ハーレムでハブられてるけど、一番愛してる自信ある!

珈琲きの子

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最終章

2

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 数十秒か、そのぐらいそのままじっとしていた。勇者様の体温が伝わってくる。僕が感じていた温かさは勇者様の体温だったんだ。
 なにか、よくわからない感情が心の中で渦巻いた。それは負の感情ではなくて、とっても心地いいもの。それでいて、どうしてか胸が締め付けられて、目頭が熱くなる。

「勇者、様…」
「魔王がいないからもう勇者じゃねぇし、いい加減その呼び方やめろよ」
「…え、っと…ハヤト、サマ?」
「ん、」

 勇者様、いや、ハヤト様は『余は満足じゃ』とでも言うように頷いた。
 なんか幸せだ。こんなすっぽんぽんで何してるんだろうって思うけれど、今までになくハヤト様が話しかけてくれるのが嬉しい。

「何が可笑しい?」
「へ?」
「なんで笑ってる」
「えっ、…その、幸せだと思って。さすが夢だな、って」
「――は?」

 ハヤト様の眉間にギュっと皺が寄った。どうやら僕はまた何か失言をしてしまったらしい。

「おまえ、夢だと思ってやがったのか。このウスラトンカチ。俺がせっかく…」
「…でも、僕はもう死んで――」
「死んでねぇよ。俺が助けたんだからな」

 あ、っという間もなく、ハヤト様の背負っていた背景が外の風景が見える窓から天蓋のかかる天井に変わる。

「まだ夢だと思うか?」
「へ…?」

 僕も裸で、ハヤト様も裸。こんな感じの事、前もあった。そうそう、エルフの族長とこんな感じに…。

「……これは一体…?」

 僕の疑問はハヤト様に完全に無視され、エルフ族長のガチムチで擦られた記憶のあるそこに、ハヤト様のエクスカリバーが押し付けられる。

 これを突っ込まれたら、骨抜きにされた女性陣の二の舞になるんじゃ。

「あ、だめ! チートテクニックが!」
「あー…もう遅ぇって。何回ヤッてると思ってんだよ」
「ひぁ?!」

 突っ込まれたことがあるのは事実らしい。だって、だって、あまりにもすんなりハヤト様のエクス(ryが僕の中に入って来てるから。

「…あぁあ、なんでぇ!?」

 って思ってられたのはほんの数分。いや、5突きぐらいだった。

「あ、ぁん、ひ、ぅん…あぁ、や…」
「やっぱ傷残ってんな」
「ん、ああ、ぁ、あっ、――あぁ!」

 ハヤト様の指が僕の胸からお腹に掛けて縦に入る傷跡を撫でる。その刺激でさえ、ビクビクと体が震えるほどの快感をもたらした。
 しかも超超超セックス初心者、というか意識がある状態では初めてなのに、なんで僕が上に乗って腰を振っているのか自分でもよくわからない。
 腰の振り方もすごくぎこちないのに、的確に気持ちいいところにハヤト様のエ(ryが当たり悶絶する。まさかこれがチート!?
 それに合わせて下から突き上げられれば、脳みそがパンッて弾けそうなくらい快感が押し寄せる。
 
「あああ、ああ、ひぃあ、んっ…あぁあ」
「騎乗位だとチンコ揺れんのが何かエロいな…」

 しみじみと呟いたハヤト様が、動きに合わせて揺れペチペチと肌を叩く僕の健気に立つキノコを握った。

「あぁあああ、だめぇええ――っ!」

 一瞬で僕のキノコが爆ぜた。

「…っ…堪え性ねぇな…」

 ガクガク痙攣した体をハヤト様のお腹に手をついて支えようとしたけれど、全く腕に力が入らずそのままハヤト様の胸にダイブする。

「体力もナシ。マジで貧弱だな。レベル1なら仕方なしか…」
「ぅ…や、ぁん、んー…あっ」

 ぜぇぜぇと疲労で息も絶え絶えな中、相変わらず僕に毒を吐くハヤト様。しかもやわやわと動き続ける鬼畜さもプラスして。
 半分どこか行ってる頭でもレベル1という言葉が認識でき、僕は仰天した。僕のレベルは100を超えていたはず。自慢して回れるほどのレベルの高さだったのに。

「レ、ベル…いち?」
「あ? ああ、おまえ呪い喰らったから、レベル初期化の」

 他にも仮死状態になるとか、状態異常が治らないとか、モンスターの攻撃ターゲットにされるとか、色々呪いがあるらしいけれど、命に関わる危険な呪いについては解呪済みらしい。
 解呪方法は見ての通り、勇者とセックスし、精液もとい聖液を注いでもらう。アホかとバカかと。

「マジでどんなエロゲ仕様」

 とハヤト様も呆れるほどに。
 その所為で、僕はあの黒い物体で刺されてから今まで、毎日ハヤト様にマグロならぬ冷凍マグロ状態で犯されていた。
 嬉しいのだけれど、手順を飛ばし過ぎていて悲しい。
 でもハヤト様にとってみれば、とんだ迷惑な話だと思う。異性愛者だし、相手は僕だし。

「もう命の危機は去ったんですよね?」
「ん? まぁ」
「じゃあ、僕は家に帰ります」
「は?」
「ハヤト様を待っておられる方がいらっしゃるんですよね。元の世界に早く戻って差し上げてください。僕はなんとか生きていけると思いますから」
「てめぇ、マジ舐めてんのか」

 やっとハヤト様のエクスカリバーが体内から抜かれ、着衣したのち椅子に座って話していたというのに、僕は何を間違えたのだろう。
 またあの絶倫エ(ryが僕の性感帯を舐めるように抉って来ていた。
 
「恋人がいて他の奴抱けるとおもうか? あ?」
「そん、なっ、ああ、あぁん、ん、あっ」
「素直に戻って欲しくないって言えよ?」
「いや、でも、あ、あああ、でもっ、う、」
「好きなんだろ?」
「すきぃ、あん、しゅきっ、ひあぁっ――んぅ!」

 上の口の中でも下の口の中でもハヤト様が大暴れ。僕には為す術がなかった。
 レベル500超えの勇者とレベル1の一般市民がセックスすると圧倒的な力の差で抵抗もできずに、軽々と持ち上げられ、深々と突き上げられ、滾々と揺さぶられるのである。  

「おまえが殺られたとき、どんな思いだったか分かるか?」
「一月もおまえが起きるの待ってた俺の気持ちはどうなる?」
「あれだけ世話しといて、魔王を倒せばもう俺はどうでもいいのか?」
「金さえもらえれば良かったのか?」

 そんな怨み言を朦朧としながらも必死に理解しようとした。ハヤト様は僕が必要だって言ってくれてるみたいだ。それはとっても捻くれた…愛の告白に聞こえた。責められてるのに、嬉しくて涙が零れた。

 僕の隠し持っていたエルフの族長からもらった体力回復の秘薬を何度か飲まされつつ、空が白むまで犯された後、「コレなしで生きていけんのかよ」と怒ったように聞いてくるハヤト様。
 全く以て素直じゃない。でもそれは言い方だけだってわかってるんだ。口が悪くても僕をずっと守ってくれてたから。

「ハヤト様のハヤト様がなくなっても、僕はハヤト様が大好きです」

 僕は今度こそしっかり笑った。だって、嬉しくて嬉しくて頬の筋肉がキュって上がってしまうから。
 ハヤト様はしばらく呆気にとられてから、顔を逸らして、

「バカヤロ…。もう、あんな犠牲になる様な事すんじゃねーよ。おまえが…おまえがいなきゃ意味ねぇんだからよ」

 と言った。
 その耳は――熱を持ったみたいに赤みを帯びていた。







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