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165話 - 音量調節
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78階層。
溶岩地上エリア3日目。
今日も今日とて弾幕の嵐の最中にいる。
環境はずっと同じだが下に行く毎に敵の量が増えていく……
そして僕達の疲労もそろそろ限界に達しそうだ……
(ドカンドカンドカンドカン)
『も~すすめない~!』
『くっそ……1人打ったら周りのやつ全員打って来やがって……”蒼氷地獄”ッ!!』
「本当に……魔力のペース配分が難しいです……」
「できるだけ……いない方に……」
シールドはダメージが蓄積される。
クラムのシールドがHP10000だったとして
トカゲメテオが500の攻撃力だったら20発受けると壊れるんだ。
10000の防御力があるから500の攻撃力だったらノーダメージ、とかにはならない。
何発も攻撃を受けるとダメージは蓄積される。
それは魔法の壁全てに共通する。
ダメージを受けた壁に魔力を注ぐことで修復をしているイメージだ。
要するにダメージを負わないことに越したことはないんだよね。
しかも早く動くと重心がぶれちゃう。
敵の攻撃が来るたびにクラムはドームシールドを地面にも張って踏ん張っている。
だから防御力が高いからごり押しで早く駆け抜ける!
という戦法もなし。
この物量だと一回体制がくずれると集中砲火にあってしまう。
それでシールドが壊れたり、吹っ飛ばされてみんなが分断してしまうと危ないんだよ……
それでも敵が引いた瞬間に出来るだけ急いで進んでいる。
それで1階層に半日以上かかるって感じだ。
カメみたいな動きになっていると想像してもらうといいだろうか。
集中砲火されだすと甲羅に籠る。
居なくなったら動く、それを繰り返している感じになってるんだ。
『くらむもこうげきする~?』
『いや、クラムの防御が無くなったら全滅だ。さすがに僕でもこの弾幕耐え抜くは自信ないよ……。魔力はシールドに全部置いておいてくれ』
『む~わかった~!なんかいいほうほうないかなぁ~』
「可能な限り弱くて音が大きい魔法を精霊さんにお願いしているのですが……」
「……ぼくも……弱い分身にしてる」
完全に持久戦になっている。
クラムが防御、僕が一撃で大量に殲滅。
エステルとクラマには意識を逸らすこと重視してもらっている感じだ。
こんな感じでも1番これが進めているんだよ……。
色々試しては見たんだ……。
僕が蒼氷じゃなくてバレットやレールガンにしてみる方法。
これは単に労力の無駄遣い。
進めなくなる。
周りを広く開けないと弾幕が収まらないんだ。
別方向から打たれるだけになる。
昨日階層終わりにクラムに攻撃してもらう方法も試した。
これは最初からしてると持たない。
最後階段が見えて駆け込むときだけならって感じ。
エステルにしっかり倒してもらう案、
クラマにしっかりミラージュしてもらう案。
この2つは魔力の無駄。
進めなくはないけど変わらない。
いや、むしろ効率が下がる。
敵を無視してスピード出して走ってみるとか……
空飛んでみるとか……
この2つが1番なかった。
危なすぎる……。
そして結局この戦法に落ち着く。
どうもならんのよ……。
「昨晩もしっかりレベルあがったんですけどね……」
「……うん……意味ない」
昨日の夜また少しレベルが上がったがトカゲの量が増えたことでプラマイゼロ。
これジリ貧だ……
あと2日ずっとこれか……うう。
『もぉ~!またよるにやりかえしてやる~!!』
ギャース……ギャース……
ギャース……ギャース……
『うるさあああああああい!!』
『うるせえええええええッ!!』
すんげぇイライラするッ!!
温厚なクラムも限界だ。
すっごい周りに集中してるのに気が散って仕方ないッ!!
疲労度がそろそろ限界だ。
いっそ階段で2日休んでみようかな。
でもどっちみち環境もすごい劣悪だし疲れがしっかりとれてるとは言えないよ。
そしてチラホラあの変な鳴き声の鳥でてくるんだ。
下の階層降りるにつれてちょっとずつ増えてくの。
GOAAAAAAAAAA!(ドンッ)
GOAAAAAAAAAA!(ドンッ)
GOAAAAAAAAAA!(ドンッ)
GOAAAAAAAAAA!(ドンッ)
GOAAAAAAAAAA!(ドンッ)
Gya………ポトッ
Gya………ポトッ
何もできずすぐにやられていくしね……
なんでこのエリアにあの鳥が……。
もっと特性考えてあげてほしいよ………
『はぁ……はぁ……イライラしちゃダメだ……すまん……』
『クラムもむかつく~!!』
「いえ……私もかなりイライラしてますよ……」
「……ぼくも」
こんなところに何時間もいたら腹立ってしかたないわ……
12時間サンドバッグになってる状況だからね。
イライラしない方がおかしいよ……。
「……うるさい……耳に響く」
『きんきんするよね~!も~!』
『必要以上にイライラするもんな。なんかそういう特性あるのかも?そういう魔物居そうじゃない?』
「……いる……獲物を狩る為に」
一方的にやられてるけどね……
このフロアじゃなかったら輝けただろうに……
「腹は立ちますが……少し攻撃が鳴りやみますね」
それくらいイライラするしな……
トカゲも腹立つんだろうな……ん?
トカゲも腹立つのか……
それなら!!
『クラム、次あの鳥出てきたらやられる前にシールド出来るか?オーブで』
『んー、ちょっとなら~?あんまりそっちにちからつかえないよ~?』
『オーブの回復はしなくていいよ。最初に10発程耐えれるオーブ張って放置しよう』
「……なるほど……気を引かせる」
『うん!あいつには攻撃するみたいだ!だから行けるかもしれない!』
「いいですね!楽になるかも!私が精霊さんに運んでもらいましょうか!?」
『いいね!出来るだけ僕らの攻撃範囲に入らない場所で!近すぎず離れすぎないところで!声だけこっちにも響き渡るように!……あ、そうだ!そんなことする必要もないかも!ちょっと待って!』
え……っと。
これでいい。
「……コップ?……ぐにゃぐにゃ」
『あぁ、クラムと洞窟いた時にポーション壺の練習してたやつ』
『パパへただったんだよね~!!きゃはは』
『ほっとけ!』
「クロムさん作なんですかッ!味があって素敵です!」
『「……………」』
『エステルってへんなのすきなんだね~?クラムもそれつくる~?』
「………い、いえ」
『……………』
なんで僕は告白してないのにフラれたみたいになったんだ。
ま、まぁ気にせずにいこう。
遮音つくったなら逆も行けるはず。
音の波を増幅するんだ……
≪スキル【拡声】を取得しました≫
そのままスキル統合!
≪スキル【遮音】、【拡声】、【聴力強化】を統合し、スキル【音量調整】を取得可能です。取得しますか? Y/N≫
めっちゃ便利!聴力強化も入ったのか。
僕の耳ボリューム調整機能付くんだ……
どんどん生物離れしていく……
そのスキル付与もできるよね?
≪スキル【音量調整】は付与可能です≫
これアイテムに付けたらめちゃくちゃ便利じゃない!?
YES!!
≪スキル【音量調整】を取得しました≫
きたああああ!!
・
・
・
ギャース……ギャース……
数十分進んでいるとまたあの鳥が出現した。
『お~ぶっ!』
よしっ!捉えたッ!!
『道をあけろーッ!電磁砲ッ』
出てくるの待ってチャージしておいたんだ。
これで道は空いた……行けクラマ!!
一撃くらいならクラムのオーブで耐えれる!
「……今っ…天駆」(シュッ)
『ナイスクラマッ!!』
鳥の近くまで電磁砲で道を開け、
念の為クラマにオーブを張って取ってきてもらった。
そしてクラマがこっちのドーム内に戻ってきて入ってくる。
これを空中戦用に練習したの!
シールドの分裂と合体だね!!
本来固いものだけどクラムの魔力だから。
本人にはイメージで操作可能なんだ。
使いどころ合った!
何も無駄にはならないね!!
ギャアアァァアァァス!!ギャアアァァアァァス!!
(ドカンドカンドカンドカン)
『近く来るとうるさっ!!やば!トカゲこっち来た!蒼氷地獄ッ!!』
『うるさいいいい!』
『いそいでクラム!オーブにこれ入れて!音量マックス拡声器!!その前にみんな一瞬遮音っ!』
『わかった~!』「はいっ!」「……ん?」
あ、クラマは相変わらず先にしてるのね……
耳いいもんね……
要するに拡声機能でメガホンを作ったの!
ただ僕が操作できるボリュームは地球のメガホンの比じゃないから!
そもそもコップの口ところから声入れなくても近くなら拡声してくれるし。
ギャアアァァアァァス!!ギャアアァァアァァス!!
いやうるさっ!!
僕は一応音絞るだけにしてるんだ。
ほぼ最小だけど!
耳の音最小レベルに絞ってんだぞ!?
これゼロの寸前だからな!?
最大音量すごい……体がびりびりするっ!!
クラムッ!(トントン)
(コクコク)
クラムの肩を叩くと僕らのオーブ外へ鳥入りオーブシールドを出してくれた。
でっかいカプセルのおもちゃみたいだな……
『オーブごとぶっとべええええ!!エアーブラストオオオォ!!』
バシュウウウウウウウン………
ギャアアァァアァァス!!ギャァース……ギャー………
『みんなゴーッ!!』
・
・
・
頭が割れるかと思った……。
でも作戦は成功した。
すごかった。
フロア中に轟く程の音だった。
よくよく考えたら音量調節は投げてからやればよかった。
できるのかな遠隔操作。
体が振動してやばかった。
音でダメージを受けるレベルの音量だった。
遮音してなければ鼓膜がつぶれていただろう。
トカゲはもうこっちになんて見向きもしてなかった。
鳥を倒そうとはするのだが、
爆音にしすぎたせいでトカゲは近くに寄れず……
うるさすぎて狙いが定まっていなかった。
命中あるのに……
意識が朦朧としてたんだろう。
聴力強化も考え物だな。
もう必死で遠くから打ちまくってたよ。
そしてこの作戦を思いついたのでクラムのオーブもかなり強めにかけてもらっていた。
もし攻撃が当たってもそのせいでいろんなところに飛んでいく。
我ながらかなりウザい作戦を考え付いたなと思う。
作戦では途中途中で鳥を捕えていくつもりだったんだけど……
その必要もなかった。
次の79階層も同じ感じ。
もう階層前で待機して鳥を捕まえてから入った。
これまでの辛さが嘘のようだった。
ほぼ素通りするだけで階層をクリアすることができたんだ。
念の為合体して飛んでたんだけどね。
「はぁ……はぁ……」
「……つか……れた」
『もうげんかい~!!』
『何とか今日中に来れたな……。あとは……ボスか……』
80階層階段。
目の前には石門がそびえたっている。
今回の階層は中が見えない。
入るとボスは分からずにその時点で始まってしまう。
「……次……だれ?……見えない」
『わからないね~?』
「どうします?行きますか?」
『……いや、今日は僕が全部夜番を引き受ける。だからみんな寝てくれ。可能な限り完全に回復してほしい』
「……?……わかった」『おっけ~!』
「クロムさん……どうしました?」
『いや……』
嫌な……予感がする……
これまでの階層で……
何か……引っかかるものが……
溶岩地上エリア3日目。
今日も今日とて弾幕の嵐の最中にいる。
環境はずっと同じだが下に行く毎に敵の量が増えていく……
そして僕達の疲労もそろそろ限界に達しそうだ……
(ドカンドカンドカンドカン)
『も~すすめない~!』
『くっそ……1人打ったら周りのやつ全員打って来やがって……”蒼氷地獄”ッ!!』
「本当に……魔力のペース配分が難しいです……」
「できるだけ……いない方に……」
シールドはダメージが蓄積される。
クラムのシールドがHP10000だったとして
トカゲメテオが500の攻撃力だったら20発受けると壊れるんだ。
10000の防御力があるから500の攻撃力だったらノーダメージ、とかにはならない。
何発も攻撃を受けるとダメージは蓄積される。
それは魔法の壁全てに共通する。
ダメージを受けた壁に魔力を注ぐことで修復をしているイメージだ。
要するにダメージを負わないことに越したことはないんだよね。
しかも早く動くと重心がぶれちゃう。
敵の攻撃が来るたびにクラムはドームシールドを地面にも張って踏ん張っている。
だから防御力が高いからごり押しで早く駆け抜ける!
という戦法もなし。
この物量だと一回体制がくずれると集中砲火にあってしまう。
それでシールドが壊れたり、吹っ飛ばされてみんなが分断してしまうと危ないんだよ……
それでも敵が引いた瞬間に出来るだけ急いで進んでいる。
それで1階層に半日以上かかるって感じだ。
カメみたいな動きになっていると想像してもらうといいだろうか。
集中砲火されだすと甲羅に籠る。
居なくなったら動く、それを繰り返している感じになってるんだ。
『くらむもこうげきする~?』
『いや、クラムの防御が無くなったら全滅だ。さすがに僕でもこの弾幕耐え抜くは自信ないよ……。魔力はシールドに全部置いておいてくれ』
『む~わかった~!なんかいいほうほうないかなぁ~』
「可能な限り弱くて音が大きい魔法を精霊さんにお願いしているのですが……」
「……ぼくも……弱い分身にしてる」
完全に持久戦になっている。
クラムが防御、僕が一撃で大量に殲滅。
エステルとクラマには意識を逸らすこと重視してもらっている感じだ。
こんな感じでも1番これが進めているんだよ……。
色々試しては見たんだ……。
僕が蒼氷じゃなくてバレットやレールガンにしてみる方法。
これは単に労力の無駄遣い。
進めなくなる。
周りを広く開けないと弾幕が収まらないんだ。
別方向から打たれるだけになる。
昨日階層終わりにクラムに攻撃してもらう方法も試した。
これは最初からしてると持たない。
最後階段が見えて駆け込むときだけならって感じ。
エステルにしっかり倒してもらう案、
クラマにしっかりミラージュしてもらう案。
この2つは魔力の無駄。
進めなくはないけど変わらない。
いや、むしろ効率が下がる。
敵を無視してスピード出して走ってみるとか……
空飛んでみるとか……
この2つが1番なかった。
危なすぎる……。
そして結局この戦法に落ち着く。
どうもならんのよ……。
「昨晩もしっかりレベルあがったんですけどね……」
「……うん……意味ない」
昨日の夜また少しレベルが上がったがトカゲの量が増えたことでプラマイゼロ。
これジリ貧だ……
あと2日ずっとこれか……うう。
『もぉ~!またよるにやりかえしてやる~!!』
ギャース……ギャース……
ギャース……ギャース……
『うるさあああああああい!!』
『うるせえええええええッ!!』
すんげぇイライラするッ!!
温厚なクラムも限界だ。
すっごい周りに集中してるのに気が散って仕方ないッ!!
疲労度がそろそろ限界だ。
いっそ階段で2日休んでみようかな。
でもどっちみち環境もすごい劣悪だし疲れがしっかりとれてるとは言えないよ。
そしてチラホラあの変な鳴き声の鳥でてくるんだ。
下の階層降りるにつれてちょっとずつ増えてくの。
GOAAAAAAAAAA!(ドンッ)
GOAAAAAAAAAA!(ドンッ)
GOAAAAAAAAAA!(ドンッ)
GOAAAAAAAAAA!(ドンッ)
GOAAAAAAAAAA!(ドンッ)
Gya………ポトッ
Gya………ポトッ
何もできずすぐにやられていくしね……
なんでこのエリアにあの鳥が……。
もっと特性考えてあげてほしいよ………
『はぁ……はぁ……イライラしちゃダメだ……すまん……』
『クラムもむかつく~!!』
「いえ……私もかなりイライラしてますよ……」
「……ぼくも」
こんなところに何時間もいたら腹立ってしかたないわ……
12時間サンドバッグになってる状況だからね。
イライラしない方がおかしいよ……。
「……うるさい……耳に響く」
『きんきんするよね~!も~!』
『必要以上にイライラするもんな。なんかそういう特性あるのかも?そういう魔物居そうじゃない?』
「……いる……獲物を狩る為に」
一方的にやられてるけどね……
このフロアじゃなかったら輝けただろうに……
「腹は立ちますが……少し攻撃が鳴りやみますね」
それくらいイライラするしな……
トカゲも腹立つんだろうな……ん?
トカゲも腹立つのか……
それなら!!
『クラム、次あの鳥出てきたらやられる前にシールド出来るか?オーブで』
『んー、ちょっとなら~?あんまりそっちにちからつかえないよ~?』
『オーブの回復はしなくていいよ。最初に10発程耐えれるオーブ張って放置しよう』
「……なるほど……気を引かせる」
『うん!あいつには攻撃するみたいだ!だから行けるかもしれない!』
「いいですね!楽になるかも!私が精霊さんに運んでもらいましょうか!?」
『いいね!出来るだけ僕らの攻撃範囲に入らない場所で!近すぎず離れすぎないところで!声だけこっちにも響き渡るように!……あ、そうだ!そんなことする必要もないかも!ちょっと待って!』
え……っと。
これでいい。
「……コップ?……ぐにゃぐにゃ」
『あぁ、クラムと洞窟いた時にポーション壺の練習してたやつ』
『パパへただったんだよね~!!きゃはは』
『ほっとけ!』
「クロムさん作なんですかッ!味があって素敵です!」
『「……………」』
『エステルってへんなのすきなんだね~?クラムもそれつくる~?』
「………い、いえ」
『……………』
なんで僕は告白してないのにフラれたみたいになったんだ。
ま、まぁ気にせずにいこう。
遮音つくったなら逆も行けるはず。
音の波を増幅するんだ……
≪スキル【拡声】を取得しました≫
そのままスキル統合!
≪スキル【遮音】、【拡声】、【聴力強化】を統合し、スキル【音量調整】を取得可能です。取得しますか? Y/N≫
めっちゃ便利!聴力強化も入ったのか。
僕の耳ボリューム調整機能付くんだ……
どんどん生物離れしていく……
そのスキル付与もできるよね?
≪スキル【音量調整】は付与可能です≫
これアイテムに付けたらめちゃくちゃ便利じゃない!?
YES!!
≪スキル【音量調整】を取得しました≫
きたああああ!!
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ギャース……ギャース……
数十分進んでいるとまたあの鳥が出現した。
『お~ぶっ!』
よしっ!捉えたッ!!
『道をあけろーッ!電磁砲ッ』
出てくるの待ってチャージしておいたんだ。
これで道は空いた……行けクラマ!!
一撃くらいならクラムのオーブで耐えれる!
「……今っ…天駆」(シュッ)
『ナイスクラマッ!!』
鳥の近くまで電磁砲で道を開け、
念の為クラマにオーブを張って取ってきてもらった。
そしてクラマがこっちのドーム内に戻ってきて入ってくる。
これを空中戦用に練習したの!
シールドの分裂と合体だね!!
本来固いものだけどクラムの魔力だから。
本人にはイメージで操作可能なんだ。
使いどころ合った!
何も無駄にはならないね!!
ギャアアァァアァァス!!ギャアアァァアァァス!!
(ドカンドカンドカンドカン)
『近く来るとうるさっ!!やば!トカゲこっち来た!蒼氷地獄ッ!!』
『うるさいいいい!』
『いそいでクラム!オーブにこれ入れて!音量マックス拡声器!!その前にみんな一瞬遮音っ!』
『わかった~!』「はいっ!」「……ん?」
あ、クラマは相変わらず先にしてるのね……
耳いいもんね……
要するに拡声機能でメガホンを作ったの!
ただ僕が操作できるボリュームは地球のメガホンの比じゃないから!
そもそもコップの口ところから声入れなくても近くなら拡声してくれるし。
ギャアアァァアァァス!!ギャアアァァアァァス!!
いやうるさっ!!
僕は一応音絞るだけにしてるんだ。
ほぼ最小だけど!
耳の音最小レベルに絞ってんだぞ!?
これゼロの寸前だからな!?
最大音量すごい……体がびりびりするっ!!
クラムッ!(トントン)
(コクコク)
クラムの肩を叩くと僕らのオーブ外へ鳥入りオーブシールドを出してくれた。
でっかいカプセルのおもちゃみたいだな……
『オーブごとぶっとべええええ!!エアーブラストオオオォ!!』
バシュウウウウウウウン………
ギャアアァァアァァス!!ギャァース……ギャー………
『みんなゴーッ!!』
・
・
・
頭が割れるかと思った……。
でも作戦は成功した。
すごかった。
フロア中に轟く程の音だった。
よくよく考えたら音量調節は投げてからやればよかった。
できるのかな遠隔操作。
体が振動してやばかった。
音でダメージを受けるレベルの音量だった。
遮音してなければ鼓膜がつぶれていただろう。
トカゲはもうこっちになんて見向きもしてなかった。
鳥を倒そうとはするのだが、
爆音にしすぎたせいでトカゲは近くに寄れず……
うるさすぎて狙いが定まっていなかった。
命中あるのに……
意識が朦朧としてたんだろう。
聴力強化も考え物だな。
もう必死で遠くから打ちまくってたよ。
そしてこの作戦を思いついたのでクラムのオーブもかなり強めにかけてもらっていた。
もし攻撃が当たってもそのせいでいろんなところに飛んでいく。
我ながらかなりウザい作戦を考え付いたなと思う。
作戦では途中途中で鳥を捕えていくつもりだったんだけど……
その必要もなかった。
次の79階層も同じ感じ。
もう階層前で待機して鳥を捕まえてから入った。
これまでの辛さが嘘のようだった。
ほぼ素通りするだけで階層をクリアすることができたんだ。
念の為合体して飛んでたんだけどね。
「はぁ……はぁ……」
「……つか……れた」
『もうげんかい~!!』
『何とか今日中に来れたな……。あとは……ボスか……』
80階層階段。
目の前には石門がそびえたっている。
今回の階層は中が見えない。
入るとボスは分からずにその時点で始まってしまう。
「……次……だれ?……見えない」
『わからないね~?』
「どうします?行きますか?」
『……いや、今日は僕が全部夜番を引き受ける。だからみんな寝てくれ。可能な限り完全に回復してほしい』
「……?……わかった」『おっけ~!』
「クロムさん……どうしました?」
『いや……』
嫌な……予感がする……
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逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
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