【R18】君に届くまで〜カタギの俺には資格がないの?〜

keco

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〚3〛お世話係 採用

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*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜


 バイトの面接みたいなのを経て即採用…

 で、いいのか?


 仕事の内容というのは ある人の "お世話"

 その お世話対象の人物に会いに
 場違いなビルから
 隣の高層マンションに入っていく


 "アニキ"と呼ばれる男性の2歩後ろを
 歩いてエレベーターに



 ボタンは案の定…最上階をポチッとな


 静かに最上階へ昇っていく
 エレベーターの扉が開くと
 数十歩先に玄関が…



 ドスンっ…

「ご、ごめんなさいっ!!! か、帰りますっ!!!!」

「え、ちょ…ちょっと!!!!」


 男性と女性の話し声が
 ドア越しから聞こえる


「あ゙ぁ?」

 アニキさんが…
 ドスの効いた低い声を発した



 ガチャッ!!!!

 玄関ドアが開くと
 額に大きなガーゼを貼って
 服を乱した男の人が
 慌てて靴を履き 血相を変えて出てきた


 目の前に立っていたアニキさんを見て
 その男性は悲鳴をあげた

「ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ…」

「誰だ、テメェ!!!!」
 アニキさんがえたら


「す、すすすみません!今帰りますからっ!!!」

 足がもつれて転びそうになりながら
 男性が俺の方へ向かってくる


 ドンッ…

「痛っ!!!」


 俺に思いっきり ぶつかってきた男性は
 謝りもせずにエレベーターに乗り込み
 急降下して行った


「そうだ、キミ…名前は?」

 落ち着いた声のアニキさんに
 改めて聞かれた


 そういえば、名乗ってなかった…

「き、木村きむら じんです」

「そうか……仁…」

「は、はい…」

「今のが"虫"だ…」

「(๑° ꒳ °๑)キョトン…」

「……れ」

「…ハイ?」


 …………。


「………(*°∀°)・∴ブハッ!!w…
 なんつってぇ!!今の怖かった?
 ココ笑うところだし!(*つ▽`)っ)))アハハハ」


 いや、笑えねぇし…
 なんなら ちょっとチビったし…( ´ㅁ` ;)

 俺のビビった様子に
 大爆笑したアニキさんは


「ちょっと ここで待ってろ…」

 と 命令すると


「姉ちゃん、入るぞ!」

 そう言って部屋へと入っていった



 バタン…




 しーん…
 ポツンと取り残される…オレ…

「こ、怖っ…何 今の…(๑_๑;)」

 表情は固まったまま…
 頭をフル回転させた


 さっき出てきた男は なんだ?
 髪も服も乱れていた…
 お姉さんが あの男を
 ろうとしてたんじゃなくて?!


 ってか、ここのフロア…
 1軒しかないの?( ゚д゚)す、すげぇ…



 *・゚・*:.。.*.。.:*・゚・*:.。.*.。.:


「姉ちゃん 、入るぞ!」

「何?私 これから仕事…」

「持ち帰りか?」

「…あんなモサ男 嫌だわ!
 酔っ払って1人で転んで怪我したから
 処置をと思って
 額に木の破片刺さってたから
 取ってやったのに
 "痛ぇなコノヤロー"って言って
 この私を突き飛ばしたのよ!!!!
 えてやっただけ!!!!
 お礼ぐらい 言いやがれ、このタコ助!!!!」

「…(´▽`*)アハハ…んで
 びっくりして?逃げてったって?」

「…そうよ!…で、何の用?…」

「…姉ちゃんの世話係」

「は?まだそんなこと言ってるの?!
 そういうの いいから!!」

「今回の子は 大丈夫そうだ…たぶん」

「はぁ~… ホント要らないから!」

「まぁ、会うだけ 会ってみてよ…」



 *・゚・*:.。.*.。.:*・゚・*:.。.*.。.:


 ガチャ…


「仁!入っていいぞ!」
「はいっ!」


 恐る恐る 中へ入る…


「ぉぉぉ邪魔しますぅぅ…」


 *・゚・*:.。.*.。.:*・゚・*:.。.*.。.:


 部屋は整頓されていて…

 奥にはオーバーサイズのスウェット上下
 スッピンに黒縁のメガネをかけ
 茶髪のアシンメトリーの女性が
 腕を組んで立っていた


「姉ちゃん、こいつが…」

「だから、そういうのいいから…」

「でも…」

「いいって言ってるでしょ!
 ごめんね、そこのキミ…
 バイトの話は なかったことにして…」


 即採用>>>>即不採用…


 言わなきゃ…


「そ、それは…困ります」

 「「………」」

「金が必要なんですっ!!!!
 マンションの更新とか
 借金の返済もあって!
 …俺、何でもしますから!!!
 採用されたその日にクビとか
 シャレにならないでふっ!!!!!」

「「…ふ……」」


 あ…噛んだ…


「(´・ω・):;*。':;ブッ」
「(*ノ∀`)ノ゙))アヒャヒャ」


 だから笑えねぇんだって…
 こっちは必死なんだってぇのぉ…(lll-ω-)チーン


「すごいな、お前…」

「はい?…」

「まずは俺の容姿でビビって飛んで帰る奴が
 たくさんいるのに…
 何だかんだ ここまで来たもんな~」


 それって 褒めてくれてるのか?…
 それとも バカに…


「そうね…こっちが断っても
 "それは困る!"って
 ちゃんと意思表示してる…」

「あ、あのぉ…」

「はぁ~わかった…もう採用で良いわ!」

「んぇ?•́ω•̀)?」


 即採用からの、不採用…んで最速再採用…

 初日から振り回される この姉弟に
 眩暈を覚えた(๑﹏๑;)


「私、これから仕事なの!
 着替えるから出て行って!」

「仁、ここのカードキー渡しておく」


 胸ポケットから
 スっと出されたカードキー


「話の続きは事務所でするぞ」
「は、はい…」


 アニキさんのお姉さんの自宅から
 また隣の事務所へ…

 今日は まだ帰れそうにない…( ºωº )ファ~


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