最強のチート『不死』は理想とはかけ離れていました ~ 人と関わりたくないので史上最強の家族と引きこもりを目指したいと思います

涅夢 - くろむ

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117話 - かけっこ

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 あれから少し経つと寝ていた子供たちはみんな起き出してきた。
 少し体調もマシになったようで、腹痛などもしなくなったとのこと。

 でも栄養失調や脱水症状がひどくてまだ体は重そうだった。
 まともな食事も与えられずずっとつかまってて解放された瞬間食中毒だもん。
 ほんと危なかった。地球なら入院してたと思う。

 持っていた食料の中から消化に優しそうな野菜や果物を選んでもらって強引に渡してきた。
 孤児院のお母さんは少し申し訳なさそうだった。
 でも子供達の容態を話して受け取って欲しいと言うと受け取ってくれた。

 今後うちの作業を手伝う提案をしたところ、冒険者ギルドでも子供が受けられる簡単な作業などは少ないそうでそれなら是非お願いしたいとのことだった。

 送り迎えはお母さんがしてくれるそうだ。
 なんならお母さんも一緒に手伝わせて欲しいとのこと。
 ちょっとしたお小遣い稼ぎだと思って気軽にいつでも手伝ってくださいって伝えた。

「今更ですが……私はマリアと申します。今後子供共々よろしくお願いいたします」

 おお!聖母!

 でも明るめの茶髪のロングヘアーで優しそうな顔のホワっとしたママさんって感じ。
 年は30代半ばくらいかな?
 すごく疑っていたのは子供がとても大切だったからなんだろうね。

 で、この人は人間なの。びっくりだよね。
 ケモミミないなぁって思ってた。
 冒険者ですれ違ったことはあるけど知り合いになったのは初めてかも。

 どうやら教会が孤児院を立てるときに人間国の孤児院から来たらしいんだ。
 人間の国の方が孤児院はさらにごたごたしているみたい。
 それが嫌になって自分から志願してきたみたいなんだけどね……はぁ。

 ただ特に上層部の細かい事情を知っているわけではないらしい。
 家でくつろいでくれたらいいけどなぁ……。

 家事全般が得意なそうなので家に来たときは溜まった家事をお任せしようって話になった。

 自炊したいしまとめてお肉こねてもらうとか……
 料理作って置いてもらうとかするとすごい助かる。
 結構バタバタしちゃうからね。

 これだけのお子さんのママしてるんだもんね。
 ベテランさんだろう。
 料理教えて欲しいなぁ。

 クラムと話せたらなぁ。
 料理とか家事って全般的に1番クラムがうまいんだよなぁ……

 子供たちには僕達の魔法ではどうにもならない単純作業……
 収穫作業とか、ポーションの詰め替えとかそういうことをお願いしようかな。

 報酬は食料の方がありがたいとのこと。
 でも報酬より体調を崩した子供達がいたら見てあげてくれると助かるとのことだった。

 その辺はもう任せよう。
 僕にはこの世界の常識はちょっとわからないから。
 あまりに少なすぎたらこちらで少し余計なお節介するし。

 野菜収穫したら勝手に持って帰っていいとも伝えておいた。
 家広いから勝手にキッチン使って食べて帰ってもいいしね。

 クラマも喜ぶでしょう。
 ココちゃんもうちに遊びにくるって。
 ココちゃんは孤児院にすぐ馴染んでいたみたいでみんなとあそこで暮らしていくそうだ。

「クラマ!またあそぼーね!」

「……うん……また」

 そんな話をして孤児院からお暇させてもらった。
 家の場所を伝えたので用があればギルドでエステルかクラマの名前を出してもらうか家に手紙でも入れておいてくださいって伝えた。

 この子たちに家のこと手伝ってもらうってことも一応王様に言っておこうかな。
 なんかうまくやってくれそうでしょ。

 B級なので指名依頼も受けられるから緊急時は安値で出してって言うととても驚かれた。
 クラマとエステルB級には見えないよなぁ~

『あ!やっば……冒険者カード受け取りに行ってねぇ……』

「……また……怒られます……グス」

「……後日……っていってたよ」

『そうじゃん!明日って言われてない!大丈夫なはず!』

「そうですかねぇ……」

 そして野菜でまた1つ思い出した。
 王都に来るまでに通った農村で育ってる野菜……

 やること多すぎて色々忘れるんだって!!!

 カードは……ダンジョン行く前でもいいかな……
 後日!だもんね……いいよね……
 こういうことあった時に全部エステル任せになるのが凄い申し訳ない……

 とりあえずそろそろダンジョンに行く準備していきたいよね?
 その前に野菜は引き取りに行きたいからそっち優先だな。
 腐るもん野菜は。

『今夕方くらいだけど、全力疾走して前の農村の野菜買い取ってこよっかな?本格的にダンジョン入る前に野菜引き取りに行っといた方がよくない?腐っちゃうし。北門すぐそこだし今空いてそうだ。エステルは付き合ってもらわないと仕方ないけどいい?クラマはどうする?宿戻ってる?』

「行きたいです!人混みで疲れました……体動かしたいです」

『クラムもいく~!ずっとじっとしててつかれた~』

 あ、クラムも起きたんだ。
 今日ほぼほぼ寝てたなクラム……まぁ昨日武器作ってたしね。

 僕とクラムは睡眠取っても取らなくてもいい体してるからちょっと難しいんだよな……
 クラムには好きにすればいいよっていっている。

 人間とは少し違うからね。
 まぁ結果クラムは人間より睡眠取ってるんだが……

「……ぼくも……外でたい……街疲れる……」

 皆行くんだ。でもわかる。
 走れるのに走れないしずっと人に飲まれてる感じ。
 ちょっと体動かしたいよな。

 戦闘とか緊張とはちがうダルさがあるわ……
 早くいろいろ揃えてダンジョン行って家で寝てって生活がしたいねぇ。
 まぁ一気に色々そろえる必要もないんだけどね。

 生活拠点くらいせっかく買った家に移して最低限揃えてダンジョン行きたいよね。

『んじゃ、皆で行こっか』

 ・
 ・
 ・

 負けた……嘘だろ……
 僕とエステルがステータス的の敏捷的には1、2なのに……

 王都を出て走り出したら何故か競争になった。
 クラムが競争しよーって言ったからなんだが……

 順位は
 1:クラム  2:クラマ 3:エステル 4:僕

「はぁはぁ……ねぇね……ずるい………」

『えへへ~』

「負けてしまいましたねぇ~ふふ♪」

『ガチすぎるだろ!』

 まずクラムがいつもの飛行でのんびり空飛び出した。
 するとそれに心を燃やしたクラマがシールド空中に張って跳ねだしたの。
 いつの間にか無属性覚えてたんだね。

 じゃあクラマが空歩ってスキル覚えた。
 シールド張らなくても空中で跳ねられるみたい。
 もともと天狐って種族だから空に適応能力あるのかもしれないね。

 そしたらエステルまで風精霊に頼んで空飛びだした。
 風精霊早いんだよ。魔力の化身だもん。
 単純な魔力の扱い方なら僕らよりうまい……

 精霊さんに頼んで飛行するとかファンタジーすぎるでしょ……
 いっつもふわふわしてるくらいだったのにあんなスピードでるんだなぁ……
 で、エステルがトップに躍り出た。

 それみたクラマも負けずと跳ねる跳ねる。
 空中で空歩使いながら跳ねた瞬間に縮地打ち出したのよね。
 格ゲー?フレーム単位でキャンセル技とかつかってんのかな。
 すんげ―動きしてたよ……空を立体的に跳ね回ってた。

 それしてたら空歩まだLv3だったのに天駆ってスキル覚えたの。
 わかるよ。全然空歩ではなかったもん。
 歩いてないじゃん。見えてた姿ほぼ残像だったよ。

 僕が水覚えた瞬間氷覚えたようなもんでしょ?
 上位互換とか無視してやっちゃった系のやつでしょ?

 でクラマがさらに加速して意地でエステルに追いつこうとした瞬間……

 後ろにいたクラムが風魔法圧縮してぶっ飛んだ。ミサイルか。

 で、街の近くのゴールに決めていた木の近くにクラムがぶっ刺さって一位。
 最後までエステルとクラマは争ってた。
 縮地って一瞬のスピードめちゃくちゃ速いからさ。
 ゴール前にいいタイミングで縮地が決まって僅差で2位。

 その後エステルが3位でゴール。
 タイミング外してたらエステルだったかな?
 ここは差はほぼ無かったね。

 ……え?僕?
 だから僕高所恐怖症なんだって。
 争ってすらないよ。無理だよ。
 結構放されて望遠でみてたよ。

『クラム……ちょっとこっち来なさい?』

『なに~?』

『1位おめでとう』

『えへへ~ありがと~』

『じゃあここなおそっか』

 ゴール地点の木が衝撃でぶっ飛んで10メートルくらいのクレーターができた。
 街の人に音聞こえてないかね……すっげぇ音したけど……
 身を挺したメテオストライクやめてもらっていい?

 でも魔法とかスキルってアレンジの仕方なんだなぁっておもった。

 クラム敏捷型じゃないからね……。
 クラマはまだダントツでステータス低いし。
 まさか敏捷1、2が負けるとは……

 強さってステータスじゃないね。
 ステータスはあくまで指標だ。

 地面直すの手伝ってあげよっと。
 たまにはこういう平和な勝負もいいな。
 はぁ……また特訓しよ。

 -----

 その後は自然が生い茂ったあの農村を見てびっくりした。
 あれからまだあまり時間は立ってないけど村人がご飯沢山食べれててよかった。
 みんな明るい顔をしていた。

 エステルに頼んで持っていたお肉と野菜をたくさん交換した。
 まだあまり時間が経っていないこともあって物流には少し時間がかかるんだそうだ。

 お金より肉の方がありがたいとのことだった。
 やっぱりお肉屋さん認識されてた。

 で、また買い取りに来るからっていって帰り際クラムに少しだけ豊穣使ってもらったんだけど……

『ちょっとまってクラム!ストップ!!』

『あれ~?ちからこめてないのになぁ……』

「神の……奇跡じゃ……」

 一瞬で収穫したはずの畑に野菜がまた出来てしまった……
 あれだ……デメテル様の加護が小から完全体になったからだ……

 もう肉は腐ってしまうからってことで銀貨70枚分程色んな野菜や果物を買っておいた。
 しばらく行商はこないから村人さんの分を残して全部買っていっていいそうだ。

 70万円分の野菜ってすごいでしょ。
 買い取らないと絶対腐るもん。
 しばらくもう困らないな。

 まぁ個人的にこの山ブドウみたいな果実が嬉しい。
 地球のブドウをもっと濃縮したような味。
 めっちゃおいしいよ。

 これ豊穣も関係してるのかな……?
 味が変わるのか吟味したいね。
 これでワインつくってみたいなー。

 しばらく豊穣パワー残ってそうだからもう豊穣かけるのはやめておいた……
 で、今度は普通に帰って宿でお風呂入って寝た。

 さて、明日からダンジョンへ行く準備だ。
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