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208話 - 死
しおりを挟む「まず何でそれ悩んでんだ?恋出来ないことだったか?」
あ、いやまぁ、そこはあんま言いたくないんだよ。
悩んでることは悩んでるけど……
それはエステルと2人でゆっくりって話し合ったんだ。
だからそこじゃない……
それは相談できないじゃなくて、
2人で考えたいことだ。
『それは大丈夫。今後どうしていくか自分の中で決めてある』
「じゃあ、それが何かに関連しているってことかしら?」
……
『僕、前世の記憶がある事話したじゃん』
「伺いましたね、30代の男性だったと」
『……記憶が、もう、朧気にしかないんだ』
確か百年ほど経ってから転生してきたんだっけ。
この体の仕組みがどうなってきてるのかわからないんだけど……
記憶が少しずつ消えていく。
前世の時の僕の顔、今もう殆ど思い出せない。
前世の生活していた風景が思い浮かばない。
前世ってあったなぁって……
なんか他人事みたいなんだ。
「最初はあったのよね?じゃないと転生してないのよね?それは……記憶を失っているってことかしら……?」
『いや、そうじゃないと思う。みんなも赤ちゃんの頃のこととか覚えてないでしょ?ただ、それだけの話、だと思う。自分の体のことよくわかってないから想像でしか話せないんだけどね……』
おばあちゃんは昔のことよく覚えていないって言ってた。
記憶にはきっと限度があるんだよ。
……必要なカルマ値割り振ってまで、わざわざ前世の記憶抱えてこっちの世界に来たのに。
でも、それに関しては僕が家族の皆と一緒に過ごすきっかけになったことに間違いはない。
だからそれはいいんだ。
『ただ、どういう経緯で転生したかは覚えてる。特に転生する強いきっかけになったようなこと。どういう経緯で僕が自分の能力を得たか……そういうことは覚えてるんだ。……まだ、ね』
魔法は……
あこがれもあった。
でも前世で何もうまくできなかった僕がこのままの僕で転生してもうまくいかないと思った。
前世と違う力を得たら次の人生少しはいいものになるんじゃないかと思ったんだ。
創造に関しては神様がつけてくれたんだけど、
きっと僕の意思を読み取っていたんだと思う。
自分のやりたかったことを具現化できる能力をくれたんだ。
「治癒」も「精神耐性」も「進化」も。
僕が転生前に願ったことは、前世のようにならないように。
これだけしかないんだ。
不死は……
単純に死って概念に囚われずスローライフしたかったから。
もう、転生したくないって言ってた僕が「不死」なんて本末転倒もいいところだけどね。
……ごめん。嘘。
「不死」って能力が目に入った時に直感があった。
これがあれば大丈夫、と。
もし、次誰かと家族になるようことがあれば……
その子を今度こそ僕の力で守ってあげられるように……
死ぬまで守り通してあげられるように……
この能力さえあれば……と。
情けなかったんだ。
前世の僕は……
僕として生まれてきたことが情けなくて仕方なかったんだよ。
『僕は……記憶がなくなったらどうなるのかな……。どうなると思う?』
「それは自然なことじゃねぇのか?意識したこともねぇ。悩んでも仕方ねぇことだと思うんだが……」
『僕、今魔物だよ?魔物である時の記憶が全てになっちゃうってこと?』
僕が人間の記憶があるおかげでもてている感情。
それが全部なくなっちゃうのか?
「……なるほど。記憶が消えることで、人としての感情や常識が欠落するかもしれない、と言う事ですね」
『そう……いうことかな。どれが人の感情で何が魔物の感情なのかわからないの。全て僕の予測でしかない。今すごい人と魔物の境界が曖昧なんだよ……。いや、もうスライムの方が強くなってきてる、と思う』
「何故そう思うのかしら?私達からすると随分人よ?こんな表現をするのもおかしな話なんだけれども」
魔物ベースに人の気持ちがわかるかどうかって考えるとそうだよね。
逆なんだよ……
人ベースに魔物としての気持ちが芽生えてきてるのが問題なんだ。
『ちなみにみんななら……いきなり知らない世界の海のど真ん中にほおりこまれて正気を保てる?海中だよ?さらに体が植物になってたんだよ。それなのに人としての記憶や知能があるんだよ?』
「無理ね……。発狂するわきっと……。心が壊れるわね……」
「無理に決まってんだろ……。やべぇなそれ……。そんな状況だったのか。あ、いや聞いたんだがよ……。実際順を追って話を聞くとなんとも……」
やっぱり皆でもそう思うよね。
この状況に耐えられていることは普通ではないんだ。
『体も人のものじゃない。それにバラバラになったのに意識あってさ?気持ち悪いったらないよ。いきなり魔物の体乗っ取ってさ?姿が変わって……。なんだこれ……はは。僕ってただの化物じゃん……』
「失礼な事を承知でいいます。人の知能をもったままそのお姿で生活が出来るというのは正気の沙汰とは思えませんね。クロムさんは精神が尋常ではなくお強いので?それとも意に介していない、と言う事ですか?」
意に介してなかったら悩んでない。
まだ、意に介している。
今のところは……いや、もう殆ど……
『僕には精神耐性って能力があるの。詳細はわからない。精神に耐性があって堪えることがないのか……。それとも、精神に堪えることがあっても耐えられるだけのキャパを持つことが出来るのか……。多分後者だと思う。でなかったら怖かったりイライラしたりもしないはずだから。ただその能力を全開まで引き上げるとそういう感情無視して動けるけどね。キャパに上限がないってことだから』
「調節可能なのですか。今は……?」
『1番低レベル』
こういった話するとまだほんの少し恐怖感あるんだ。
でもスライムとして普通に過ごしている分にはもう恐怖がなくなってしまった。
そして、魔物の体になじんできた瞬間記憶が一気に消えて行った……
恐らく僕自身の中にある恐怖で記憶をつなぎとめていたんだと思う。
本来100年以上前のことなんて明確に覚えている訳ないんだから……
「わかった……お前スライムに馴染んじまってんだな」
『そういうことだね。しかも……止まらない。僕がコントロールできることじゃない』
「……慣れって言うのは無意識のものだもの」
『うん、むしろ意識する程逆効果だ。怖くないって言うのを再認識してしまうんだよ』
「「……」」
「お前大丈夫なのかよ……」
『あ!でも国のことは大丈夫だと思うよ!別に知能がなくなるわけじゃないもん!学べないわけじゃないからさ?だからもし、僕が……人としておかしいことしてたら教えてよ……』
「そういうこといってんじゃねぇ!お前の心は大丈夫なのかって聞いてんだっ!!」
『心……?はは……。大丈夫だよ……。無いんだから』
「嘘だろ……」「もうそこまで……」
『いや、違う。無かったんだよ。僕にこの体に違和感を持つ心なんて最初から。人としての記憶がつなぎとめてたんだ。それじゃダメだって。これは怖いことだって』
「クロムさんは……人としての記憶で自分の在り方を保っていたのですね……」
『うん。僕の体は……心は……きっと恐怖なんかしていない。高所恐怖症だって、誰かをみて素敵だと思う心だって、ひょっとしたら僕の記憶が作った虚像なのかもしれない』
「……そうじゃないって言ってあげたいけれど……ダメね。わからないわね」
『……気づいたら高い所怖く無くなったんだ最近……はは。空飛びたくないって言ったけど、そう思おうとしてるだけなんだ。僕がまだ人間だって認識できる唯一の部分だったのにね……』
あの時……
僕が空中階層に入った時。
まだきっとちゃんと人間だったんだ。
おかしいとは思ったんだよ。
人としてあり得ない速度で動いたりしてるのに高所恐怖症が残ってるの。
でもあれは僕のトラウマになる程強い記憶だったから。
でも、その強いトラウマさえ消えてしまった。
おばあちゃんに乗った時にあまり怖くなかったの……
あれは……早くて風景が見えないからだと思った。
きっと違う。
エステルと話した夜の後に考えたんだ。
きっとあの時点でもう強いトラウマは消えてしまっている。
エステルに関しても僕の恋愛恐怖症なんて全く関係ない。
僕が、魔物だからだ……
『……それでも僕は何も感じない。それが当たり前だって魔物の心が言ってる気がするんだ』
「クロムちゃんは……人にはなりたくないの……?人になる、寄生する事には抵抗がある……とは聞いたけれど。それは当然だとは思うのだけれどね……」
『そうなの!ビックリするよね!?僕今まったく人間になりたくないんだ!スライムの体がとっても心地いいんだよ!スライムで生きていきたい!!そうじゃないって……自分に言い聞かせてるんだ…………』
「「「………」」」
『僕ってさ?色んな魔法自在に使えてさ?敵なぎ倒してさ?奴隷救って、ハイエルフを集落から助けて……。すごいよね僕!いつの間にこんなことになったんだろうね!?なんでも出来るじゃん!』
「……そうですね。クロムさんの力で助けられたものは多いですね」
『僕が転生でもらった能力。属性魔法自在に使えることとか……、創造魔法で色々作れるようになったこととか……。みんなの役に立ってるかな?それなら嬉しいな……』
「……あぁ、そうだな。すごい助かってるさ……。感謝のしようもないくれぇだ」
「でもクロムちゃんは……」
『僕には……みんなが当たり前に出来てることができないんだよ。眠ることは出来る。でも必要はない。最近寝なくても平気になってきちゃったな。もう、魔物にストレス感じてないんだろうね。恋はできそうにないや。それで現状に気付いたんだ。頭では素敵だってわかるのにね』
「クロムさんは……人として、消えようとしているのですね……」
『……”魔法”が使えても、創造できてもさ……記憶が無くなっていくのが止められないんだ。僕が魔物に慣れていくのも止められない……。”寄生”なんかして精神保ってられるわけないじゃんね?そのおかげで身体が朽ち果てることは避けられたけどさ?”精神耐性”があるおかげで、この世界に来てなんとか生き延びれた。そのおかげで家族とこうやって生活出来てる……。でも僕自身の精神がおかしい事には、そのせいで気付くのが遅れたんだ……』
……
『今、夜中に必死にメモしてるんだ。僕が人の記憶や気持ちを失っても見返せるようにさ?クラムが大好きな事、エステルを守ってあげたいこと、クラマの成長を見守りたいこと、おばあちゃんがとっても優しい事……。僕は……どこまで覚えていられるのかな……』
……
『僕の力は……こんな時……何の、役にも……立ってくれそうに、ない……。どうすればいい?どうすれば人で居られる!?みんなのこと僕は忘れたくない!ねぇ!誰か教えてよ!!』
……………
『……ごめん。ずっとイライラしてたから。八つ当たりしちゃったね。矢継ぎ早に話してごめん。吹き出しちゃった……』
「いや、すまねぇ。聞き出したのは俺だ。俺がわりぃ」
「えぇ、ごめんなさい。こうなることがわかってたのね……」
『誰にも話せなかったことだからね。聞いてくれて嬉しいよ』
家族に話しても……
きっとどうすることもできない。
みんなをきっと困らせるだけだ。
だからもう少し、もう少しって先延ばしにしていた。
せめて解決へのとっかかりくらい出来るまでって……
でも、なにも思い浮かばないんだよ。
そのうちに状況が悪化しちゃった。
強引に聞き出してくれないと僕はきっと話さないまま……
「ええ、それが普通だと思います。お気になさらず。というより、それで済むのがおかしい……。ただ、すみません。お答えは差し上げられません……」
『だよね。分かってるんだ……。聞いてくれるだけでありがたいよ。それに、そのイライラしたって気持ちって僕のものなのかな?イライラしてた気がするだけかもしれないしね』
「クロムちゃんの心だって信じたいけれど……。そう思うであろう人の記憶なのかしらね……」
『僕って何だろうね?何をもって僕って言えるの?体?心?もうそれすらわからないんだ』
「……クロム……お前……もう……壊れて来てるのか」
『壊れないよ?壊れて欲しかったな。それに悲しむ気持ちももう残ってないんだ。壊れようもない』
「「「………」」」
『……とっておきの能力忘れてた!僕、”不死”なんだよ!?信じられる!?”不死”……ねぇ……ぷっ、あーっはっはっはっは!あーおかしい。笑える……。この気持ちも僕のものなのかな?もう何もわかんないよ……はは……おかしい話だ……』
『だって僕は……もうすぐ……』
人として死ぬんだから……
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