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163話 - 騙された
しおりを挟む「………」 『どうしよ~?』 「これは………」
『騙されたあああああああ!』
今76階層。
75階層セーフティーから近かったからすぐに来れた。
昨日の夜はセーフティーゾーンで休んだ。
でも空気がきれいになるわけでもない。
あんまり意味はないけど気休めに地魔法の家を作って皆には休んでもらった。
僕はもちろん起きて空気清浄機してた。
溶岩のせいでフロア真っ赤っ赤なんよ!?
精神おかしくなりそうだ!
精神耐性あるって言っても嫌な光景なのは嫌な光景なの!
非常に気が滅入る気がする!
前のフロアは空だったし……
せめてセーフティーは光景も変えて欲しい!!
で、寝る前に相談したんだけど……
次の階層はおそらく目の前だから見て考えようということになったんだ。
早めに寝てもらって朝からやってきた。
次の階層を階段から出てチラ見して、
階段エリアに帰ってきた。
一旦進むことは置いといて、作戦会議をすることにした。
今はクラムのシールドと僕の蒼氷張って階段に立てこもってるの。
ってことは何がいいたいかというと……
完全に陸地!!
ちょっととかじゃない!完全に!!
どこかに溶岩が潜んでいるのか風景は赤いけど!?
嘘でしょ!?
1か月練習したんだよ!?
『メテオそらす為にシールドで角度反射させてクラムのオーブに当たらない練習とか、とかげと目線があった時の為にエステルが精霊ファンネル使って目くらましする作戦とか、クラマにどうしても当たりそうになったときミラージュ使ってもらう作戦とか、最悪表面のクラムのオーブぶん投げる作戦とか!その他まだまだいっぱいあったんだぞおおおお』
『お~ぶぶんれつするれんしゅうしたのに~』
「全く役立ちそうにないですね……」
「……どうしよ」
今まで大幅に10階層分のエリア内で環境変わる事なんかなかったじゃん……
だからずっと溶岩エリアだと思ってそれ専用の対策いっぱいしたんだぞ……
「どうしましょうか……帰りますか……?」
「……ここ……真ん中」
いやほんとに!
タチ悪すぎる!!
バックすると絶対安全とも言えないし!!
『クラムみてこようか~?』
『いや、クラム行くとここのシールドがなくなっちゃうからダメだ……』
『そっか~?う~ん』
そうなのよ……僕等がチラ見でわかったこと。
トカゲがめっちゃ歩いてること!
それだけは把握した!
数10メートル間隔でとかげが歩いてるよ……
目線めっちゃ合うから!
慎重に行くことも不可能!
『いや……わかるよ……これエネルギー効率上げる為でしょ……。特に人が入ることを目安にはつくってないんだもんね……。ソフィア様戦闘わかんないって言ってたけどさ……これは無理だよさすがに……』
「えぇ……かなりの量の弾丸を一挙に受けそうです……クラムちゃんのシールドは割れないと言ってもこれは……」
無理!進めないって!
四方八方から弾幕受けながらどうやって進むのよ!
ステータスは僕らの方が上だけど限度あるわ!
エステルとクラマはダメージ受けるし!
僕もあの量はきついと思うよ!?
あの魔法ノーダメって訳にはいかんよ!?
「……一掃する?」
『できるのかなぁ?量が量だよ。あとリポップとかもわからないし……』
「そういえば……ワイバーンの量は全然減りませんでしたね」
『もうここらへん魔素がめっちゃ濃ゆいんだと思うよ……だから敵も強いけどリポップもだから遅いって感じにはならないんだと思う……』
『ひろかったしね~』
そうなの。
せめてこれで洞窟とかの系統ならまだやりようあると思うんだけど……
たぶん1フロアなのよ……
壁とかないのよ……
天井は同じ高さでずーっと広い空間がある……
だからどこからでも敵襲ってくるよ……
『パパのばくはつは~?』
『空エリアは僕が怖がっていたから進めなかったってだけなのよ。だから僕を抱えて飛べば進めるって確定してたからいけたんだ。だからあんな無茶できたの。ここ僕いるでしょ?』
『そっか~』
「えぇ……ちょっと私達では対処が間に合いません」
あれ……要するにあれだ。
全MPを解放して使う系のやつだ。
その後終わる。
このフロアは僕いる!
だから爆発使えない!
「……ぼくが……きつい」
『そうだな……クラマ単体特化型って感じはあるもんな』
「……うん」
クラマは近接が強いの。
単体だと最強なの。
僕でもステータスは上回ってるとはいえかなり怖い攻撃繰り出される。
しかもクラマ得意属性炎なのよ……
あいつ炎無効なの……
もうすぐ白炎覚えれそうな気はするんだけど……
闇と光に攻撃性能あんまりないのよ……
この環境クラマはかなりキツいな……
弱点オブ弱点って感じだ……
『とりあえず見てみないとわからないか……クラムのシールドが壊れないことは練習で重々知ってるからクラムのシールドに籠って進んでみようか。クラム、ここドームシールドでおねがい!』
『まかせて~!』
「そうですね……状況みないことには……ですね」
「……うん……そうだね」
・
・
・
(ドカンドカンドカンドカン)
ガンガンガンガン……
『めっちゃドームに打ってくる!怖いって!なんだこれ!?弾幕収まらないじゃんか!』
『すご~い!ずっとうってくるね~?』
「1体1体はゆっくりなんですが……量が……」
「……20くらいいるね」
もう静かにする意味ない。
見られて打たれる。
そしてそれでこっち向いて打たれる。
クラムのドームシールド壊れないけどこれクラムMP尽きるぞ……
もう魔法我慢しても意味ないか。
ここ溶岩ないしな……
『クラム止まって!魔法使う!』
『は~い!!』
とりあえず爆発はない……
しっかりダメージあって尚且つ回復できるレベル……
『蒼氷地獄ッ!』(パキパキパキパキ……)
『パパがそれつかうのめずらし~!』
使うところないからな。
こんな広範囲殲滅魔法……
氷がフロアの50m程に広がっていく……
GOAAAAA…GOAAAAA…GOAAAA
GOAAAAA…GOAAAA…GOAAAAA…GOAAAA…
「効果はかなりありますね!」
『急に冷やしたら岩壊れるよね。ただやっぱりこのフロアも熱いから範囲はあまり広がらないな』
「……当たったら……やれる」
トカゲの表面の岩にひびが入り効果範囲に居るものは全滅したようだ。
もう溶岩気にしなくていいから魔法は使える。
蒼氷の効果はかなり高い。
『パパ~またきた~!』
『これ……減るのか?』
(ドカンドカンドカンドカン)
倒した敵を見て外からまた同じ量のトカゲが押し寄せてくる。
減るように見えない……
「減っていかないですね……これ……」
「……うん」
『クラム!MP持つか?結構きついか!?』
『ずっとはきつい~!』
だよなぁ。そらそうだ……
別にドーム緩められるわけじゃないもん……
手を抜くのってこわいぞ……
「私が精霊さんに頼んで外へ魔物を散らしてみます!」
『いいね!やってみて!倒さなくていい!量をお願い!』
「わかりました!」
エステルがそういうや否や精霊が八方に飛んで行った。
そして弱めの魔法を連発しだした。
GOAAAAAAAAAA!(ドンッ)
GOAAAAAAAAAA!(ドンッ)
「……外……向き出した」
今だッ!もう一発!!
『蒼氷地獄ッ!』(パキパキパキパキ……)
「こっちに向いている魔物がかなり減りました!」
『わかった!じゃあこのまま出来るだけ急いで次のフロア向かおう!クラムはクラマに抱えてもらって!クラマは場所見て急ぎ目に進んで!あとミラージュで目線そらしたりできる?存在入れなくていい。あいつら感知能力低いから!』
「……わかった……簡単。ミラージュ」
僕等の姿が数個にぶれて見えているようだ。
またこっちに向いているトカゲ魔物が減った。
GOAAAAAAAAAA!(ドンッ)
GOAAAAAAAAAA!(ドンッ)
『やっぱり!全然これで効果ある!』
「……うん……これなら続けられる」
『僕らはクラマに合わせて進もう!エステルはかなり長時間見てやって!攻撃は本当に弱くていいから!MP温存して!』
「長くですね!了解です!」
姿を眩ませながら、攻撃でターゲットをそらしながら進む。
近くにやってきたものだけを一掃する。
そうやって出来るだけ早く進んでいった。
その時……
ギャース……ギャース……
『なんだ!?この変な鳴き声!?』
『パパあそこ~!とりさんがい……
GOAAAAAAAAAA!(ドンッ)
GOAAAAAAAAAA!(ドンッ)
GOAAAAAAAAAA!(ドンッ)
Gya………ポトッ
……なくなっちゃった~』
「このエリアってひょっとして……トカゲしかいないのではなく……」
「……倒されてる」
『出てくる度に速攻やられてんだな……たぶん……』
すごく赤い鳥だった。
たぶん狼魔物風に言えば……
フレイムバードとかインフェルノバードとかそんなんだろう。
きっとあいつ火を吐くんだ……。
鑑定する暇もなかった……。
一緒のエリアに入れる魔物絶対間違ってるぞ!!
そのまま……出来るだけ急いで……
でも攻撃は喰らわないように進んだ。
敵は減らせるといっても弾は飛んでくる。
気を緩められるわけではない。
敵の量が増えた分スピードを出して進むことが出来なくなった。
次の階層までは半日かかった。
「辛いです……こちらの方が……」
「うん……魔法と耳……つかいっぱなし……」
『クラムもぉ~ぎりぎり~つかれた~』
『僕も……MPほとんどなくなった……これは……きつい……』
クリーンにウォーターエイド……
その他様々な攻撃魔法。
クラムも敵は倒せるんだけどシールドが唯一無二なんだよ……
リソースを攻撃に割かせられない。
もしMPが足りなくなると全滅する……
そして僕でもトカゲはMPを削って倒せる程雑魚でもない。
防御力2万弱ある。
さすがに下級魔法では倒せない。
上級なら使いようを考えれば一撃で倒せる。
でも量が量だ……
そんなことしてたら進めない……
自動回復しているといっても……
さすがに50万以上あるMPもほとんど残らないよ……
エステルは精霊魔法つかいっぱなし。
クラマはミラージュ。
それと感知や聴覚を研ぎ澄ませっぱなし。
クラムはドーム使いっぱなしで半日……
MPだけじゃない。
体力も精神力もものすごく削れる。
『ダメだ……。1日1階層で限界だ』
今は僕の蒼氷牢獄を階段に張っている。
クラムにも休んでもらいたい……
『どうする?……引き返す?』
「……もう……引き返すのも……いや」
『クラムも~もどりたくない~』
わかる……引き返すのきつい……
またここを進んでくるのかってなる……
考えたくない……
僕も……
あと半分弱とはいえ戻る方が圧倒的に精神的にきつい……
「えぇ……このまま進みましょう?溶岩エリアは……1発が怖いです。陸地は耐えることさえできれば進めます……」
そうなんだよ……
溶岩エリアこわいんだよ……。
パッと来れた感じするけどずっと一撃でやられる緊張感が付きまとう。
ただ今度は逆に急に持久戦になったな……。
この世界MPは回復する。
ただ……このペースだと後4日か……
いきなり日付がのびたぞ……
僕……持つのか?
数日寝なくて平気だとはいえこれは……。
「交代で寝ましょ?クロムさんも寝てください。3時間に1度だけ魔法を使っていただければ大丈夫です。起こしますので……。あとは魔石で大丈夫です。魔石は沢山作っていただきましたので……」
『うん~パパもねよ~?そのあいだクラムがしーるどする~』
「……うん……寝て。……パパが1番疲れてる」
『じゃあ……ごめん、甘えるよ……このままいくと多分事故る……絶対起こしてね……』
いきなり空中戦から陸上戦に切り替わってしまった……
まさか後半になって持久戦がはじまるとは……
難易度がカオスすぎる……
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