。」
夕食を終えてからお風呂で久しぶりの大浴場を堪能する。部屋に戻ると、出しておいたはずのマットがなくなっている。どういうことだ?
「さっき係の人がやってきたんだけど、ジュースをこぼしちゃって洗いますと言って速攻でマットを持って行かれてしまったの。」
「ええ~~!魔法の洗浄ですぐに綺麗になるのになんで?」
「言う暇もなく持って行かれたのでしょうがなかったのよ。まあベッドが二つ並んでいると思って寝ればいいだけだから大丈夫よ。」
たしかに大きなベッドなので二人が寝ても十分な広さはあるが、同じ布団と言うだけでかなりまずい。寝られるような気もしない・・・。
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