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185話 - ルール
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ギギギッ……ドンドンドンドンッ!!
ヒョイヒョイヒョイヒョイ
『おかえし~!サイクロン~ッ!』(ゴオォォ)
……
『ん~きれないね~?きかないかなぁ~?』
90階層の岩竜とのボスバトルが始まった。
クラムはずっと打ち続けられる岩の弾丸を躱しながら色んな魔法を試している。
「見ておるのもソワソワするのじゃ……」
「クラムちゃん身軽ですねぇ?私達と敏捷はあまり変わらないのに……」
「……うん……はやい」
『クラムは海の中にいるときからずっと魔法で行動してたからね。今も風魔法を推進力にして飛んでるんだよ。ちゃんと戦闘しているときのクラムの敏捷は全く当てにならないよ』
最初のクラムが通常進化すると水魔法で推進する魔物に進化してたんだ。
それを風魔法その他色んな魔法を使って行っているだけ。
特殊進化したクラムが通常進化した者に劣るわけないよね。
そもそもステータスは体の能力を示しているだけ。
魔法の推進力とかは加味されてないからね。
だからクラムの敏捷ステータスって全然関係ないの。
『ばれっといっぱい~っ!』(ズズドドドドドドドンッ)
バキャバキャバキャバキャバキャバキャッ
マシンガンじゃん……
お、でも今当たった部分が割れたな?
逆にサイクロンはあまり効果がなさそうだな。
半分岩だから質量の無い魔法は通りにくいんだろうな。
『こっちのほうがいいかな~?』
色々試しながら試行錯誤してるね。
それにしてもあの岩竜全く動かないなぁ……
まぁあれだけでかい図体してたらそうなるか。
あ、さっきのバレットの傷が……
『またもとにもどった~すごい~!』
大きく傷を受けるとそこに新たに岩が生成されるんだよ。
魔法なのか自動修復なのかはわからないけど……
「クロムさん!鑑定しちゃダメなんですか?気になりますよ~」
『あ~。クラムが怒るんだよね~……』
・
・
・
クラムが鑑定を覚えたある日……
『クラム~!あの魔物水効きにくいんだって!だから他の魔法で……
『さきにかんてーしちゃダメ~!いまクラムのじゅんばんなの~!るーるね~?』
『あ、了解しました……』
・
・
・
ってことがあった。
自分1人で戦うときは先に鑑定しないで欲しいみたい。
アドバイスされると楽しさ半減しちゃうよね。
クラム1人で戦う時には”自分ルール”を設けることが多い。
そうして”遊んで”いる。
それが魔法を使いこなすいい訓練にもなっているんだ。
僕とずっと遊びの延長で訓練をしていたからだ。
魔法を覚え出したころにクラムにどうやって教えればいいかと悩んだ。
クラムはまだ幼かったから。
悩んだ挙句、地球の遊びを魔法風にアレンジして一緒に遊ぶことにした。
クラムの魔法の原点はそこにある。
だからクラムにとって魔法を使う事は遊び。
今はシールド縛りをしている。
鑑定もその中の1つって訳だ。
でも多分クラム鑑定するの忘れてるよなぁ……
突然始まったからなぁ。
あ、今ちょっと離れた……
『クラム~!パパ鑑定していいの~!?』
『わすれてたぁ~!えへへ~。”かんて~”!このどらごんってごーれむなんだって~!みんないいよ~!』
え!?そうなの!?
こいつドラゴンじゃないの!?
『”鑑定”』
-----
★種族:ドラゴンゴーレム
LV - / -
・HP: 54266 / 55555
・MP:54831 / 55555
・力:55555
・防御:55555
・敏捷:555
・器用:5555
・知能:5555
・魅力:555
・幸運:555
【魔法】
・地
【スキル】
・怪力・硬化
・高速再生
・地無効
・属性半減
・物理耐性
・熱源感知
・空間感知
-----
うわ、めんどくさ!!
完全ゴーレムじゃん!
獣系ダンジョンなのにドラゴンのゴーレムってありなの!?
いや、それいったらここに来るまでのゴーレムもか……。
ってかそれも30階層付近までしか到達してない冒険者の情報だからな……
じゃあこいつずっと再生し続けるのか!?
あのゴーレムの感じで!?
しかも高速再生ってスキル持ってる上に属性半減に物理耐性!?
防御もHPも高くてMP5万分回復に高速再生……
さらにMPめっちゃ高いぞ!
動く要塞じゃんか……えぐすぎる……
ギギギッ……ドンドンドンドンッ!!
『わわっ!もうなおっちゃった~。はやいね~?どうしよっかな~?』
こいつが完全にゴーレムならもう押し切るしか方法がない。
するとクラムは岩竜の攻撃を避けながら色んな魔法をぶつけだした。
火、水、風、地。その他多数。
全ての属性の”弱い”魔法攻撃をしている。
ドンドンドンドンッ!!
『ほいっと~。おそいよ~?しょっと~ッ!ん~。これもあんまりだね~?ひとかぜもだめでしょ~?みずはやりかたかなぁ~?そうひょ~はまりょくもったいないし~。ばれっとがいちばんかな~』
割と早く質量がある魔法でないと効きが悪いことに気付いた。
白炎などなら少しは通るが細々したダメージは瞬間的に再生される。
MPの自動回復まではないらしいな。
もうスピードかダメージ量で封殺するしかない。
それならあまり質量の無い魔法は向いていないな。
魔物を倒すのではなくて物を壊すイメージで戦わないと……
「助言はしないのかぇ?ゴーレムならお主が倒しておったじゃろ?」
『クラムは聞きたかったら聞くよ?聞いてこないってことはまだ自分で考えたいってことだ』
「クラムちゃんのことは何でもわかるんですねぇ、ふふ♪」
『生まれた時からずっと一緒なんだよ?まだ本当に弱い時からずっと一緒に訓練したんだ。実質双子みたいなもんだもん』
「ちょっと羨ましいですねぇ~、ふふ」
「……うん」
めちゃくちゃ大変だったんだぞ?
羨ましがるようなもんじゃないって。
『いっぱいばれっと~』(ズドドドドドドドドッ)
『クラム!それマシンガンで!』
『ありがとパパ~!ましんがん~ッ!!』(ズドドドドドドドドッ)
こういうのは大丈夫だ。
魔法の名前よく知りたがるから。
質量のある魔法が効果的だってわかってからはマシンガンを使って体中を弾幕の嵐に包みだした。
だが1つ1つのダメージが少ないから高速再生や魔法で回復されてしまっている。
まだ岩竜のHPは減らせていない状況だ。
徐々にMPは減っているが……
これだとかなり時間がかかるだろう。
「なかなかダメージが与えられませんね……」
『そうだね。生物じゃないって戦闘における利点が大きいな。回復能力がすごいし痛がりもしない……』
「……うまいね。……弱点探してる」
『お、わかる?』
「そうなのかぇ?」
『大きい魔法使わないでしょ?蒼氷も効果はあるけどわかってて使ってないんだよ。MP無駄だもん。今きっとダメージを効率よく与えられる場所を探してるんだ。クラムは普段ほわっとしてるけどしっかり戦うと強いんだよ』
「そういえば……しっかりクラムちゃんの戦いを見るのは初めてかもしれません」
そういえばそうか……
あんまりクラムって1対1で戦うことないからな。
基本サポートしてるから。
「パパは……わかるの?」
『倒し方?2人が寝てる時にゴーレム倒したからね』
こいつの倒し方は……
『わかった~!くりすたるかった~!』(スパーンッ)
……ドッシーンッ!!
おお!尻尾の先端切り落とした!
しかも魔法の選択もいいな!
蒼氷をかなり含んだウォーターカッター。
流動性の蒼氷だ。
切断力がすごいんだよ。
するとゴーレムは落ちた尻尾に目もくれず魔法で尻尾を新たに作成しはじめた。
その隙をついて……
『もういっかい~!くりすたるかった~!』(スパーンッ)
……ドッシーンッ!!
『うでもかいふくしていいよ~?』
正解っ!さすがクラム。
「魔力が大きく減りました!」
『あれが正解。細かいダメージを回復するのにMPはあまり使わないんだけど、部位欠損させると再生に使うMPの消費量が大きい。消耗戦をするなら弱い所を壊すか落とす。それが多分1番早いな』
「あんな場所使っておらんのにのぉ」
そう、多分それがゴーレムの欠点。
欠損部位は必要ない部分ですら修復しようとするんだよ。
岩竜は尾で攻撃なんか全くしないのに。
ひょっとしたら自動修復なのかもしれないな。
だからもうパーツを無くしてしまう方が早いんだ。
GOOOOOOOOOOOO!!
鳴いた!?あれは何だ!?
機械音声みたいなもんか!?
凄い地鳴りみたいな音がしたぞ!?
『わっ!おこった~?びっくりしたぁ~!』
すると地面から大量の棘がクラムに向かって伸びてきた。
ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンッ
『わぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!』
クラムが地面の棘に当たって上空に高く吹き飛ばされた!!
「クラムちゃんッ!」
「クラムッ!!早く回復を……」
……ポテッ。
『びっくりしたぁ~。そんなこうげきもできるんだぁ~。……いらないけどかいふくしとこっかなぁ~?”うぉ~た~えいど~”』
「……大丈夫」
うん、もろにダメージ食らったけどHP1%くらいしか減ってなかった。
クラムはめちゃくちゃ軽いから吹っ飛ばされやすい。
そのおかげであの系統の攻撃ほぼダメージ受けないんだよ。
鈍い岩で叩かれてもねぇ。
クラムにダメージ与えたいなら斬撃の類がないと無理だよ。
『大丈夫だよ。ウォーターエイド分のMPなんか無いに等しいし。あの攻撃しかしてこないならノーダメージに等しいよ』
いつもはみんなの為にシールドで受け止めてるからダメージを気にしてるんだ。
トカゲのフィールドもクラム1人で駆け抜けるなら全然問題なかったよ。
スーパーボールを金属バットでフルスイングしてもさ?
飛んでいくけどなかなか砕けないじゃんか。
クラムってそんな感じだからなぁ。
GOOOOOOOOOOOO!!(ボコッボコッボコッ……)
なんだ!?
地面から……
「ゴーレムがでてきました!しかも数十体います!」
「……こっち……くる」
ガンガンガンガンッ!
「ひぃぃぃぃ……」(カタカタカタ)
『こいつ眷属召喚みたいなことするのか!?』
しかもここまでの階層に居たやつとステータス全く一緒じゃん!
これやばいな。シールドはこの調子だと割れるぞ!
『そっちいっちゃだめー!ましんガンッ!!』
ズドドドドドドドドドッ!!
クラムがゴーレム一斉掃射に切り替えた。
でもクラムだけでこの量一掃するのきついぞ!?
GOOOOOOOOOOOO!!
ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンッ!
しかもまた地面広範囲に岩の攻撃が……
あれならクラムに当たると思って味占めたな……
『も~じゃまーっ!!』(ヒョイヒョイ)
これは手出ししないとマズいかも……
ゴーレムに敵意とかがあるわけじゃない。
こいつら別に僕達狙ってるんじゃないぞ……
近いやつロックオンしてるだけだ!
『んんんんんんんんn~!!もおおおおおおおおおお!!!』
「クラムちゃん!?」「……ねぇね?」「クラム?」
あ。おこった。
・
・
・
『くりすたるかったー!!』(ズバズバズバズバッ)
GOOOOOOOOOOOO!!(ボコッボコッボコッ……)
いや、マジでキリないな……
あいつクラムが倒しても倒してもゴーレム補充してくる。
『なんでるーるやぶるの~!?クラムずっとしーるどつかわないでやってるのに!!』
そうなんですよ……
ゲームはルールの上で成り立ってるんですよね……
クラムはゲームしてたんだから……
まぁ敵には関係ないんだけどね。
ガンガンガンガンガン!!
「こわいのじゃ……うう」(カタカタカタ)
「そろそろシールドが破れてしまいます!」
「……そろそろ……でる?」
『そうだな……これはちょっとやばいな』
ちょっとマズいな……
ゴーレムの攻撃がやまない……。
クラムが岩竜の攻撃を躱しながらかなりの数のゴーレムを倒してくれてるけど……
逆にこちらに意識が来ちゃってゴーレムがこっちに集まってきてる。
『クラムっ!ごめん、そろそろ僕入るぞ!こいつら近いやつ狙ってるだけだ!ドームシールド壊れちゃう!!』
『なんでみんなねらうの~!?クラムずっとちゃんとたたかってたのに!!るーるまもってよ!!』
あ。聞こえてない……
炎狼んときもそれで怒ってたよなぁ。
クラム強すぎるから他のやつ狙うしかなくなるんだよね……
ゴーレムに関してはこっち狙ってないんだよな。
そう言う動作を組まれてるんだろうな。
だから訴えかけてもこれはもうどうしようも……
『もういい!!おしまい!!パパ!ちょっとだけしーるどつかうからね!!』
『あ、はい。どうぞ』
『ばきゅーむっ!!』(ゴアッ)
おお、すごい。
あの重そうなゴーレムが全部階層中央に集められていく。
「……これは?」
『簡単に言えば吸い込む魔法。翠風魔法。単純だけどかなり難しいんだ。全方向から吸引する風エネルギーを中心で同時に消して無限に吸引する突風を作ってる』
吸引力の変わらないただ1つの魔法だ。
端的に言えば爆風掃除機だ。
『すたじあむッ!!』(ボアッ)
クラムがそう叫ぶと特大のドームシールドが敵を囲った。
僕等だけを除いて。
そうだね。
これならたくさん敵いても関係ないね。
「ふぅ……こわかったのじゃ……それにしても大きいドームじゃのぉ……」
直径30mくらいあるな。
ドラゴンのサイズに合わせたんだろう。
ゴーレムもろとも納められてしまった。
あー。
これやるんだ……。
マジで怒ってんだなぁ。
「何をするつもりなのです……?」
「……すごい」
「皆ドームの真ん中に集まってしまったぞ……」
『んんんんん~”ばれっと”ッ!そのまわりにそうひょ~。いっぱいとげとげにしてやる~。できたぁ!』
クラムの手元には……
横から見ると円錐型の50cm程の弾丸が横向きに浮かんでいる。
「あれは……バレットです?」
『ちょっと違うね』
『ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる……』
キイイイィイィィイィイィイイィイィン
「……すごい……回転じゃ……」
「なんですか……あれ……」
その弾丸は音が聞こえなくなるほどの高回転をしだした。
あれで魔法の練習したんだよなぁ。
もう僕じゃ歯が立たないなぁ。
懐かしいなぁ。
『これがクラムの本気の”おもちゃ”だよ』
「「「おもちゃ?」」」
……これで終わりだな。
フワ~ッ。
あ、クラムがドーム内から出てきた。
完成したのか。
『まじっくくらむすぺしゃる……ん~?すーぱ~クラムすぺしゃるくりすたる……なんだっけ~?』
……スペシャル2回言ったな。
名前その時によって変わるんだよなぁ。
制作に使う魔法はその時の気分だから……。
『おなまえいいやぁ~!魔法貝独楽しゅーと~ッ!!』(ドウっ)
ガガガガガガッガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッガガガッガッガガガ……
「なんですか……これ……」
「敵……全部粉々……」
「おそろしい魔法なのじゃ……」
この魔法はクラムが作ったフィールド内で魔法がずっと乱反射を続ける。
一言でいうとベーゴマだ。
ただこれのやばい所はこの独楽は魔法で作られているってこと。
しかもこれを出すとクラムはずっとこの魔法にしか集中しない。
シールドが壊れないようにずっと力を注ぎ続ける。
ずっと回転を増し続ける。
反射する度に速度が増す。
魔法だからね。
途中で推進力足せるんだよ。
だからクラムの魔力が尽きるまで止まらないし壊れない。
『この技はクラムの防御力が攻撃力に反転する』
「攻撃力に……ですか?」
『クラムに物理攻撃力なんか必要ないんだよ』
「防御力が……そのまま」
『だからクラムのシールドを敵が壊せない時点でもう勝負は終わってたんだ』
「それでお主……ずっと焦らず見ておったのか」
一発こっちに魔法が飛んできたんだよ。
その時クラムのシールドが簡単に弾いちゃったんだ。
だからもう終わったなと思って。
あいつ鈍重すぎて魔法攻撃しかしないしその魔法攻撃力はそこまで大したこともない。
HPを削りきれるかどうかの勝負でしかなかったんだよね。
『ちなみに家族対決の時に初っ端これやられてたら僕はあっさり負けてたよ』
クラムはあの時遊んでたし、僕は今はゲート使えるからなんとか脱出できるけど。
「クロムさんが負けるのですか……?」
『うん、クラムめちゃくちゃ強いよ?力見せることが無いだけ』
「……ねぇね……こんなに」
『あの子は物理最強だ』
5分経った。
もうゴーレムなんか最初の1分で全滅した。
GOOOOOO……
あ、岩竜倒した。
『クラムのかち~!へへ~ん!』
……ポトッ
ギュイイイイイイイイイン
『あ!やっば!!アポートッ!!』
……ポンッ
『あぶなぁ……クラム魔石粉々にするとこだったぞ!』
『ごめんね~?えへへ~』
10分経った。
ガガガガガガガガガガガガガガガッガガガッガッガガガ…
「止まらんのぉ………」
「……うん」
「いつまで回るんでしょうか……」
これ、回転の練習にもなるし外のシールドを保つ練習にもなるんだ。
すごい効率よく運動エネルギーの勉強ができた。
クラムの中では遊びなんだけどね。
まさか攻撃に使うとこんなにえげつない技になるとは……
『クラム独楽止めないの~?』
『とちゅうでとめたらだめなるーるなんだよ~?』
………
『だって。たぶんこれクラムがやめないと2時間以上止まらないよ……』
「「「……」」」
『みんなもやろ~?クラムとしょうぶね~?』
ヒョイヒョイヒョイヒョイ
『おかえし~!サイクロン~ッ!』(ゴオォォ)
……
『ん~きれないね~?きかないかなぁ~?』
90階層の岩竜とのボスバトルが始まった。
クラムはずっと打ち続けられる岩の弾丸を躱しながら色んな魔法を試している。
「見ておるのもソワソワするのじゃ……」
「クラムちゃん身軽ですねぇ?私達と敏捷はあまり変わらないのに……」
「……うん……はやい」
『クラムは海の中にいるときからずっと魔法で行動してたからね。今も風魔法を推進力にして飛んでるんだよ。ちゃんと戦闘しているときのクラムの敏捷は全く当てにならないよ』
最初のクラムが通常進化すると水魔法で推進する魔物に進化してたんだ。
それを風魔法その他色んな魔法を使って行っているだけ。
特殊進化したクラムが通常進化した者に劣るわけないよね。
そもそもステータスは体の能力を示しているだけ。
魔法の推進力とかは加味されてないからね。
だからクラムの敏捷ステータスって全然関係ないの。
『ばれっといっぱい~っ!』(ズズドドドドドドドンッ)
バキャバキャバキャバキャバキャバキャッ
マシンガンじゃん……
お、でも今当たった部分が割れたな?
逆にサイクロンはあまり効果がなさそうだな。
半分岩だから質量の無い魔法は通りにくいんだろうな。
『こっちのほうがいいかな~?』
色々試しながら試行錯誤してるね。
それにしてもあの岩竜全く動かないなぁ……
まぁあれだけでかい図体してたらそうなるか。
あ、さっきのバレットの傷が……
『またもとにもどった~すごい~!』
大きく傷を受けるとそこに新たに岩が生成されるんだよ。
魔法なのか自動修復なのかはわからないけど……
「クロムさん!鑑定しちゃダメなんですか?気になりますよ~」
『あ~。クラムが怒るんだよね~……』
・
・
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クラムが鑑定を覚えたある日……
『クラム~!あの魔物水効きにくいんだって!だから他の魔法で……
『さきにかんてーしちゃダメ~!いまクラムのじゅんばんなの~!るーるね~?』
『あ、了解しました……』
・
・
・
ってことがあった。
自分1人で戦うときは先に鑑定しないで欲しいみたい。
アドバイスされると楽しさ半減しちゃうよね。
クラム1人で戦う時には”自分ルール”を設けることが多い。
そうして”遊んで”いる。
それが魔法を使いこなすいい訓練にもなっているんだ。
僕とずっと遊びの延長で訓練をしていたからだ。
魔法を覚え出したころにクラムにどうやって教えればいいかと悩んだ。
クラムはまだ幼かったから。
悩んだ挙句、地球の遊びを魔法風にアレンジして一緒に遊ぶことにした。
クラムの魔法の原点はそこにある。
だからクラムにとって魔法を使う事は遊び。
今はシールド縛りをしている。
鑑定もその中の1つって訳だ。
でも多分クラム鑑定するの忘れてるよなぁ……
突然始まったからなぁ。
あ、今ちょっと離れた……
『クラム~!パパ鑑定していいの~!?』
『わすれてたぁ~!えへへ~。”かんて~”!このどらごんってごーれむなんだって~!みんないいよ~!』
え!?そうなの!?
こいつドラゴンじゃないの!?
『”鑑定”』
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★種族:ドラゴンゴーレム
LV - / -
・HP: 54266 / 55555
・MP:54831 / 55555
・力:55555
・防御:55555
・敏捷:555
・器用:5555
・知能:5555
・魅力:555
・幸運:555
【魔法】
・地
【スキル】
・怪力・硬化
・高速再生
・地無効
・属性半減
・物理耐性
・熱源感知
・空間感知
-----
うわ、めんどくさ!!
完全ゴーレムじゃん!
獣系ダンジョンなのにドラゴンのゴーレムってありなの!?
いや、それいったらここに来るまでのゴーレムもか……。
ってかそれも30階層付近までしか到達してない冒険者の情報だからな……
じゃあこいつずっと再生し続けるのか!?
あのゴーレムの感じで!?
しかも高速再生ってスキル持ってる上に属性半減に物理耐性!?
防御もHPも高くてMP5万分回復に高速再生……
さらにMPめっちゃ高いぞ!
動く要塞じゃんか……えぐすぎる……
ギギギッ……ドンドンドンドンッ!!
『わわっ!もうなおっちゃった~。はやいね~?どうしよっかな~?』
こいつが完全にゴーレムならもう押し切るしか方法がない。
するとクラムは岩竜の攻撃を避けながら色んな魔法をぶつけだした。
火、水、風、地。その他多数。
全ての属性の”弱い”魔法攻撃をしている。
ドンドンドンドンッ!!
『ほいっと~。おそいよ~?しょっと~ッ!ん~。これもあんまりだね~?ひとかぜもだめでしょ~?みずはやりかたかなぁ~?そうひょ~はまりょくもったいないし~。ばれっとがいちばんかな~』
割と早く質量がある魔法でないと効きが悪いことに気付いた。
白炎などなら少しは通るが細々したダメージは瞬間的に再生される。
MPの自動回復まではないらしいな。
もうスピードかダメージ量で封殺するしかない。
それならあまり質量の無い魔法は向いていないな。
魔物を倒すのではなくて物を壊すイメージで戦わないと……
「助言はしないのかぇ?ゴーレムならお主が倒しておったじゃろ?」
『クラムは聞きたかったら聞くよ?聞いてこないってことはまだ自分で考えたいってことだ』
「クラムちゃんのことは何でもわかるんですねぇ、ふふ♪」
『生まれた時からずっと一緒なんだよ?まだ本当に弱い時からずっと一緒に訓練したんだ。実質双子みたいなもんだもん』
「ちょっと羨ましいですねぇ~、ふふ」
「……うん」
めちゃくちゃ大変だったんだぞ?
羨ましがるようなもんじゃないって。
『いっぱいばれっと~』(ズドドドドドドドドッ)
『クラム!それマシンガンで!』
『ありがとパパ~!ましんがん~ッ!!』(ズドドドドドドドドッ)
こういうのは大丈夫だ。
魔法の名前よく知りたがるから。
質量のある魔法が効果的だってわかってからはマシンガンを使って体中を弾幕の嵐に包みだした。
だが1つ1つのダメージが少ないから高速再生や魔法で回復されてしまっている。
まだ岩竜のHPは減らせていない状況だ。
徐々にMPは減っているが……
これだとかなり時間がかかるだろう。
「なかなかダメージが与えられませんね……」
『そうだね。生物じゃないって戦闘における利点が大きいな。回復能力がすごいし痛がりもしない……』
「……うまいね。……弱点探してる」
『お、わかる?』
「そうなのかぇ?」
『大きい魔法使わないでしょ?蒼氷も効果はあるけどわかってて使ってないんだよ。MP無駄だもん。今きっとダメージを効率よく与えられる場所を探してるんだ。クラムは普段ほわっとしてるけどしっかり戦うと強いんだよ』
「そういえば……しっかりクラムちゃんの戦いを見るのは初めてかもしれません」
そういえばそうか……
あんまりクラムって1対1で戦うことないからな。
基本サポートしてるから。
「パパは……わかるの?」
『倒し方?2人が寝てる時にゴーレム倒したからね』
こいつの倒し方は……
『わかった~!くりすたるかった~!』(スパーンッ)
……ドッシーンッ!!
おお!尻尾の先端切り落とした!
しかも魔法の選択もいいな!
蒼氷をかなり含んだウォーターカッター。
流動性の蒼氷だ。
切断力がすごいんだよ。
するとゴーレムは落ちた尻尾に目もくれず魔法で尻尾を新たに作成しはじめた。
その隙をついて……
『もういっかい~!くりすたるかった~!』(スパーンッ)
……ドッシーンッ!!
『うでもかいふくしていいよ~?』
正解っ!さすがクラム。
「魔力が大きく減りました!」
『あれが正解。細かいダメージを回復するのにMPはあまり使わないんだけど、部位欠損させると再生に使うMPの消費量が大きい。消耗戦をするなら弱い所を壊すか落とす。それが多分1番早いな』
「あんな場所使っておらんのにのぉ」
そう、多分それがゴーレムの欠点。
欠損部位は必要ない部分ですら修復しようとするんだよ。
岩竜は尾で攻撃なんか全くしないのに。
ひょっとしたら自動修復なのかもしれないな。
だからもうパーツを無くしてしまう方が早いんだ。
GOOOOOOOOOOOO!!
鳴いた!?あれは何だ!?
機械音声みたいなもんか!?
凄い地鳴りみたいな音がしたぞ!?
『わっ!おこった~?びっくりしたぁ~!』
すると地面から大量の棘がクラムに向かって伸びてきた。
ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンッ
『わぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~!!』
クラムが地面の棘に当たって上空に高く吹き飛ばされた!!
「クラムちゃんッ!」
「クラムッ!!早く回復を……」
……ポテッ。
『びっくりしたぁ~。そんなこうげきもできるんだぁ~。……いらないけどかいふくしとこっかなぁ~?”うぉ~た~えいど~”』
「……大丈夫」
うん、もろにダメージ食らったけどHP1%くらいしか減ってなかった。
クラムはめちゃくちゃ軽いから吹っ飛ばされやすい。
そのおかげであの系統の攻撃ほぼダメージ受けないんだよ。
鈍い岩で叩かれてもねぇ。
クラムにダメージ与えたいなら斬撃の類がないと無理だよ。
『大丈夫だよ。ウォーターエイド分のMPなんか無いに等しいし。あの攻撃しかしてこないならノーダメージに等しいよ』
いつもはみんなの為にシールドで受け止めてるからダメージを気にしてるんだ。
トカゲのフィールドもクラム1人で駆け抜けるなら全然問題なかったよ。
スーパーボールを金属バットでフルスイングしてもさ?
飛んでいくけどなかなか砕けないじゃんか。
クラムってそんな感じだからなぁ。
GOOOOOOOOOOOO!!(ボコッボコッボコッ……)
なんだ!?
地面から……
「ゴーレムがでてきました!しかも数十体います!」
「……こっち……くる」
ガンガンガンガンッ!
「ひぃぃぃぃ……」(カタカタカタ)
『こいつ眷属召喚みたいなことするのか!?』
しかもここまでの階層に居たやつとステータス全く一緒じゃん!
これやばいな。シールドはこの調子だと割れるぞ!
『そっちいっちゃだめー!ましんガンッ!!』
ズドドドドドドドドドッ!!
クラムがゴーレム一斉掃射に切り替えた。
でもクラムだけでこの量一掃するのきついぞ!?
GOOOOOOOOOOOO!!
ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンッ!
しかもまた地面広範囲に岩の攻撃が……
あれならクラムに当たると思って味占めたな……
『も~じゃまーっ!!』(ヒョイヒョイ)
これは手出ししないとマズいかも……
ゴーレムに敵意とかがあるわけじゃない。
こいつら別に僕達狙ってるんじゃないぞ……
近いやつロックオンしてるだけだ!
『んんんんんんんんn~!!もおおおおおおおおおお!!!』
「クラムちゃん!?」「……ねぇね?」「クラム?」
あ。おこった。
・
・
・
『くりすたるかったー!!』(ズバズバズバズバッ)
GOOOOOOOOOOOO!!(ボコッボコッボコッ……)
いや、マジでキリないな……
あいつクラムが倒しても倒してもゴーレム補充してくる。
『なんでるーるやぶるの~!?クラムずっとしーるどつかわないでやってるのに!!』
そうなんですよ……
ゲームはルールの上で成り立ってるんですよね……
クラムはゲームしてたんだから……
まぁ敵には関係ないんだけどね。
ガンガンガンガンガン!!
「こわいのじゃ……うう」(カタカタカタ)
「そろそろシールドが破れてしまいます!」
「……そろそろ……でる?」
『そうだな……これはちょっとやばいな』
ちょっとマズいな……
ゴーレムの攻撃がやまない……。
クラムが岩竜の攻撃を躱しながらかなりの数のゴーレムを倒してくれてるけど……
逆にこちらに意識が来ちゃってゴーレムがこっちに集まってきてる。
『クラムっ!ごめん、そろそろ僕入るぞ!こいつら近いやつ狙ってるだけだ!ドームシールド壊れちゃう!!』
『なんでみんなねらうの~!?クラムずっとちゃんとたたかってたのに!!るーるまもってよ!!』
あ。聞こえてない……
炎狼んときもそれで怒ってたよなぁ。
クラム強すぎるから他のやつ狙うしかなくなるんだよね……
ゴーレムに関してはこっち狙ってないんだよな。
そう言う動作を組まれてるんだろうな。
だから訴えかけてもこれはもうどうしようも……
『もういい!!おしまい!!パパ!ちょっとだけしーるどつかうからね!!』
『あ、はい。どうぞ』
『ばきゅーむっ!!』(ゴアッ)
おお、すごい。
あの重そうなゴーレムが全部階層中央に集められていく。
「……これは?」
『簡単に言えば吸い込む魔法。翠風魔法。単純だけどかなり難しいんだ。全方向から吸引する風エネルギーを中心で同時に消して無限に吸引する突風を作ってる』
吸引力の変わらないただ1つの魔法だ。
端的に言えば爆風掃除機だ。
『すたじあむッ!!』(ボアッ)
クラムがそう叫ぶと特大のドームシールドが敵を囲った。
僕等だけを除いて。
そうだね。
これならたくさん敵いても関係ないね。
「ふぅ……こわかったのじゃ……それにしても大きいドームじゃのぉ……」
直径30mくらいあるな。
ドラゴンのサイズに合わせたんだろう。
ゴーレムもろとも納められてしまった。
あー。
これやるんだ……。
マジで怒ってんだなぁ。
「何をするつもりなのです……?」
「……すごい」
「皆ドームの真ん中に集まってしまったぞ……」
『んんんんん~”ばれっと”ッ!そのまわりにそうひょ~。いっぱいとげとげにしてやる~。できたぁ!』
クラムの手元には……
横から見ると円錐型の50cm程の弾丸が横向きに浮かんでいる。
「あれは……バレットです?」
『ちょっと違うね』
『ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる……』
キイイイィイィィイィイィイイィイィン
「……すごい……回転じゃ……」
「なんですか……あれ……」
その弾丸は音が聞こえなくなるほどの高回転をしだした。
あれで魔法の練習したんだよなぁ。
もう僕じゃ歯が立たないなぁ。
懐かしいなぁ。
『これがクラムの本気の”おもちゃ”だよ』
「「「おもちゃ?」」」
……これで終わりだな。
フワ~ッ。
あ、クラムがドーム内から出てきた。
完成したのか。
『まじっくくらむすぺしゃる……ん~?すーぱ~クラムすぺしゃるくりすたる……なんだっけ~?』
……スペシャル2回言ったな。
名前その時によって変わるんだよなぁ。
制作に使う魔法はその時の気分だから……。
『おなまえいいやぁ~!魔法貝独楽しゅーと~ッ!!』(ドウっ)
ガガガガガガッガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッガガガッガッガガガ……
「なんですか……これ……」
「敵……全部粉々……」
「おそろしい魔法なのじゃ……」
この魔法はクラムが作ったフィールド内で魔法がずっと乱反射を続ける。
一言でいうとベーゴマだ。
ただこれのやばい所はこの独楽は魔法で作られているってこと。
しかもこれを出すとクラムはずっとこの魔法にしか集中しない。
シールドが壊れないようにずっと力を注ぎ続ける。
ずっと回転を増し続ける。
反射する度に速度が増す。
魔法だからね。
途中で推進力足せるんだよ。
だからクラムの魔力が尽きるまで止まらないし壊れない。
『この技はクラムの防御力が攻撃力に反転する』
「攻撃力に……ですか?」
『クラムに物理攻撃力なんか必要ないんだよ』
「防御力が……そのまま」
『だからクラムのシールドを敵が壊せない時点でもう勝負は終わってたんだ』
「それでお主……ずっと焦らず見ておったのか」
一発こっちに魔法が飛んできたんだよ。
その時クラムのシールドが簡単に弾いちゃったんだ。
だからもう終わったなと思って。
あいつ鈍重すぎて魔法攻撃しかしないしその魔法攻撃力はそこまで大したこともない。
HPを削りきれるかどうかの勝負でしかなかったんだよね。
『ちなみに家族対決の時に初っ端これやられてたら僕はあっさり負けてたよ』
クラムはあの時遊んでたし、僕は今はゲート使えるからなんとか脱出できるけど。
「クロムさんが負けるのですか……?」
『うん、クラムめちゃくちゃ強いよ?力見せることが無いだけ』
「……ねぇね……こんなに」
『あの子は物理最強だ』
5分経った。
もうゴーレムなんか最初の1分で全滅した。
GOOOOOO……
あ、岩竜倒した。
『クラムのかち~!へへ~ん!』
……ポトッ
ギュイイイイイイイイイン
『あ!やっば!!アポートッ!!』
……ポンッ
『あぶなぁ……クラム魔石粉々にするとこだったぞ!』
『ごめんね~?えへへ~』
10分経った。
ガガガガガガガガガガガガガガガッガガガッガッガガガ…
「止まらんのぉ………」
「……うん」
「いつまで回るんでしょうか……」
これ、回転の練習にもなるし外のシールドを保つ練習にもなるんだ。
すごい効率よく運動エネルギーの勉強ができた。
クラムの中では遊びなんだけどね。
まさか攻撃に使うとこんなにえげつない技になるとは……
『クラム独楽止めないの~?』
『とちゅうでとめたらだめなるーるなんだよ~?』
………
『だって。たぶんこれクラムがやめないと2時間以上止まらないよ……』
「「「……」」」
『みんなもやろ~?クラムとしょうぶね~?』
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