猫なので、もう働きません。

具なっしー

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7上 フィオナの秋革命

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秋の盛り。お兄様は学院が始まって毎日忙しそうだ。私はというと、芸術の秋、スポーツの秋、睡眠の秋、読書の秋…そしてなんと言っても食欲の秋だ!!
毎日ニート生活を満喫している。
前世では温暖化が進んで、秋なんて高校生くらいの時の思い出でしかなかったから。
この世界に来て、また四季を感じれることが嬉しい。
芸術の秋!ということで、私は前世で好きだった漫画を忘れないうちに書き残しておくことにした。
これも転生の特典かなにかなのか、絵を描いたのなんて何百年ぶりとかなのに、とてもうまく描けた。それをセドリックに見せたら、いつも爽やかなセドリックが少年のように夢中に読んでいた。全部読み終わると、寂しそうな顔をして、
「フィオナお嬢様…あの、続きはありますか…?」
「ごめんなさい、まだ描き終わっていないの」
「うぅー…こんなところで終わるなんて拷問だーー!!!…失礼、取り乱しました。にしても、このお話はフィオナお嬢様が考えられたのですか?それと、この簡略化された画風は…?」
うっっ、どうしよう、ファンとして、自分で考えたって言ってしまうのも、心が痛い。
「こ、これはね、あの夢で見たの!それが面白かったから描いたの」
「そうだったんですね。あぁ、これはきっと尊いフィオナお嬢様に女神様からの掲示だ!!こうなったらお嬢様!私はこの素晴らしさを世に伝えたい。私だけが知っているなんて、バチが当たってしまいます。印刷魔法で出版してもよろしいでしょうか…」
「いいよー。私もこの話をもっと色んな人に見てもらいたいしね、あ!でも作者名はペンネームでーー(前世の人気漫画家の名前)ーーーでお願いね。」
「了解しました!」
そういうことがあって、お兄様、お父様、屋敷のみんな、双子、とりあえず身内に配ったらとても好評だった。
私は一気にお金持ち、印税生活で悠々自適に暮らしているのであった。(みんなは続きが読みたすぎて、発狂したり、仕事が手につかなかったり、自分で続きを描き始めたり、屋敷内は大混乱に陥っていた。恐るべし、漫画!)

そして、スポーツの秋!これを私はせっかくファンタジーの世界に来たし!兄様に頼んで、剣術を教えてもらうことに…は、
お父様から猛反対をくらい
「怪我をしたらどうするんだ!!」
仕方なく、諦めた。
なので私は使用人にボールとゴールを作ってもらって、サッカーをすることにした。
私はセドリックと私が剣術をしないよう見張り…という名の仕事をサボりに来ていた父様にサッカーのルールを簡単に教えた。
「簡単なのに、奥深いね!面白い競技だ、」
「なかなか難しいですねぇ…戦略も大切になりそうです。」
たった3人の球蹴りでなぜそこまで分析できたのかはわからないけど、次の日は祝日で国全体がお休みの日だったので、サッカー大会が開かれることになった。
私はなぜか大会審査員長にされた。女の子は怪我をしちゃいけないかららしい…解せぬ。優勝チームには、私が作った漫画の新作と、プリン…(これもこの世界になかったから私が作りました。)てことになりました。
もちろん、学院から帰ってきてこのことを知ったお兄様も参加することに決まった。
のと同時に、なぜか一緒に兄様とうちに来た?遊びに来た?第三王子のエドワード・ヴェルデン殿下(15歳、兄様と同じ歳、兄様はこの人の側近候補)も参加が決定したのだった。

次の日、待ちに待ったサッカー大会がやってきた。私は司会席にいた。せっかくなので、父様にお願いして、ただ見てるだけじゃつまんないから司会をやらせてくれって頼んだ。
出場チームは4つ。
父様チーム、兄様チーム、セドリックチーム、エドワード殿下チームだ。
それぞれがメンバーを集めて、ユニフォームをそろえてきている。
おっと、兄様チームの中には双子がいるぞ!父様チームにはセオドア伯爵!?これだけのために来たの?え?漫画の新作を読みたいって?僕達はプリン…?あー、はい、そうですか…

そんなこんなで始まったサッカー大会。
私はカンペを読み始めた。ちなみにセドリックが出してくれている。
「さあ、皆様!いよいよサッカー大会、開幕です!優勝チームには、私・フィオナの描き下ろし漫画新作と、特製プリンが贈呈されます!そしてぇ!なんとなんとぉ!ここでサプライズ発表だぁ、負けた人にも希望がある!MVPに輝いた人には…え?そんなの聞いてない…え、いや、決まったことだからって…うーん、まぁいっか。なんとなんとぉ!MVPには、私と、デ、デートをする権利とお昼寝する権利が与えられます!!!!」
「うぉぉおおおおおおおおおおお!!!」
途端に地震が起きたかのような熱気に圧倒される。
一回戦は兄様VS父様
試合開始の笛を鳴らすと、一斉にボールを追いかける。
まずは父様チーム。
「お父…ジャナクテ、アーサー選手は悠々とボールを蹴るー!セオドア選手との連携が素晴らしい!!」
「おっと!ボールがとられたぁー!リアム選手が軽やかにドリブルし、ルーク選手
は巧みにパスを回すさすが双子ぉおおおお!魂の連携ダァ!彼らの猛攻がとまらなーーーい!!!」
「おっと!父様チーム庭師のジョン、レイ、ノアがディフェンスに入った!どうする双子…ゴールは目前…おーっと?ボールを後ろに蹴った?あ!!!なんと!そこにいたのはおに…ジャナクテ…レオンハルト選手だーーーー!シューーーートぉ!決まったーーー!勝者!兄様チーム!!」
ふぅ…熱い戦いだった。あ!兄様が良い笑顔でこっち向いてる!!MVP狙ってますね!?お父様が泣いてる…甲子園球児の如く土を集めるのはやめてください…汚れますよ。え?私とデートがしたかったって?何言ってるんですか?お父様ならデートじゃなくたっていつでもお出かけできますよね?あ、なんかデレデレした顔になった。
うん、復活したならよかったです。

2回戦はセドリックチーム対エドワード殿下チーム。

セドリックチームは最初は慎重に動いていたが、ボールが自分の足元に来ると、思わず熱が入り、全力疾走。父様や兄様が「セドリック!」と突っ込みを入れるも、本人はまったく気にしていない。暴走状態になって、ヒョイっとボールを取ったエドワードが、ガラ空きになった後ろにあっけなくゴールを決めてしまった。
早かった…

セドリックっていつも爽やか頭脳派なイメージだけど、漫画のことといい、意外と情熱的な心を持っているよね?そのセドリックが選んだチームだから感情的な人達が集まっちゃったのかなぁ。ん、?みんな漫画がち勢?おぉ、だからか。少年ジャ⚫︎プの主人公みたいな人が集まってんのか…にしても、エドワード様スッごかったなー!
こっち向いて、こっちにウインクした…え?私?MVP狙ってるんですか?うゔ…ロイヤルな笑みに眩暈が…
あ!お兄様の頭からツノが生えてる!!
怖い、怖いですよお兄様!

そして迎えた最終決戦。
先に3点入れた方が勝利だ。

結果から言うと、勝ったのは兄様チームだった。
でも、僅差でもの凄い白熱した戦いだった。最初はエドワード殿下チームが優勢。そこから兄様がキラーパスを出してリアムがゴールして同点に…そこからは本当に緊張感があった。エドワード殿下チームの選手が誤って手を使って、兄様側の選手を倒してしまい、PK戦になった。そこからはもう、ドッキドキ、バクバクだった。

「PK戦です!1人ずつ交互に蹴っていきます!」
私は手のひらに汗を握りしめる。選手たちの緊張感が伝わって、心臓がドクドクする。

エドワード殿下チームの1人目。助走をつけるも、足が少しもつれて…外れた!?
「おおっと…!」
私は思わず前のめりになる。セドリックが横で小さく悔しがっているのがまた面白い。やっぱりお兄様と相性悪いのかな笑

次は兄様チームの番。ルークがボールをセットし、シューーーート!!
ゴォォォォル!!
決まった!兄様チーム、先制だ!
私は思わず「うおおお!」と声を上げる。熱気でカンペも読み飛ばしそうだ。

その後も交互に蹴るたびに、歓声と悲鳴が入り混じる。
そしてついに最後のキッカー、兄様の番。
「……兄様…!」
私は息を止める。兄様はいつもの穏やかな笑顔とは違い、真剣な顔でゴールを見据えている。
「行け…!」
蹴ったボールはシュッと蹴られ、キーパーの手をかすめてゴールネットを揺らす。

ゴォォォォル!!!
会場中が歓声に包まれる。兄様チーム、PK戦を制し、サッカー大会優勝!

私は大きく手を叩く。兄様がこちらに良い笑顔を向けている。かっこよかったですよ!お兄様!の意味を込めて私はグーサインをした。するとなんか苦笑いされた。
あ!なんか、ルークとリアムがこっちを指差して馬鹿にしてるんですけど!もう!プリンあげないよ?
エドワード殿下も悔しそうにしつつも笑顔で「次こそは…!」と宣言。

昼休憩を挟んだ後、みんなを集めて表彰式を行った。みんなに私オリジナルの表彰状と、約束していた、プリン、漫画、そしていつものお昼寝の時間を削って秘密で描いた、チームのみんなのカッコよかったシーンを描いた色紙?なんか直筆イラストみたいなのを渡した。
そしたらめっちゃ感激されて。涙を流しながら家宝にします!って言うもんだから、ちょっと引いてしまった。
双子はさっそくプリンを堪能していた。
そして、いよいよMVPの発表だ。
MVPは観覧席にいる人達と私達、選手達、みーんなの投票で決まる。
私は実況に熱が入りすぎて声が枯れてしまったので、司会をやりたがっていたルークに任せた。
「さあ、皆様お待ちかね!今回のMVPは……愛と情熱を全力で背負い、試合を盛り上げた……レオンハルトだーーー!!」
兄様は恥ずかしそうに頭をかきながらも、少し照れた笑顔を見せる。
「フィオナとのデートは誰にも譲る気ないよ?この大会がまた開催されるかわからないけど次も僕が優勝、MVPをとるからね?僕らの愛に勝てると思わないでください。」
勝利の宣言に会場中が沸いていた。
(レオンハルトの発言にブーイングが燃え盛っていただけである。)
「やっぱりスポーツって面白い…!」
枯れていた心が、笑顔と熱気で再び燃え上がるようだった。

そして日が暮れた頃、エドワード殿下のお迎えが来た。
「今日はありがとう。とても楽しかったよ」
「えぇ、今度からはついてこないでいただけると助かります。これは身内のパーティーですので、余所者は」
「ちょっと!兄様?不敬ですよ!」
「あぁ、ごめんよ、フィオナ。と言うことですので、もう十分家の様子はわかったと思いますし、今後はこの屋敷に関わらないでくださると助かります」
「うん!わかったよまた来るね」
「は?」
「ちょっと兄様?」
「チッ。殿下、てめぇ、学院戻ったら覚えとけよ?」
ひぃぃっ!兄様顔が怖いです!!舌打ちが聞こえたような…兄様の態度にドギマギしちゃいます。
そんな兄様の様子を見て面白そうにしてるエドワード殿下…あなた揶揄ってますね?煽るのやめてー!
「まぁ、何の用もなくこちらに来たわけじゃないんだよ。はいこれ、来週、王宮でやるパーティー。フィオナ嬢に直接招待状を渡しにきたんだ。前から送ってだんだけど、なぜか、届いていない…ようだからねぇ?」
「チッ」
兄様!?…でも、これ受け取っていいのかなぁ。前に王家に狙われると大変なことになるって…私は兄様を見上げると
「はぁぁぁ…ここまでやられちゃ、流石に断れないなぁ。フィオナの可愛さが、知られてしまう!危ない!一刻も早く対策を立てないと!」
「あっ!あとうちの弟がフィオナ嬢と同じ歳なんだ!だから、来年からの王立学院…仲良くしてやってね」
「くそっ!卑怯者め。そう来たか!」
「まぁまぁ、レオン落ち着け。この子は危険だよ。だから王家も守るために力を貸すよ。対価は貰わないよ?」
こうして、荒れたお兄様と、何が何だかわからない私を残して、エドワード殿下は嵐のように消えていった…

ーーーーーーーーーーーーーーーーー
番外編?っぽくしました。

いいね感想よろしく~。
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