転生先は海のど真ん中!? もふ強魔獣とイケオジに育てられた幼女は、今日も無意識に無双する

ありぽん

文字の大きさ
81 / 90

81話 ベルナードさんたちの住む場所決定とお土産準備

しおりを挟む
「しま、できちゃ?」

『ああ、しっかりとした島だ。これで動かないから大丈夫だろう』

 ……島ってそんな簡単にできるもんなの? いや、浮き島をあんなに簡単に作ったんだから作れるのか? いやいやでも、今は足をパタパタさせただけだよね?

 私は気になって、また海の中を見てみたよ。だけどまぁ、底まで見えるわけもなく。そんな私を無視して、ケロケロとグレイスは話しの続きを始めながら、さっきの開けた場所へ歩いて行ったよ。

 また何とも言えない表情に戻っちゃったベルナードさんと、今度は驚いていないランドルフさんとね。

「ぽりゅくん、ちまだっちぇ」

『まえも、しまつくって、そのあとおかたづけした』

「しょなの?」

『うん、もっとちいさいしま。ばしゅしゅって、おかたづけ』

「ほんちょにちま? ちた、みえないから、くっちゅいてるかわかんないね」

『ぽるくん、みてきてあげる!!』

 そう言うと、さっさと海に潜って行ったポル君。私も、海の中で呼吸できる貝殻を買ってもらったから、泳ぐ練習しなくちゃ。水着も買ってもらったんだ。水着と言っても、この世界の子供が、海で遊ぶ用の洋服ね。

 どんな感じの洋服かって言うと。どんな魔獣かは分からないんだけど、水を弾く粘液を出す魔獣がいて。それをタンクトップみたいな洋服に塗り込んで。それからズボンは、かぼちゃパンツみたいなやつに粘液を塗って、水を弾く水着みたいにしてあるんだ。

 フリルとかリボンとか、可愛い模様とか小物が付いている物まで、いろいろな水着が売られていて。私は可愛いのとカッコいいのを、全部で10着も買ってもらったの。だから今の1番の目標は、一生懸命練習してみんなで海を泳ぐのが目標なんだ。

 ただ、ポッカとチーちゃんはどうなのかな? ワイバーンって私的には、海を泳ぐって感じしないんだけど。

『チーちゃん、うみおよいでみたいなの』

『練習しないとダメなんだな』

『いっぱいれんしゅうするなの!!』

 ん? 練習? 練習ってことはワイバーンって泳げるのか。じゃあ……。

「ちーちゃんも、りぇんしゅ?」

『うんなの!! おにいちゃん、およぐのとってもじょうずなの! だからちーちゃんもおよげるようになって、おにいちゃんとおよぎたいなの!!』

「しょか!! あのねぇ、あたちもれんしゅうしゅりゅの。だからいっちょに、りぇんちゅちよ!!」

『りあも、れんしゅうなの? うん、いっしょにれんしゅうするなの!!』

『オレ、いっぱい教えてあげるなんだな!!』

 ニコニコのチーちゃんに、やる気満々のポッカ。後でポッカの泳ぎ見せてもらおうっと。

 と、そんな話しをしていると、バシャっと海から飛び出してきたポル君。

『ちゃんとしたにくっついてた。もう、うごかない。だいじょぶ』

「しょか!!」

『あのね、あのねなの!! ちーちゃんとりあ、いっしょにおよぐれんしゅうするなの!!』

『およぐれんしゅう? わかった、ぽるくんびしばしおしえる』

 そう、ポル君も先生のなってくれる約束してるんだ。

『ぼくはきびしい、れんしゅうがんばる!!』

「あいっ!!」

『はいなの!!』

『分かったなんだな!!』

 いや、ポッカは教える方だからね? なんて話しをしていたら、グレイスに呼ばれて、私たちはグレイスたちの方へ移動したよ。どうやらこれからの事が決まったみたい。

 ベルナードさんたちはここで暮らすことを決めて、今日から少しの間は、暮らすために必要なものを準備したりそろえたりするって。

 テントとか家具とか、最低限の暮らすのに必要な物を持ってきているベルナードさんたち。ただ、ここへ来て、他にも必要な物ができたから、それをこの島にある物で揃えるって。そのために、ケロケロに木を伐採する許可と、他にもいろいろ許可を貰ったみたい。

 だから少しの間、私たちとはあまり一緒には過ごせないって言われたよ。

『じゅんびする? なんのじゅんび?』

「いろいろだな」

『いっぱいなの?』

「ああ、いっぱいだぞ」

『大変なんだな?』

「そうだな、とてもではないが、少し大変か?」

『じゃあぽるくん、おてつだいしてあげる』

『ちーちゃんもなの!!』

『オレもなんだな!!』

 ポル君たちの言葉で、明日から私たちは、ベルナードさんたちの手伝いをすることに。ただ今日は寝る用意だけするから、私たちのお手伝いはなし。夕飯はみんなで一緒に食べるよ。ランドルフさんが作ってくれるんだ。

 じゃあ、私たちはこれから何をするか。それはあれだよ。ポル君が言っていた、お土産頑張ろうねってやつ。

 今は夕方少し前。待っていてくれたみんなに、今からお土産を配れば間に合うから、急いで配りに行きますよって、グレイスに言われたよ。

「それじゃあ、後でな」

『何かあったら、すぐに呼んでくれ』

 ケロケロの背中に乗る私たち。浮島から少しだけ離れて、みんなを呼ぶ前に、お土産の準備をするよ。

 前みたいにケロケロが自分の甲羅に、土で縁を作ってくれて、私たちはそこへ移動。それから大きな大きな、直径1メートルくらいのカゴを5個用意。

『大きなものは私とポッカのカゴへ。小さいものはリアが、その他の小さくもなく大きくもない物は、ポルとチーのカゴの中へ入れてください』

 それぞれのカゴ担当を決めて、お土産を渡しやすくするんだって。グレイスに言われた通り私たちは、グレイスがマジックバッグから出した自分担当のおみやげを、どんどんカゴに入れていく。

 この準備に、確かにお土産を渡すのは大変だな、頑張らないと、と思った私。でも、本当に大変なことは、この後に待っていたんだ。
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

掃除婦に追いやられた私、城のゴミ山から古代兵器を次々と発掘して国中、世界中?がざわつく

タマ マコト
ファンタジー
王立工房の魔導測量師見習いリーナは、誰にも測れない“失われた魔力波長”を感じ取れるせいで奇人扱いされ、派閥争いのスケープゴートにされて掃除婦として城のゴミ置き場に追いやられる。 最底辺の仕事に落ちた彼女は、ゴミ山の中から自分にだけ見える微かな光を見つけ、それを磨き上げた結果、朽ちた金属片が古代兵器アークレールとして完全復活し、世界の均衡を揺るがす存在としての第一歩を踏み出す。

ストーカーから逃げ切ったのも束の間、転移後はヤンデレ騎士団に殺されかけている現実!

由汰のらん
ファンタジー
ストーカーから逃げていたある日、ハルは異世界に召喚されてしまう。 しかし神官によれば、どうやらハルは間違って召喚された模様。さらに王子に盾ついてしまったことがきっかけで、ハルは国外追放されてしまう。 さらに連行されている道中、魔族に襲われ、ハルの荷馬車は置き去りに。 そのさなか、黒い閃光を放つ騎士が、ハルに取引を持ちかけてきた。 「貴様の血を差し出せ。さすれば助けてやろう。」 やたら態度のでかい騎士は、なんとダンピールだった! しかしハルの血が特殊だと知った騎士はハルを連れ帰って? いっそ美味しい血と癒しを与えるダンピール騎士団のセラピストを目指します!

ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス

於田縫紀
ファンタジー
 雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。  場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。

【完結】スキルを作って習得!僕の趣味になりました

すみ 小桜(sumitan)
ファンタジー
《ファンタジー小説大賞エントリー作品》 どんなスキル持ちかによって、人生が決まる。生まれ持ったスキルは、12歳過ぎから鑑定で見えるようになる。ロマドは、4度目の15歳の歳の鑑定で、『スキル錬金』という優秀なスキルだと鑑定され……たと思ったが、錬金とつくが熟練度が上がらない!結局、使えないスキルとして一般スキル扱いとなってしまった。  どうやったら熟練度が上がるんだと思っていたところで、熟練度の上げ方を発見!  スキルの扱いを錬金にしてもらおうとするも却下された為、仕方なくあきらめた。だが、ふと「作成条件」という文字が目の前に見えて、その条件を達してみると、新しいスキルをゲットした!  天然ロマドと、タメで先輩のユイジュの突っ込みと、チェトの可愛さ(ロマドの主観)で織りなす、スキルと笑いのアドベンチャー。

転生したらちびっ子になって、空を落ちていた件 〜もふもふたちのお世話はお任せあれ。ついでに悪もやっつけます!〜

ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした高橋凛は、お詫びとして理想の世界へ転生することに。しかし気がつけば幼児の姿で、しかも空を落下中だった!? バカ神、あいつまたミスったな!? そう思いながらも、凛はどうすることもできず、空を落ちていく。しかも更なるアクシデントが凛を襲い……。 が、そのアクシデントにより、優しい魔獣に助けられた凛は、少しの間彼の巣で、赤ちゃん魔獣や卵の世話を教わりながら過ごすことに。 やがてその魔獣を通じて侯爵家に迎え入れられると、前世での動物飼育の知識や新たに得た知識、そして凛だけが使える特別な力を活かして、魔獣たちの世話を始めるのだった。 しかし魔獣たちの世話をする中で、時には悪人や悪魔獣と対峙することもあったため、凛は、『魔獣たちは私が守る!!』と決意。入団はできないものの、仮のちびっ子見習い騎士としても頑張り始める。 これは、凛と魔獣たちが織りなす、ほんわかだけど時々ドタバタな、癒しとお世話の物語。

異世界召喚されたけどスキルが地味だったので、現代知識とアイテムボックスで絶品料理を作ったら大商会になっちゃいました

黒崎隼人
ファンタジー
手違いで剣も魔法もない異世界に召喚された、しがない日本のサラリーマン、湊カイリ。 彼に与えられたのは、無限に物が入る【アイテムボックス】と、物の名前が分かる【鑑定】という、あまりにも地味な二つのスキルだけだった。 戦闘能力は皆無。途方に暮れるカイリだったが、異世界の食事が絶望的に不味いことを知り、大きなチャンスに気づく。 現代日本の「当たり前」の知識は、この世界ではとんでもない「宝」なのだと! 「醤油?味噌?そんなものがあれば、この世界の食文化はひっくり返るぞ!」 ひょんなことから出会った没落貴族の美少女・リリアナと共に、カイリは現代知識と地味スキルを駆使して屋台から商売をスタート。 絶品料理で人々の胃袋を掴み、さらには便利な生活用品を次々と発明していく。 伝説の神獣の幼体「フェン」やドワーフの鍛冶師など、頼れる仲間たちも加わり、彼らが立ち上げた「サンライズ商会」は瞬く間に大躍進! 迫り来る悪徳商会や腐敗した貴族の妨害も、現代のマーケティング術と知恵で痛快に打ち破る! これは、平凡なサラリーマンが異世界の常識を覆し、食と生活に革命を起こして一代で大商会を築き上げる、痛快成り上がりファンタジー! 美味しい料理と、もふもふな相棒、そして仲間との絆。 人生、逆転できないことなんて何もない!

モブっと異世界転生

月夜の庭
ファンタジー
会社の経理課に所属する地味系OL鳳来寺 桜姫(ほうらいじ さくらこ)は、ゲーム片手に宅飲みしながら、家猫のカメリア(黒猫)と戯れることが生き甲斐だった。 ところが台風の夜に強風に飛ばされたプレハブが窓に直撃してカメリアを庇いながら息を引き取った………筈だった。 目が覚めると小さな籠の中で、おそらく兄弟らしき子猫達と一緒に丸くなって寝ていました。 サクラと名付けられた私は、黒猫の獣人だと知って驚愕する。 死ぬ寸前に遊んでた乙女ゲームじゃね?! しかもヒロイン(茶虎猫)の義理の妹…………ってモブかよ! *誤字脱字は発見次第、修正しますので長い目でお願い致します。

家ごと異世界ライフ

ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!

処理中です...