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229話 - 複雑な家庭環境
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『と、言う訳で結婚を前提にお付き合いしていこうかと思っているのですが……』
「はい!今後も宜しくお願いします!」
今日は1月1日。
お正月だ。
とりあえず昨日エステルと結婚について話し合った。
僕の体待ちということで婚約しているって感じに落ち着いたのだ。
と言うことで年始から婚約の挨拶をしてみることにした。
本来お互いの家族に紹介とかあるんだろうけど、そもそも皆家族だし。
あ、エルノアママには挨拶にいかないとな。
特に隠してもいないけれど改めて家族に言った事はないんだよねぇ。
「改めて言われんでも知っておるぞ?好きにすればええんじゃないかの?我がおばあちゃんと言うことは変わらんのじゃろ?」
『あ、うん。関係が変わるとかないよ?』
「えぇ、もちろんです!これからもおばあ様で居てください」
「では我から特にいう事はないのじゃ!」
おばあちゃんは僕とエステルがデート行こうとしてるときにニタニタしながら見送ってたもんね。
純粋に家族が仲良くしてくれて嬉しいって言ったところだな。
「……ぼくはなにか変わる?」
クラマは……
「クラマくんは何も変わらないんじゃないでしょうか?」
『結婚って子供にとってはパパとママになる手続きみたいなもんだもんな?』
「……元々そうだよ」
『「そうですね」』
「……好きにすればいいと思う」
クラマは特に何も変わらないってことだ。
特に問題ナシ、と。
『ん~?クラムは~エステルがママはちがうかなぁ~』
「ですよねぇ~。私もそう思います~」
『うん~。けっこんはよくわかんないけどいいよ~?』
あれ、そういえばクラムって確かエステルの友達って……
『クラムって確かエステルの事お友達って言ってなかったけ?』
『いまはちがうよ~?かぞくだもん~!おともだちはハイエルフとこじいんのみんな~』
『じゃあクラムにとってエステルってどう映ってるの?』
『いもうとかなぁ~?』
ぶっ……
飲んでたワイン吹き出すかと思った。
クラムがうちの長女だった……
「私もクラムちゃんはお姉様だと思ってます……」
おっと!?
お互いが公認している!?
いや、まぁそうだよなぁ。
クラムの面倒見が良すぎるんだよ……。
そういえば僕がパパ認定されたのも僕がご飯を与えているからって認識だったっけ?
クラムの種族にとってパパとママって何かを与えてくれる存在なのかもしれないな?
というか……
もはやエステルはクラムに甘え倒している。
食事もクラムからもらっている。
最近はココちゃんになったけどさ……。
布を選びに行っても食材を買い出しに行ってもクラムがアドバイスをしている。
さらに基本戦いもクラムに守ってもらっている。
最近はとうとう頭まで洗ってもらっているらしい。
至れり尽くせりか!
エステルは長髪を洗うのが大変らしい。
クラムの洗髪はとても気持ちいいんだって。
いいなぁ。僕も髪生えたらやってもらいたいなぁ……
『もはやクラムがママじゃん』
「私もそう思います……」
『でもパパはパパだよ~?』
「ええんじゃないのかのぉ?うちはうちじゃよ」
まぁうちの家族はうちの家族ってことだな。
僕もこの複雑な家庭環境がとても気に入っている。
形に囚われる必要ないかもね?
みんながいいならそれでいいや。
・
・
・
『王様~!』(トントントンッ)
「お、なんだ?クロムか。入れ入れ!今はリトも落ち着いてるぞ!」
王様のところにエステルとやってきた。
どうやら特に正月みたいな行事はないけど仕事はお休みになる様子。
今日から3日間は自由にできるそうでリトさんとこっちに来てるんだ。
リトさんが実家に帰省するって言ってるらしい。
『リトさん体大丈夫なの?エデンに来てていいの?』
「ええ、大丈夫よ!むしろここが一番落ち着くわ!ちょっと気持ち悪くなったりするくらいだから平気よ」
『そっか。無理しないでね。またポーション置いて行くからね』
「ありがと!助かるわ!」
「おう!サンキューな!」
ちょっと僕の言葉うつり出してるじゃん。
とりあえず年始くらいゆっくり休んでくれ。
「それにしてもどうしたんだ?」
「人の国の結婚ってどういう制度なのですか?」
たしか教会とかが結婚を取り仕切っているのではないって言ってたんだよね。
怪しい組織に管理されたくないよね。
「あら!あなた達結婚するの!?おめでと!」
『ありがと。今のとこ前提って感じ。そういえば僕等結婚って制度よく知らないなと思ってさ』
「お前ら家族に結婚とか意味あんの……ぐほッ!!」
「ガウル!そういうところよ!いつまで経ってもデリカシーないわね!!」
「す、すまねぇ……」
『「…………」』
今みぞおちに強烈なボディーブローが入ったぞ……
まぁリトさんもすごく体調悪いわけではなくて良かったよ……
とりあえずまた僕がお茶を用意してあげた。
リトさんは布団の中で座ってる。
立って動くのちょっと辛いらしいからね。
ごはんも何食分か分けてあげた。
『座椅子とかいる?とりあえず適当に作ったんだけど』
「あら!助かるわ。ちょっと座ってるのも辛い時があるの」
『じゃあ2人分置いていくね』
座ってるのもしんどいときあるんだね。
病気とかではなさそうな感じなんだけどなぁ。
食あたりかなぁ。
消化によさそうなもの置いて行ってあげよっと。
「で、結婚制度についてだったか?種族によって違うな。一応役所はあんだよ。あまり田舎まで浸透はしてないけどな」
役所があるんだ。
戸籍とか扱ってるのかな?
「俺が王になってから戸籍管理しようと思ってよ。他国の真似だが、今まで名ばかりだったからよ。悪人が入り込んでても捕まえ辛くて仕方ねぇんだ。だから王都にいるやつや大きい町のやつには戸籍登録してもらうようにしてるぞ。結婚も同じだな。特に大きい商会や財産が多いやつには絶対に届け出てもらってるぞ。絶対揉めるんだよ……。田舎までまだ全然行き届いてねぇんだけどよ?」
色々知らない所で頑張ってるんだなぁ。
確かに財産多いと財産分与とか遺産とかめっちゃ揉めそうだわ。
今までの獣人国の王ってそんなことやりそうにないしなぁ。
「国によって手続きの方法が違うのですか?」
「いや手続きはほぼ一緒だぞ。簡単に言えば人間国は一夫一妻制だ。ただ地位があるやつは一夫多妻制にしてるらしい。エルフ国はそもそも一夫多妻だな」
『違うってそういうところか。ちなみに獣人国は?』
「多夫多妻っていえばいいのかね?そんなもん好きにすりゃいいんじゃねぇのって思ってよ。俺が決めた」
『へぇ~。自由なんだね~』
「そもそも結婚って子孫を残す為にするもんでしょ?私達獣人ってどっちの性別が強いとかないもの。種族によって違うわよ?オスの方が弱い種族もいっぱいいるわ?」
「おう!俺もリトに勝てねぇしよ?多産の種族もいるし、種族各々都合のいい形ってあるだろ?だから多数の旦那や嫁囲える甲斐性があんなら好きにすりゃいいんじゃね?って思ってよ。獣人に一夫一妻制や一夫多妻制は当てはまらねぇんだよ。まぁ俺はリト1人でいいんだけどな」
なるほどなぁ。
獣人さんならではだな。
僕も多夫多妻制賛成だな。
一夫多妻嫌いなんだよ僕。
アンチハーレムなんじゃなくてなんで逆ハーレムはないわけ?
どっちも平等でよくね?って思ってたんだよね。
1夫1妻か多夫多妻でいいよなぁ。
あ、ちなみに僕は1人がいいんだよ?
生存率とか色々その辺り関連なのは知ってるけどさ。
現代そんなこともう関係ないよね。
まぁ地球の話だけどね。
この世界なら尚のこと関係ないよ。
『エステルはどうしたいの?』
「獣人国でいいと思います!」
『僕も賛成かな?僕ハーレムするつもりないけどね』
奥さんは絶対1人でいい!
1人すら幸せにできるかどうかを考えると不安なんだもん。
責任を多数増やすようなことしたくないよ……
それは家族の時からずっと言ってるけどね。
自分の手に余るものを抱えたくない!
「私もです。クロムさんがいいです♪」
「あらあら、うふふ。仲良くていいわね~?」
あんたら夫妻に言われたくはないけどな。
「あぁ、それはいいんだが。言いにくいんだけどよ……。さすがに魔物はどの国でも結婚出来ねぇぞ……」
「そうですか……やはりダメでしたか……」
ですよね~。
いや、当然かな。
だって人の為の手続きだもん。
『ちなみに例えばおばあちゃんなら手続き通るの?』
「ティア様か?あぁ、人化してる場合ってことか?そんな内容あったかなぁ……」
「ないわよそんな例外。決まり自体がないから役所が通せば通っちゃうわね」
『例外なの?人化に対する決まりってないんだ?』
「そもそも人化してるかどうかなんてわかんないわよ」
あ、そうなんだ?
人からみると人化してるかどうか区別付かないんだね。
僕は鑑定持ってるからわかるだけか。
「あのな?この前人化出来る方法とか聞いてたけど、そもそも人化って俺らにとっちゃ逸話だぞ?ティア様みて納得したが、あの人は神だろうよ……」
『え!?そうなん!?』
「逸話なのですか!?」
「えぇ、獣人国の子供に言い聞かせるお話。人と仲の良かった長寿の魔物が居てね?友達の為に頑張って人に化けられるようになったんだけれど、その後友達が寿命で死んでしまったの。その後魔物はうまく生活できなくてね?人間が嫌いになって逃げてしまった話があるのよ?居なくなってしまった後に人は凄く後悔するの。生き物を大切にしましょうっていうお話ね。人化できる魔物なんて実際聞いたことないわ」
……どこかで聞いたことのある話だ。
『……おばあちゃんの話じゃない?』
「えぇ。そんな気がします……」
「ティア様の話なのか?」
『”オス”に追い掛け回されてウンザリして逃げたんだよ』
「「あぁ……」」
おばあちゃんのオス嫌い昔話になっちゃってるぞ!?
ヒミツにしておこう……。
顔真っ赤にしそうだなぁ。
ただ、人化ってそのレベルなんだなぁ。
そりゃ聞いても出てこないよ。
魔物が人になりたいって思う事なんて実際ないでしょ。
『ちなみに妖精族は知ってるんでしょ?妖精族にも人化できる子っていなかったりするの?』
妖精って確か魔法も自在だしほぼ精霊なんだよね。
精霊が肉体を得た存在が妖精って話だ。
僕の想像とかソフィア様に聞いた話だと一番可能性高そうだけど。
「妖精がなんで人になりたいんだよ。そもそも妖精族も人族だ。見た目もちっこい人だぞ?それにどっちかっつーと人嫌いだ」
あ、そうか。
この世界では妖精族はそもそも人種だったか。
人嫌いなの?
「えぇ、その昔人間国が見世物にする為に妖精狩りに出かけたの。すると怒った妖精が皆を集めて国を滅ぼした。有名な話よ」
「あぁ、あの子らは人懐っこいし誰とでも仲良くなる。ただ害するものには容赦ねぇぞ。妖精同士は独自の方法で存在を感知できるらしいな。あいつらに手出ししたら直ぐに皆集まってくるんだ。妖精族を捕まえるのは絶対禁忌だ!ってか恐ろしくてそんなことするやついねぇよ」
妖精こわぁ……。
本当にクラム戦隊なんだな。
『なるほどなぁ。それで昔の話覚えてたりってこと?』
「そうだな。元々そんなことねぇ種族なんだが、あの子らすげぇ長寿だからよ?特に人間を警戒してるな。いまどこにいるんだろうなぁ」
いつか出会えるかなぁ。
ちょっと会ってみたいんだよねぇ。
僕がまだ見てない種族って魔人、竜人、妖精ってところかな?
魔人はその気になれば会えるらしいし、皆と会ってみたいなぁ。
『じゃあそれは置いておいて、結婚に関しては人化できれば気にしなくていいの?』
「まぁそうだけどよ。お前らなんで獣人国で結婚しようと思ってんだ?お前らの戸籍なんか獣人国にねぇぞ」
『「あ」』
そっか……。
結婚って戸籍あるところでしないとダメなのか……
『じゃあ戸籍に入れてもらって』
「入りてぇのか?本当にか?」
『嘘です、すみません』
なんか他の縛りも出来そうだしなぁ。
わざわざ独立して暮らせてるのに戸籍INする必要はないよなぁ。
「クロムくんがエデンで法律作る方がいいんじゃないかしら?」
『えぇ……めんどくs』
「…………」(じーッ)
エステルにウルウルした目で見つめられている……
くっ。
いや、でも戸籍管理はしたほうがいいよね?
これから交易とか増えていくし僕が知らない間に人増えていくかもしれない。
そうなったら悪の芽が蔓延ることもあるかもしれないじゃんね?
戸籍管理必要!ゼッタイ!
今少人数でパパっと出来るうちにやるべき!!
エステルに期待を込められた目で見られたからではない!
・
・
・
「ってことらしいんだ。頼んだお兄様!」
「頼みましたお兄様!」
「ぼく!?」
「妹の為ですよ?頑張ってください。ふふふ♪」
エルノアママの援護射撃付きだ。
ちょうど孤児院に居たんだよね。
ラッキー。
こういうときの為にエルンさんに村長してもらってるんだよ。
持つべきものは友達だな。
『ちなみに拒否券はある。僕の手書きだよ?10枚綴りで渡しとくね!1月に3枚までね』
そもそも僕から折り入って何か頼むことなんてほぼ無いけどね。
「拒否”権”じゃなくて”券”なんだ……」
『わかりやすいでしょ?かたたたたたたき券みたいな?』
「なにそれ。まぁいいや。じゃあ拒否券を……」
『拒否券を拒否する券を守備表示!ターンエンドだ!』
「えぇ……」
僕は基本無理強いはしないタイプだ!
でもここばっかりはお願い!
エルンさんしか頼める人がいないんだ!
「かわいい妹の為ですよ?エステルの結婚ですよ?頑張れますよねエルン?」
「はい……」
『給料たらふく出すからさ?頼むよお兄様』
「お金もういらないよッ!」
とりあえず法律は置いておいても戸籍作っとくことはいいかもね。
何かあれば僕が早く気づいて守ってあげられるかもしれないし。
「まぁ冗談だよ。全然やるさ。それが僕の仕事だしね?それに少人数だしそんな手間でもないしね。僕も今のうちにしてた方がいいと思うよ。ただ、クロムくん、そろそろ本格的に国作りしてないかい?」
『してません!保険です!何かあった時に僕が守れるようにしてるだけです!あと、手当とかなんか出してあげたいとき戸籍ってやっぱりあったほうがいいよね?漏れとか無いようにね?』
「だからそれが国だと思うんだけどねぇ」
『気のせいですっ!』
まさか結婚の話から戸籍管理の話になるとは……
でもこの話出てよかったな。
これ以上増えるような僕も皆の顔覚えられなくなりそうだし。
さてこれで一旦スライムでやり残したことは無くなった。
休みも充分とったな。
行くか、ダンジョン。
スライム生はこれでおしまいだ。
「はい!今後も宜しくお願いします!」
今日は1月1日。
お正月だ。
とりあえず昨日エステルと結婚について話し合った。
僕の体待ちということで婚約しているって感じに落ち着いたのだ。
と言うことで年始から婚約の挨拶をしてみることにした。
本来お互いの家族に紹介とかあるんだろうけど、そもそも皆家族だし。
あ、エルノアママには挨拶にいかないとな。
特に隠してもいないけれど改めて家族に言った事はないんだよねぇ。
「改めて言われんでも知っておるぞ?好きにすればええんじゃないかの?我がおばあちゃんと言うことは変わらんのじゃろ?」
『あ、うん。関係が変わるとかないよ?』
「えぇ、もちろんです!これからもおばあ様で居てください」
「では我から特にいう事はないのじゃ!」
おばあちゃんは僕とエステルがデート行こうとしてるときにニタニタしながら見送ってたもんね。
純粋に家族が仲良くしてくれて嬉しいって言ったところだな。
「……ぼくはなにか変わる?」
クラマは……
「クラマくんは何も変わらないんじゃないでしょうか?」
『結婚って子供にとってはパパとママになる手続きみたいなもんだもんな?』
「……元々そうだよ」
『「そうですね」』
「……好きにすればいいと思う」
クラマは特に何も変わらないってことだ。
特に問題ナシ、と。
『ん~?クラムは~エステルがママはちがうかなぁ~』
「ですよねぇ~。私もそう思います~」
『うん~。けっこんはよくわかんないけどいいよ~?』
あれ、そういえばクラムって確かエステルの友達って……
『クラムって確かエステルの事お友達って言ってなかったけ?』
『いまはちがうよ~?かぞくだもん~!おともだちはハイエルフとこじいんのみんな~』
『じゃあクラムにとってエステルってどう映ってるの?』
『いもうとかなぁ~?』
ぶっ……
飲んでたワイン吹き出すかと思った。
クラムがうちの長女だった……
「私もクラムちゃんはお姉様だと思ってます……」
おっと!?
お互いが公認している!?
いや、まぁそうだよなぁ。
クラムの面倒見が良すぎるんだよ……。
そういえば僕がパパ認定されたのも僕がご飯を与えているからって認識だったっけ?
クラムの種族にとってパパとママって何かを与えてくれる存在なのかもしれないな?
というか……
もはやエステルはクラムに甘え倒している。
食事もクラムからもらっている。
最近はココちゃんになったけどさ……。
布を選びに行っても食材を買い出しに行ってもクラムがアドバイスをしている。
さらに基本戦いもクラムに守ってもらっている。
最近はとうとう頭まで洗ってもらっているらしい。
至れり尽くせりか!
エステルは長髪を洗うのが大変らしい。
クラムの洗髪はとても気持ちいいんだって。
いいなぁ。僕も髪生えたらやってもらいたいなぁ……
『もはやクラムがママじゃん』
「私もそう思います……」
『でもパパはパパだよ~?』
「ええんじゃないのかのぉ?うちはうちじゃよ」
まぁうちの家族はうちの家族ってことだな。
僕もこの複雑な家庭環境がとても気に入っている。
形に囚われる必要ないかもね?
みんながいいならそれでいいや。
・
・
・
『王様~!』(トントントンッ)
「お、なんだ?クロムか。入れ入れ!今はリトも落ち着いてるぞ!」
王様のところにエステルとやってきた。
どうやら特に正月みたいな行事はないけど仕事はお休みになる様子。
今日から3日間は自由にできるそうでリトさんとこっちに来てるんだ。
リトさんが実家に帰省するって言ってるらしい。
『リトさん体大丈夫なの?エデンに来てていいの?』
「ええ、大丈夫よ!むしろここが一番落ち着くわ!ちょっと気持ち悪くなったりするくらいだから平気よ」
『そっか。無理しないでね。またポーション置いて行くからね』
「ありがと!助かるわ!」
「おう!サンキューな!」
ちょっと僕の言葉うつり出してるじゃん。
とりあえず年始くらいゆっくり休んでくれ。
「それにしてもどうしたんだ?」
「人の国の結婚ってどういう制度なのですか?」
たしか教会とかが結婚を取り仕切っているのではないって言ってたんだよね。
怪しい組織に管理されたくないよね。
「あら!あなた達結婚するの!?おめでと!」
『ありがと。今のとこ前提って感じ。そういえば僕等結婚って制度よく知らないなと思ってさ』
「お前ら家族に結婚とか意味あんの……ぐほッ!!」
「ガウル!そういうところよ!いつまで経ってもデリカシーないわね!!」
「す、すまねぇ……」
『「…………」』
今みぞおちに強烈なボディーブローが入ったぞ……
まぁリトさんもすごく体調悪いわけではなくて良かったよ……
とりあえずまた僕がお茶を用意してあげた。
リトさんは布団の中で座ってる。
立って動くのちょっと辛いらしいからね。
ごはんも何食分か分けてあげた。
『座椅子とかいる?とりあえず適当に作ったんだけど』
「あら!助かるわ。ちょっと座ってるのも辛い時があるの」
『じゃあ2人分置いていくね』
座ってるのもしんどいときあるんだね。
病気とかではなさそうな感じなんだけどなぁ。
食あたりかなぁ。
消化によさそうなもの置いて行ってあげよっと。
「で、結婚制度についてだったか?種族によって違うな。一応役所はあんだよ。あまり田舎まで浸透はしてないけどな」
役所があるんだ。
戸籍とか扱ってるのかな?
「俺が王になってから戸籍管理しようと思ってよ。他国の真似だが、今まで名ばかりだったからよ。悪人が入り込んでても捕まえ辛くて仕方ねぇんだ。だから王都にいるやつや大きい町のやつには戸籍登録してもらうようにしてるぞ。結婚も同じだな。特に大きい商会や財産が多いやつには絶対に届け出てもらってるぞ。絶対揉めるんだよ……。田舎までまだ全然行き届いてねぇんだけどよ?」
色々知らない所で頑張ってるんだなぁ。
確かに財産多いと財産分与とか遺産とかめっちゃ揉めそうだわ。
今までの獣人国の王ってそんなことやりそうにないしなぁ。
「国によって手続きの方法が違うのですか?」
「いや手続きはほぼ一緒だぞ。簡単に言えば人間国は一夫一妻制だ。ただ地位があるやつは一夫多妻制にしてるらしい。エルフ国はそもそも一夫多妻だな」
『違うってそういうところか。ちなみに獣人国は?』
「多夫多妻っていえばいいのかね?そんなもん好きにすりゃいいんじゃねぇのって思ってよ。俺が決めた」
『へぇ~。自由なんだね~』
「そもそも結婚って子孫を残す為にするもんでしょ?私達獣人ってどっちの性別が強いとかないもの。種族によって違うわよ?オスの方が弱い種族もいっぱいいるわ?」
「おう!俺もリトに勝てねぇしよ?多産の種族もいるし、種族各々都合のいい形ってあるだろ?だから多数の旦那や嫁囲える甲斐性があんなら好きにすりゃいいんじゃね?って思ってよ。獣人に一夫一妻制や一夫多妻制は当てはまらねぇんだよ。まぁ俺はリト1人でいいんだけどな」
なるほどなぁ。
獣人さんならではだな。
僕も多夫多妻制賛成だな。
一夫多妻嫌いなんだよ僕。
アンチハーレムなんじゃなくてなんで逆ハーレムはないわけ?
どっちも平等でよくね?って思ってたんだよね。
1夫1妻か多夫多妻でいいよなぁ。
あ、ちなみに僕は1人がいいんだよ?
生存率とか色々その辺り関連なのは知ってるけどさ。
現代そんなこともう関係ないよね。
まぁ地球の話だけどね。
この世界なら尚のこと関係ないよ。
『エステルはどうしたいの?』
「獣人国でいいと思います!」
『僕も賛成かな?僕ハーレムするつもりないけどね』
奥さんは絶対1人でいい!
1人すら幸せにできるかどうかを考えると不安なんだもん。
責任を多数増やすようなことしたくないよ……
それは家族の時からずっと言ってるけどね。
自分の手に余るものを抱えたくない!
「私もです。クロムさんがいいです♪」
「あらあら、うふふ。仲良くていいわね~?」
あんたら夫妻に言われたくはないけどな。
「あぁ、それはいいんだが。言いにくいんだけどよ……。さすがに魔物はどの国でも結婚出来ねぇぞ……」
「そうですか……やはりダメでしたか……」
ですよね~。
いや、当然かな。
だって人の為の手続きだもん。
『ちなみに例えばおばあちゃんなら手続き通るの?』
「ティア様か?あぁ、人化してる場合ってことか?そんな内容あったかなぁ……」
「ないわよそんな例外。決まり自体がないから役所が通せば通っちゃうわね」
『例外なの?人化に対する決まりってないんだ?』
「そもそも人化してるかどうかなんてわかんないわよ」
あ、そうなんだ?
人からみると人化してるかどうか区別付かないんだね。
僕は鑑定持ってるからわかるだけか。
「あのな?この前人化出来る方法とか聞いてたけど、そもそも人化って俺らにとっちゃ逸話だぞ?ティア様みて納得したが、あの人は神だろうよ……」
『え!?そうなん!?』
「逸話なのですか!?」
「えぇ、獣人国の子供に言い聞かせるお話。人と仲の良かった長寿の魔物が居てね?友達の為に頑張って人に化けられるようになったんだけれど、その後友達が寿命で死んでしまったの。その後魔物はうまく生活できなくてね?人間が嫌いになって逃げてしまった話があるのよ?居なくなってしまった後に人は凄く後悔するの。生き物を大切にしましょうっていうお話ね。人化できる魔物なんて実際聞いたことないわ」
……どこかで聞いたことのある話だ。
『……おばあちゃんの話じゃない?』
「えぇ。そんな気がします……」
「ティア様の話なのか?」
『”オス”に追い掛け回されてウンザリして逃げたんだよ』
「「あぁ……」」
おばあちゃんのオス嫌い昔話になっちゃってるぞ!?
ヒミツにしておこう……。
顔真っ赤にしそうだなぁ。
ただ、人化ってそのレベルなんだなぁ。
そりゃ聞いても出てこないよ。
魔物が人になりたいって思う事なんて実際ないでしょ。
『ちなみに妖精族は知ってるんでしょ?妖精族にも人化できる子っていなかったりするの?』
妖精って確か魔法も自在だしほぼ精霊なんだよね。
精霊が肉体を得た存在が妖精って話だ。
僕の想像とかソフィア様に聞いた話だと一番可能性高そうだけど。
「妖精がなんで人になりたいんだよ。そもそも妖精族も人族だ。見た目もちっこい人だぞ?それにどっちかっつーと人嫌いだ」
あ、そうか。
この世界では妖精族はそもそも人種だったか。
人嫌いなの?
「えぇ、その昔人間国が見世物にする為に妖精狩りに出かけたの。すると怒った妖精が皆を集めて国を滅ぼした。有名な話よ」
「あぁ、あの子らは人懐っこいし誰とでも仲良くなる。ただ害するものには容赦ねぇぞ。妖精同士は独自の方法で存在を感知できるらしいな。あいつらに手出ししたら直ぐに皆集まってくるんだ。妖精族を捕まえるのは絶対禁忌だ!ってか恐ろしくてそんなことするやついねぇよ」
妖精こわぁ……。
本当にクラム戦隊なんだな。
『なるほどなぁ。それで昔の話覚えてたりってこと?』
「そうだな。元々そんなことねぇ種族なんだが、あの子らすげぇ長寿だからよ?特に人間を警戒してるな。いまどこにいるんだろうなぁ」
いつか出会えるかなぁ。
ちょっと会ってみたいんだよねぇ。
僕がまだ見てない種族って魔人、竜人、妖精ってところかな?
魔人はその気になれば会えるらしいし、皆と会ってみたいなぁ。
『じゃあそれは置いておいて、結婚に関しては人化できれば気にしなくていいの?』
「まぁそうだけどよ。お前らなんで獣人国で結婚しようと思ってんだ?お前らの戸籍なんか獣人国にねぇぞ」
『「あ」』
そっか……。
結婚って戸籍あるところでしないとダメなのか……
『じゃあ戸籍に入れてもらって』
「入りてぇのか?本当にか?」
『嘘です、すみません』
なんか他の縛りも出来そうだしなぁ。
わざわざ独立して暮らせてるのに戸籍INする必要はないよなぁ。
「クロムくんがエデンで法律作る方がいいんじゃないかしら?」
『えぇ……めんどくs』
「…………」(じーッ)
エステルにウルウルした目で見つめられている……
くっ。
いや、でも戸籍管理はしたほうがいいよね?
これから交易とか増えていくし僕が知らない間に人増えていくかもしれない。
そうなったら悪の芽が蔓延ることもあるかもしれないじゃんね?
戸籍管理必要!ゼッタイ!
今少人数でパパっと出来るうちにやるべき!!
エステルに期待を込められた目で見られたからではない!
・
・
・
「ってことらしいんだ。頼んだお兄様!」
「頼みましたお兄様!」
「ぼく!?」
「妹の為ですよ?頑張ってください。ふふふ♪」
エルノアママの援護射撃付きだ。
ちょうど孤児院に居たんだよね。
ラッキー。
こういうときの為にエルンさんに村長してもらってるんだよ。
持つべきものは友達だな。
『ちなみに拒否券はある。僕の手書きだよ?10枚綴りで渡しとくね!1月に3枚までね』
そもそも僕から折り入って何か頼むことなんてほぼ無いけどね。
「拒否”権”じゃなくて”券”なんだ……」
『わかりやすいでしょ?かたたたたたたき券みたいな?』
「なにそれ。まぁいいや。じゃあ拒否券を……」
『拒否券を拒否する券を守備表示!ターンエンドだ!』
「えぇ……」
僕は基本無理強いはしないタイプだ!
でもここばっかりはお願い!
エルンさんしか頼める人がいないんだ!
「かわいい妹の為ですよ?エステルの結婚ですよ?頑張れますよねエルン?」
「はい……」
『給料たらふく出すからさ?頼むよお兄様』
「お金もういらないよッ!」
とりあえず法律は置いておいても戸籍作っとくことはいいかもね。
何かあれば僕が早く気づいて守ってあげられるかもしれないし。
「まぁ冗談だよ。全然やるさ。それが僕の仕事だしね?それに少人数だしそんな手間でもないしね。僕も今のうちにしてた方がいいと思うよ。ただ、クロムくん、そろそろ本格的に国作りしてないかい?」
『してません!保険です!何かあった時に僕が守れるようにしてるだけです!あと、手当とかなんか出してあげたいとき戸籍ってやっぱりあったほうがいいよね?漏れとか無いようにね?』
「だからそれが国だと思うんだけどねぇ」
『気のせいですっ!』
まさか結婚の話から戸籍管理の話になるとは……
でもこの話出てよかったな。
これ以上増えるような僕も皆の顔覚えられなくなりそうだし。
さてこれで一旦スライムでやり残したことは無くなった。
休みも充分とったな。
行くか、ダンジョン。
スライム生はこれでおしまいだ。
20
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