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第3章:最強ヤンキーはコスプレが苦手?
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しおりを挟む……え、もしかして全員喧嘩、強い?
俺が参戦する暇もなく、校門にいた不良は一人残らず地面に倒れた。そして俺は、不良の前に躍り出ただけのメイド野郎になってしまった。
しかし問題はそこじゃない。いや、まあ、十分問題ではあるが、一旦それは置いとくとして。
いくら不良が文化祭に押しかけて来たからといって、生徒会役員が揃って相手を殴り倒していいわけがない。
金の力ですべての不祥事をもみ消す冬牙でも、これはまずいんじゃねーか?
「お、おい、冬牙。お前、こんなことして……」
声をかけようとした瞬間、冬牙は地面に捨てていたメガホンを拾い上げた。
「皆さま、今回の企画はお楽しみいただけましたでしょうか? 文化祭に不良が乗り込み、生徒会役員が成敗するという、ドラマでしか見たことのない世界。これらを再現するために、ここにいる皆さまに不良の役をお願いし、ご協力いただきました!」
……は? 何いってんだ、こいつ。
「これが今回の生徒会の出し物でございます! 不良役を請け負ってくださった皆さま、そしてこの状況を見守ってくださった皆さま、本当にありがとうございました!」
……ということにしたのか。
さすがに無茶じゃないか? こいつら全員本物の不良だし、お前らも本気で殴り倒してたぞ。
「不良のリーダー役を務めてくださった彼に、どうぞ皆さん拍手をお願いいたします!」
冬牙が倒れている不良のリーダーを無理やり立たせ、その場でお辞儀をすると、なぜか拍手が巻き起こった。
大丈夫か? この学校の生徒たちは。
冬牙は何も理解していない不良のリーダーを見て狂気的な笑みを浮かべると、周りに聞こえない声量でこう言った。
「死にたくなかったら、さっさと帰れ」
不良たちは全速力で帰って行った。
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