最強のチート『不死』は理想とはかけ離れていました ~ 人と関わりたくないので史上最強の家族と引きこもりを目指したいと思います

涅夢 - くろむ

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164話 - 電磁砲

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『じゃあクラム先寝てね、おやすみ』

『うん~おやすみパパ~!』

 クラムに先に寝てもらった。
 エステルとクラマは悔しがっていたが僕とクラムしか夜番はできない。

「変わりましょうと言っておいてすみません……」

「……ごめん」

『いいんだよ、向き不向きはあるよ。2人にもたくさん助けられてるから気にしないで』

 クラマはシールドが使えるが僕より弱い。
 どちらかというと躱したりする方に利用している。

 エステルは精霊魔法で属性系の壁は張れる。
 ただ相手の魔法の攻撃力が高すぎる。
 1発持つかどうかという感じだ。

 相手の攻撃力が高くなってくると
 自陣を守ることには2人とも向かないんだ……

「それでも……うとうとはしてください。一緒に起きておきますから。もし氷に攻撃が当たったり、何かトラブルがあれば声を掛けますので。ウォーターエイドは魔石で皆に私が使います」

『そう?すごく助かる!じゃあお言葉に甘えようかな』

「……ぼくは……ねぇねと」

『了解!じゃあクラマも先におやすみ』

 今日は2人ずつ交代制になるようだ。
 一緒に起きていてくれるみたい。
 それだけでも気が散らせて楽だ。

 1人の夜さみしいんだよ。
 ありがたいな。

 蒼氷は作る時にしか魔力を消費しない。
 物質系の魔法はここが利点。

 シールド類は張っている時間ずっと魔力を消費する。
 ずっと魔力を注がないとダメだ。

 逆に蒼氷に魔力を注いで冷やし続けるなら常に魔力を消費する。
 魔法も使いようだね。

 クラムにもここを守る時は蒼氷の方がコスパがいいと伝えた。

 トカゲは音が鳴ると条件反射のように乱雑に攻撃を放つ。
 狙われていなくてもたまにこっちの方に弾丸が飛んでくる。

 階段の音は聞こえていない様子。
 でも攻撃は飛んでくるんだ。

 トカゲ同士は打ち合わない。
 でも特性のせいでたまに誤爆している。
 たまに叫び声が聞こえる……うるさい……

 万が一階段の方に入って来ようとするといけないので蒼氷を張っている感じだ。
 でも蒼氷を壊してまで入ってこようとはしないみたいだ。
 特に氷の壁がある事自体は気にしていない様子だね。

『でも……うとうとする前にっと……』

 ゴソゴソ……

「何をしているのですか?遮音の付与道具です……?」

『ストレス解消だ。ふっふっふ、見てろよ……』

 今日ずっとトカゲに打たれながら進んでいて結構イライラしていた。

 僕勘違いしてたんだけどさ?
 今日ずっとストレス渦中にいて気づいたんだけど
 精神耐性ってたぶんストレスを感じなくなるのではなく耐えれるキャパが上がってるんだと思う。

 普通に腹立つし、怖いしイライラするよ?
 イライラしたり恐怖が爆発しないようになってるって感じだ。

 MAXの時もクラムに手を出されてイライラはしてたんだよ。
 感じない、ならイライラもしないじゃん?

 ストレスで行動が左右されることがないのがMAXなんだ。
 だからずっと冷静に物事を考えられているだけ。
 感じなくなってるわけじゃないんだな。

 だからストレスがある状態で耐性下げたりすると恐怖でいっぱいの感じになっちゃうんだよ。
 ちゃんと発散しないとね。

 僕の周り数メートルに遮音……
 で、この辺に……

「蒼氷に穴をあけて……なにを?あ、聞こえてないですね、多分」

 回転……ぐるぐるぐるぐる……
 遮音がなかったら爆音が鳴るところだ……。
 遮音のおかげで全力投球できるようになった僕の技を見せてやる……

 ”クリスタルバレット”ッ!!!(バシューンッ)

 バーーーンッ!!
 トカゲが砕け散ったぜ。

 フッ。気分はスナイパーだ。
 お、あっち方面に敵が沢山集まってる……

 音が鳴るのは着弾の時だけだからな。
 遮音のおかげでこっちには影響ない。
 むしろこっちに来る敵減るかもね。

 遠距離狙えば大丈夫だな。
 実は命中持ってないからここでとってやろう。

 エステルもやろうよ!
 あ、遮音が……よいしょ

(ピョンピョン)

「ここから射撃をしているのですね?ふふ♪私もやっていいです?」

『いいよ!バレット小さいから。エネルギー消費はかなり抑えられるしこの程度なら自然治癒の邪魔にならないんだ。やっぱこれがコスパ最強!』

 この魔法で倒せていけたらいいんだけどねぇ。
 1回1回にかなり貯め要るし単体特化だから集団に向かないんだよな。

「私もなにか妨げにならないように練習しましょうかねぇ?」

『いいんでない?ストレスは発散しないと!今日肉体疲労とか魔力もすごいけど精神的にかなり来るものがあったでしょ。クラムなんか特にだよ。クラムにも引き継ぎの時に教えてあげよっと』

『もう1発やっていい?ちょっと試したいことがあるんだ』

「新しい何かですか?見ておきます♪楽しみです♪」

 ピョンピョン

 弾丸の最高峰。
 思い浮かぶのはやっぱこれでしょ。
 電磁力をつくれるようになったんだ……

 地球に無いくらい力をいれてやる……
 砲身もいらない……
 全部イメージで出来る。

 電磁力……んんんんんんんn……

 バチバチバチバチバチバチバチバチバチッ……

 作った強力な2本の磁場をレールに見立てて……
 鉄の弾丸を……
 いや、鉄じゃダメだ……もっと固く……
 鉄を魔力で押し固めるんだ
 ……これで!!

 ”電磁砲レールガンッ”!!(キュイン………ズドンッ)

 ズバババババババッ……
 ドオォォォォンッ!!!

 おお………やば………
 射線上のやつ軒並み貫通して弾けたぞ……

 どっかに当たって爆発した……
 見えない……どこまで行ったんだろう……

「すごい……威力と速さですね……全く見えませんでした……」

『……ひくわ~』

 マッハ10近くにはなろうかという目に映らない弾丸が高速で飛び出したようだ。
 多分……さすがに見えん……

 こんなの魔法じゃなかったら打てないな……
 反動とかもやばそうだし……
 レールガンの詳細知らんけど……

『ま、まぁエステルもやりな?僕これはダメだ……自然治癒分ぜんっぜん超えちゃう』

「そ、そうでしょうねぇ……」

 ちょっとひいてるじゃんエステルも……
 勢いですんげぇの作っちゃったな……

 磁力ってすごいな……
 しかも地球で込められるものよりかなりの威力の雷エネルギーはいってるだろうからな……
 こわ。

「じ、じゃあ、私もやりますね!よーし!”飛弾”ッ!」

『エステル!一応遮音のエリアの中入って!!』

 なんか勢いですごいの作っちゃったな……
 弾丸は小さいからそんなになんだけど……
 雷エネルギーの消費にMP1万は消える。

 この辺りはエネルギーの加減を考えよ……
 でも雷あまり使ってないから。
 この魔法レベル上げにいいな?

 それにしても!
 完全にオーバーキルだ!!
 僕が作る呪文って普段使えないのばっかだな!!

 まぁとりあえず、ストレスは発散しないとね。
 そしてここすごいんだよ。
 僕でも経験値10単位で上がるんだ。

 経験……だもんな。
 みんな守りながら魔法使いながらかなり苦労したもん。
 ものすごい経験になってるよ。

 全く楽勝じゃなかった。
 ここ、僕の経験値上げるチャンスだ。

 ・
 ・
 ・

『おはよ~みんなはやいね……。あ、射撃してたんだ』

「おはようございます!楽しくなっちゃいまして!」

『おはよ~スッキリした~!』 「……おはよ」

 心なしかみんなツヤツヤしている気がする。

 僕は3時間単位で起きてクリーンをかけていた。
 ウォーターエイドはみんなが受け持ってくれた。
 1番遅くまで寝ちゃった。

「えぇ、魔力が減らない程度にしていますし、ずっと一方的に攻撃されていましたので……。なんか気分がすっきりした気がします!」

「……ぼくも……遠距離……練習できた」

 おお、クラマ近距離メインだもんな?
 いい機会になったなそれは。

 クラムも良かった。
 前の階層からずっと守る主体だからな。
 守ることは自分の仕事って感じていてそこに不満はないんだけど、クラムは攻撃もしたいんだよ。
 きっとイライラしてたはずだ。

『クラマどうやって遠距離攻撃するの?』

 そういうとクラマは歩いていって遮音ゾーンに入った。

(ブンっ)

 おお、音は聞こえないけどすごい速さで腕を振ったな……
 クラマが投げると心ナシか手裏剣に見えるんだよな。

 GOAAAAAA……

 おお、穴から見てたけどがっつりダメージ入ってるじゃん。
 あいつ守備力かなり高いのにすごいね。

『無属性の弾丸に……炎を纏わせてるのか?しかも白炎じゃない??』

「……白炎……覚えた」

『おお!じゃあ風覚えたんだね!』

『クラムとれんしゅうしてた~!』

「うん……ねぇねに……」

 クラマは風魔法が凄く嫌い。
 白炎のとっかかりになる風魔法を全く覚えられなかったんだよね。

 炎や知力とかは足りてるはずなのに白炎は覚えられなかったの。
 僕らが使いだした時よりステータス高いからね。
 炎だけで作れるものではないようだった。

 覚えようとはしてたんだよ?
 クラマはそういうところ分けるタイプだから。
 ただ深層心理の問題ってなかなかな。

『経験値も結構とれたんじゃない?』

「……うん……ここすごい」

「グリフォンより全然強いですからね」

 確かに。
 70階層のボスより強いやつ無限沸きって感じだもんこのエリア。
 でも魔石取る余裕はないんだよなぁ。

『ませきとれないけどね~』

『またクラムと2人できたら毒撒いてもいいかもな?今やったら僕ら行動できなくなるけど』

『そうだね~!またやってみよ~!!』

『じゃ、いくか!だいぶ気分も晴れたし!今日も頑張ろう!また夜やろうぜ!!』

「今晩は1撃で倒すのを目指します!」『お~!』「……うん」

 みんな気分転換になっててよかった!
 ここから気持ちが沈んでいくところだったな……

 僕はレールガンの強さ調整でもしよっかな……
 可能な限り最低威力でつかおっと。
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