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第十一章 束の間の安寧と、そして――
終わった後の再会
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「ごめん、少し用事があって遅れちゃったよ。……あれ、ミオ?」
「えへへ、ちょっと驚かせちゃった、かな」
場所は数ある展望フロアの一つ、フウマがミオと再会したのは、その場所だった。
彼は小さい紙袋を手に、ミオの前へと表れた。
そして今、彼女を目の前にフウマは、何やら驚いた様子であった。
理由は……
「どう? この服、似合うかな?」
いつも制服以外は、作業着やショートパンツにジャケットなど、男の子のような恰好ばかりのミオ。
だが、今彼女が身に着けている服は――下はヒラヒラとしたスカートに、上は柔らかい生地の薄いブラウス、頭にはカチューシャまで身に着けていた。
ミオ本人も、あまりこうした服を着た事なかったのか、慣れていない様子でどぎまぎしている。
そんな彼女に、フウマは――
「当然、その服だってとっても似合っていて、綺麗だよ。
それに普段だって……今も、どっちのミオも大好きだし、可愛いに決まってるさ」
嘘のない、真っすぐとしたフウマの言葉。
「……むぅ、フウマってば、恥ずかしい事を、はっきり言いすぎるんだから」
「だって本当の事なんだから、仕方ないさ。もしかして、嫌だった、かな?」
ミオは首を、ゆっくりと横に振る。
「でも全然、嫌なわけじゃないよ。前にも言ったかもだけど……そう言ってくれて、嬉しいって思いは、ちゃんとあるんだから」
そう言った彼女の表情も、嬉しそうにほころんでいた。
「それは良かった。……あっ、そうそう」
フウマは先ほどから片手に持っていた紙袋を、ミオへと渡した。
「えっと、何かしら?」
受け取った彼女は、何やら不思議そうだ。
「途中の売店で良い店があったから、ちょっと買い物して来たんだ。ミオとその服に、似合うと良いな」
どうやら、フウマは紙袋を開けて欲しいらしく、促されるまに袋を開く。
――中に入っていたのは、金色の花、マリーゴールドを模した髪飾りだった。
フウマは頬を掻いて答えた。
「実は遅れたのは、これを選んでいたからなんだ。普段こうした物はあんまり買ったことがなくて、ちょっぴり不安だけど――それでも似合うと自信を持って、選んだつもりさ」
そんな彼の様子を、にこっと微笑んで見つめるミオ。そして彼女は、花の髪飾りを、自身の前髪へとつけた。
丁度、すぐ近くには宇宙空間を見渡せる特殊ガラスの大窓がある。ミオは暗いガラスに映る、自分の姿を横目に見る。
光の反射で、付けた髪飾りが、きらりと光る。
「……とっても綺麗な、髪飾りね」
そして、再びフウマに振り向く。
「ねっ? すごく似合っていて、気に入っちゃった。フウマから貰った素敵なプレゼント――きっと大切にするから」
プレゼントに、とても喜んでいるミオ、フウマはそれに安堵した。
「――良かった、ミオが喜んでくれて」
「プレゼント、ありがとうね。……さてと、それじゃ一緒に、ご飯でも食べに行こう。だってレースの間、何も食べてなかったでしょ?
テイルウィンドのメンテは、その後にしよう?」
彼女の提案に、フウマは頷く。
「いいね! ずっと飛んでばかりだったから、お腹ペコペコだったんだ!」
まだレースは、完全に終わったわけではない。
それでもこのひと時は、レースの緊張から全く開放されていた、フウマであった。
――――
リッキー、そしてフィナもその頃、中間地点へとゴールを果たしていた。
――ちょっと厳しかったが、どうにか制限時間内には辿り着いたぜ。だが……あの嬢ちゃん、やるもんだな――
彼のワールウィンドより一足先にゴールしたのは、フィナのアトリ。ディスプレイにはその黄金色の機体の、後ろ姿が見て取れる。
――途中で姉ちゃんを失くしたのに、敵ながら凄いもんだよ、……だが、後半戦では負けないがな――
結果、フィナは十一位、リッキーは十二位と、二百ものレーサーが参戦する中では悪くはない順位だ。
しかし、優勝を目指すなら、トップのジンジャーブレッドとの埋めるべき差は、かなり大きい物だった。
――――
スカイガーデン・ポリスの格納区画、ワールウィンドもその一区画へと停止した。
機体から降りるリッキー、彼は下に降りると深く深呼吸した。
「……ふぅ、ようやく狭いコックピットから解放だぜ」
長く座っていたせいで体も凝ったのか、あちこりを動かして軽い体操をする。
「全く、これも年ってやつか。あちこち身体が痛むぜ」
するとそこに、同じく機体から下りて来たフィナが現れた。
「お疲れ様です、リッキーさん。良い勝負でしたね」
リッキーは彼女に、ニッと笑う。
「ああ! だが……まさかあの後にエメラルドで、俺を追い抜くとはな! 正直悔しいが、楽しい試合だったぜ」
「私のアトリは、機動力が高いですから、複雑な地形のエメラルドでは有利なのです。
それに……ティナの分まで頑張らないと」
惑星ルビー周囲のアステロイドベルト、しばらく前にフィナと双子の姉であるティナ、二人はリッキーとフウマと激しい戦いを繰り広げた。
そして、その戦いでティナとその機体ヒバリは、リッキーのワールウィンドと追突し大破、無念のリタイヤとなっていた。
「ティナについては、俺も残念だったぜ。彼女も立派なレーサー、だったからな」
「……リッキーさんの機体にも、あんなに傷をつけてしまって、申し訳ありません」
見ると、ワールウィンドの本体下部から左ブースターにかけて、大きく裂け目のような傷があった。
これはヒバリと衝突した際に、生じたものである。
「気にするなよ! 確かに外見的には酷いものだが、見た目よりかは深刻なダメージじゃないさ。
それよりも、姉ちゃんの方は大丈夫だったのか?」
フィナは頷く。
「ええ。今は、連絡船に乗って、こちらに向かっている途中みたいです。さっき通信で様子を見た所では、全然、大丈夫そうな感じで――安心しました」
「良かったじゃないか、無事でさ。……何よりだぜ」
これにはリッキーも嬉しそうだ。すると――
「ほう? 君たち二人も間に合ったみたいかな。その健闘、賞賛するよ」
そんな声とともに、物陰から現れた人物……それは、ジョン・コバルトの姿だった。
「お前は、ジョンか! どうしてここに?」
「そりゃ僕だって、レーサだからね。別にいたって不思議じゃないさ」
ジョンは軽くはにかみ、そんな事を言う。
見るとフィナの機体、アトリの隣には彼の機体であるスワローが停まっている。
おそらく、フィナよりも一足先にゴールでもしたのだろう。
「ジョンさんも、お疲れ様。こうしていると言う事は……私たちより、早くゴールしたみたいですね」
「ははは、まあね。やっぱりみんな、凄いレーサーばかりで苦労したよ。――さすが、本物は違う」
「はん! そう言うくせに、俺たちよりも上位じゃないかよ」
リッキーは悔しそうな様子を、ちらと見せる。
「ふふっ、そう言ってくれると嬉しいね。
……そうだ! 丁度この先には、良い感じのカフェがあるんだ。さっき見てきたんだけど、メニューのサンドイッチが美味しそうでさ。良かったら一緒にどう?
一緒にいるのも何かの縁さ、僕が奢るよ」
ジョンの提案に、リッキーとフィナは顔を見合わせる。
「それは良いかもな。何せここでの休憩は長いし、後半戦まで暇だからな。
んじゃ、俺はその好意に甘えさせてもらぜ!」
そう言って、リッキーは提案を受け入れる。また、フィナも――
「あの……ジョンさん」
「ん? どうしたんだい、フィナちゃん?」
「良かったら、しばらくしたらお姉ちゃんが戻ってくるはずだから、待っていて欲しいの。私……お姉ちゃんと一緒がいいから」
ジョンはニッコリと笑う。
「もちろん! それまで待っても構わないさ!」
「ああ、俺も賑やかな方が楽しいぜ。それに、ティナともまた会いたいしな。こっちも構わないぜ」
同じく賛同するリッキー。
フィナはこれに、安心した。
「ありがとうございます、ジョンさん。それにリッキーさんも」
「ふっ、礼には及ばないさ。…………あんまり騒ぎには、巻き込みたくないしさ」
最後の呟くような一言は、二人には聞こえなかった。
「……? ジョンさん?」
「あ、いや、何でもないさ。……さてと、ここにいるのもあれだし、何処か適当な場所で待っていようか。
それとも、市街地の散策だって悪くないかも。ここからだと、エレベーターを使えば近いみたいさし」
何かと怪しい様子のジョン。
しかし――それでも彼が、心からの好青年である事には変わりない。
「えへへ、ちょっと驚かせちゃった、かな」
場所は数ある展望フロアの一つ、フウマがミオと再会したのは、その場所だった。
彼は小さい紙袋を手に、ミオの前へと表れた。
そして今、彼女を目の前にフウマは、何やら驚いた様子であった。
理由は……
「どう? この服、似合うかな?」
いつも制服以外は、作業着やショートパンツにジャケットなど、男の子のような恰好ばかりのミオ。
だが、今彼女が身に着けている服は――下はヒラヒラとしたスカートに、上は柔らかい生地の薄いブラウス、頭にはカチューシャまで身に着けていた。
ミオ本人も、あまりこうした服を着た事なかったのか、慣れていない様子でどぎまぎしている。
そんな彼女に、フウマは――
「当然、その服だってとっても似合っていて、綺麗だよ。
それに普段だって……今も、どっちのミオも大好きだし、可愛いに決まってるさ」
嘘のない、真っすぐとしたフウマの言葉。
「……むぅ、フウマってば、恥ずかしい事を、はっきり言いすぎるんだから」
「だって本当の事なんだから、仕方ないさ。もしかして、嫌だった、かな?」
ミオは首を、ゆっくりと横に振る。
「でも全然、嫌なわけじゃないよ。前にも言ったかもだけど……そう言ってくれて、嬉しいって思いは、ちゃんとあるんだから」
そう言った彼女の表情も、嬉しそうにほころんでいた。
「それは良かった。……あっ、そうそう」
フウマは先ほどから片手に持っていた紙袋を、ミオへと渡した。
「えっと、何かしら?」
受け取った彼女は、何やら不思議そうだ。
「途中の売店で良い店があったから、ちょっと買い物して来たんだ。ミオとその服に、似合うと良いな」
どうやら、フウマは紙袋を開けて欲しいらしく、促されるまに袋を開く。
――中に入っていたのは、金色の花、マリーゴールドを模した髪飾りだった。
フウマは頬を掻いて答えた。
「実は遅れたのは、これを選んでいたからなんだ。普段こうした物はあんまり買ったことがなくて、ちょっぴり不安だけど――それでも似合うと自信を持って、選んだつもりさ」
そんな彼の様子を、にこっと微笑んで見つめるミオ。そして彼女は、花の髪飾りを、自身の前髪へとつけた。
丁度、すぐ近くには宇宙空間を見渡せる特殊ガラスの大窓がある。ミオは暗いガラスに映る、自分の姿を横目に見る。
光の反射で、付けた髪飾りが、きらりと光る。
「……とっても綺麗な、髪飾りね」
そして、再びフウマに振り向く。
「ねっ? すごく似合っていて、気に入っちゃった。フウマから貰った素敵なプレゼント――きっと大切にするから」
プレゼントに、とても喜んでいるミオ、フウマはそれに安堵した。
「――良かった、ミオが喜んでくれて」
「プレゼント、ありがとうね。……さてと、それじゃ一緒に、ご飯でも食べに行こう。だってレースの間、何も食べてなかったでしょ?
テイルウィンドのメンテは、その後にしよう?」
彼女の提案に、フウマは頷く。
「いいね! ずっと飛んでばかりだったから、お腹ペコペコだったんだ!」
まだレースは、完全に終わったわけではない。
それでもこのひと時は、レースの緊張から全く開放されていた、フウマであった。
――――
リッキー、そしてフィナもその頃、中間地点へとゴールを果たしていた。
――ちょっと厳しかったが、どうにか制限時間内には辿り着いたぜ。だが……あの嬢ちゃん、やるもんだな――
彼のワールウィンドより一足先にゴールしたのは、フィナのアトリ。ディスプレイにはその黄金色の機体の、後ろ姿が見て取れる。
――途中で姉ちゃんを失くしたのに、敵ながら凄いもんだよ、……だが、後半戦では負けないがな――
結果、フィナは十一位、リッキーは十二位と、二百ものレーサーが参戦する中では悪くはない順位だ。
しかし、優勝を目指すなら、トップのジンジャーブレッドとの埋めるべき差は、かなり大きい物だった。
――――
スカイガーデン・ポリスの格納区画、ワールウィンドもその一区画へと停止した。
機体から降りるリッキー、彼は下に降りると深く深呼吸した。
「……ふぅ、ようやく狭いコックピットから解放だぜ」
長く座っていたせいで体も凝ったのか、あちこりを動かして軽い体操をする。
「全く、これも年ってやつか。あちこち身体が痛むぜ」
するとそこに、同じく機体から下りて来たフィナが現れた。
「お疲れ様です、リッキーさん。良い勝負でしたね」
リッキーは彼女に、ニッと笑う。
「ああ! だが……まさかあの後にエメラルドで、俺を追い抜くとはな! 正直悔しいが、楽しい試合だったぜ」
「私のアトリは、機動力が高いですから、複雑な地形のエメラルドでは有利なのです。
それに……ティナの分まで頑張らないと」
惑星ルビー周囲のアステロイドベルト、しばらく前にフィナと双子の姉であるティナ、二人はリッキーとフウマと激しい戦いを繰り広げた。
そして、その戦いでティナとその機体ヒバリは、リッキーのワールウィンドと追突し大破、無念のリタイヤとなっていた。
「ティナについては、俺も残念だったぜ。彼女も立派なレーサー、だったからな」
「……リッキーさんの機体にも、あんなに傷をつけてしまって、申し訳ありません」
見ると、ワールウィンドの本体下部から左ブースターにかけて、大きく裂け目のような傷があった。
これはヒバリと衝突した際に、生じたものである。
「気にするなよ! 確かに外見的には酷いものだが、見た目よりかは深刻なダメージじゃないさ。
それよりも、姉ちゃんの方は大丈夫だったのか?」
フィナは頷く。
「ええ。今は、連絡船に乗って、こちらに向かっている途中みたいです。さっき通信で様子を見た所では、全然、大丈夫そうな感じで――安心しました」
「良かったじゃないか、無事でさ。……何よりだぜ」
これにはリッキーも嬉しそうだ。すると――
「ほう? 君たち二人も間に合ったみたいかな。その健闘、賞賛するよ」
そんな声とともに、物陰から現れた人物……それは、ジョン・コバルトの姿だった。
「お前は、ジョンか! どうしてここに?」
「そりゃ僕だって、レーサだからね。別にいたって不思議じゃないさ」
ジョンは軽くはにかみ、そんな事を言う。
見るとフィナの機体、アトリの隣には彼の機体であるスワローが停まっている。
おそらく、フィナよりも一足先にゴールでもしたのだろう。
「ジョンさんも、お疲れ様。こうしていると言う事は……私たちより、早くゴールしたみたいですね」
「ははは、まあね。やっぱりみんな、凄いレーサーばかりで苦労したよ。――さすが、本物は違う」
「はん! そう言うくせに、俺たちよりも上位じゃないかよ」
リッキーは悔しそうな様子を、ちらと見せる。
「ふふっ、そう言ってくれると嬉しいね。
……そうだ! 丁度この先には、良い感じのカフェがあるんだ。さっき見てきたんだけど、メニューのサンドイッチが美味しそうでさ。良かったら一緒にどう?
一緒にいるのも何かの縁さ、僕が奢るよ」
ジョンの提案に、リッキーとフィナは顔を見合わせる。
「それは良いかもな。何せここでの休憩は長いし、後半戦まで暇だからな。
んじゃ、俺はその好意に甘えさせてもらぜ!」
そう言って、リッキーは提案を受け入れる。また、フィナも――
「あの……ジョンさん」
「ん? どうしたんだい、フィナちゃん?」
「良かったら、しばらくしたらお姉ちゃんが戻ってくるはずだから、待っていて欲しいの。私……お姉ちゃんと一緒がいいから」
ジョンはニッコリと笑う。
「もちろん! それまで待っても構わないさ!」
「ああ、俺も賑やかな方が楽しいぜ。それに、ティナともまた会いたいしな。こっちも構わないぜ」
同じく賛同するリッキー。
フィナはこれに、安心した。
「ありがとうございます、ジョンさん。それにリッキーさんも」
「ふっ、礼には及ばないさ。…………あんまり騒ぎには、巻き込みたくないしさ」
最後の呟くような一言は、二人には聞こえなかった。
「……? ジョンさん?」
「あ、いや、何でもないさ。……さてと、ここにいるのもあれだし、何処か適当な場所で待っていようか。
それとも、市街地の散策だって悪くないかも。ここからだと、エレベーターを使えば近いみたいさし」
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