最強のチート『不死』は理想とはかけ離れていました ~ 人と関わりたくないので史上最強の家族と引きこもりを目指したいと思います

涅夢 - くろむ

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206話 - 温泉

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「なんだこれ……」
「美しい建物ですね?この様式は見たことありません」

『クラムがつくったの~!むずかしかった~!パパおえかきへたなんだよ~!』
『すみません……本当に……』

 初めてエデンに来てもらった記念に温泉に招待することにした。
 結構建築に時間かかったんだよねぇ。

 まぁせっかく温泉作るなら和風にしてみようと思って頑張った。
 ちゃんと瓦屋根だし。壁はさすがに石。
 だけど柱とかの部分を木でちゃんと作ってるんだ。

 たださすがにクラムも見たことない建物作るのは難しいの。
 僕がお絵描きしてクラムがそれつくって……
 それを繰り返しながら時間かけて作ってたんだ。

 ハイエルフさん達が木のテーブルとか家具とか引き戸をいい感じに作ってくれた。
 木工は手慣れているみたい。
 スキル持ちの人すごく多いの。

 ハイエルフさんがいれば木工建築も捗るね。
 クラムも豊穣で特訓中だ。

 最近はクラムと空き時間に旅館作りしながら遊んでた。
 前言ったかもしれないけれど、
 クラムとはものづくり、クラマとは釣りしながら一緒に過ごすことが多いの。
 また釣りにスチュワードさん誘おっかな。

 まぁ民宿って感じだね。
 建物はそんな大きくはないよ。

 ただ、温泉は割と大きくなった。
 ハイエルフさんよく入るかもしれないからね?

 王様&王妃様ペアと孤児院について話してたら夕方になったからご飯食べてからみんなで温泉に来たんだ。

 僕等が家に帰る頃には全員ちゃんと帰ってきてたね。

 今日はハイエルフさん達は遠慮してくれるみたい。
 温泉入ったら王様と王妃様は帰るからって。
 まぁ多分すぐ来るとはおもうんだけど、一日ゆっくりっていうことが王様には難しいんだよねぇ。

 ラクトさんはずっとハイエルフさんと過ごしてる。
 すごく商売にやる気だしてて楽しそうだった。
 今日も夜まで相談するんだって。

 ガラガラガラ。

「内装は木で出来ているのですね?落ち着きますね」

「……里に似てる」

 やっぱクラマの里こんな雰囲気なんだねぇ。

「右と左に部屋があるのねぇ~?お風呂が2つあるの?」

『そうそう、男女分かれないとダメでしょ?男湯、女湯分かれてるよ?混浴とかない!』

 ……キャシー……どっちに入るんだ……?
 ここに関しては触れないでおこう……

 もうみんなキャシーのことは性別キャシーだと思ってるから。
 もうずいぶん前から女性男性の区別してないね。
 最初からかな?

「ここは何をするところなの!?入っていい!?」

 あ、番台?
 王妃様が会計してんのやだなぁ……

 風呂入りに来たのに緊張するじゃん。
 なんかこの人あんまり緊張しないけどね。

『そこでお金渡したり必要な道具買ったりするんだよ。そのうちハイエルフさんとかがやってくれるならここでも商いしてもいいかもね。ただ、今日は洗面用具全部異次元倉庫にはいってるし僕が手動でお湯入れるし何にもないよ。まだ営業してないの』

 別に天然温泉が湧いてるわけじゃないからね。
 温泉作ったのは完全に僕のノリだから。

 ただの大きなお風呂なんだよね。
 魔の大陸はどこか温泉とか湧いてたりするのかなぁ。

『で、ここが脱衣所で……』

 ここは別に特筆することはない。
 ノリで扇風機作っただけ。

 魔石から風出るだけだけどね。
 これは普通に王都に売っってるレベルのやつだ。

『あ、そういえばこの世界鏡ないの?見たことなかったとおもうなぁ』

「一応城には銀磨いた銀鏡があるぞ。平民の家にはないな。高いんだよ」

 そりゃ高いだろうな……
 銀か……銅鏡とかもあるんだよね。

 ガラスの鏡って水銀塗布すればいいんだっけ?
 作れるかなぁ……?

『ガラスに銀溶かして塗ればいいじゃん。勿体ない……。さすがに銀よりガラスの方が高いことはないでしょ?ってかそれならそもそも金属でもいいじゃん……』

「それは先代に言ってほしいわ……俺も要らんのよ……」

 あぁ、そういうことか……。
 先代の贅沢の問題なんだね。

 結構先代贅沢してるっぽいよなぁ。
 まぁ王城なんか個人で内装変えたりしないもんなのかな。
 この王様は無駄にお金使ってなさそうだからきっとそのままなんだろうね。

 ちなみにエデンの建築はガラス代わりにシールド使ってるんだ。
 木窓の中に僕がシールド張った。

 だって、透明だし防弾ガラスより硬いし……
 わざわざガラス要らなくない?

 適当な枠に付与すればダメージ受けなければ壊れないんだ。
 でもグラスとか作るのにガラスも作ってみようかな。


 そういえば、僕って付与つかったり魔石使ったりするけどさ?
 魔石に魔法を込めるのと付与するのって使用感変わるんだよ。

 付与すると効果が付きっぱなしになる。
 その代わり魔力の補充が出来ないって感じ。

 あと付与したアイテムが破損すると壊れちゃうんだ。
 だからシールド付与した木枠の枠自体が壊れちゃうとシールドの効果消えるの。

 逆に魔石に魔法入れると同属性持ってる人なら魔力補充できる。
 だから用途で使い分けた方がいいね。

 ガンガン攻撃受けるシールドなら魔石の方が便利。
 魔力補填しながら使えるからね。

 作って置いておくくらいなら付与でいい。
 まぁ木枠普通に窓使ってて木枠が壊れないでしょ。

 攻撃魔法とか回復魔法は付与は合わない。
 逆に常に効果発揮しててほしいスキルは付与の方がいい、みたいなね。
 属性耐性とかがそうだね~。

 冷蔵庫は本来付与の方がいいんだ。
 でも昨日見せたらさすがにこれはないって王様がいった。
 
 魔鉱?ってあったじゃん。
 ダンジョンの魔力入りの鉱石ね。

 あれ量産するのと同じことになるって。
 すごい値段上がるから売れないってことだった。

 ガラガラガラ。

 あ、脱衣所見学終わったんだね。

『ここが温泉なの』

「すごいわ!ここに入るの!?」
「こんなの作ったのかよ……」
「美しいですねぇ。屋外ですか」

『ここはかんたんだったよ~?やねがむずかしかったの~』

 今はもう全体的に建物はクラムの魔法で作れちゃう。
 でも最初のお風呂作った時に沢山岩とってきたじゃん?
 頑張ってお風呂つくったのにクラムの魔法の方がきれいだった件ね……

 最近アイテムボックスパンパンだから岩邪魔で仕方なくてさ?
 温泉作りに大放出したんだ。
 かなり空きができてうれしい。

 恐らく30立方メートルは岩だらけだったからさ。
 要らないサブスクはちゃんと解約しないとね。

 ってとで実は屋根が一番手間取って温泉本体が一番手間かかってないってわけ。

 土掘って岩どかどかどかって並べて温泉の枠作った。
 風呂の底は綺麗に魔法で石の床をひいている。
 お尻痛いし。床は魔法の方が簡単に作れるね。

 あとは適当に石畳つくって壁沿いに木で床引いて……
 適当な砂利並べて全く使い所の無いちっちゃい魔石並べて水道作った。
 洗い場だね。

 仕上げは隙間に魔の森の松っぽいくねくねの木とかの種植えてクラムの豊穣で育てただけ。

 全行程合わせても2時間程だったね。
 でもかなりいい感じにできたよ?

『ちょっと待ってくれる?一瞬でお湯つくるから』

「水かぇ?我が出すぞ?」(ゴポゴポッ……ザバァーッ)
『あ、助かる!ありがとおばあちゃん』

「おい、ちょっと……」
「一気に入り辛くなったわ!」
「御神水に浸かるのですね……」

「最近うちのお風呂もおばあ様担当なんです、ふふ♪」

 最近おばあちゃんが率先して水系統の作業をやってくれるんだ。

「いくらでも出せるし気にせんでええぞ?我にとってはただの水じゃ」

「ティア様がいいならいいんだが……」

 あ、そうだ。
 ついでに祝福しとくか……。
 祝福って悪い事なさそうじゃん?

 ハイエルフみんなも通りすがりに祝福しまくろう。
 ご利益ありそうなことはいくらやっても良いのだ。

『昼間王様と王妃様にやったんだけど、おばあちゃんの水祝福しとこう。入れば皆祝福できるね!効果よくわかんないんだけどご利益ありそうじゃん?邪気とかまとってたらこまるでしょ?”祝福ブレッシング”ッ!』(ほわ~ッ)

「効果増やすなって!!あぁ……終わった……」

「最初からソーマつかうかぇ?」
『あ、それでも同じかもね?』

「御神水で聖水……神聖水とでもいえばいいのでしょうか」
「私水浴びのつもりで来たはずなのに……。エデンにいると聖水浴びることになるのね!」

 そっか。
 おばあちゃんが使うソーマって実質強力な聖水か。
 あれも水と光と神聖だもん。

 効果は復活リザレクションとほぼ一緒なんだ。
 それぞれの属性の割合の問題だ。 

『まぁまぁ。減るもんじゃないし。入っときなよ。セバスさんに効果あるかもしれんよ?』

「入る!」
「入るわ!!」
「愚弟が……申し訳ない……」

 そういえばおばあちゃんとクラムに解呪と祝福教えてなかったな。

『”祝福ブレッシング”簡単だよ?何の操作もいらないし。ばあちゃんとクラムにも教えるね』

「お、本当かぇ?助かるのじゃ」
『やったー!』

「皆祝福できるようになるのねぇ~……」
「もう気にしないでいいと思うわ!」
「おう!もういいならいいんだろ!考えるだけ無駄だ!」

 ん~それにしてもこんな大量の水一気に温めたことないな……
 どうするか……

『”白炎”……火種くらいのサイズなら大丈夫だろ……』

「クロムちゃん……。その魔法から感じたことないくらいすごい魔力を感じるわ……」

『あれ?キャシーは見たでしょ?』

『クラムいっぱいつかってたよ~?』

「い、いや、魔道具越しだったもの……。その魔法そんなにすごいのね……体が震えるわ……」

「えぇ……これは……国が滅ぶというのが身に沁みました……」

 ダメージカットする魔道具って外部への魔力もシャットアウトしてるのか……
 気にしたことなかったなぁ。
 そういう仕組みか。なるほど。

『ほいッ』(ふわ~ッ)

 ジュワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア……

 もくもくもくもく……

『あ、火力でかすぎたかも……』

「「「「……………」」」」

「真っ白……熱い……」 

「風精霊さんお願いします!」(ビュオッ)

『すまんエステル!ありがとね~』

 一瞬で水全部蒸発しちゃったなぁ……
 白炎は水温めるのには使えないな。

『ごめんおばあちゃん、もっかい水出してくれない?10mくらいの水球作って欲しいの。ちゃんとサイズ図りながらやってみる』

「お、わかったのじゃ!」(ゴポゴポッ……ザバァーッ)

『これでどうだッ!炎属性LV6ッ!1mサーイズッ』(ふわ~ッ)

 ドジュッ……ゴポゴポゴポゴポゴポ……

 あら?まだ強いか……即沸騰しちゃった……
 お湯を作って出すならできるんだけどなぁ。

 大量の水一気にいい温度に温めるって難しいなぁ……

 おばあちゃんは火は絶対覚えない気がするしな。
 逆にクラマは水覚えなそうな気がするんだよ。
 魔法使おうとしても魔力が動いている感じがしないんだって。

 僕の加護で結構融通利くんだけどねぇ。
 苦手なもの使えるってレベルにはならないみたい。

 クラムはちょっと別だね。
 あの子は僕食べてるからさ?
 クラムは本当にちっちゃな僕とおんなじだね。

『クラマも覚えて?また孤児院のみんな来たら使えると楽だよ?一緒にお風呂入れるしね』
「……わかった。覚える」

「私も精霊さんとみてましょうか?」

『あ、いいね!それならハイエルフさんは各々勝手にできるかも知れないね!水道つくったけど正直こっちの方が早いしな』

 あんまり水道作る意味ないんだよなぁ。
 家のお風呂も一応魔石置いてるんだけどさ。
 結局その時お風呂に入る人がバシャって水入れちゃってるんだ。

 まぁだいたいクラムか僕かおばあちゃんかな?
 番台さんが出来て常に稼働できるようになったら水道使えばいいと思うよ。

 火魔石は使えるんだけどけどこの銭湯サイズになると温めに時間かかるしな……。
 火力強いの作るとハイエルフさん危ないし。
 火は怖いじゃんね。
 
 よし、やるか……

 おばあちゃんに出してもらった水にみんな火ぶち込め!

 まかせて~!え~い! 
    クラムちょっとつよい!!
  火精霊さんお願いします! 
    エステル弱すぎるかも!
 どんどんいくのじゃ!!
           つぎ、ぼくが……



「あぁ……貴重な御神水が……」

「これで国民が何人救われるんだろうな……」

「どうせ持って帰れないわ!せっかくだから満喫させてもらうわよ!』

「まぁそうだが……。なんかうまく利用出来ねぇかなぁ……」

「休憩所で待ってようかしら……胸が痛いわ……」

 ・
 ・
 ・

 ふぅ。
 結局結構時間かかったちゃった。
 調整難しいなぁ……。

 検証結果!
 おばあちゃんの10m水球に対して火属性LV3ファイヤーボール1mサイズ!

 火魔法って思ったより結構火力強いみたい。
 温度なんかいちいち考えてないもんなぁ。
 地球と火の温度感違うかもしれないね。

 ザバァーッ

『ふぅ~。気持ちいい~!生き返る~!!』

『おぉ、これはいいなぁ。極楽だ……』

『外を見ながらの風呂と言うのも乙ですねぇ。癒されます』

『違った意味で癒されている気もするんだけど……』

 キャシーこっちきた。
 躊躇なくこっちに入った。

 ただ僕が用意したタオルは胸までまいている。
 好きに楽しめばよい!

 キャシーと王様は筋肉すげえええ!
 スチュワードさん……
 体に名誉の負傷めっちゃあるじゃん。
 何の仕事したの……。

 あ、そうそう。
 クラマが女子風呂行ったの。

 まぁクラムがごねたんだよ。
 みんな仲良しだからねぇ。
 いつも誰かとお風呂入るからさ。

 -----

『いっしょにはいろ~よ~!』

「……ぼく……どっちでも」

「僕は絶対NOだ!!リトさんもいるんだよ!?」

 おばあちゃんとエステルならまだ考慮する余地はある!
 ただリトさんは人妻だって!!

「気にしないわよ?水浴びしてる時気にしたことないもの」

『気にしろよ!』

「さすがに私だってオグルと一緒に入れって言われたら嫌よ!でもクラマくんとクロムくんでしょ?私子供とよくお風呂入ってたもの」

『王様からも言ってよ!妻でしょ!!』

「あ?あぁそうだクロム男か!」

『ずっとそう言ってるでしょ!?』

 え、今更?
 元人間ってことは言ってなかったけど男だって多分言ったことあるぞ?

「いや、そうはいっても俺スライムの姿しかみたことねぇからよ……。あんましっくりこねぇんだよなぁ。クロムはクロムだとしか……。クラムちゃんは女の子だなって感じするんだが……」

『なんで!?僕女の子っぽいの!?』

「微妙……」

『微妙って何!?』

「クロムさんはダメです!クラマくんはいいんじゃないです?私もお風呂一緒に入りますよ?」

「好きにすればよいのじゃ……」
「ええ、そうですね」

 -----

 ということでクラマはあっちなんだ。

 まぁクラマに関してはずっと狐さんだったからさ?
 異性への認識に関してはクラムと同じくらいなんだよ。

 体のつくり違うよね~くらいにしか思ってない。
 男性女性の識別はしてるけど……くらいでしかないんだよね。

 まぁリトさんがいいって言うならいいでしょ。
 その辺はそのうち成長していくよ。

 今日は意外とエステルは僕が一緒に入るの反対派だったんだよね。
 不思議だ。いつも気が付くと抱えられてるのになぁ。
 なんで?

『おばあちゃんぽよ~ん!きゃははは』

「ティアさんおっきいわね~!!すごいわ!神サイズ!」

「そうなのかぇ?」

「でもリトさんも……」

『こえでかーーーーいッ!サイレントルームッ』(ホワッ)

 はぁ……よし。
 これで大丈夫だ。
 事故は防いだ。

「意外と初心うぶなのねクロムくん?うふふ♪」

『うぶとかじゃないって!王様はもっと妬けよ!』

「……クロムとキャシーとスチュワード相手にどうやって妬けっつーんだよ」

「沈めようかしら」
「えぇ。よく煮付けて頂いて。その後は私が」
「じゃ、その後そのまま王都の玉座に転送してやる」

「すまん!妬く!次から妬くからよ!!」

 無理だって。
 玉座に魔石とか置いてないし送れないって。

 あ~。それにしても温泉気持ちいい~♪

 僕の体勝手に浮かぶんだ~
 すごく居心地いいんだよねぇ~ぷか~……

 ほんともはや8割くらいスライムの方が人間より好きなんだよなぁ。
 僕このままでいいかなぁ………

 ハッ!!

 またか……

 最近どんどんスライム気に入ってるんだよね……
 ふとした瞬間にスライム心地いいって考えちゃう自分がいるんだよ。
 どんどん魔物に近づいていく……

 はぁ……。
 やばいなぁ。
 あ。そういえば……

『ねぇねぇ、皆に聞きたいことあるんだけどさ?』

「皆にってなんだ?」
「なんでしょうか?」
「どうしたの?」

『変なこと聞くけど……エステルとおばあちゃんってどうなの?』

「どう……とは?」

「俺はリト一筋だぞ?どういう意味だ?」

「あら?クロムくんって2人のこと狙ってるの?うふふ♪」

『違うって!そういう話じゃないの!』
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