41 / 44
公爵のタグ
しおりを挟む
間に少し与太話を挟んでしまいましたが、レイ君にスライム柄の寝袋のまま抱きかかえられ、落ち着いた頃に寝袋から顔をだしたローゼ。
ビックリして駆け付けた公爵夫妻と姉のルぺを目の前にして…公爵をみた瞬間
「ヒョワッ!」
両手で口を押えてビックリしております。
ローゼの加護を知っている面々は、公爵とローゼを交互に見ていますね。
「わ、儂は無実!無実だ!」
いやいや、処刑されるわけではありませんよ。公爵落ち着いて。
「どうしたんだい?ローゼ嬢?」
「あ~いえ、凄いなぁっと思いまして」
全員がまた公爵を見ます。冷や汗が止まりません。無実だと呟いてます。
「えっと…なにが凄いんだろうか。顔?声?」
「いえ、教会で今まで見て来た人たちのなかで一番凄いの…驚いちゃって」
公爵、もう口と鼻じゃなくて、気道で息をしてるようにヒューヒュー言ってます。
ギロっと夫人とルぺに睨まれておりますね。
「いえ、あの‥公爵様のタグが」
<<タグが??!!>>
「お、お名前は奥様お一人なのですが、見た事もないくらい光ってて」
<<あ~ねぇ~>>
一同、納得です。どうしてそんなに納得するのか理解が出来ないローゼ。
しかし、隠しておきたいレイ君の想いとは裏腹に夫人とルぺがすんなりぶっちゃけます。
「ドヴォルザー家の男はね、良く言えば一途なんだけど、ブェットリと粘着する執着男なのよ!!」
「か、母さん!姉上!黙って!あ、あの違うんだ。僕は違うんだ」
いつもの疑いを持ったときに出る細~い目になってローゼはレイ君を見ていますよ。
レイ君、どんどん体から水分が失われているようですよ。大丈夫??
「そうなんですか‥‥へぇ…それは知りませんでした」
「いや、その‥‥あぁもう!!違うんだってば!僕は普通なんだってば!」
至って冷静な声でルぺが言います。
「普通な男が手を握っただけで婚約を言い出して2年かけて公私混同で探したりしませんことよ!」
「にっ2年??」
「そうよ。ローゼちゃんとモンジャー食べてこの朴念仁、コロっといったのよ」
「モンジャー…やっぱり…変な人だったんだわ」
「ちっ違うよ!本当に違うよ!やめてよ姉様!うわぁぁぁ!」
そしてレイ君、ローゼの目が自分の右手と股間を行き来してる事に気が付きます。
あわあわと両手をあげたり下げたり‥‥不審者ですよ?
「サイテー‥‥」
「違うんだ!そのっ!違うんだってばぁぁぁ!!」
まさかおひとり様まで視えるようになっているとは思わないレイ君。迂闊でしたね。
あぁぁ!っと頭を抱えて床に蹲るレイ君ですがローゼがぽつり・・。
「この頃、詳細な情報は目を凝らさないと視えないって気が付いたんですよ。だからこれ以上は見ないようにしますわ」
「ほ、本当に?」
「えぇ、でも言っておきますが詳細については字が小さいのでそうやって見るだけで大まかなのは太字で視えるので…」
「大丈夫!その点だけは大丈夫!」
「そ、そうよ?ローゼちゃん、皆でこの子は監視するから安心して!」
「レイ!貴方は今夜からお父様とお母様に挟まれて寝なさい!」
<<えぇぇぇぇっ!!>>
ルぺの提案に公爵とレイ君は拒絶反応を示していますよ。
まぁ、20歳にもなった息子を挟んでキングサイズのベッドで川の字は嫌でしょうけどね。
もちろん作者も嫌です。
その後、予定通り甥っ子に木馬を購入したローゼ。
ですが、ベビィ用品店は可愛いものがいっぱいですね。
「小さいですねぇ…こんなのが着られるなんて」
「そっちは生まれたばかりの赤子用ですわよ。小さくて当然ですわ」
「これはなんだ?」
レイ君は涎掛けを手にしていますね・・・っとローゼジト目になってます。
「それって‥‥」
「いや、何に使うんだろうねぇ。帽子にするのかな?」
使い方が判らないレイ君にローゼがまたもや衝撃の事実を伝えます。
「殿下がママキンナデーレ未亡人との閨講義で良く使っていたはずですわ。えーっと…確か備考欄に ママDEチュプレイ とあったと記憶しておりますわ」
知らされる主の性癖。知りたくなかったレイ君。
明後日の登城からどうやって殿下を見たらよいのか判りません。
恐るべき加護です。
次回いよいよ最終回。
お嬢さま!いきますよ!!
ビックリして駆け付けた公爵夫妻と姉のルぺを目の前にして…公爵をみた瞬間
「ヒョワッ!」
両手で口を押えてビックリしております。
ローゼの加護を知っている面々は、公爵とローゼを交互に見ていますね。
「わ、儂は無実!無実だ!」
いやいや、処刑されるわけではありませんよ。公爵落ち着いて。
「どうしたんだい?ローゼ嬢?」
「あ~いえ、凄いなぁっと思いまして」
全員がまた公爵を見ます。冷や汗が止まりません。無実だと呟いてます。
「えっと…なにが凄いんだろうか。顔?声?」
「いえ、教会で今まで見て来た人たちのなかで一番凄いの…驚いちゃって」
公爵、もう口と鼻じゃなくて、気道で息をしてるようにヒューヒュー言ってます。
ギロっと夫人とルぺに睨まれておりますね。
「いえ、あの‥公爵様のタグが」
<<タグが??!!>>
「お、お名前は奥様お一人なのですが、見た事もないくらい光ってて」
<<あ~ねぇ~>>
一同、納得です。どうしてそんなに納得するのか理解が出来ないローゼ。
しかし、隠しておきたいレイ君の想いとは裏腹に夫人とルぺがすんなりぶっちゃけます。
「ドヴォルザー家の男はね、良く言えば一途なんだけど、ブェットリと粘着する執着男なのよ!!」
「か、母さん!姉上!黙って!あ、あの違うんだ。僕は違うんだ」
いつもの疑いを持ったときに出る細~い目になってローゼはレイ君を見ていますよ。
レイ君、どんどん体から水分が失われているようですよ。大丈夫??
「そうなんですか‥‥へぇ…それは知りませんでした」
「いや、その‥‥あぁもう!!違うんだってば!僕は普通なんだってば!」
至って冷静な声でルぺが言います。
「普通な男が手を握っただけで婚約を言い出して2年かけて公私混同で探したりしませんことよ!」
「にっ2年??」
「そうよ。ローゼちゃんとモンジャー食べてこの朴念仁、コロっといったのよ」
「モンジャー…やっぱり…変な人だったんだわ」
「ちっ違うよ!本当に違うよ!やめてよ姉様!うわぁぁぁ!」
そしてレイ君、ローゼの目が自分の右手と股間を行き来してる事に気が付きます。
あわあわと両手をあげたり下げたり‥‥不審者ですよ?
「サイテー‥‥」
「違うんだ!そのっ!違うんだってばぁぁぁ!!」
まさかおひとり様まで視えるようになっているとは思わないレイ君。迂闊でしたね。
あぁぁ!っと頭を抱えて床に蹲るレイ君ですがローゼがぽつり・・。
「この頃、詳細な情報は目を凝らさないと視えないって気が付いたんですよ。だからこれ以上は見ないようにしますわ」
「ほ、本当に?」
「えぇ、でも言っておきますが詳細については字が小さいのでそうやって見るだけで大まかなのは太字で視えるので…」
「大丈夫!その点だけは大丈夫!」
「そ、そうよ?ローゼちゃん、皆でこの子は監視するから安心して!」
「レイ!貴方は今夜からお父様とお母様に挟まれて寝なさい!」
<<えぇぇぇぇっ!!>>
ルぺの提案に公爵とレイ君は拒絶反応を示していますよ。
まぁ、20歳にもなった息子を挟んでキングサイズのベッドで川の字は嫌でしょうけどね。
もちろん作者も嫌です。
その後、予定通り甥っ子に木馬を購入したローゼ。
ですが、ベビィ用品店は可愛いものがいっぱいですね。
「小さいですねぇ…こんなのが着られるなんて」
「そっちは生まれたばかりの赤子用ですわよ。小さくて当然ですわ」
「これはなんだ?」
レイ君は涎掛けを手にしていますね・・・っとローゼジト目になってます。
「それって‥‥」
「いや、何に使うんだろうねぇ。帽子にするのかな?」
使い方が判らないレイ君にローゼがまたもや衝撃の事実を伝えます。
「殿下がママキンナデーレ未亡人との閨講義で良く使っていたはずですわ。えーっと…確か備考欄に ママDEチュプレイ とあったと記憶しておりますわ」
知らされる主の性癖。知りたくなかったレイ君。
明後日の登城からどうやって殿下を見たらよいのか判りません。
恐るべき加護です。
次回いよいよ最終回。
お嬢さま!いきますよ!!
168
あなたにおすすめの小説
クリスティーヌの本当の幸せ
宝月 蓮
恋愛
ニサップ王国での王太子誕生祭にて、前代未聞の事件が起こった。王太子が婚約者である公爵令嬢に婚約破棄を突き付けたのだ。そして新たに男爵令嬢と婚約する目論見だ。しかし、そう上手くはいかなかった。
この事件はナルフェック王国でも話題になった。ナルフェック王国の男爵令嬢クリスティーヌはこの事件を知り、自分は絶対に身分不相応の相手との結婚を夢見たりしないと決心する。タルド家の為、領民の為に行動するクリスティーヌ。そんな彼女が、自分にとっての本当の幸せを見つける物語。
小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
我が家の乗っ取りを企む婚約者とその幼馴染みに鉄槌を下します!
真理亜
恋愛
とある侯爵家で催された夜会、伯爵令嬢である私ことアンリエットは、婚約者である侯爵令息のギルバートと逸れてしまい、彼の姿を探して庭園の方に足を運んでいた。
そこで目撃してしまったのだ。
婚約者が幼馴染みの男爵令嬢キャロラインと愛し合っている場面を。しかもギルバートは私の家の乗っ取りを企んでいるらしい。
よろしい! おバカな二人に鉄槌を下しましょう!
長くなって来たので長編に変更しました。
【完結】地味な私と公爵様
ベル
恋愛
ラエル公爵。この学園でこの名を知らない人はいないでしょう。
端正な顔立ちに甘く低い声、時折見せる少年のような笑顔。誰もがその美しさに魅了され、女性なら誰もがラエル様との結婚を夢見てしまう。
そんな方が、平凡...いや、かなり地味で目立たない伯爵令嬢である私の婚約者だなんて一体誰が信じるでしょうか。
...正直私も信じていません。
ラエル様が、私を溺愛しているなんて。
きっと、きっと、夢に違いありません。
お読みいただきありがとうございます。短編のつもりで書き始めましたが、意外と話が増えて長編に変更し、無事完結しました(*´-`)
今更ですか?結構です。
みん
恋愛
完結後に、“置き場”に後日談を投稿しています。
エルダイン辺境伯の長女フェリシティは、自国であるコルネリア王国の第一王子メルヴィルの5人居る婚約者候補の1人である。その婚約者候補5人の中でも幼い頃から仲が良かった為、フェリシティが婚約者になると思われていたが──。
え?今更ですか?誰もがそれを望んでいるとは思わないで下さい──と、フェリシティはニッコリ微笑んだ。
相変わらずのゆるふわ設定なので、優しく見てもらえると助かります。
どうして私が我慢しなきゃいけないの?!~悪役令嬢のとりまきの母でした~
涼暮 月
恋愛
目を覚ますと別人になっていたわたし。なんだか冴えない異国の女の子ね。あれ、これってもしかして異世界転生?と思ったら、乙女ゲームの悪役令嬢のとりまきのうちの一人の母…かもしれないです。とりあえず婚約者が最悪なので、婚約回避のために頑張ります!
白のグリモワールの後継者~婚約者と親友が恋仲になりましたので身を引きます。今さら復縁を望まれても困ります!
ユウ
恋愛
辺境地に住まう伯爵令嬢のメアリ。
婚約者は幼馴染で聖騎士、親友は魔術師で優れた能力を持つていた。
対するメアリは魔力が低く治癒師だったが二人が大好きだったが、戦場から帰還したある日婚約者に別れを告げられる。
相手は幼少期から慕っていた親友だった。
彼は優しくて誠実な人で親友も優しく思いやりのある人。
だから婚約解消を受け入れようと思ったが、学園内では愛する二人を苦しめる悪女のように噂を流され別れた後も悪役令嬢としての噂を流されてしまう
学園にも居場所がなくなった後、悲しみに暮れる中。
一人の少年に手を差し伸べられる。
その人物は光の魔力を持つ剣帝だった。
一方、学園で真実の愛を貫き何もかも捨てた二人だったが、綻びが生じ始める。
聖騎士のスキルを失う元婚約者と、魔力が渇望し始めた親友が窮地にたたされるのだが…
タイトル変更しました。
聖女の証を義妹に奪われました。ただ証だけ持っていても意味はないのですけどね? など 恋愛作品集
にがりの少なかった豆腐
恋愛
こちらは過去に投稿し、完結している作品をまとめたものになります
章毎に一作品となります
これから投稿される『恋愛』カテゴリの作品は投稿完結後一定時間経過後、この短編集へ移動することになります
※こちらの作品へ移動する際、多少の修正を行うことがあります。
※タグに関してはおよそすべての作品に該当するものを選択しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる