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186話 - 準備
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ガガガガガガガガガガガガガガガッガガガッガッガガガ…
『いけ!ライトニングハリケーンスペシャルッ』(ドウッ)
バキャッ!
『へへ~ん!またクラムのかちね~?いまは~エステルに32かいとクラマに4かいとパパに13かい~!』
『無理だって!!勝てないって!!』
…………くそっ。
物理じゃ勝てないからそっち方面じゃないの中心に作ったのに……
これ大人がやっても楽しいんだよなぁ。
「……無理」
クラマは早々にリタイアした。
勝てない勝負はやらないタイプだ。
だって僕らの独楽一撃で粉砕されちゃうもん。
この魔法貝独楽って完全に防御力勝負なんだよ。
だからクラムの攻撃一発でやられちゃう僕の独楽が勝てる訳ない……
「でも独楽という遊びは魔法の練習にいいですね?精霊さんが楽しそうです♪」
エステルの精霊が独楽を気に入ったらしい。
エステルに32回勝利というか勝手に精霊が作ってバトルしている。
そして今は僕のシールド内で遊んでた。
氷と風の精霊と雷と土の精霊のタッグの勝負が今繰り広げられている。
クラムスタジアムに入れても瞬殺されるからね。
「……うん。練習にはなる。……ねぇねには手加減して欲しい」
ほんそれ。
『ごめんね~?いつもはしてるんだよ~?』
いつもこの遊びをするときは最初発射した原動力でしか戦っていないんだ。
MP消えるまでずっとってなるとかなり長い勝負になっちゃうからね。
他にも属性縛りとか、サイズはここまでとか……
あとクラムはシールドは無しとか考慮してくれるんだ。
今回は全力だからなぁ。
GOOO……
あ。
『アポートッ!』
……ポトッ。
「3体目ですね」
「……そうだね」
もう2時間くらい経つ。
クラムが回し続けてくれる独楽に巻き込まれて勝手に岩竜はやられていく。
ボスエリア内に入ったままでもボスはリポップするらしいんだよね
だから敢えて止めないで回し続けて見て欲しいっていったんだよ。
じゃあ思った通りリスキルされていくんだ。
これでゴーレムも巻き込まれてくれたらいい稼ぎ場になるんだけどなぁ。
さすがにゴーレム出す暇はないようだ。
「ぬぬぬぬぬぬ……できた!できたぞ!我も氷がつくれたのじゃ!!やったのじゃぁ……グス」
『おお!やったね!!』
「おめでとうございます!」
「……良かった」
この間におばあちゃんにも氷を作ってもらおうと思って分子停止の概念を伝えてみた。
冷やしたら固まる、じゃなくて分子運動が停止すると冷える。
そっちの方が強い力出せそうじゃない?
で、もちろん僕の創造魔法が入ったからね。
長年の夢が叶ってよかった。
『たまにこれやるといいよ。僕とクラムの魔法の回転量がすごいのってこれずっとやってたからなんだ。他にも射出速度をあげる遊びとか命中率とか反射角とか色々あるしさ?これならみんな楽しいでしょ』
「そうですね!精霊さんも楽しそうです♪魔法の攻撃が強くなるかもしれません!」
「……僕も……きになる」
「これなら我も楽しんでできそうじゃ!」
何事も楽しんで練習するのが一番伸びがいいよね。
他にも遊び考えるか!
闘技大会とかじゃなくて魔法ベーゴマ大会とかが流行ればいいのになぁ。
魔法を使って遊ぶ文化みたいなのないのかなぁ。
『そろそろやめる~?』
『うん、そろそろ力注ぐのやめよっか』
『おっけー!』
力注ぐのを止めるのはルール違反じゃないって。
2時間経ってもまだ少し余裕あった……凄いなクラム……
『ありがとクラム、これでこの魔石で実験できるよ』
『うん~!たのしかった~!!ひさしぶりにほんきでやった~!すっきり~』
「私はまだ岩竜は倒せそうにありませんね」
「……僕も」「我は遠慮しておくのじゃ……」
『岩竜は正直無理ゲーだよ。でも時間にゆとり出てきたらここにはまた来ようね?岩竜退治はすごく良い特訓になりそうだ。DPSめちゃくちゃ上がると思う』
「でぃーぴーえすです?」
『一定時間内にダメージをどれだけ沢山出せるか、だね。結構重要でしょ?』
「……うん。……それはすごく大切」
とりあえず今回はクラムでよかったな。
他のみんなじゃ絶対勝てない相手だった。
こんな強い敵出てくると思わなかったよ……
耐性だらけで再生しまくるゴーレムって反則だろ……
・
・
・
今日は89~90階層の階段で宿泊することにした。
階段は広いからそこにぷちクラム城を建ててやった。
だって、89階層の敵って石化しなけりゃだれも攻撃してこないんだもん。
僕が家を祝福しておけば問題なく泊まれるよ。
シールド張る必要もない。
一応蒼氷張ってるけどね。
そして氷も祝福しての2重構造だ。
クラム城階段支店で寛ぎながら僕が45分毎くらいにボス部屋に出勤している。
まだ電磁大砲で一撃だもん。
威力凄すぎて木っ端みじんに吹き飛ぶんだもん。
どんだけ強いんだ電磁砲……
この魔法物理ダメージ半端ないな……。
たまにクラムも行ってくれる。
やられようがないから安心だ。
もうシールド縛りしてないし。
そしてクラムが今行っているところだ。
クラムにとっては魔法の練習台くらいの感じだね。
『ただいま~!ませきどうぞ~!』
「クラムちゃんありがとうございます!」
お、帰ってきた!
これで魔石4個になったな。
もう実験に使ったのを除いてね?
「この魔石は特級とでもいえばいいんじゃろうかの?」
『1等級以上は聞いたことないなぁ。そしてこの魔石を使ったゲートで3分くらいか……』
これも集落用に回そうかとも思ったんだけどね。
実験なしで投入するのは怖いから。
1級の魔石の3倍程の時間は持つ感じだった。
「エルン兄様がどれ程の根回しをしてくれるかにもよりますが……。綺麗に整列できれば10人くらいは入れそうですかね?」
「……うん。……1分と3分は凄く違う」
ちなみに魔石は途中で起動オフにもできる。
だから通ってから消せば次にまた起動の魔力いるけど再度使えるんだ。
『そうだね。この感じだと最後のボスを倒しても10分は持たないでしょ。だからこの辺で限度かな。100階層を目指すならこの魔石を量産する方がよさそうかな?』
あんまりゲート広く開いても時間が短くなるんだよな。
1人か2人通れるサイズが精一杯かな。
80人でしょ?えっと……
『トラブルも考えて……20セット位あれば充分かな』
「ええ、あとは兄様に10程渡して状況を見て調整しましょ?」
30セット……2つで1セットだから魔石60個か……。
3日で集まりそうだ!
良かったここまで来れて。
最悪200回程溶岩竜倒そうかと思ってたよ。
往復出来ないって怖いよ?
誰か躓いたりしたらどうするんだ……。
『じゃあ明日まで魔石集めてから1回先にエルンさんのところに持っていこうか。ちょっとクラムとクラマにお願いがあるんだけどさ?』
「……? ……出来ることなら」
『いいよ~?なに~?』
僕の計画には2人の能力が凄く必要になる。
だからその概要を伝えた。
出来ないはずがないと思うんだけど……。
「……うん。もうできる。でも少し練習する」
『うん~!あまいのつくるよりかんたんだよ~?』
ほらね。
よし、じゃあ計画には問題なさそうだ。
・
・
・
翌日。
10セット分特級転移魔石が出来た。
一旦ダンジョンから切り上げてみんなで魔の森へやってきた。
『じゃあここに魔石置いておくから何かあったら家に帰るんだよ?』
「……わかった」
『いろいろつくってみるね~!』
クラム城魔の森支店でクラム、クラマ、エステルと一旦分かれる。
ここからは僕等家族にはとても珍しく別行動になる。
あれからは結構ドタバタした。
岩竜と溶岩竜を交互に倒しに行ったんだ。
毎回エステルとクラマに抱えてもらってね。
こういうところスライム不便なんだよ……。
スライム割と気に入ってるんだけどなぁ。
ゲートの監視員さんに良く出入りするやつだなって思われてそう。
でもたまにそういう人もいるのかな?
あまり気にしてなかったみたい。
溶岩竜を倒して10セット分の1分転移魔石も作ったんだ。
おばあちゃんに運んでもらえば数時間と言えど時間がもったいない。
僕等の分は1分魔石でいいからね。
クラム城魔の森~王都間に5セット。
エステルに出会った時に作った洞穴がまだ残ってたのでそこと王都の家間に5セットだ。
往復の時間あるなら竜倒す方が早い。
これを使って今後僕らは移動することにした。
移動ロスが無くせるからね。
ちなみに転移魔石って見た目は全部一緒。
1分と3分はサイズ違うけどね。
わかりやすいように★とか○とかセットごとに書いてるんだ。
ゲートの魔石起動して真横に飛んだり違う場所に飛んだら最悪でしょ?
だがしかし非常にダサい……
そのうちダンジョンみたいに転移用の枠とか作ろうかなぁ。
「では行ってくるでのぉ」
「また後で!お待ちしてます!」
僕とおばあちゃんが1回エルンさんのところへ行く。
エルンさんに魔石を渡したらおばあちゃんがクラムとクラマの保護者で魔の森に残ってくれる。
おばあちゃんとお子2人。
エステルと僕。
これで役割分担だ。
おばあちゃんいれば何かあっても逃げられるからね。
まぁなんもないと思うけど。
そして僕とエステルはダンジョン担当だ。
こういうとき本当にエステルに申し訳ないなぁ……
2時間ほどでエルンさんの家にやってきた。
時間はちゃんと夜に合わせている。
『はい、転移魔石約束の10セット。でも3分持つようになった』
「早かったんだね!ありがとうクロムくん!こちらも少し早いけど根回しはしているよ?」
『まだ決まってないのに大丈夫!?秘密にしておける!?』
「あはは♪ハイエルフの性格は僕がよく知ってる。エルフの横暴に100年以上耐えてるんだよ?どんなことにも眉1つ動かさないさ」
そういわれればそうだな。
数週間の秘密なんか隠し事のうちにも入らないか。
「エステルが生きているってわかって皆とても喜んでいたよ!……ただ、エルフの目を逃れてまとめて話すことができないんだ。皆にも協力してもらっているけれど少し時間がかかるね。1週間ほどもらえるかい?」
『わかった。計画のことについては?』
「計画のことについては問題ないね?皆とても乗り気だよ?嫌がる者なんていないさ。ただ問題は転移だね。見てみないことには信じられないって。ただそれが本当なら絶対に成し遂げたいって感じだね」
『そっか。エルンさんのいう通りだったね。先に相談に来てよかったよ』
「そういってもらえて嬉しいよ?あはは♪この魔石3分使えるようになったんでしょ?じゃあこっちで事前に転移の練習をしてもらおうと思うんだけど、これは使い切っちゃっていいのかい?」
『あ、事前に練習してくれるの?助かる!!あ、それとさ……しょーもないおねがいしていい?』
「なんだい?何でもきくっていったじゃない。いいよ?」
『チーズの魔物……全員脱出できるなら連れてきて欲しいんだけど……』
「あはは♪シェブルね?それはこちらとしても嬉しいよ!他にも卵を産む魔物や毛を狩る魔物。乳を出す魔物も何種類かいるよ?みんな連れて行っていいのかい?」
『マジで!?どれくらいいるの?全部!あと種とか荷物とか、新生活が豊かになるものは全部ごっそりもってきて!!エルフに残すことない!』
「わかった!魔物は50頭はいるね?いいんだけどゲートに入れるのに時間がかかるかもしれないよ?」
魔物は仕方ないか。
自主的には不可能だもんな……
『僕とクラムってうちの娘が魔法ですくい上げるよ』
「エステルの話に出てきた可愛いスライムちゃんだね?僕も早く会いたいや!あはは♪わかった。じゃあみんな連れて行こう!」
ここで卵と乳ゲット!
これは予想だにしなかった幸運だぞ!!
『一応毎日状況確認に来れるようにしたからこの時間に家にいてくれる?』
「そうなんだね!わかった。じゃあこの時間に報告会だね」
1週間か……。
僕等ばっかり焦っても仕方なかったね。
むしろゆとりが出来てありがたい。
1日10セット転送魔石を作るとして……
よし、しっかり準備しよう。
その後……
毎日10セットの転送魔石づくり。
もちろん念の為溶岩竜の方もね?
それが終わったら報告会。
かなり順調みたい。
話は他のエルフの協力もあり3日で行きわたった。
ハイエルフは最初ゲートに入るのをとても怖がっていた様子。
だけど目の前でエルンさんが何度も行き来したところ1人が転移に入ってくれた。
その瞬間になだれ込んだそうだ。
エルンさんも言っていたが本来ハイエルフは飄々とした性格だそうだ。
一度通ってしまえば楽しいらしい。
これはエルンさんも言っていたね。
僕は未だにちょっと気持ち悪いんだけどね……
エルフの監視ルートは時間、場所などが決まってる。
それを縫って行っているそう。
既に3分あれば10人くらいの転移は可能だそうだ。
5日あれば皆試せるという話だ。
魔石はむしろ余りそうだとの話だ。
皆家族や親族だから押し合いになったりしないんだって。
でも不安な人の為にもう使いきってくれって言った。
10で余るのか。
ハイエルフのチームワークすごいな。
でも時間があるだけ用意する。僕はチキンなので!
その帰りに3人の様子を見に行く。
おばあちゃんは基本2人を見守りながら家事などを覚えているそうだ。
あとは転移魔石を使って2人と王都へ買い物に行っている。
クラムが案内してくれるからね。
おばあちゃんも街に慣れるのにいいだろうしね。
仮面付けてると全然問題ないんだけどね。
クラマは結構あっさり計画の動きは出来たとのこと。
特に焦ることもなくクラムを手伝っている。
そしてクラムはやりすぎな気がする。
想像通りだ!クラムはやると思っていた!!
すごい楽しそうなのでもう止めるのが忍びない。
好き放題やって欲しい……もう……しらない……
1週間後の夜。
準備は完璧に整った。
ハイエルフの皆も準備万端だそうだ。
エステルと出会った日からずっと。
この日の為に動いてきたんだ。
ハイエルフ消失計画。決行だ。
『いけ!ライトニングハリケーンスペシャルッ』(ドウッ)
バキャッ!
『へへ~ん!またクラムのかちね~?いまは~エステルに32かいとクラマに4かいとパパに13かい~!』
『無理だって!!勝てないって!!』
…………くそっ。
物理じゃ勝てないからそっち方面じゃないの中心に作ったのに……
これ大人がやっても楽しいんだよなぁ。
「……無理」
クラマは早々にリタイアした。
勝てない勝負はやらないタイプだ。
だって僕らの独楽一撃で粉砕されちゃうもん。
この魔法貝独楽って完全に防御力勝負なんだよ。
だからクラムの攻撃一発でやられちゃう僕の独楽が勝てる訳ない……
「でも独楽という遊びは魔法の練習にいいですね?精霊さんが楽しそうです♪」
エステルの精霊が独楽を気に入ったらしい。
エステルに32回勝利というか勝手に精霊が作ってバトルしている。
そして今は僕のシールド内で遊んでた。
氷と風の精霊と雷と土の精霊のタッグの勝負が今繰り広げられている。
クラムスタジアムに入れても瞬殺されるからね。
「……うん。練習にはなる。……ねぇねには手加減して欲しい」
ほんそれ。
『ごめんね~?いつもはしてるんだよ~?』
いつもこの遊びをするときは最初発射した原動力でしか戦っていないんだ。
MP消えるまでずっとってなるとかなり長い勝負になっちゃうからね。
他にも属性縛りとか、サイズはここまでとか……
あとクラムはシールドは無しとか考慮してくれるんだ。
今回は全力だからなぁ。
GOOO……
あ。
『アポートッ!』
……ポトッ。
「3体目ですね」
「……そうだね」
もう2時間くらい経つ。
クラムが回し続けてくれる独楽に巻き込まれて勝手に岩竜はやられていく。
ボスエリア内に入ったままでもボスはリポップするらしいんだよね
だから敢えて止めないで回し続けて見て欲しいっていったんだよ。
じゃあ思った通りリスキルされていくんだ。
これでゴーレムも巻き込まれてくれたらいい稼ぎ場になるんだけどなぁ。
さすがにゴーレム出す暇はないようだ。
「ぬぬぬぬぬぬ……できた!できたぞ!我も氷がつくれたのじゃ!!やったのじゃぁ……グス」
『おお!やったね!!』
「おめでとうございます!」
「……良かった」
この間におばあちゃんにも氷を作ってもらおうと思って分子停止の概念を伝えてみた。
冷やしたら固まる、じゃなくて分子運動が停止すると冷える。
そっちの方が強い力出せそうじゃない?
で、もちろん僕の創造魔法が入ったからね。
長年の夢が叶ってよかった。
『たまにこれやるといいよ。僕とクラムの魔法の回転量がすごいのってこれずっとやってたからなんだ。他にも射出速度をあげる遊びとか命中率とか反射角とか色々あるしさ?これならみんな楽しいでしょ』
「そうですね!精霊さんも楽しそうです♪魔法の攻撃が強くなるかもしれません!」
「……僕も……きになる」
「これなら我も楽しんでできそうじゃ!」
何事も楽しんで練習するのが一番伸びがいいよね。
他にも遊び考えるか!
闘技大会とかじゃなくて魔法ベーゴマ大会とかが流行ればいいのになぁ。
魔法を使って遊ぶ文化みたいなのないのかなぁ。
『そろそろやめる~?』
『うん、そろそろ力注ぐのやめよっか』
『おっけー!』
力注ぐのを止めるのはルール違反じゃないって。
2時間経ってもまだ少し余裕あった……凄いなクラム……
『ありがとクラム、これでこの魔石で実験できるよ』
『うん~!たのしかった~!!ひさしぶりにほんきでやった~!すっきり~』
「私はまだ岩竜は倒せそうにありませんね」
「……僕も」「我は遠慮しておくのじゃ……」
『岩竜は正直無理ゲーだよ。でも時間にゆとり出てきたらここにはまた来ようね?岩竜退治はすごく良い特訓になりそうだ。DPSめちゃくちゃ上がると思う』
「でぃーぴーえすです?」
『一定時間内にダメージをどれだけ沢山出せるか、だね。結構重要でしょ?』
「……うん。……それはすごく大切」
とりあえず今回はクラムでよかったな。
他のみんなじゃ絶対勝てない相手だった。
こんな強い敵出てくると思わなかったよ……
耐性だらけで再生しまくるゴーレムって反則だろ……
・
・
・
今日は89~90階層の階段で宿泊することにした。
階段は広いからそこにぷちクラム城を建ててやった。
だって、89階層の敵って石化しなけりゃだれも攻撃してこないんだもん。
僕が家を祝福しておけば問題なく泊まれるよ。
シールド張る必要もない。
一応蒼氷張ってるけどね。
そして氷も祝福しての2重構造だ。
クラム城階段支店で寛ぎながら僕が45分毎くらいにボス部屋に出勤している。
まだ電磁大砲で一撃だもん。
威力凄すぎて木っ端みじんに吹き飛ぶんだもん。
どんだけ強いんだ電磁砲……
この魔法物理ダメージ半端ないな……。
たまにクラムも行ってくれる。
やられようがないから安心だ。
もうシールド縛りしてないし。
そしてクラムが今行っているところだ。
クラムにとっては魔法の練習台くらいの感じだね。
『ただいま~!ませきどうぞ~!』
「クラムちゃんありがとうございます!」
お、帰ってきた!
これで魔石4個になったな。
もう実験に使ったのを除いてね?
「この魔石は特級とでもいえばいいんじゃろうかの?」
『1等級以上は聞いたことないなぁ。そしてこの魔石を使ったゲートで3分くらいか……』
これも集落用に回そうかとも思ったんだけどね。
実験なしで投入するのは怖いから。
1級の魔石の3倍程の時間は持つ感じだった。
「エルン兄様がどれ程の根回しをしてくれるかにもよりますが……。綺麗に整列できれば10人くらいは入れそうですかね?」
「……うん。……1分と3分は凄く違う」
ちなみに魔石は途中で起動オフにもできる。
だから通ってから消せば次にまた起動の魔力いるけど再度使えるんだ。
『そうだね。この感じだと最後のボスを倒しても10分は持たないでしょ。だからこの辺で限度かな。100階層を目指すならこの魔石を量産する方がよさそうかな?』
あんまりゲート広く開いても時間が短くなるんだよな。
1人か2人通れるサイズが精一杯かな。
80人でしょ?えっと……
『トラブルも考えて……20セット位あれば充分かな』
「ええ、あとは兄様に10程渡して状況を見て調整しましょ?」
30セット……2つで1セットだから魔石60個か……。
3日で集まりそうだ!
良かったここまで来れて。
最悪200回程溶岩竜倒そうかと思ってたよ。
往復出来ないって怖いよ?
誰か躓いたりしたらどうするんだ……。
『じゃあ明日まで魔石集めてから1回先にエルンさんのところに持っていこうか。ちょっとクラムとクラマにお願いがあるんだけどさ?』
「……? ……出来ることなら」
『いいよ~?なに~?』
僕の計画には2人の能力が凄く必要になる。
だからその概要を伝えた。
出来ないはずがないと思うんだけど……。
「……うん。もうできる。でも少し練習する」
『うん~!あまいのつくるよりかんたんだよ~?』
ほらね。
よし、じゃあ計画には問題なさそうだ。
・
・
・
翌日。
10セット分特級転移魔石が出来た。
一旦ダンジョンから切り上げてみんなで魔の森へやってきた。
『じゃあここに魔石置いておくから何かあったら家に帰るんだよ?』
「……わかった」
『いろいろつくってみるね~!』
クラム城魔の森支店でクラム、クラマ、エステルと一旦分かれる。
ここからは僕等家族にはとても珍しく別行動になる。
あれからは結構ドタバタした。
岩竜と溶岩竜を交互に倒しに行ったんだ。
毎回エステルとクラマに抱えてもらってね。
こういうところスライム不便なんだよ……。
スライム割と気に入ってるんだけどなぁ。
ゲートの監視員さんに良く出入りするやつだなって思われてそう。
でもたまにそういう人もいるのかな?
あまり気にしてなかったみたい。
溶岩竜を倒して10セット分の1分転移魔石も作ったんだ。
おばあちゃんに運んでもらえば数時間と言えど時間がもったいない。
僕等の分は1分魔石でいいからね。
クラム城魔の森~王都間に5セット。
エステルに出会った時に作った洞穴がまだ残ってたのでそこと王都の家間に5セットだ。
往復の時間あるなら竜倒す方が早い。
これを使って今後僕らは移動することにした。
移動ロスが無くせるからね。
ちなみに転移魔石って見た目は全部一緒。
1分と3分はサイズ違うけどね。
わかりやすいように★とか○とかセットごとに書いてるんだ。
ゲートの魔石起動して真横に飛んだり違う場所に飛んだら最悪でしょ?
だがしかし非常にダサい……
そのうちダンジョンみたいに転移用の枠とか作ろうかなぁ。
「では行ってくるでのぉ」
「また後で!お待ちしてます!」
僕とおばあちゃんが1回エルンさんのところへ行く。
エルンさんに魔石を渡したらおばあちゃんがクラムとクラマの保護者で魔の森に残ってくれる。
おばあちゃんとお子2人。
エステルと僕。
これで役割分担だ。
おばあちゃんいれば何かあっても逃げられるからね。
まぁなんもないと思うけど。
そして僕とエステルはダンジョン担当だ。
こういうとき本当にエステルに申し訳ないなぁ……
2時間ほどでエルンさんの家にやってきた。
時間はちゃんと夜に合わせている。
『はい、転移魔石約束の10セット。でも3分持つようになった』
「早かったんだね!ありがとうクロムくん!こちらも少し早いけど根回しはしているよ?」
『まだ決まってないのに大丈夫!?秘密にしておける!?』
「あはは♪ハイエルフの性格は僕がよく知ってる。エルフの横暴に100年以上耐えてるんだよ?どんなことにも眉1つ動かさないさ」
そういわれればそうだな。
数週間の秘密なんか隠し事のうちにも入らないか。
「エステルが生きているってわかって皆とても喜んでいたよ!……ただ、エルフの目を逃れてまとめて話すことができないんだ。皆にも協力してもらっているけれど少し時間がかかるね。1週間ほどもらえるかい?」
『わかった。計画のことについては?』
「計画のことについては問題ないね?皆とても乗り気だよ?嫌がる者なんていないさ。ただ問題は転移だね。見てみないことには信じられないって。ただそれが本当なら絶対に成し遂げたいって感じだね」
『そっか。エルンさんのいう通りだったね。先に相談に来てよかったよ』
「そういってもらえて嬉しいよ?あはは♪この魔石3分使えるようになったんでしょ?じゃあこっちで事前に転移の練習をしてもらおうと思うんだけど、これは使い切っちゃっていいのかい?」
『あ、事前に練習してくれるの?助かる!!あ、それとさ……しょーもないおねがいしていい?』
「なんだい?何でもきくっていったじゃない。いいよ?」
『チーズの魔物……全員脱出できるなら連れてきて欲しいんだけど……』
「あはは♪シェブルね?それはこちらとしても嬉しいよ!他にも卵を産む魔物や毛を狩る魔物。乳を出す魔物も何種類かいるよ?みんな連れて行っていいのかい?」
『マジで!?どれくらいいるの?全部!あと種とか荷物とか、新生活が豊かになるものは全部ごっそりもってきて!!エルフに残すことない!』
「わかった!魔物は50頭はいるね?いいんだけどゲートに入れるのに時間がかかるかもしれないよ?」
魔物は仕方ないか。
自主的には不可能だもんな……
『僕とクラムってうちの娘が魔法ですくい上げるよ』
「エステルの話に出てきた可愛いスライムちゃんだね?僕も早く会いたいや!あはは♪わかった。じゃあみんな連れて行こう!」
ここで卵と乳ゲット!
これは予想だにしなかった幸運だぞ!!
『一応毎日状況確認に来れるようにしたからこの時間に家にいてくれる?』
「そうなんだね!わかった。じゃあこの時間に報告会だね」
1週間か……。
僕等ばっかり焦っても仕方なかったね。
むしろゆとりが出来てありがたい。
1日10セット転送魔石を作るとして……
よし、しっかり準備しよう。
その後……
毎日10セットの転送魔石づくり。
もちろん念の為溶岩竜の方もね?
それが終わったら報告会。
かなり順調みたい。
話は他のエルフの協力もあり3日で行きわたった。
ハイエルフは最初ゲートに入るのをとても怖がっていた様子。
だけど目の前でエルンさんが何度も行き来したところ1人が転移に入ってくれた。
その瞬間になだれ込んだそうだ。
エルンさんも言っていたが本来ハイエルフは飄々とした性格だそうだ。
一度通ってしまえば楽しいらしい。
これはエルンさんも言っていたね。
僕は未だにちょっと気持ち悪いんだけどね……
エルフの監視ルートは時間、場所などが決まってる。
それを縫って行っているそう。
既に3分あれば10人くらいの転移は可能だそうだ。
5日あれば皆試せるという話だ。
魔石はむしろ余りそうだとの話だ。
皆家族や親族だから押し合いになったりしないんだって。
でも不安な人の為にもう使いきってくれって言った。
10で余るのか。
ハイエルフのチームワークすごいな。
でも時間があるだけ用意する。僕はチキンなので!
その帰りに3人の様子を見に行く。
おばあちゃんは基本2人を見守りながら家事などを覚えているそうだ。
あとは転移魔石を使って2人と王都へ買い物に行っている。
クラムが案内してくれるからね。
おばあちゃんも街に慣れるのにいいだろうしね。
仮面付けてると全然問題ないんだけどね。
クラマは結構あっさり計画の動きは出来たとのこと。
特に焦ることもなくクラムを手伝っている。
そしてクラムはやりすぎな気がする。
想像通りだ!クラムはやると思っていた!!
すごい楽しそうなのでもう止めるのが忍びない。
好き放題やって欲しい……もう……しらない……
1週間後の夜。
準備は完璧に整った。
ハイエルフの皆も準備万端だそうだ。
エステルと出会った日からずっと。
この日の為に動いてきたんだ。
ハイエルフ消失計画。決行だ。
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久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
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以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
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(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
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腕には、守るべきメイドの少女。
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―――それは、ただの不運な落下のはずだった。
崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。
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