最強のチート『不死』は理想とはかけ離れていました ~ 人と関わりたくないので史上最強の家族と引きこもりを目指したいと思います

涅夢 - くろむ

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244話 - 五感

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 結局、皆に食事を手伝わせてしまった。
 1人では全然うまく食べられなかった。
 特に……

 ペロ。

『あっちっ!!』

「スープ類は自分で食べるのは1番厳しそうですねぇ……」

『うん。ワンちゃんみたいに舌で舐めるの無理だよ……。この舌すっごい熱さ感じるもん。冷まして流し込んでもらわないと食べるの無謀かも』

『まほうやスキルつかう~?』

『冷ましたり温度変化無効つかうってことでしょ?考えたんだけどさぁ。そこまでしてスープ食べる意味あるかなぁ……』

『う~ん。スープはあったかいほうがいいよね~』

『でしょ~?』

 スキルのおかげでダメージ入る程ヤケドはしないけど熱いのは熱いのよ……。
 途中からこの食事の間は人っぽい食べ方は諦めて狼っぽい食べ方の研究に切り替えたんだ。

 みんなもそれを勧めてくれたし。
 この体だからお行儀がわるいようには見えないよね?

 肉やパンは全然食べられた。
 器に口入れてかじればいい。
 口が大きくて大体1口だから噛みちぎる必要もないし。

 ただ、スープ類がなぁ……。
 舌でアツアツのスープ舐めとるとか無謀じゃね?

 舌だけじゃなくてスライムの体より温度変化に敏感な気がする。
 これに関してはスライムの体の方が鈍感なだけな気もするね。

 もちろん温度変化無効使えば食べられるよ?
 魔法やスキルを駆使すれば為せば成るよ。
 ただ、ご飯ってそうじゃないよね??

 それすると熱さ感じなくなるんだよ?
 アツアツのスープ飲みたいよっ!

 痛覚無効つかうと辛みとか感じなくなるし。
 無効スキル駆使してご飯食べるってなんかなぁ……。

 あと、細かすぎる食料を食べるのも厳しい。
 口が大きすぎてぽろぽろこぼれちゃうんだよね。

 うちの主食はエステルのパンだけど、米が主食だとなかなか辛そう。
 綺麗に食べることが難しいなぁ。

 これは前途多難だ。
 ただ、久々の食感もあってごはんがとってもおいしいんだよ……
 もっとガツガツ食べたいなぁ……。

「クロムさんのお口には私の食器でも小さいかもしれないですねぇ」

『体でっかいからなぁ……。もはやお皿がスプーンサイズくらいに見えるもん……』

「大きい食器を作るかぇ?」

『周りにこぼさないように大きいお皿は欲しいかも。パパっと作るよ。でも、お皿サイズのスプーンやフォーク作る意味あるのかなぁとも思うし、みんなで食べる時はちょっとずつ食べよっかな』

 その後も色々考えながら食事を取った。
 せっかくのお祝いパーティーなのにすまん……。

 ただ、色んな料理があるから色んな食べ方を試すことができた。
 その際に気付いたんだ。
 多分食器を人のように使うことはそもそも不可能だ。

 座って足をぐるぐる動かしてみたんだけど、前足も後ろ脚も左右にあまり動かないの。
 そして手のひら?前足の裏?が顔の方まで回らない。
 骨格の問題だなぁ。
 要するに、口元に前足だけで食事を運ぶ、ということは物理的にできないんだ。

 出来る限り綺麗に食事を行いたい。
 でも物理的に不可能なことが多いな……。
 ちょっとずつこの体にあった丁寧な食べ方を考える方向にシフトした方がよさそうだ。

『パパごちそうさま~?』

「うん!朝から豪勢な食事ありがとうね。食べ辛そうにしててごめんな。でもおかげで色々試せたし、すごく美味しかったよ!」

 そして、実は、だ。
 体がデカい分もちろん胃の許容量がすごい。

 ご飯食べ出して気付いたんだ。
 この体、すごくお腹が空くの。

 スライムの時にこんな感覚無かった。
 たぶん食べても食べなくても良かったからだ。

 アンは食事をとらなくても4か月間生きて居られたっぽい。
 きっと疑似生命体は魔力で補えたりもするんだろうね。

 ただ食べ出したら食べたいよ。
 アンもクラマにお肉貰ってからご飯沢山食べてたもん。

 正直もっと食べたい……。
 お腹空いた……。
 こんな感覚久々だなぁ。

 空腹は最高の調味料だよね。
 だからご飯がいつもより美味しく感じるのかもしれない。

 でも1人分くらいはみんなからご飯を貰ったしこれでおしまいにしよっと。
 あとは適当に自分で食べることにしよう。
 欲しいだけ強請ったら迷惑かけちゃうよ。

『アンもハチももっとたべるよ~?パパももっとたべるでしょ~?』

 あ、即バレた……。
 クラムってすごく周囲の観察をしてるからなぁ。

『あー。うん。バレたか。実はまだまだ食べられるんだけどさ……。僕に合わせるとすごい量つくらないとダメになっちゃうよ。いくら作っても足りなくなる。みんなとの食事はみんなと同じ分食べて、あとは適当に肉でも食べる!だからキチンとした食事はこれで充分だよ?』

『そうなの~?いいけど~。たべたいときはつくるからいってね~?』

「そうじゃの。皆で協力すればよいのじゃ」

「……うん。ぼくも、肉多めに狩っとく」

「パンも食べていただけます……?」

『うん、もちろんだよ。みんなありがとう。たまに甘えるね?』

 たぶんオーク丸々1体とか食べれちゃう。
 それくらいお腹が空いてるんだ。

 フェンリルなら肉も生でいけるでしょ?
 もうそれでいいよ。
 僕そもそも人の時も刺身とか生肉が大好物だったんだ。

 地球では衛生の観点から食べられなくなったけどさ。
 食べていいなら生で血抜きして塩振って食べたりするよ。
 むしろ好きだと思うし。

 カニの時は生魚喰ってたしね。
 この体でも生魚から試してみよっと。

 ……ってか、やばっ!
 スライムの時の気分で何でも食ってたぞ……。
 犬って食べちゃ駄目な物おおいよね……?

 ネギ類っぽい野菜入ってなかったっけ。
 ってか果物とかピザに魚介とかも入ってた。

 忘れて普通に食べてたけど体調悪くなんないかなぁ……。
 フェンリルでしょ?犬じゃないよね?
 きっと大丈夫だよね……

 全然気づかない所で色々スライムより制限受けそうだな……。

 スライムの時は気分だったんだよね。
 どこまでも食べられるけど自分がいいと思ったらいい。

 僕は小食の大人1人分くらいの食事を取っていた。
 クラムは僕より小さいのに3人分くらい食べるしね。

 ほんと色んな面で自由自在なんだ。
 スライム万能すぎるよ……。

『ちなみにライムはお腹いっぱいになった?』

≪マリョクイガイデハナラナイ。デモ、マンゾク≫

 完全なスライムであるライムに関しても同じ。
 基本魔力で栄養をとっているみたいだから食事量は気分みたい。

 ってか魔力以外でお腹いっぱいにならないんだ?
 物理的にお腹いっぱいにならないのは知ってたけど……。
 逆に魔力だとお腹いっぱいになるのか。

 それはスライムの時には意識してなかったかも。
 ってか、そもそも魔力を食べるってことすら意識してなかった。

 魔力を自然に回復してたのが魔力食になってたのかな?
 元々魔力自動回復持ってたからな。
 意識して魔力食べようとすればもっと……

≪スキル【魔力急速回復】を取得しました≫

 お!ラッキー!
 これはめっちゃうれしいっ!!

 僕って超魔法特化型だからね!
 これ最高の能力じゃんッ!

 ……ってかまさかスライムを卒業してからスライムの特性に気付いてスキルが強化されるとは。
 ライムのおかげだなぁ。
 これ、クラムにも教えてあげよっと。

 さってと……
 おなかいっぱいになったところでステータスのかくに……

 クンクン……
 なんか臭くない……?

 ・
 ・
 ・

『ねぇ。僕、臭くない……?』

「私は特に気になりませんが……」

「我も気にはならんが……。1か月間そこから動かせなかったからのぉ」

『1か月は臭いでしょ!!そっか、体臭とかもあるよなぁ……』

 スライムボディーは汗かかなかったし体臭とか全くしなかったんだよね。
 この体、体毛でふさふさだし、生き物なら体臭なんかあって当たり前だよなぁ……

『でもクラムがきのうのよるクリーンしたよ~?』

『あれ、そうなの?』

『うん~。パパとライムはずっとねてたからクラムがおふろあがりにやってたの~。まいにちしてたよ~?』

 昨日?
 まだ今日の午前だぞ……

「……たぶん、嗅覚。狼類は嗅覚がすごい」

『あ!フェンリルの嗅覚が強すぎて臭く感じてるだけってこと!?』

「……うん。パパ臭くない。普通。でも、ぼくも、パパの匂いは分かる」

 臭くはない、か……。
 それならよかったけど、慣れない嗅覚の強さにそう感じちゃってるのか……

 クンクン……

 ふむ。確かに。
 クラムもエステルもおばあちゃんもいい匂い……
 いや、なんか僕変態みたいじゃない!?

『あれ?クラマはいい匂いしないね?』

「……ぼく、石鹸つかわない。お湯で洗って、ねぇねにクリーン頼む」

『クラマはせっけんのにおいにがてなんだよね~』

 この世界には泡の実がある。
 みんなその実を布にくるんだりして泡立てて使ってるんだ。
 でも正直あまり満足できるものではなかった。

 地球のボディーソープやシャンプーを知ってるからなぁ。
 泡立ちが悪いし凄くスッキリするわけでもないんだよね。

 なんとかもっと使いやすくならないかなと思ってその実を煮だしたり濾したりしてみたんだ。
 僕の回復水混ぜて見たり、花を絞って匂いを付けてみたり……。
 最近は蜂蜜がとれるようになったから、それも入れてみたりしたんだよ?

 いい塩梅で洗浄力が確保できた後に植物から作った髪を手入れするオイルを入れた。
 オイルは普通に王都に市販してたんだ。

 みんなの髪や、ハチの体毛も全くきしんだりしないし、とってもサラサラになる。
 肌の保湿効果もあるんだよ?

 僕の調合の効果も合わさったみたいでうまく成分が凝縮したみたい。
 結果、とても泡立ちのいい石鹸水が出来たの。
 今はみんなお気に入りの匂いを付けてそれぞれの石鹸水を作ってるんだ。

 凄くいい感じなんだよねぇ。
 これを今それぞれのマイ容器に入れて使ってる。
 うちのお風呂にはたくさん石鹸の容器がならんでるんだ。

 香料が入ってない無い普通のやつと、クラム、エステル、おばあちゃん専用の物。
 女性陣はそれぞれの石鹸を使ってるね。
 100%自然由来!環境にも優しい!

 化学系のものを使うと汚染問題とか気になるしね。
 まぁもし偶然そう言うのが出来てもちゃんと流す前に貯めてクリーンで浄化するけどさ。
 心配いらずに越したことないよね。

 ね?実は結構色々スローライフしてるでしょ?
 合間に頑張ってるんだぁ。
 スローライフを頑張るとはこれ如何に。

『なるほどなぁ。このいい匂いは石鹸かぁ。こんなに匂い感じるんだね。エステルは魔の森にある桃色の小さい花の匂いがする。優しくて温かみのある匂いがエステルに似合うね?クラムは蜂蜜でしょ?甘いけどちょっと元気になる匂い!クラムに似合ってていいね!おばあちゃんは……柑橘類の匂いの後にちょっとウッディーな大人っぽい匂いがする。これ、お茶も入ってる?すごく大人な感じだ。もはや香水レベルだよね。すごく凝って作ってない?』

『中の成分までわかるのですか!?集落に住んでいた時から好きなお花なんです。気付いてもらえるのは嬉しいですね、ふふ♪』

『パパすごおおい!!せいか~い!クラムはちみつがすきなの~!』

「お、おお。全部当たりじゃ。果物の皮、他にも良い香りのする木の皮や茶葉を蒸して匂いをだしたんじゃ……。最近色々混ぜて石鹸水を作るのに密かに熱を上げておったのじゃが……。それにしてもすごい精度じゃのぉ」

 うん、なんかわかるんだよね。
 不思議だ……。

 どれが何の匂いなのかくっきり識別できるの。
 警察犬が匂いで犯人を捜してたりしてたのってこういう感じなのか……。

「でも、あまり女性に言って欲しくないです……」

『そういうもんなの?でも家族以外にそんなデリカシーないことしないよ?そもそも僕、この体じゃダンジョン外に出られないしね』

「それなら、安心しました、ふふ♪」

 気付いたことなんでもいうのも良くなさそうだな。
 気を付けよっと。

『でも、クラマも多分わかるよね?』

「……うん、わかる。……でもパパよりは弱いと思う。特に気にしてない。……鼻が良すぎるのも疲れる。街にはあまり行きたくない」

 なるほどなぁ。
 これはクラマは匂いのキツイ食べ物とか嫌いなはずだよ。

 例えるなら……
 ニンニク丸ごとたらふく食べてずっとそれが続いてるような感じ?
 苦手な匂いだとたまらんなぁ……。

『僕は石鹸の匂いは好きかな?ただ、嗅覚鋭くなると確かに自分の匂いはすごく気になるね。クラマの気持ちがわかったよ。……あ、クラマも好きな匂いで石鹸作ればいいんじゃない?ミルク石鹸とかは?』

「……それは気になる」

『了解了解。また分析してみるよ。僕は手が使えなさそうだからまた手伝ってね?』

「……うん、わかれば自分で作る」

 あと、クラマは強い香料付けてる人とかとすれ違うと顔顰めるんだよね。
 香水つけすぎの人がずっと横にいる感覚でしょ?
 それきついよなぁ。気持ち悪くなっちゃうよ……。

 ちょっと可哀そうだなぁ……。
 僕もこの体になってわかったよ。

 こんな感じで五感が全て変わってくるだろうな。
 僕は聴覚操作できるから耳は大丈夫だけど……

 うーん。
 あ、嗅覚も聴覚と同じように操作できないかな?

 におい成分を鼻の奥にうまく浸透させないように鼻の中に魔力バリアとかどう?
 聴力操作するより簡単に出来そう。
 えっと……魔力を……

≪ スキル【嗅覚調整】を取得しました ≫

 お、やった。
 聴力強化覚えた時みたいに”強化”じゃなくて”調整”だ。
 こっちの方が便利だね。

『クラマ、嗅覚調整できるスキル作ったから僕から共有して覚えな?』

「……!すごく助かる。ありがとパパ」

 お、めっちゃ喜んでくれてる。
 すごく困ってたんだなぁ。
 もっと早く気付いてあげればよかった。

「相変わらず、クロムはすごいのぉ。五感を調整するスキルをそんなにあっさり作るとは……」

「クロムさんはクロムさんですねぇ」

『嗅覚は簡単だったけどね?鼻の奥ににおい成分を感じる神経があるんだよ。そこへの成分の浸透を魔力で阻害するイメージしただけっていうか……。まぁ、簡単に言えば魔力で鼻つまんだだけだもん。人体構造知ってれば結構何とかなる部分多いかも。聴覚よりさらっと作れたよ?あ、でも増幅するわけじゃないから、嗅覚がよくなる方向性ではないかもね?抑える方かな』

『う~。むずかし~。クラムわかんない~』

「うむ。さらっと難しいことをいっておるがそんなことが出来るのはクロムくらいなのじゃ。創造魔法やその他能力の件もあるが、それも前世の知識じゃろ?我も詳しくはないが、恐らくこの世界では人体構造が把握できる程に医療は発展しておらんぞ……」

『あ、そうなの?僕、理科系統好きで知らないことすぐ調べてたからさ。さすがに医者はしたことないし専門家じゃないよ?調べて知ってるくらいのそれだもん』

 ふーん。
 あぁ、でも回復魔法に頼って医療の発展が遅れてるのか。
 なるほどねぇ。

「我がお主の知識を共有できれば制作に協力してやれるのじゃがのぉ……。さすがにお主の前世の知識面はお手上げじゃ。おばあちゃんの知恵袋ができんのじゃ……」

『あ、大丈夫だよ。ありがとおばあちゃん。スキル作成は趣味みたいなもんだしね。みんなも僕が作れるんじゃない?って思うスキルあったら聞いて?』

 ほんっとーに全然思いがけなかったところが変わってる。
 食事の問題だけじゃなかったなぁ。

 味覚に関してはそんなに変わらない。
 スライムが意外と敏感だったのかな?
 ただ、単純に歯が生えたからご飯が美味しく感じるってだけだ。

 視覚は人より広い。
 僕が見やすいように調整してしまってるけど視野が単純に広いんだ。
 後ろの方まで見える感じかなぁ。
 視野角200度は超えてると思う。

 多分慣れてないと酔うなこれ。
 でも僕は魔力視界が元々360度あるようなもんだ。
 分裂の件で視界酔いにはだいぶ慣れたし全然平気だな。

 聴力、嗅覚はフェンリルの方がスライムより遥かに強い。
 ただ、これは調整できるから特に問題ない。

 たぶん触覚も敏感かな?
 ただ、触覚に関しては精神耐性とか痛覚無効とかその他色々持ってるせいで、今の触覚がそもそもフェンリルの物なのかどうかすらわかんない。

 触れられた感触がしっかり伝わるかなってくらいのもんだね。
 気にしなくて良さそう。

 ……。

 あ、僕魔法やスキルのせいでほとんど気にすることないな?
 自分で好きなように調整できちゃえるし。
 五感に悩まされるようなことはなさそうかな。
 よかった。

『じゃ、せっかく歯が生えたことだし、ご飯食べ終わったから歯磨きでもしよっかな。……でも手が使えないからみんなが使ってる歯ブラシの枝使えないよ……。水魔法で強めに圧力かけて口を丁寧にゆすげばいいかなぁ。仕上げはクリーンしよっと。大きな口だし、口内は清潔に保ちたい。あ、ブレスケアとかどうしよっかなぁ……』

 というか、口だけじゃないね。
 今後は体を綺麗にすることもしっかり考えよっと。
 身だしなみは大切でしょ。

 スライムの時は殆ど気にする事なかったんだよね。
 でもこの体は汗もかくだろうし、匂いもある。
 すごくきれいな体だから毛並みも保ちたいしね。

 クラムにお願いしてクラマに作ったブラシ作ってもらおうかなぁ。

「随分おかしなフェンリルになったのぉ……。まぁよいと思うが……」

「クロムさんは身だしなみを気にするタイプだったんですね?ふふ♪」

 僕にフェンリルっぽさ?犬っぽさ?を求めるのは無謀でしょ……。
 どうしても人基準になっちゃうもん。

『まぁ、最低限ね?潔癖症って程じゃないよ。片付け苦手だし。身だしなみは紳士のマナーでしょ。清潔感は保ってたいよね』

 実は僕お片付けが出来ない子なの。
 あまり通えなかったけど小学生の通知表の備考欄にお片付けができませんって書かれてたんだ……。

 嫌いなんじゃなくてどこに整理整頓したらいいかわかんなくなるんだよね……。
 これはこっちの方が、いや、やっぱりこっちの方が……ってなるんだよ。

 あと、ものが捨てられない。
 全部取っておきたくなるんだ。

 今でもクラムのミニチュアハウスは全回収している。
 いつかちっちゃな街をつくるんだぁ。

 そんな感じで前世の僕の部屋はごちゃごちゃしていた。
 もちろんごみは捨ててるからね!

 でもこの世界の僕は一味違う!
 なんせアイテムボックスあるからね!
 ぽいぽいしちゃえばいいんだもん。

 ……あ、そうだ。
 ステータス見るときにスキル整理しよっと。

 みんなのもしてあげられたらいいんだけどそれはちょっと出来ないよなぁ。
 人のスキルに干渉するのはさすがにね。

 スキルの合成はあくまで僕の中だけって感じだ。
 削除も覚えられるんだけど、合成にまた必要な時が出てきたら勿体ないじゃん。
 だから削除はしてないんだよねぇ。

『じゃあ、ついでにおふろはいれば~?クラムあらってあげよっか~?』

『エステルにやってるやつ!?やって欲しいっ!クラムの洗髪気持ちいいんでしょ?』

「はい、もうそれはそれは。お風呂で寝てしまいそうになりますよ?」

「……毛の手入れ、教えるね」

≪おふろ?いっしょ≫

『あ、助かるよクラマ。この体かなり長毛だから手入れ大変そうだなぁ。それに、ライムもお風呂好きなんだね!僕の体でよく入ってたもんね。じゃあ一緒に入ろっか?』

≪うん、ありがと≫
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