最強のチート『不死』は理想とはかけ離れていました ~ 人と関わりたくないので史上最強の家族と引きこもりを目指したいと思います

涅夢 - くろむ

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243話 - 不自由な生活

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『クラム、すっごい豪勢な料理作ったねぇ……』

『えへへ~。ひさしぶりだからたのしかったの~!』

 この世界には僕が際立たせて話していない魔物がたくさんいる。
 まぁ一瞬で倒せちゃうから語る事もないんだよ。
 そして実は合間合間にきっちり食の発展も試みているんだ。

 今のところすごいドタバタ生活が多くて、
 あまり詳しく語る暇もないから特筆して話すタイミングはないんだけど、
 またスローライフの詳細も語っていきたいと思う。

 今日、クラムが作ってくれたのは、
 たまに魔の森の空を飛んでいるファイヤーターキーのグリル。

 よく話に出てくる唐がらしの形をしたトマト味の野菜で作ったピザ。
 チーズが手に入るようになったからつくれる用になったんだ。

 これらはちゃんと窯で作ってある。
 僕等の家にはリビングに一度も使うことのなかった暖炉があるんだ。

 だって、魔法で気温調節できるからあまり必要としないんだよね。
 それに魔の森も獣人国もそんなに寒くならないんだよ。

 だから、暖炉を改造して調理に使える窯にしたの。
 煙突とつながってるから空気も外に逃がせるしちょうど良かったんだ。

 これで調理すると暖炉つかってるっぽい。
 そして見てるとなんか落ち着くんだ。
 ライムとお話をしている間にもいい匂いがしてきていた。

 その他、謎の凸凹した赤い芋で作ったポテトフライ。
 これはとってもホクホクで甘いお芋なんだ。

 それにスチュワードさんに作ってもらったオークキングの腸詰で作ったポトフ。
 これは野菜も沢山とれるし家の定番だ。

 デザートまでついてるぞ……。
 色とりどりの果物で作ったタルト。
 この前のクリスマスパーティーや誕生日の後にクラムと作ったやつだ。

 食卓の上にはすごい豪華なパーティーっぽい料理がクラムによって用意されていた。
 それに、ほとんどが僕と一緒に地球の料理を研究したものだった。

『パパとひさしぶりにごはんたべれるからうれしい~!パパのおりょうりでパーティーするんだぁ~!』

「そうですね♪今日はクロムさんのおかえりパーティーですッ!」

 あ、そういうことか!
 だからわざわざこんな豪勢な料理を作ってくれたんだ……。
 しかも僕が教えたやつばっかり……
 
 うれしいなぁ……グス。

『それにしても、僕の体感上3日後くらいなんだけどねぇ。まさか1か月も経ってたとは……』

「……長かった。パパは久しぶり」

「我達目線ではかなり久々にクロムと食卓を囲む気がするのじゃ」

「そうですっ!本当に心配してたんですから……」

 不思議な感じだなぁ。
 そんなに時間が経ってたなんてなぁ。
 本当に寂しい思いをさせてしまった。

 でも、寂しがってくれるのがちょっと嬉しかったりもするんだけどね。

 ってか今何時くらいなんだ……?
 アイテムボックスは……よし、問題ないな。
 ちゃんとスキルは使えるようだ。

 ……え、今、朝9時じゃん。
 わざわざ朝からこれ作ってくれたのか……。
 ずっと寝てたし外の様子もわからないから何時かわかんなかったよ……。

≪…………≫

『おお!そうじゃん!じゃあライムの歓迎祝いも兼ねようぜッ!』

「そうですね!これから仲良くなっていきたいです♪」

「それがええのじゃ。ライムの食の好みも知りたいのぉ」

 僕の体で一緒に過ごしてたけどライムにも好みってあるんだろうか?
 自我が芽生えたのならこれからはきっと僕とは違う性格にもなっていくはずだ。
 よく見ててあげよう。

『ライム~?そのこのおなまえ~?』

「……ライム、覚えた。僕、クラマ。よろしく」

 あ、そうだね。
 この2人はライムの件の時話聞いてなかったもんね。

≪…………?≫

『この子まだ産まれたばっかりなんだよ。僕の中でずっと生活してたから言葉は理解してくれるけど、赤ちゃんだと思えばいいと思う。ゆっくり仲良くなろうな!』

『あかちゃん~!クラムだよ~?なかよくしよ~ね!キライなたべものある~?』

≪ナイ≫

「……ライム、これも食べていい。この肉は、ぼくが焼いた」

 おお、クラマがファングボアのローストビーフをアイテムボックスを取り出した。
 本当に豪勢だなぁ……。

≪ワカッタ≫

 お、ライムもきっと喜んでるんだな。

『美味しい食べ物や、他にも何かもらった時はありがとうって言うといいよ?嬉しいときは嬉しい、っていってあげると喜んでくれるよ?』

≪ありがと。うれしい≫

 うん、よきよき。
 クラムの時と同じように少しずつ言葉の使い方を教えてあげよう。

 それにしても、クラムとクラマ。
 この2人はいつもとても兄姉ムーブをしている。

 クラムは言わずもがななんだけど、
 クラマって、今は末っ子だけど本来多分上の子の性格してるよなぁ。
 孤児院でずっと年少組の面倒見てるしね。

 うちって末っ子っぽい子いないかもしれない。
 もっとわがままいってくれてもいいんだけどねぇ。

 ……そういえば、ライムって家族判定ではないのかな?
 僕等って兄弟みたいなもんではあるんだけど……。
 ライム自身が家族って本質とは違った感情を抱いてるからかな?

『ライムはここのみんなの事どういう風に感じてるの?』

≪………ドウ?イッショニイル≫

 なるほど……。
 ライムの中ではずっと僕と一緒に居た人、くらいの認識しかないんだな。
 そりゃ家族判定にはならないか。

『僕といつも一緒にいる人やこれから住むことになるエデンって村の人は、ライムでいう”スライム”と同じように思ってくれると嬉しいかな?家族って言うんだよ?』

≪スライムとオナジ……。カゾク……。ワカッタ≫

 ・
 ・
 ・

 ライムは特に食べ物の好き嫌いはないようだ。
 勧められたものをどんどん食べていく。

 1通り全部の料理を少しずつ勧められたが全部食べ尽くしたみたい。
 それである程度満足しているようだ。

 僕と違って完全にスライムだろうからどれ程食べるかわかんなかったんだよ。
 でもすごく大喰らいってこともないかも?

 よく食べる子、くらいのもんだね。
 ただ、勧められたら無限に吸収は出来ると思うけどね。

 こういうの見てるのってとてもほっこりするなぁ……

『どれがおいしかった~?』

≪ゼンブ。ありがと。……コレ、ナニ?≫

 ライムは教えた言葉は自分で明確に伝えている。
 あとは僕らが読み取っているような感じだ。

『それはケーキだよ~?さいごにたべるんだ~!ちゃんとしたなまえはタルトっていうんだって~!パパからきいたの~』

 エルノアさんに色んな生地を作ってもらってアイテムボックスに入れてるんだ。
 その生地を型に入れて焼いたやつだね。
 もちろんちゃんとお金払ったよ?

 パク。モグモグ……

≪……コレシラナイ。イチバンスキ≫

 あ……。
 マジか……。

「ライムちゃんはクロムさんと食の好みが反対なのですか……」

「クロムは甘味を進んで食べることはないからのぉ」

 ライムは甘味が好みだったのか……。
 僕、基本的にペロっと味見するくらいしかしないんだよなぁ。

『僕が甘い物得意じゃないから、甘味類はライムはあまり食べたことないよなぁ。これからは好きな物沢山食べるといいと思うよ!』

≪うん、うれしい≫

 ジャムの件にしても、僕ってアルバイト経験あるから作れるだけなんだよ。
 甘い物結構苦手なんだ……。
 食べられなくはないんだけど、沢山食べると気持ち悪くなるんだよねぇ……

『じゃあ、これからおかしいっぱいつくってあげるね~!あ!クッキーあるよ~?これもたべて~!』

≪うれしい。ありがと≫
 
 覚えた言葉は直ぐに使いこなしてるね。
 これなら話せるようになるのもすぐでしょ。

 エデンの人達にも伝えてもらおっと。
 孤児院で子供と一緒に生活するのもいいかもね?

『パパはごはんたべないの~?』

『いや、実は、さっきから体動かそうとしてるんだけど、体がうまく動かせなくてちょっとこわいんだよ……』

 ・
 ・
 ・

 ちなみに僕はずっと玄関の前にいる。
 リビングと玄関は繋がっていて、玄関前からみんなの様子を見て居たんだ。
 テーブルの席にはついていない。

 このフェンリルの体は立ち上がると2mちょいくらいだと思う。
 おばあちゃんよりは全然高いんだよね。

 だからテーブルで食卓を囲むのは難しい……。
 慣れれば食卓からの食事も出来るかもしれないけれどさ。
 今、僕がテーブルの料理を取ろうとすると絶対にひっくり返す自信がある。

 少し体を動かすことは出来るくらいの感覚にはなった。
 でもどれくらい力を入れれば、どれくらい稼働するのかがわからない……。

 さらにスライムの時になかった関節に基づく動きもあるんだ。
 スライムから脊椎動物になるのってすごく行動制限くらうことになるなぁ。

 思っているよりかなりスライムの体に慣れちゃってるな……。
 手が反対に回らないのに違和感を感じるようになってる。
 人間ですら当たり前なのに……。

 無理に動かすと僕の力で骨が折れるかもしれないし……。
 うう……。

 アンの体はフィジカル面は僕より強かった。
 体方面の弱体化はスライムからあまりしてないと思うんだけどなぁ。
 動かしにくい……。

 後でがっつりステータス確認しよっと。
 ダンジョンも攻略できたし、みんなのステータスも久しぶりにしっかり見るか。

「とりあえず、食事を床に置いてやったほうがええんじゃないかの?」

『そうだね~?ここでいい~?』

『うん、ありがとう。助かる』

「食器は、どうします?」

『どうしよ……。一応もらってもいい?』

 カタンカタン。
 カチャカチャカチャ……。

 クラムとエステルが食事を取り分けて床に布を敷いて置いてくれた。

 ……小さい
 スプーンやフォーク、ナイフなどは僕等が自作しているんだ。
 でも、もちろん人間サイズなんだよ……。

 僕の狼の手めちゃくちゃデカいんだけど……。
 これ、どうやって食べればいいんだろう。

「……ハチは、食器に口近づけて食べる。ぼくも獣化したときはそう」

『そうだよねぇ……うーん……』

 所謂、ワンちゃんの食べ方だ。
 ハチはいいと思うんだよ。
 もちろんアンも。

 ただ、僕ってスライムの時も食器を使って食べてたんだ。
 クラムもそう。

 スライムボディーだと器用に体を伸ばして食べることが出来る。
 自由自在だから人の感覚のままでも食器をうまく扱うことはできちゃうんだよね。

 クラムはスライムになってから僕の真似をして食器の使い方を覚えたの。
 僕とクラムの食器は専用。
 僕らサイズで人のモノより小さかったんだ。

 今置いてくれた食器は人サイズ。
 エステルの食器を貸してくれたんだろうね。

 ただ、フェンリルボディーはそうはいかない……。
 カニの時は諦めてはさみで食べてたんだけどさ。
 できれば食器は使っていきたいなぁ……。

 プルプルプル……
 すかっ。

『フォークが掴めん……』

「その体で食器を使うのは無理じゃろ……」

「えぇ、無理しなくても……」

 手、いや、前足を握りしめることができない。
 当たり前だと言われれば当たり前なんだけど……。

『……エステル。フォークにポテトを刺してお皿の上に置いてくれない?』

 サクッ。カチャン。

「はい、どうぞ?」

 とりあえず手で掴むのは無理だ。
 ポテトくらいなら……。

 フォークに刺さったポテトをてこの原理でうまく口元に……
 プルプルプル……

 ガッシャーーーンッ!!

「『「『「あ……」』」』」

 ポテトの皿がひっくり返っちゃった……

『ごめん……』

 ダメだ……。
 食事を粗末にしちゃう……。
 これじゃ練習もできないよ……。

 ズリズリ……パクッ

『あ!ライム!食べたいなら新しいの食べな?』

≪……?≫

『パパとライムにもあたらしいのとってあげるね~!』

『あ!いいよいいよ』

 ……ペロッ。パク。
 モグモグ……

 おお。
 狼の舌って簡単に食べ物をすくい上げられるようになってるんだな。

『おちてるのたべなくていいよ~?』

『ん-ん。クラムが作ってくれたごはんだもん。ごめんね。それに僕、食べ物粗末にするの嫌いなんだ。練習は別のモノでやることにするよ……』

 はぁ……。
 これは前途多難だなぁ……。

 ……ペロッ。パク。
 モグモグ……

 味の感じ方は特にスライムとは変わらないな。
 でも、食感を感じるのって久しぶりかもしれない。
 食感があるといつもよりもっとおいしいなぁ……。

「……パパ。口空けて」

 ん?
 クラマがグリル鳥を持ってきてくれた。

『あーん』

「……口大きい。食べさせやすい。はい」

 パクッ。

「クラマくん!ズルいですッ!!」

「……なにが?」

 物によってはしばらく手助けしてもらえないと食べることすらきついかも……
 モグモグ……おいしい……。

『うまいなぁ……。ありがと……グス』

 なんか悲しくなってきた……。
 僕はしばらく食事もまともにできないのか……

『パパがたべやすいのつくるねぇ~?』

『ごめんねクラム……。しばらく世話かけると思うよ……』

「スライムからフェンリルじゃからのぉ……。気にせずともよい。仕方ないのじゃ」

 この体、スライムとも、もちろん人とも違う。
 なんなら手の自由がきいた分カニの方が僕にとっては動かしやすいくらいかもしれない。

「はい!クロムさん、ポトフですよ~!あーん♪」

『グス……ありがと……。あ~ん……』

 うう……。

 これからきっと僕はいろんな面で不自由な生活を強いられることになるんだろうな。
 歩く事1つ取っても難しそうだもん……。

 みんなには色々迷惑をかけてしまうことになりそうだ。
 少しずつ動きに慣れて行けるよう頑張らないとなぁ……

 パクッ。

『あっっつっ!!!』

「あ!すみませんッ!ふ~ふ~するの忘れましたっ!!」

 はぁ……情けないなぁ。
 ……ぐすん。
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