最強のチート『不死』は理想とはかけ離れていました ~ 人と関わりたくないので史上最強の家族と引きこもりを目指したいと思います

涅夢 - くろむ

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207話 - 家族はモテモテ

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 僕以外のエステルとおばあちゃんへの反応が知りたい。
 この世界の人からみてどう映るのかってこと。
 僕がちょっとおかしいのかってことを他人視点で知りたいんだよ。

 エステルはよくナンパされてた。
 でも最近声かけられてないの。
 この前2人でデートしてた時に知ったんだ。

『そういえばエステルって最近声かけられないよね?一時期すごい困ってたのに』

「えぇ、出かける度にトラブルになっていました……。ただ繰り返しているとそのうち声を掛けられる方の目線が分かるようになってきまして。少し独特の雰囲気があるんです。ほら。あの防具屋の前の冒険者さんが恐らくこっちに歩いてくると思います。こちらを見た後に重心が傾きました」

『ん?あ、ほんとだ!こっち来た!』

「で、こうです」(サッサッ……)

 おお、すごい!人混み利用して目線眩ませた!!

「いつもはもう少し自然にしているのですが、どうです?」

『すげぇ……』

「訓練はこんなところでも生きてきましたね、ふふ♪」

 ってことらしい。
 感知しながら歩いて、違和感がある動きした人を避けてるみたい。

 戦闘訓練こんなところでも生かされてるんだね。
 今になっては人混みの方が歩きやすいくらいらしいよ?

 僕も意識してやってみたらわかった。
 というかエステルの方見る人の人数やばい……
 1日デートしてると数十人はこっち振り向いてる。

 うまいことやってるんだね。
 ちょっと安心したよ。
 ただ、何人もの通りすがりの人が目が奪われる程ってことだよね。

 で、それやり出してから気付いたんだけど……
 クラマも振り向かれてるの……。お姉さま方に。

 あの子もイケメンだなぁ……って思ってたけどまさか……。
 ヒソヒソ話で可愛いとか、かっこいい子ねぇって声が聞こえるんだよね。

 多分クラマに聞こえてるよ?
 耳ぴくぴくしてるよ?
 意に介してないけど……

 クラマは僕等と暮らしだして健康的になったとはいえ、まだ精々12歳くらいにしか見えない。
 まさかクラマまで振り向かれていると思ってなかった……。

 まぁ海外の映画に出てくる子役みたいな感じだもん。
 イケメンと可愛いの中間の顔立ちというかさ?
 クールだけど甘い顔立ちしてると思うんだよね。

 ただ、クラマはデフォ人避けて歩くから。
 あと声かけられるような雰囲気はしてないからね。
 すげぇ長い刀もってるし、誰かから声かけられるようなことはなかったけど……

 で、そんなエステルから見てもおばあちゃんはやばいと。
 おばあちゃんは顔隠しちゃってるけど……
 あれ効果あるのかな。
 体が……まぁ、これ以上は言うまい。

 まだナンパとかされたことはないけどさ……
 おばあちゃんって街の皆から見るとどうなんだろうな。

 まあ女性2人は例えると
 妖精みたいに可愛い子と絶世の美女って感じ。

 そういう事はわかるんだよ僕にもちゃんと。
 でも、それは僕の前世の記憶から算出できることじゃん。
 体感がないんだよな。

『僕の家族って美人なのかなって思っただけだよ?』

「なんだそれ……お前の家族がモテるのかどうかっつーことが知りてぇって事か?」

『あ、それそれ!僕は僕の家族が世界で1番だけどね?うちの皆モテるのかなーって思ってさ?悪い虫が引っ付かないように予防しとかないとね?』

 エステルとどうのこうのは言わなくていいな。
 僕2人の問題をあまり人に話すの嫌なんだ。
 そういうことは2人で考えたい。

『単純に2人って多分とっても美人さんでしょ?異性から見てどう見えるのかが知りたいの。この世界の人からみて2人はどう映るの?僕違う世界から来たから感覚ズレてるかもしれないじゃん?』

「あぁ、そういうことな?獣人と人間でも見るところ違うかも知んねぇしな?」

『そうそう。こっちも種族違うじゃん?エステルはハイエルフだしおばあちゃんは人化してるわけだから』

「なるほど。確かにお二方を目にかけるなら知りたくもありますね。私からの意見ですが、とても容姿端麗な方々ですね。異性であれば皆心奪われる方かと思います」

『スチュワードさんも?』

「まぁ私は年も年ですので。あと仕事上自己を律するように生きてきました。なので表面上には出さないように出来ますがね」

 確かにスチュワードさんの仕事は外見に囚われてたら成り立たないよな。
 情報ポロっと喋っちゃうやつとか仕事絶対できないだろうし。

「そうねぇ~?みんなほっとかないんじゃないかしら?エステルちゃんはギルドに来た時にうまく目線を躱すように動いているわねぇ~?」

『キャシーわかるの!?最近僕もそれ教えてもらってびっくりしたんだよね』

「レディーには多いわよ?視線の数も一般的なものと比べるととても多いんじゃないかしら?エステルちゃんは守りたくなるタイプって感じね♪……まぁ守りが必要なのかどうかは置いておいてね」

 うんうん、ほんとそんな感じ。
 ちなみに童顔だけどよく見ると子供っぽくはないんだよ。
 クラマとかクラムの話してるの見てて思うけど結構母性にも溢れてる感じもあるんだよね。

『おばあちゃんは?』

「ティア様は、なんて言えばいいのかしら……。目線を合わせられないわ……」

『それはキャシーがおばあちゃんが神様で緊張してるから、とかではなく?』

「そういう意味で言ってるんじゃないことくらいわかるわよ。エステルちゃんは引き込まれる感じがするわ?目を奪われる可愛さがあるわね!ティア様は逆に……一旦目が惹かれるんだけど恥ずかしくて目を逸らしたくなってしまうわね……。2人どちらも全くタイプが違うけれどとても魅力的よ?魅力的過ぎるわね」

 どっちもわかる気がする。
 エステルの笑顔って惹きつけられるだろうね。

 逆におばあちゃんは……
 いきなり海外のモデルさんにこっち見られて目線合わせたらサッと逸らしちゃうじゃん?

 見つめるの無理じゃない?
 そんな感じか。
 緊張して話せなくなりそうだ。

『王様にはどうみえるの?』

 この中だと王様が1番そのままの感想聞けそうだもん。
 スチュワードさんは達観してしまってるしキャシーは俯瞰で見てる感じがする。

「あ、俺か……。うーん。俺はリト一筋なんだが……そう言う意味じゃねぇからな!?それわかったうえで聞いてくれよ!?」

『わかってるって!参考にしたいだけだよ!』

「まぁキャシーが近いな?エステルちゃんを初めて見た時目が自然と動く感じはしたな?俺はリトに惚れているが、そういう問題じゃねぇ。こういうのは深層心理の問題だろうな。ティア様には目が合わせらんねぇと思う……。なんか意識してねぇのにこっぱずかしくなっちまう感じだ。思うってぇのは、俺は眼があるからよ?そう言うの慣れてんだ」

『そっかぁ……』
「そっかってなんだよ!頑張って話したんだぞ!こういうの恥ずかしいんだからな!」

 なるほど……
 聞いてよかった。

『いや、異世界人だからとかそういう事じゃないことはわかった。僕の記憶と皆の認識は一致してたからさ?』

「それはねぇと思うけどな?あの2人は美人だと思うぞ。異世界の記憶をもってるとかは関係ねぇんじゃねぇか?」

 まぁそうだろうねぇ。
 エステルとおばあちゃん見た時の感想一緒だったもん。

 しっかりエステルもクラマも注目されてるし。
 僕の認識がおかしいってことではないのは気付いてたよ。

『でも、惹きつけられたり恥ずかしくなったり、そういうの全くないんだ。僕にはそれが全くないんだよなぁ。本当にゼロなの』

「どういうこと?クロムくんも男の子なんでしょ?」

「ずっと横にいるから慣れてるとかじゃなくてか?」

「なるほど。家族だから、と言う意味合いではなさそうですね」

 そうだったらどれだけありがたいことか……。
 僕単純なんだよね。

 クラマに関して言えば出会ってすぐなのに家族って認識しだしたじゃん。
 それと同じで、エステルと話した夜からデートとか重ねてもう娘感からは脱してるんだよ。

『僕スライムでしょ?人にある感覚がないのかなって思ったんだよ』

「そういわれりゃそうか……。ある方がおかしいな」

「心躍るようなことがスライムの体にはないってことね……」

『人の時だったら多分あの2人見てドキドキしたんだろうなぁって思ってさ?だから、ちゃんと他人の目線で確認したかったんだよね。僕等血がつながってるわけじゃないじゃん?いや、まぁ見たらわかるだろうけど。最初からそんなこと1回もなかったんだ』

「……悩んで、おられるのですか?」

 ……これ以上はやめとくか。
 今寛いでもらってるしね。
 僕の暗い話聞くような場じゃないよ。

『あ!全然!スライムだからかどうかの確認したかっただけだよ!僕もこの世界で恋愛したりするのかなって思ってさ!無いならないでいいし!?じゃ!僕風呂あがりのミルク用意するの忘れてたし先出るわ!これがかかせないんだ!みんなは酒飲む?キンキンに冷やしとくね』

 深刻だな……。
 どうしようか今後。
 また、1人で考えるか……(ピョンッ)

 ガシッ!

『え、なに!?鷲掴みにすんなよ!?』

「待てよクロム。俺ら友達だろーよ」

『いや、そうだけど……それがどうしたの……?』

「悩んでないのにクロムちゃんそんな話するかしら?」

「……私達でお力になれるならお聞きしますよ。幸い、クロムさんの魔法であちらには聞こえません。家族の皆様には、恐らく話せないことなのですよね」

「お前にゃ国救ってもらったり色々してもらってんだ。あ、いやそういう事じゃなくてよ……。話してみろよ。話すだけで少し楽になることもあるだろ。お前どうせ1人で抱えてんだろ。集落の時も1人でうごいてるっぽかったからな。お前の良くない所だ」

 ここのメンバーには隠し通せないか。

 分かってるよ……
 僕にそういうところがあるって。

 信用してないんじゃないんだ。
 人に相談するってことが僕には殆どなかっただけ。

 既に解決の目途が立ってからの報告ならできる。
 どうしていいかわからない状況で、どう話せばいいかわからないんだもん……

『すごい重いよ?しかも解決策は思い浮かばないと思う。聞かない方がいいと思うよ』

「そういう事を友人には話すものですよ?それが悩みというものです」

「えぇ、皆で考える方がいいわ?もし解決できなくても今後愚痴でも吐けばいいわよ♪」

「おう!酒出せや!クロムの真似だ、あっはっは!ゆっくり聞くさ。な?話してみろよ」

 あぁ、逃がしてくれなさそうだ……
 いいやつらだな。

 でも本当に重いよ……。
 はぁ……

『わかったよ。じゃあ聞いてくれ』
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