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80話 ケロケロの作った浮島、島にしてしまおう?
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グレイスが私を抱き上げてくれて、私は浮島に上陸。そんな私の後ろから、何とも言えない表情で浮島に上陸するベルナードさんと。もういつも通りの、すんって感じの表情に戻ったランドルフさんも上陸。
『どうだ?』
『そうですね、良いんじゃないですか。木も花も草もたくさんの種類を?』
『ああ、ポルたちの遊び用と勉強用にな。それにベルナードたちも必要になりだろう』
『そうですね。魚や肉はどうにでもなりますが、野菜関係は海の上ではどうにもなりませんからね』
『ところでリア、何をやっているんだ?』
ケロケロとグレイスが話している間に、浮島のギリギリに座って、海の中を覗き込んでいた私。だって気になるじゃん。島くらい大きな浮島だよ? 本当に浮かんでる? って。
私がそう言うと、ああって私の方へ来たケロケロ。そうして2階建てのカメの姿に戻どると、浮島を押して泳ぎ始めたよ。すると少しだけ浮島が揺れて、そのあと波紋がふわふわと広がったんだ。
『どうだ、動いているだろう?』
うん、本当に浮島だった。ていうか、さすがケロケロ。こんなに大きな浮島でも軽々動かすのか。納得して顔を上げた私。
『よし、皆こっちへ来てくれ』
ケロケロに付いて行く私たち。そうして数分歩いて着いた場所は、浮島の端まであと少しの、開けた場所だった。
『ここが、この浮き島で1番開けた場所だ。そうだ? お前たちの暮らす場所として良いと思うのだが』
「俺たちの?」
まだ何とも言えない表情をしていたベルナードさんだったけど、ケロケロにそう言われて、少しだけいつものベルナードさんに戻ったよ。まぁ、ここが暮らす場所って言われたらね。
『初めは俺の背中でもいいと思っていた。だがよく考えてみると、やはり俺の背中には、俺の家族だけを住まわせたいと思ってな』
「まぁ、それはそうだろうな」
『だから、お前たちが気兼ねなく暮らせるように、浮島を作ってみた。木々に囲まれているから、これならお前たちの生活の静けさも守られるだろうし。それに、この浮き島になっている果物や野菜や木の実は、いくら食べても問題ないぞ』
「ここまで俺たちのために……。嬉しいんだが、何もここまで大事にしなくても良かったんだぞ? 俺とランドルフが普通に暮らせるくらいの、小さな浮島を用意してくれれば」
『なに、これはお前たちだけが使うために作ったんじゃない。大体これは、俺が皆と過ごすために、前からやっていた事だ。リアにはまだ見せていなかったがな』
『ケロケロは海にいる時は基本、元の姿のままです。ですが、それではあまりにも……』
私が来てからは、浮島を作っている暇がなくて、今回まで私は浮島のことを知らなかったけど。いつもは時々浮島を作って、その浮島でみんなでゆっくりしていたんだって。
ほら海では、ケロケロはずっと泳いでいるでしょう? それだと、いくら一緒にいるとは言っても、遊ぶ時やご飯の時は?
私はグレイスに乗せてもらって、なるべくケロケロが私の姿を見られる場所まで移動して、ケロケロと過ごしていて。グレイスとポル君も、私が来る前からそうやっていたみたい。でも、ずっとそれじゃあね。
ケロケロだって泳ぐことを考えずに、自由にみんなと過ごしたいでしょう? だから時々浮島を作って、そこでみんなで過ごしていたみたい。だから、この浮島は別に特別な物じゃないって。
ただ今回は、ベルナードさんたちが居るし。ポッカとチーちゃんが家族になったから、遊ぶ場所と訓練の場所を増やしたかったのと。ケロケロとグレイスもやりたいことがあって、それでいつもよりも、大きな浮島を作ったらしいよ。
『ここがこの浮島の中で、1番開けた場所だからな。海にもすぐに出られるし、テントを設置するのにちょうど良いだろう。それと、ついて来てくれ』
そのまま海の方へ。すると浮島の淵のところに切り株があったよ。
『グレイス、どうだ?』
『ちょうど良いんじゃないですか?』
そう言いながら、グレイスがマジックバッグから小舟を取り出して海に浮かべ。係留用の縄を切り株に結んで、小舟を流されないようにしたよ。
『どうです。これならいつでも船に乗れます』
『リアたちも船に乗りたいだろうし。お前たちが俺の方へ来る時にも、いちいち用意しなくて済むだろう』
「ああ、これはありがたいな。というか、何から何まで悪いな」
『言ったろう、浮島自体はいつものことだと。それの延長だ』
と、話している時だった。少し離れた場所で、大きな魚魔獣がザバーンッ!! と跳ねて。跳ねたせいで波がこっちへ押し寄せてくると、浮島が少しだけ揺れて後ろへ動いたんだ。私の初めて見る、クジラの3倍くらい大きい魚魔獣だったよ。後で教えてもらおうっと、って……。
ん? 浮島? そこで私は気づいたよ。さっきから島なんじゃ? って言ってたけど、これってまずいんじゃ?
「ねぇ、けりょけりょ、ぐれいしゅ」
『どうしました?』
「うきじま、だめかも?」
『どういう事だ?』
「あたち、いなかっちゃとき、うきじまどちてた? しゅぐにかたじゅけちゃ?」
『ああ、そうだな。作ったその日のうちに片付けていたぞ』
「しょのあいだ、ながしゃれなかっちゃ?」
『少しだけ流されましたが、すぐに元の位置に戻りましたよ?』
地球だったら、こんなに大きな浮島は流されないと思うけど。そう、大きくても浮島は浮島。そしてここは異世界。ケロケロサイズとまではいかないまでも、さっきみたいなクジラの3倍はある魔獣や、それ以上大きな魔獣がいるわけで。
前のケロケロたちみたいに、すぐに元の位置に戻ったり、浮島を片付けちゃえば良いかもだけど。今回はここで、ベルナードさんたちが暮らすんだよ? 起きている時は、ケロケロに戻してもらえるけど、もしも寝ている間に流されちゃったら?
『そう言えばそうですね』
『確かに、いちいち戻すのは面倒だな。ふむ、では少しの間だけ、ここは島にしてしまうか』
ん? ケロケロ、今なんて言った? 島にするって言った?
『では、やってしまおう』
そう言うと、左足の踵を上げずに、つま先だけで地面をパタパタと叩いたケロケロ。すると地面が少しだけ揺れて、それからズズズって音がしたよ。でもそれは数秒で、すぐにおさまったんだ。
『よし、これで良いぞ。浮島を島に変えた。これで問題ないだろう』
は?
『どうだ?』
『そうですね、良いんじゃないですか。木も花も草もたくさんの種類を?』
『ああ、ポルたちの遊び用と勉強用にな。それにベルナードたちも必要になりだろう』
『そうですね。魚や肉はどうにでもなりますが、野菜関係は海の上ではどうにもなりませんからね』
『ところでリア、何をやっているんだ?』
ケロケロとグレイスが話している間に、浮島のギリギリに座って、海の中を覗き込んでいた私。だって気になるじゃん。島くらい大きな浮島だよ? 本当に浮かんでる? って。
私がそう言うと、ああって私の方へ来たケロケロ。そうして2階建てのカメの姿に戻どると、浮島を押して泳ぎ始めたよ。すると少しだけ浮島が揺れて、そのあと波紋がふわふわと広がったんだ。
『どうだ、動いているだろう?』
うん、本当に浮島だった。ていうか、さすがケロケロ。こんなに大きな浮島でも軽々動かすのか。納得して顔を上げた私。
『よし、皆こっちへ来てくれ』
ケロケロに付いて行く私たち。そうして数分歩いて着いた場所は、浮島の端まであと少しの、開けた場所だった。
『ここが、この浮き島で1番開けた場所だ。そうだ? お前たちの暮らす場所として良いと思うのだが』
「俺たちの?」
まだ何とも言えない表情をしていたベルナードさんだったけど、ケロケロにそう言われて、少しだけいつものベルナードさんに戻ったよ。まぁ、ここが暮らす場所って言われたらね。
『初めは俺の背中でもいいと思っていた。だがよく考えてみると、やはり俺の背中には、俺の家族だけを住まわせたいと思ってな』
「まぁ、それはそうだろうな」
『だから、お前たちが気兼ねなく暮らせるように、浮島を作ってみた。木々に囲まれているから、これならお前たちの生活の静けさも守られるだろうし。それに、この浮き島になっている果物や野菜や木の実は、いくら食べても問題ないぞ』
「ここまで俺たちのために……。嬉しいんだが、何もここまで大事にしなくても良かったんだぞ? 俺とランドルフが普通に暮らせるくらいの、小さな浮島を用意してくれれば」
『なに、これはお前たちだけが使うために作ったんじゃない。大体これは、俺が皆と過ごすために、前からやっていた事だ。リアにはまだ見せていなかったがな』
『ケロケロは海にいる時は基本、元の姿のままです。ですが、それではあまりにも……』
私が来てからは、浮島を作っている暇がなくて、今回まで私は浮島のことを知らなかったけど。いつもは時々浮島を作って、その浮島でみんなでゆっくりしていたんだって。
ほら海では、ケロケロはずっと泳いでいるでしょう? それだと、いくら一緒にいるとは言っても、遊ぶ時やご飯の時は?
私はグレイスに乗せてもらって、なるべくケロケロが私の姿を見られる場所まで移動して、ケロケロと過ごしていて。グレイスとポル君も、私が来る前からそうやっていたみたい。でも、ずっとそれじゃあね。
ケロケロだって泳ぐことを考えずに、自由にみんなと過ごしたいでしょう? だから時々浮島を作って、そこでみんなで過ごしていたみたい。だから、この浮島は別に特別な物じゃないって。
ただ今回は、ベルナードさんたちが居るし。ポッカとチーちゃんが家族になったから、遊ぶ場所と訓練の場所を増やしたかったのと。ケロケロとグレイスもやりたいことがあって、それでいつもよりも、大きな浮島を作ったらしいよ。
『ここがこの浮島の中で、1番開けた場所だからな。海にもすぐに出られるし、テントを設置するのにちょうど良いだろう。それと、ついて来てくれ』
そのまま海の方へ。すると浮島の淵のところに切り株があったよ。
『グレイス、どうだ?』
『ちょうど良いんじゃないですか?』
そう言いながら、グレイスがマジックバッグから小舟を取り出して海に浮かべ。係留用の縄を切り株に結んで、小舟を流されないようにしたよ。
『どうです。これならいつでも船に乗れます』
『リアたちも船に乗りたいだろうし。お前たちが俺の方へ来る時にも、いちいち用意しなくて済むだろう』
「ああ、これはありがたいな。というか、何から何まで悪いな」
『言ったろう、浮島自体はいつものことだと。それの延長だ』
と、話している時だった。少し離れた場所で、大きな魚魔獣がザバーンッ!! と跳ねて。跳ねたせいで波がこっちへ押し寄せてくると、浮島が少しだけ揺れて後ろへ動いたんだ。私の初めて見る、クジラの3倍くらい大きい魚魔獣だったよ。後で教えてもらおうっと、って……。
ん? 浮島? そこで私は気づいたよ。さっきから島なんじゃ? って言ってたけど、これってまずいんじゃ?
「ねぇ、けりょけりょ、ぐれいしゅ」
『どうしました?』
「うきじま、だめかも?」
『どういう事だ?』
「あたち、いなかっちゃとき、うきじまどちてた? しゅぐにかたじゅけちゃ?」
『ああ、そうだな。作ったその日のうちに片付けていたぞ』
「しょのあいだ、ながしゃれなかっちゃ?」
『少しだけ流されましたが、すぐに元の位置に戻りましたよ?』
地球だったら、こんなに大きな浮島は流されないと思うけど。そう、大きくても浮島は浮島。そしてここは異世界。ケロケロサイズとまではいかないまでも、さっきみたいなクジラの3倍はある魔獣や、それ以上大きな魔獣がいるわけで。
前のケロケロたちみたいに、すぐに元の位置に戻ったり、浮島を片付けちゃえば良いかもだけど。今回はここで、ベルナードさんたちが暮らすんだよ? 起きている時は、ケロケロに戻してもらえるけど、もしも寝ている間に流されちゃったら?
『そう言えばそうですね』
『確かに、いちいち戻すのは面倒だな。ふむ、では少しの間だけ、ここは島にしてしまうか』
ん? ケロケロ、今なんて言った? 島にするって言った?
『では、やってしまおう』
そう言うと、左足の踵を上げずに、つま先だけで地面をパタパタと叩いたケロケロ。すると地面が少しだけ揺れて、それからズズズって音がしたよ。でもそれは数秒で、すぐにおさまったんだ。
『よし、これで良いぞ。浮島を島に変えた。これで問題ないだろう』
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