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6双子
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夏の盛り。フィオナは父とレオンハルトと共に(セドリックはお留守番)父の学院時代からの親友、そして同じ女性を愛したというセオドア・グレイス伯爵に会いに行くため、馬車に乗っていた。もちろん、弱々幼女のフィオナはレオンハルトの膝の上に…いた。
父様の話によるとなんと兄様の義理の兄弟にあたる?セオドア伯爵の息子(一妻多夫制により母親が同じ)がなんとなんと双子だという。
「お兄様はこれから会う双子に会ったことがありますか?」
「あるよ。小さい時はよく遊んであげてたから、レオにいって呼ばれてるよ、フィオナの、2個上の11歳だったかな。フィオナと同じ獣人だよ。狐なんだ」
「狐!!私お友達になれたら尻尾とお耳を触らせて貰いたいです!」
「自分にもついているのに触りたいの?」
「チッチッチ!お兄様わかってませんねぇ…自分のもふもふなんてあるようでないようなものなんですよ」
「んー…わかんないけど、不用意に触ってはいけないよ?だって…」
と言ってお兄様は私の耳を触った。
「ひゃあっ!」
ぞくぞくっと電撃が走る。
「ほらね?びっくりしちゃうから」
「むぅ…わかりました」
「(うん、これで一旦は安心かな…あのヤンチャな双子から純粋なフィオナを守らないと。)」
私はニコニコして私達…、いや………私を見つめている父様に話しかけた。
「父様?父様は…その、双子のもふもふを見て触りたくなったりしないのですか?(兄様はあー言ってたけど、もふもふオタクな父様なら共感してもらえるに違いない。)」
「俺?そうだなぁ…昔は…こっそり触ったりはしてたけど今は、ね…うん。それに今の俺には天使フィオナたんがいるからね!他のもふもふなんかに浮気しないよ。安心してね!!」
あ、いつもの父様だ…相変わらず美形なのに残念な人だ。
私は緊張していたのが馬鹿らしくなってため息を吐いた。
父様と兄様と雑談してコトコト揺られて、いつのまにか眠っていたみたいだ。(これだから猫は!)
「フィオナ?起きて、ついたよ。」
「はぁーい」
まだちょっと寝ぼけてるけどお兄様目覚ましでなんとか起きた。
馬車を降りると涼やかな石畳のある大きな屋敷があった。
門を門番?の人が開けると
そこには光沢のある赤茶の髪に、金色の瞳、ふわりと動く狐の耳を持つ双子と同じ特徴を持つ父様と同じくらいのイケオジがいた。
「フィオナ嬢、レオンハルト君、アーサーようこそ!グレイス家へ。」
「セオドア!久しぶりだなぁ、ちょっと太ったんじゃないか?」
「はっはっはっアーサーも可愛い娘ができたからか前にあった時より若返った気がするぞ?」
(作者のうっかりによりフィオナ父の名前を出し忘れていました。アーサー・フェルモントです。アーサーもセオドアも伯爵位の貴族です。)
ん?なんか今声が聞こえたような…気のせいか。にしても…父様とセオドア伯爵仲良いなぁ。感動の再会もひと段落ついたみたいで父様が
「ほら、レオンハルト、フィオナ挨拶しようか」
「セオドア・グレイス様、ならびに御令息・ルーク様、リアム様、私、フェルモント家嫡男、レオンハルト・フェルモントです。本日はご招待いただき、誠に光栄に存じます。」
お兄様が超絶完璧貴族な挨拶を披露する。
スマートに礼をとった。
よーし、私もいっぱい練習したんだ!セドリックのスパルタを乗り越えた私ならできる!頑張るぞぉ。601年も庶民をやっていた私にとってこの挨拶、カーテシー…うん、血反吐吐いて頑張ったよ。
「セオドア・グレイス様、ならびに御令息・ルーク様、リアム様、お初にお目にかかります!私はフェルモント家の養女、フィオナ・フェルモントでございます。本日はご厚意にあずかり、まことにこうえいにゾンジマス。いたらぬてんもたたございますが、どうぞよろしくおねがいイタシマス。」
そう言い切ってカーテシーをした。
最初よりプルプルしなくなったんだ!まぁ、耳はプルプルしてるけどね。
うん…なんか朗読感が半端なかったけどやりきった!
顔をあげるとグレイス家の人達、両端にずらーっと並んでいる使用人さんまでこの世界に来て何度目だろうか、お決まりのフレーメン反応が起こっていた。変だったかなぁ…不安になって涙目になっていると、お兄様と父様が鋭い視線を送り、いちはやく現実に戻ってきたセオドア様がハッとして
「ごめんごめん、こんなに素晴らしい挨拶をしてもらえるなんて思ってなくてねぇ、ルーク、リアム、君達も挨拶しようか」
「フェルモント家よりお越しの、アーサー様、レオンハルト様、フィオナ様。僕は兄のルーク・グレイス」
「僕は弟のリアム・グレイスです」
「本日はお招きでき光栄に存じます。どうぞ、よろしくお願いいたします。」
そう言ってきらきらしい挨拶を披露した…
うっっ2個しか違わないんだよね!?くーこちとら601年のブランクがあるからなぁ、サラブレッドは凄い。
ルーク様はニコニコしてて人付き合いが得意そう。リアム様は泣きぼくろが特徴的だ、落ち着いた性格をしているみたい。双子だけど結構違うなぁって感じだ。
まだ11歳だから純粋無垢な感じが残ってて癒される。これが成長したら…と考えるととっても恐ろしい。
「よしっじゃあ堅苦しい挨拶は終わりにして…アーサーは僕になにか話があるんだよね?」
「あぁ、」
「子供は子供同士で遊んだほうが楽しいだろう。ルーク、リアム庭を案内してあげなさい」
「「はーーい」」
途端に双子は元気いっぱいに私の両手を掴む。
突然の代わり様に私は少し身を引き、耳をぴるぴるさせて警戒してしまった。
そんな私の様子を見たルークが前かがみになってにっこり笑う。
「怖がらなくていいよ!一緒に遊ぼうよ!」
リアムも同じように手を差し伸べる。
「う、うんっ!!」
私は思いの外双子と仲良くなれそうで嬉しくなった。
「「うっっっっ(さっきの挨拶といい、この笑顔といい…こんな女性見たことないよ!!)」」
双子はしっかり撃ち抜かれていた。
そんな3人の様子をレオンハルトは面白くなさそうな顔で見ていた。
双子に連れられてきたのはひろーい、昼寝が気持ちよさそうな原っぱ、川が流れていたり…うちの庭園より自然みのある庭だった。
「レオにい、こっちで遊ぼ」
「え?でも僕はフィオナのそばに」
「いいーから!はやく!こっちきて!」
そうして強引にリアムが兄様を遠くに連れていってしまった。
「ふぃおなーーーーーー」
「行っちゃったね、さ!僕たちはこっちでお花を見ようか」
「は、はい!」
「僕のことはルークって呼び捨てにしてね、敬語もなくていいから、」
「わかった!私のことも好きなように呼んでね!」
「じゃあ、フィーちゃんってよぼうかな」
「うん!」
「わぁ!きれい!」
「これあげる、フィーちゃんにぴったりだと思って詰んできたんだぁ」
ルークが得意げな笑にちょっとドキッとした。ピンクのポピーを渡される。
「そうかなぁ?こんなに綺麗なお花が私に…?」
「ねぇ、知ってる?ピンクのポピーの花言葉」
「知らないよ」
「花言葉はね…」
「フィオナ!ルークからお花をもらったんだって?よかったね、僕が枯れない魔法をかけて預かっといてあげるよ」
「チッ」
お兄様が現れた。ん?今なんか舌打ちが聞こえた気が…
あ!お兄様とルークが楽しそうに談笑している。(違う、めっちゃ牽制しあってますばちばちです)
ちょっと羨ましく思いながらそれを見てると、くいくいっと袖をひかれていることに気づく、横を見るとリアムが隣にいた。
「リア…」
「しー」
人差し指を口に立ててそう指示してくるリアム。泣きぼくろも相まってちょっとセクシーでドキッとしてしまった。
腕をひかれて大人しくそれについていくと
「ほら、フィオナ。ここから見える川、魚がいっぱい泳いでるよ!」
私は庶民の血が騒ぎ、リアムと2人で川遊びに耽った。
「ふぅー、楽しかったー!!ちょっと休憩!」
「ははっ!僕も楽しかった。」
「リアムって意外と野生児なんだね、もっと真面目な感じなのかと思ってた」
「むぅ、そういうフィオナだって…普通のご令嬢は川遊びなんてしないよ」
「ふふっ、確かにねぇ」
そよ風がきもちい、このまま眠ってしまいそうだ。
「おわっ!」
横を見るとリアムが私をガン見していて驚く。
「フィオナって、可愛いね」
「んんっ!?」
「ははっその変な顔も可愛い。」
「えええ!」
急に褒めてくれるリアムに戸惑う。
「フィオナ…?僕、君のこと…」
「あー!いた!」
「おい!どこだ!案内しろ!」
あー、リアムが何か言いかけていたのに!
お兄様とルークったら。今日はなんてタイミングが悪い日なんだろう。
「フィオナ!大丈夫?何もされなかったかい?」
「れおにい、僕が何かするとでも思ってるの?失礼だなぁ」
「フィオナに群がる虫は危険だ!」
「もう、相変わらず堅物なんだから。そんなんだとフィオナに嫌われるよ?」
「きさまー!」
またもや兄様は楽しそうに談笑をはじめてしまった。
そうして、私は無事、双子と仲良くなれたのだった。
一方その頃イケオジーズは
屋敷の一室で険しい表情を浮かべながら話し合っていた。
「最近、俺の領地の周辺で魔物の被害が増えていてなぁ、これまでのように自然の魔力で調整できないレベルになっているようだ…」
腕を組み、アーサーが険しい顔でつぶやく。
「えぇ、こちらも同様です。畑や森の辺境に出没する個体数が急増して、猟師たちも手に負えないと言っている。やはり、人為的に魔力が操作されている可能性が高いだろう」
「人為的…つまり、誰かが意図的に魔物を増やしていると?」
目を細め、重々しい声で問いかける。
「そうだ。我々だけでなく、周辺諸侯も同様の異常を報告している、被害が拡大すれば、領民の安全にも関わる。……早急に対策を講じる必要があります。」
「うむ…防衛の準備もせねばな。…レオンハルトとフィオナには、今はこの件を知られずに楽しませておくとしよう。」
「えぇ、子どもたちには無邪気に過ごしてほしいですからね」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
双子が好きすぎて長くなりましたー!
15話全部かけたら番外編として双子視点とかだしたいです。
いいね感想よろしくお願いします!
【11月12日:久しぶりに見返した所、双子の名前が反対になっているのを発見して修正しました。混乱させてしまって申し訳ないです。
兄、フィーちゃん呼び、花、元気な方がルーク
弟、フィオナ呼び、泣きぼくろ、川、落ち着いてる方がリアムです。】
父様の話によるとなんと兄様の義理の兄弟にあたる?セオドア伯爵の息子(一妻多夫制により母親が同じ)がなんとなんと双子だという。
「お兄様はこれから会う双子に会ったことがありますか?」
「あるよ。小さい時はよく遊んであげてたから、レオにいって呼ばれてるよ、フィオナの、2個上の11歳だったかな。フィオナと同じ獣人だよ。狐なんだ」
「狐!!私お友達になれたら尻尾とお耳を触らせて貰いたいです!」
「自分にもついているのに触りたいの?」
「チッチッチ!お兄様わかってませんねぇ…自分のもふもふなんてあるようでないようなものなんですよ」
「んー…わかんないけど、不用意に触ってはいけないよ?だって…」
と言ってお兄様は私の耳を触った。
「ひゃあっ!」
ぞくぞくっと電撃が走る。
「ほらね?びっくりしちゃうから」
「むぅ…わかりました」
「(うん、これで一旦は安心かな…あのヤンチャな双子から純粋なフィオナを守らないと。)」
私はニコニコして私達…、いや………私を見つめている父様に話しかけた。
「父様?父様は…その、双子のもふもふを見て触りたくなったりしないのですか?(兄様はあー言ってたけど、もふもふオタクな父様なら共感してもらえるに違いない。)」
「俺?そうだなぁ…昔は…こっそり触ったりはしてたけど今は、ね…うん。それに今の俺には天使フィオナたんがいるからね!他のもふもふなんかに浮気しないよ。安心してね!!」
あ、いつもの父様だ…相変わらず美形なのに残念な人だ。
私は緊張していたのが馬鹿らしくなってため息を吐いた。
父様と兄様と雑談してコトコト揺られて、いつのまにか眠っていたみたいだ。(これだから猫は!)
「フィオナ?起きて、ついたよ。」
「はぁーい」
まだちょっと寝ぼけてるけどお兄様目覚ましでなんとか起きた。
馬車を降りると涼やかな石畳のある大きな屋敷があった。
門を門番?の人が開けると
そこには光沢のある赤茶の髪に、金色の瞳、ふわりと動く狐の耳を持つ双子と同じ特徴を持つ父様と同じくらいのイケオジがいた。
「フィオナ嬢、レオンハルト君、アーサーようこそ!グレイス家へ。」
「セオドア!久しぶりだなぁ、ちょっと太ったんじゃないか?」
「はっはっはっアーサーも可愛い娘ができたからか前にあった時より若返った気がするぞ?」
(作者のうっかりによりフィオナ父の名前を出し忘れていました。アーサー・フェルモントです。アーサーもセオドアも伯爵位の貴族です。)
ん?なんか今声が聞こえたような…気のせいか。にしても…父様とセオドア伯爵仲良いなぁ。感動の再会もひと段落ついたみたいで父様が
「ほら、レオンハルト、フィオナ挨拶しようか」
「セオドア・グレイス様、ならびに御令息・ルーク様、リアム様、私、フェルモント家嫡男、レオンハルト・フェルモントです。本日はご招待いただき、誠に光栄に存じます。」
お兄様が超絶完璧貴族な挨拶を披露する。
スマートに礼をとった。
よーし、私もいっぱい練習したんだ!セドリックのスパルタを乗り越えた私ならできる!頑張るぞぉ。601年も庶民をやっていた私にとってこの挨拶、カーテシー…うん、血反吐吐いて頑張ったよ。
「セオドア・グレイス様、ならびに御令息・ルーク様、リアム様、お初にお目にかかります!私はフェルモント家の養女、フィオナ・フェルモントでございます。本日はご厚意にあずかり、まことにこうえいにゾンジマス。いたらぬてんもたたございますが、どうぞよろしくおねがいイタシマス。」
そう言い切ってカーテシーをした。
最初よりプルプルしなくなったんだ!まぁ、耳はプルプルしてるけどね。
うん…なんか朗読感が半端なかったけどやりきった!
顔をあげるとグレイス家の人達、両端にずらーっと並んでいる使用人さんまでこの世界に来て何度目だろうか、お決まりのフレーメン反応が起こっていた。変だったかなぁ…不安になって涙目になっていると、お兄様と父様が鋭い視線を送り、いちはやく現実に戻ってきたセオドア様がハッとして
「ごめんごめん、こんなに素晴らしい挨拶をしてもらえるなんて思ってなくてねぇ、ルーク、リアム、君達も挨拶しようか」
「フェルモント家よりお越しの、アーサー様、レオンハルト様、フィオナ様。僕は兄のルーク・グレイス」
「僕は弟のリアム・グレイスです」
「本日はお招きでき光栄に存じます。どうぞ、よろしくお願いいたします。」
そう言ってきらきらしい挨拶を披露した…
うっっ2個しか違わないんだよね!?くーこちとら601年のブランクがあるからなぁ、サラブレッドは凄い。
ルーク様はニコニコしてて人付き合いが得意そう。リアム様は泣きぼくろが特徴的だ、落ち着いた性格をしているみたい。双子だけど結構違うなぁって感じだ。
まだ11歳だから純粋無垢な感じが残ってて癒される。これが成長したら…と考えるととっても恐ろしい。
「よしっじゃあ堅苦しい挨拶は終わりにして…アーサーは僕になにか話があるんだよね?」
「あぁ、」
「子供は子供同士で遊んだほうが楽しいだろう。ルーク、リアム庭を案内してあげなさい」
「「はーーい」」
途端に双子は元気いっぱいに私の両手を掴む。
突然の代わり様に私は少し身を引き、耳をぴるぴるさせて警戒してしまった。
そんな私の様子を見たルークが前かがみになってにっこり笑う。
「怖がらなくていいよ!一緒に遊ぼうよ!」
リアムも同じように手を差し伸べる。
「う、うんっ!!」
私は思いの外双子と仲良くなれそうで嬉しくなった。
「「うっっっっ(さっきの挨拶といい、この笑顔といい…こんな女性見たことないよ!!)」」
双子はしっかり撃ち抜かれていた。
そんな3人の様子をレオンハルトは面白くなさそうな顔で見ていた。
双子に連れられてきたのはひろーい、昼寝が気持ちよさそうな原っぱ、川が流れていたり…うちの庭園より自然みのある庭だった。
「レオにい、こっちで遊ぼ」
「え?でも僕はフィオナのそばに」
「いいーから!はやく!こっちきて!」
そうして強引にリアムが兄様を遠くに連れていってしまった。
「ふぃおなーーーーーー」
「行っちゃったね、さ!僕たちはこっちでお花を見ようか」
「は、はい!」
「僕のことはルークって呼び捨てにしてね、敬語もなくていいから、」
「わかった!私のことも好きなように呼んでね!」
「じゃあ、フィーちゃんってよぼうかな」
「うん!」
「わぁ!きれい!」
「これあげる、フィーちゃんにぴったりだと思って詰んできたんだぁ」
ルークが得意げな笑にちょっとドキッとした。ピンクのポピーを渡される。
「そうかなぁ?こんなに綺麗なお花が私に…?」
「ねぇ、知ってる?ピンクのポピーの花言葉」
「知らないよ」
「花言葉はね…」
「フィオナ!ルークからお花をもらったんだって?よかったね、僕が枯れない魔法をかけて預かっといてあげるよ」
「チッ」
お兄様が現れた。ん?今なんか舌打ちが聞こえた気が…
あ!お兄様とルークが楽しそうに談笑している。(違う、めっちゃ牽制しあってますばちばちです)
ちょっと羨ましく思いながらそれを見てると、くいくいっと袖をひかれていることに気づく、横を見るとリアムが隣にいた。
「リア…」
「しー」
人差し指を口に立ててそう指示してくるリアム。泣きぼくろも相まってちょっとセクシーでドキッとしてしまった。
腕をひかれて大人しくそれについていくと
「ほら、フィオナ。ここから見える川、魚がいっぱい泳いでるよ!」
私は庶民の血が騒ぎ、リアムと2人で川遊びに耽った。
「ふぅー、楽しかったー!!ちょっと休憩!」
「ははっ!僕も楽しかった。」
「リアムって意外と野生児なんだね、もっと真面目な感じなのかと思ってた」
「むぅ、そういうフィオナだって…普通のご令嬢は川遊びなんてしないよ」
「ふふっ、確かにねぇ」
そよ風がきもちい、このまま眠ってしまいそうだ。
「おわっ!」
横を見るとリアムが私をガン見していて驚く。
「フィオナって、可愛いね」
「んんっ!?」
「ははっその変な顔も可愛い。」
「えええ!」
急に褒めてくれるリアムに戸惑う。
「フィオナ…?僕、君のこと…」
「あー!いた!」
「おい!どこだ!案内しろ!」
あー、リアムが何か言いかけていたのに!
お兄様とルークったら。今日はなんてタイミングが悪い日なんだろう。
「フィオナ!大丈夫?何もされなかったかい?」
「れおにい、僕が何かするとでも思ってるの?失礼だなぁ」
「フィオナに群がる虫は危険だ!」
「もう、相変わらず堅物なんだから。そんなんだとフィオナに嫌われるよ?」
「きさまー!」
またもや兄様は楽しそうに談笑をはじめてしまった。
そうして、私は無事、双子と仲良くなれたのだった。
一方その頃イケオジーズは
屋敷の一室で険しい表情を浮かべながら話し合っていた。
「最近、俺の領地の周辺で魔物の被害が増えていてなぁ、これまでのように自然の魔力で調整できないレベルになっているようだ…」
腕を組み、アーサーが険しい顔でつぶやく。
「えぇ、こちらも同様です。畑や森の辺境に出没する個体数が急増して、猟師たちも手に負えないと言っている。やはり、人為的に魔力が操作されている可能性が高いだろう」
「人為的…つまり、誰かが意図的に魔物を増やしていると?」
目を細め、重々しい声で問いかける。
「そうだ。我々だけでなく、周辺諸侯も同様の異常を報告している、被害が拡大すれば、領民の安全にも関わる。……早急に対策を講じる必要があります。」
「うむ…防衛の準備もせねばな。…レオンハルトとフィオナには、今はこの件を知られずに楽しませておくとしよう。」
「えぇ、子どもたちには無邪気に過ごしてほしいですからね」
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双子が好きすぎて長くなりましたー!
15話全部かけたら番外編として双子視点とかだしたいです。
いいね感想よろしくお願いします!
【11月12日:久しぶりに見返した所、双子の名前が反対になっているのを発見して修正しました。混乱させてしまって申し訳ないです。
兄、フィーちゃん呼び、花、元気な方がルーク
弟、フィオナ呼び、泣きぼくろ、川、落ち着いてる方がリアムです。】
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