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本当にイドリス公爵家からジーニ男爵家宛てに、手紙が届いた。内容はやはり私との縁談だったようだ。
両親と兄夫婦から、変な圧力をかけられる。
もったいないくらいのいい縁談だ。これを断ったら、無理やりにでもどこかに嫁がせる。
父親からはそんなことまで言われた。
もったいないという気持ちは私もよくわかる。だがしかし、相手が六歳の男の子というところは問題ないのだろうか。
そんな私の気持ちは無視され、とにかく母と義姉の手によって着飾らされ、イドリス公爵邸へと向かっていた。
ハリソンの両親と顔を合わせるためだ。
「でもね? お義姉様。いきなり息子が結婚したい相手として、十七歳も年上の女性を連れてきたらどう思います?」
介添えとして侍女の他に義姉までついてきてくれた。それは私が変なことをやらかさないかという監視も兼ねて。
イドリス公爵邸はジーニの屋敷とは比べものにならないくらい、立派なものだった。広さだって倍以上ある。
馬車から降りたとたんに、「来てくれて嬉しいです」とハリソンが私にひしっと抱きついてきた。
その姿に私の心はめろめろに蕩けだし、別世界への扉が開かれそうになって、慌ててそれを閉じた。
「メルリラさん。手を繋いでもいいですか?」
「はい、もちろんです」
別世界へと通じる扉を心の中できつく閉ざして鍵をかけた。
きっと弟がいたらこんな感じなのだろう。
エントランスに入ると、ハリソンが執事に何か言付ける。
「メルリラさん。庭を案内します。今日は天気がいいので、外でお茶にしましょう。それからすぐに父も来ますから」
「は、はひっ……」
緊張のあまり噛んでしまった。
公爵家という格上の屋敷で、公爵夫妻とこれから顔を合わせるわけだ。緊張するなというほうが無理な話である。
それでも庭という開放的な空間が、速まる鼓動を落ち着けてくれた。
「素敵なお庭ですね」
「はい。父も仕事を辞めてから、僕と一緒に花の世話をしてくれるので……」
「もしかして、こちらのお花をハリソン様が世話をされているのですか?」
「そんな、全部じゃないです。ここの一部だけ……」
ハリソンは照れたのか、頬を赤くした。
弟がいたらこんな感じと、私は何度も心の中で唱える。
「ところで……ハリソン様のお父様、イドリス公爵はお仕事を?」
「はい。お仕事で家を空けることが多かったんですけど、辞めました。今は、領地のほうのお仕事をしています」
公爵ということを考えれば、王城務めでもしていたに違いない。それを何か理由があって辞めてしまい、今は領地経営に力を入れているようだ。
「でも、お仕事の合間に、僕に勉強を教えてくれたり、剣術とかも……」
「まぁ、素敵なお父様ですね」
「ですよね? メルリラさんもそう思いますよね?」
「はい」
きっと子ども思いの父親なのだろう。それなのに、十七歳も年上の女性を連れてきた。
今後、起こることを想像したら、修羅場しか思い浮かばない。私がどこで身を引くか、それが問題だ。
ガゼボに案内され、そこで公爵が来るのを待つ。
その時間が異様に長く感じられた。ふわりと風が吹き、庭園の花を揺らす。
「ハリソン、待たせて悪い」
「父様。今日は、会わせたい女性がいると言ったじゃないですか」
どうしよう。顔を上げられない。
「それで? 彼女が俺に会わせたい相手だと?」
「そうです。メルリラ・ジーニさんです」
「……メルリラ?」
「はい、父様もよくご存知ですよね? 半年前まで聖女であられたメルリラさんです。メルリラさん、こちら父です」
「あ、どうも……」
顔を上げたら、紺青の目が真っすぐに私を捉えていた。
「メル? どうしてここに?」
「どうして? それは私も聞きたいのですが。今日はハリソン様にご招待を受けました」
「ハリソン? これは、どういうことだ?」
「どういうこともこういうことです。メルリラさん、聖女を辞めた後は婚活していたみたいですけど、元聖女という肩書きだけで相手が見つからなかったんですよね?」
どうしてハリソンがそのようなことを知っているのだろうか。
「でも。聖女様は辞めたときに聖騎士と結婚するのが慣例じゃないですか?」
だからどうしてハリソンはそのようなことを知っているのか。
「だが、慣例であって絶対ではないな」
低く響く通る声が答える。
「ですが、そういった慣例が続いたおかげで、メルリラさんは結婚できないんです。縁談があったとしても、自分の父親よりも年上の男性ばかり。もしくは後妻とか、ですよね?」
「ハリソン様。どうしてそのようなことを知ってるんですか!」
「だって、ジーニ男爵が手紙に懇切丁寧に書いて教えてくださいましたよ? でも、途中で筆跡が変わったので、もしかしてお兄様かもしれませんね」
間違いなく兄だ。兄が、人の婚活情報を包み隠さずハリソンに横流ししていたのだ。
「父様だって、メルリラさんのことが好きなのに、その気持ちを伝えることができずに聖騎士を辞めて屋敷に引きこもるって。子どもの恋愛ごっこですか? どこまで好きな女性に対してぽんこつなんですか!」
「……うっ」
「それとも、僕がいるからメルリラさんに気持ちを伝えられなかったのですか? そうであれば、僕はあなたの息子をやめます」
今にも親子喧嘩が始まりそうな勢いだ。
「あの~、ちょっと状況が飲み込めないのですが?」
本当にイドリス公爵家からジーニ男爵家宛てに、手紙が届いた。内容はやはり私との縁談だったようだ。
両親と兄夫婦から、変な圧力をかけられる。
もったいないくらいのいい縁談だ。これを断ったら、無理やりにでもどこかに嫁がせる。
父親からはそんなことまで言われた。
もったいないという気持ちは私もよくわかる。だがしかし、相手が六歳の男の子というところは問題ないのだろうか。
そんな私の気持ちは無視され、とにかく母と義姉の手によって着飾らされ、イドリス公爵邸へと向かっていた。
ハリソンの両親と顔を合わせるためだ。
「でもね? お義姉様。いきなり息子が結婚したい相手として、十七歳も年上の女性を連れてきたらどう思います?」
介添えとして侍女の他に義姉までついてきてくれた。それは私が変なことをやらかさないかという監視も兼ねて。
イドリス公爵邸はジーニの屋敷とは比べものにならないくらい、立派なものだった。広さだって倍以上ある。
馬車から降りたとたんに、「来てくれて嬉しいです」とハリソンが私にひしっと抱きついてきた。
その姿に私の心はめろめろに蕩けだし、別世界への扉が開かれそうになって、慌ててそれを閉じた。
「メルリラさん。手を繋いでもいいですか?」
「はい、もちろんです」
別世界へと通じる扉を心の中できつく閉ざして鍵をかけた。
きっと弟がいたらこんな感じなのだろう。
エントランスに入ると、ハリソンが執事に何か言付ける。
「メルリラさん。庭を案内します。今日は天気がいいので、外でお茶にしましょう。それからすぐに父も来ますから」
「は、はひっ……」
緊張のあまり噛んでしまった。
公爵家という格上の屋敷で、公爵夫妻とこれから顔を合わせるわけだ。緊張するなというほうが無理な話である。
それでも庭という開放的な空間が、速まる鼓動を落ち着けてくれた。
「素敵なお庭ですね」
「はい。父も仕事を辞めてから、僕と一緒に花の世話をしてくれるので……」
「もしかして、こちらのお花をハリソン様が世話をされているのですか?」
「そんな、全部じゃないです。ここの一部だけ……」
ハリソンは照れたのか、頬を赤くした。
弟がいたらこんな感じと、私は何度も心の中で唱える。
「ところで……ハリソン様のお父様、イドリス公爵はお仕事を?」
「はい。お仕事で家を空けることが多かったんですけど、辞めました。今は、領地のほうのお仕事をしています」
公爵ということを考えれば、王城務めでもしていたに違いない。それを何か理由があって辞めてしまい、今は領地経営に力を入れているようだ。
「でも、お仕事の合間に、僕に勉強を教えてくれたり、剣術とかも……」
「まぁ、素敵なお父様ですね」
「ですよね? メルリラさんもそう思いますよね?」
「はい」
きっと子ども思いの父親なのだろう。それなのに、十七歳も年上の女性を連れてきた。
今後、起こることを想像したら、修羅場しか思い浮かばない。私がどこで身を引くか、それが問題だ。
ガゼボに案内され、そこで公爵が来るのを待つ。
その時間が異様に長く感じられた。ふわりと風が吹き、庭園の花を揺らす。
「ハリソン、待たせて悪い」
「父様。今日は、会わせたい女性がいると言ったじゃないですか」
どうしよう。顔を上げられない。
「それで? 彼女が俺に会わせたい相手だと?」
「そうです。メルリラ・ジーニさんです」
「……メルリラ?」
「はい、父様もよくご存知ですよね? 半年前まで聖女であられたメルリラさんです。メルリラさん、こちら父です」
「あ、どうも……」
顔を上げたら、紺青の目が真っすぐに私を捉えていた。
「メル? どうしてここに?」
「どうして? それは私も聞きたいのですが。今日はハリソン様にご招待を受けました」
「ハリソン? これは、どういうことだ?」
「どういうこともこういうことです。メルリラさん、聖女を辞めた後は婚活していたみたいですけど、元聖女という肩書きだけで相手が見つからなかったんですよね?」
どうしてハリソンがそのようなことを知っているのだろうか。
「でも。聖女様は辞めたときに聖騎士と結婚するのが慣例じゃないですか?」
だからどうしてハリソンはそのようなことを知っているのか。
「だが、慣例であって絶対ではないな」
低く響く通る声が答える。
「ですが、そういった慣例が続いたおかげで、メルリラさんは結婚できないんです。縁談があったとしても、自分の父親よりも年上の男性ばかり。もしくは後妻とか、ですよね?」
「ハリソン様。どうしてそのようなことを知ってるんですか!」
「だって、ジーニ男爵が手紙に懇切丁寧に書いて教えてくださいましたよ? でも、途中で筆跡が変わったので、もしかしてお兄様かもしれませんね」
間違いなく兄だ。兄が、人の婚活情報を包み隠さずハリソンに横流ししていたのだ。
「父様だって、メルリラさんのことが好きなのに、その気持ちを伝えることができずに聖騎士を辞めて屋敷に引きこもるって。子どもの恋愛ごっこですか? どこまで好きな女性に対してぽんこつなんですか!」
「……うっ」
「それとも、僕がいるからメルリラさんに気持ちを伝えられなかったのですか? そうであれば、僕はあなたの息子をやめます」
今にも親子喧嘩が始まりそうな勢いだ。
「あの~、ちょっと状況が飲み込めないのですが?」
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