【R18】君に届くまで〜カタギの俺には資格がないの?〜

keco

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〚13〛同じことの繰り返し

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*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 楽しい思い出になるはずだった夏祭り


 しゅんの元中の男たちに 絡まれた


 目の前で彼が殴られるところを
 見てないといけない 不甲斐なさ…


 "俊 ごめん…逃げられないよ…
 それに、私はやっぱり…
 変われないんだ…"




 力尽き 気絶した俊は
 ゆっくりと 芝生に倒れ込んだ


 腹の中で 何かが着火して
 勢いよく炎が噴き出す、久しぶりの感覚…

 身体は記憶していたみたいだ


 "まだだ…もう少し…"



「さ~て!片付いたところで…」

 そう言うと 後ろにいた男は
 拘束する腕のチカラを緩めた


「誰が先にする?」
「オレ、さっきからビンビンなんだけど~」
「うわぁやべぇ、興奮してきたァ!」
「じゃあ、お前からヤれよ
 俺たち 見学しながら準備しておくから」

 くだらない会話をしながら
 ベルトをカチャカチャと外し
 ズボンを下げて触り出す
 舌を出しながら 興奮するアホども…
 マジ 気持ち悪い…


 ── 久々だから 動けるかな… ──


「アミちゃんも脱ぎ脱ぎしよぅ…んがっ!!!!!」


 ──【ゴンっ!!!】


 まずは 1人…
 アホヅラの顎に私のヒジがヒットして
 後ろに ぶっ倒れる


「こっち来んな!クソ女ぁ!!!」

 反撃されるなんて思ってないから
 他の男たちも
 下げてしまったズボンが邪魔して
 逃げられない 


「ぶはっ( ゚∀゚)・∵ウケる!」

 滑稽な姿

 "バーカ!ざまぁみろ!!"

 そう思いながら 
 逃げる男たちに歩いて追いつき
 次々と鳩尾に数発、後頭部に回し蹴り
 股間に思いっきり蹴りを入れた…

 一生…勃たなくしてやろうか?…


「よくも俊を…っ…」

 決着つけようとした その時…

 ぶっ倒れてた1人の男が
 私の髪の毛を鷲掴みにして
 ズルズルと 土の上を引きずった


「痛ぃ…っ…離せっ…!」

「あぁ~油断したぁ~…
 お前、威勢のいいアマだなぁ~
 ナンノも こんなオンナがカノジョって
 見る目ねぇな~」

「痛ぇ…」

 ミシミシと音が鳴るくらい
 髪の毛を引っ張るから 体は逆らえなくて
 痛みが邪魔して目を開けられず

 頑張って目をこじ開けると
 視野に入ったキラリと光るもの…



「アハハっ!オンナ1人に 刃物かよ!
 ダっセェ~な、お前っ!!
 刺せよ、ほら!」


 髪を引っ張られて 身動き取れないのに
 わざと煽る言葉でえてみた


「な、何だと!黙れっクソがぁ!!!!!」


 火事場の馬鹿力…


 振り被った男の腕を上手く すり抜け
 引っ張られた髪の毛を軸にして
 体を回転させた


 ━━━ 【ザクッ…】









 バサバサと 地面に落ちる毛髪の束


 ちょうど良かった…髪、邪魔だったの…

「……っ…」


 色んな想いを巡らせながら
 野郎それぞれに力一杯 トドメの一撃

 これでしばらく動かないだろう…


 俊のところに駆け寄った

「俊、起きて!立てる?」
「ん…アミ…、お前…っ…」
「帰ろ、俊…送ってく」


 *・゚・*:.。.*.。.:*・゚・*:.。.*.。.:


 のびて動けない男たちは放って
 街灯の下にあったベンチに
 俊を寝かせた

 眉の上…俊が負った傷口を
 ハンカチで押さえながら
 叔父に電話をした

「俊、痛いと思うけど もう少し我慢して」
「ァミ…ゴメン…」
「私は 大丈夫だから…」


 *・゚・*:.。.*.。.:


 しばらくすると叔父が迎えに来てくれて

「アミ!どうした その髪!!…
 おい、俊くん!しっかりしろ!」


 。゜⋆。゜⋆。゜⋆。゜⋆


 俊を家まで送る…


 玄関で出迎えてくれた俊のお母さんも
 ビックリして

「どうしたの!アミちゃん!!!
 ドロドロじゃないのっ !!!!
 俊、あんた 何したのよっ!!!!」

「ごめんなさい…
 俊は私を守ってくれたんです!
 怒らないでください…っ…
 ホントに…ごめんなさいっ!!!」

「…アミ…ゴメ…ッ…」


 小さくつぶやくと
 俊は力なくお母さんの腕の中で
 再び気を失った



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜


 俊は 検査のために入院したと聞いた

 私は 学校にも行けないまま
 夏休みに突入


 小さな町…
 噂は あっという間に広まった


 危害を加えてきた男たちは
 有権者の子息らしく
 悪さをしても警察も
 腕をこまねいてたヤツらだった


 こっちはね!
 強姦、転姦されそうになったんだから
 立派な正当防衛だ!

 警察にも そう証言した


 退院した俊は
 何度も家に来てくれたけど
 居留守を使った

 電話もメッセージも 無視


 もう一緒に居られない…
 私は また カタギに手を出したんだ


 二度と暴れないって親に誓って
 ここに来たのに…


 普通の女の子には なれなかった…


 この町にも 居られない



「叔父さん、ごめんなさい…」

「謝ることはない!!
 俺のことは気にするな!
 まぁ、やりすぎたっちゃぁ
 やりすぎたかも知んねぇけど
 悪者を成敗したんだ!
 アミは胸張って生きろ!わかったな!」


 "胸を張って生きろ…"
 この言葉は 妙に気持ちを高ぶらせた


 高校側とも 色々あったけど
 転校扱いにしてもらって
 地元に戻って 通信制の高校に編入


 傷だらけの俊に
 何もしてあげられなかった後悔…

 ヤクザの娘が
 看護師って オモロいでしょ?…



 私は 今…大学病院に勤めている

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