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サミュエルの帰還
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サミュエルが出立をして3か月ほど経った。
収穫の終わった畑にコスモスの種を蒔いていく。数か月後は一面に赤、ピンク、白の花が咲き乱れ領民の目を楽しませた後、土に混ぜ込んで翌年の肥料にするのである。
そんな作業をしているオフィーリアや農夫を横目にあぜ道を馬が走って行く。
「何かあったんでしょうか?」
「そうねぇ。でもあと一息よ。残りも蒔いてしまいましょう」
「そうですね。でもこうやって花を混ぜ込んで肥料なんて考えもしませんでした」
「でもこれも一時しのぎに過ぎないから、2,3年おきに休ませてあげるのも必要よ」
農夫たちと話をする。
彼らもまたもう次の年にはオフィーリアがここにいない事を知っている。
畑がなければ一家でついていくのにという者もいるほどにオフィーリアは慕われている。
そこに屋敷から使用人が肩で息をするほどに走って知らせに来た。
「大変です!旦那様が大怪我をされたそうです!」
戦地に行くのである。けがは付き物だとオフィーリアは考えていたが早馬で知らせが来るとなれば…。農夫たちに残りの種を満遍なく蒔くように伝えてメビウス号に跨る。
「どうしたのですか」
屋敷に到着し、メビウス号の手綱を馬丁に預けるとオフィーリアは声を掛けた。
情報は二転三転しているところもあるが、共通しているのはサミュエルが大怪我をした事であった。
ただ、どうしてその怪我をしたのか。大けがの程度については崖から落ちた、川に流された、敵に切られた、手足がない、胴体が分かれてしまったなど要領を得ないものばかり。
「ケガをされているのであれば、寝室の準備を」
そう指示を出した時、素っ頓狂な声がした。
「いやよ!ケガしてるんでしょう?私のベッドに血が付くの?そんなの絶対に嫌!」
一瞬誰もが動きを止めて声の方向を見る。キャサリンだった。
だが、直ぐに使用人達は動き出す。看護、手当が必要なものはこの屋敷の主。
そしてそれを受け入れ、指示をするのは女主人。
たかが愛人には何の権利もないのである。
「ちょちょっと!待ちなさいよ!」
使用人の腕を掴んで自分の話を聞けとばかりに騒ぎ出すキャサリンに付き合う者はいない。
だが、キャサリンはひと際大きな声をあげた。
「帰ってきたら、子供作るって言われてるのは私よ!私の言う事聞きなさいってば!」
執事が前に出てキャサリンを抓みだす勢いを感じたオフィーリアは執事を止めた。
先ずはメイに【あれを確保】と囁くとメイは一目散に部屋に走って行った。
「奥様?何故止めるのです?!」
「わたくしが話をするわ。手と口を出さずに肯定だけをなさいな」
「こ、肯定だけっ?えっ?」
「侍女頭!いるかしら?!」
「はい、ここに!」
「わたくしの部屋を直ぐに片づけて荷物は来客用に部屋に。彼女の荷物を夫人の間に」
「えっ?そんな…」
狼狽する侍女頭にそっと「考えがあるの。大丈夫」と耳打ちをすると、オフィーリアの顔を見て「畏まりました」と頷く侍女頭。素早く侍女や手の空いた男性使用人を選別して引き攣れていく。
オフィーリアはキャサリンの前にゆっくりと歩いていった。
「なっ何よ!近づくなって言われてんでしょう?」
「えぇ。これが最初で最後になる事を祈りながらですが、一言」
「何よ…」
「わたくしは後4,5か月でここを出ていきます。その後は貴女が女主人。ですが大怪我という事で状況が判りませんの。容体次第では使用人にわたくしが指示を出します。貴女はゆっくり夫人の間で寛いで頂いて結構ですわ」
「あ、あとで出ていけとか‥‥ダメなんだからね」
「そんな事。貴女にはずっといてもらって後継ぎも成してもらわねばなりませんわ」
「気味が悪いわね…何よ」
「それが貴族ですわ。子を成すのは貴族の務め。それだけで御座います」
夕刻になり幌馬車が走ってくる。
大きめの担架に乗せられたサミュエルは薬が効いているのかそれとも怪我のせいか。
意識がなく昏々と眠っているだけだった。
サミュエルは主の間の寝台に寝かされ、血まみれになった衣類や包帯がそこかしこに放り投げられる。様子を伺おうと扉を開けたキャサリンはそれを見て悲鳴をあげて逃げていく。
しかし、すれ違った執事に腕を掴まれてしまった。
執事と共に部屋に向かっていたオフィーリアはキャサリンに優しく話しかける。
「どうされます?暫くついて差し上げてくださるかしら?」
「無理無理無理!絶対に無理。なっ治ったら‥‥行くわ」
「あら、それではその間のお世話は…まさか侍女任せという訳には参りませんでしょう?」
本当は侍女や従者に任せっぱなしでも全く問題はない。
キャサリンの取り乱しようにオフィーリアは困った素振りを見せる。
「あ、あんたがやればいいでしょう?」
「よろしいの?貴女様がするべき事ですのに」
「アタシは絶対に嫌!あんなに血が出てるなんて聞いてない!」
「大怪我とはお伝えしたと思いますが?」
「と、とにかく嫌よ。貴女がやりなさいよ!」
オフィーリアとキャサリンの間に執事が体を滑り込ませる。
何方かと言えば、キャサリンを追い払うような態勢で【良いんですね?】と念を押す。
「とにかく!アタシは嫌!」
キャサリンはそう言うと踵を返し廊下を走って行ってしまった。
執事と共に部屋に入ると一先ずの処置は終わったと2人の軍医、そしてお抱えの医者が説明をしたいという。キャサリンに聞かせてやった方がいいかとも考えるが、先程の様子では逃げ出すだろう。
それに話の1割も理解できる頭があるとは思えなかった。
「女性には少々…言いづらいところもありますが」
そういう軍医に微笑んで「大丈夫ですわ」と席を進める。
サミュエルは作戦に失敗し、捕虜となって拷問を受けたという。
切り傷、火傷は勿論の事、それは場所を問わずにあるという事で傷が塞がったり皮膚が再生するまでは化膿する事もあるしかなりの痛みを伴うという。
かなり水で洗ってはいるが傷口には蛆が沸いており孵化していない卵がこれからかえる事もあって1週間は付きっ切りで誰かが世話をせねばならない。
「それから‥‥非常に言いにくいのですが」
「結構ですわよ?看護に必要な事でしょうからお聞きします」
「判りました。肛門の裂傷の他、性器は一部を残し切り取られております」
「そうですか。排尿に支障は御座いますの?」
「根元からではないので何とか・・・今後ですが子を成すにあたっては射精は出来なくはない‥としか申し上げられません。あくまでも出来るか出来ないか…のレベルの話ですが」
「大変に結構ですわ。全く問題が御座いません」
「えっ?‥‥」
「生きているだけで充分でございますわ」
そう言うとオフィーリアは立ち上がり、サミュエルの寝顔をじっと見つめた。
「この事は他言無用。いいですね?」
軍医たちは静かに頷く事しか出来なかった。
収穫の終わった畑にコスモスの種を蒔いていく。数か月後は一面に赤、ピンク、白の花が咲き乱れ領民の目を楽しませた後、土に混ぜ込んで翌年の肥料にするのである。
そんな作業をしているオフィーリアや農夫を横目にあぜ道を馬が走って行く。
「何かあったんでしょうか?」
「そうねぇ。でもあと一息よ。残りも蒔いてしまいましょう」
「そうですね。でもこうやって花を混ぜ込んで肥料なんて考えもしませんでした」
「でもこれも一時しのぎに過ぎないから、2,3年おきに休ませてあげるのも必要よ」
農夫たちと話をする。
彼らもまたもう次の年にはオフィーリアがここにいない事を知っている。
畑がなければ一家でついていくのにという者もいるほどにオフィーリアは慕われている。
そこに屋敷から使用人が肩で息をするほどに走って知らせに来た。
「大変です!旦那様が大怪我をされたそうです!」
戦地に行くのである。けがは付き物だとオフィーリアは考えていたが早馬で知らせが来るとなれば…。農夫たちに残りの種を満遍なく蒔くように伝えてメビウス号に跨る。
「どうしたのですか」
屋敷に到着し、メビウス号の手綱を馬丁に預けるとオフィーリアは声を掛けた。
情報は二転三転しているところもあるが、共通しているのはサミュエルが大怪我をした事であった。
ただ、どうしてその怪我をしたのか。大けがの程度については崖から落ちた、川に流された、敵に切られた、手足がない、胴体が分かれてしまったなど要領を得ないものばかり。
「ケガをされているのであれば、寝室の準備を」
そう指示を出した時、素っ頓狂な声がした。
「いやよ!ケガしてるんでしょう?私のベッドに血が付くの?そんなの絶対に嫌!」
一瞬誰もが動きを止めて声の方向を見る。キャサリンだった。
だが、直ぐに使用人達は動き出す。看護、手当が必要なものはこの屋敷の主。
そしてそれを受け入れ、指示をするのは女主人。
たかが愛人には何の権利もないのである。
「ちょちょっと!待ちなさいよ!」
使用人の腕を掴んで自分の話を聞けとばかりに騒ぎ出すキャサリンに付き合う者はいない。
だが、キャサリンはひと際大きな声をあげた。
「帰ってきたら、子供作るって言われてるのは私よ!私の言う事聞きなさいってば!」
執事が前に出てキャサリンを抓みだす勢いを感じたオフィーリアは執事を止めた。
先ずはメイに【あれを確保】と囁くとメイは一目散に部屋に走って行った。
「奥様?何故止めるのです?!」
「わたくしが話をするわ。手と口を出さずに肯定だけをなさいな」
「こ、肯定だけっ?えっ?」
「侍女頭!いるかしら?!」
「はい、ここに!」
「わたくしの部屋を直ぐに片づけて荷物は来客用に部屋に。彼女の荷物を夫人の間に」
「えっ?そんな…」
狼狽する侍女頭にそっと「考えがあるの。大丈夫」と耳打ちをすると、オフィーリアの顔を見て「畏まりました」と頷く侍女頭。素早く侍女や手の空いた男性使用人を選別して引き攣れていく。
オフィーリアはキャサリンの前にゆっくりと歩いていった。
「なっ何よ!近づくなって言われてんでしょう?」
「えぇ。これが最初で最後になる事を祈りながらですが、一言」
「何よ…」
「わたくしは後4,5か月でここを出ていきます。その後は貴女が女主人。ですが大怪我という事で状況が判りませんの。容体次第では使用人にわたくしが指示を出します。貴女はゆっくり夫人の間で寛いで頂いて結構ですわ」
「あ、あとで出ていけとか‥‥ダメなんだからね」
「そんな事。貴女にはずっといてもらって後継ぎも成してもらわねばなりませんわ」
「気味が悪いわね…何よ」
「それが貴族ですわ。子を成すのは貴族の務め。それだけで御座います」
夕刻になり幌馬車が走ってくる。
大きめの担架に乗せられたサミュエルは薬が効いているのかそれとも怪我のせいか。
意識がなく昏々と眠っているだけだった。
サミュエルは主の間の寝台に寝かされ、血まみれになった衣類や包帯がそこかしこに放り投げられる。様子を伺おうと扉を開けたキャサリンはそれを見て悲鳴をあげて逃げていく。
しかし、すれ違った執事に腕を掴まれてしまった。
執事と共に部屋に向かっていたオフィーリアはキャサリンに優しく話しかける。
「どうされます?暫くついて差し上げてくださるかしら?」
「無理無理無理!絶対に無理。なっ治ったら‥‥行くわ」
「あら、それではその間のお世話は…まさか侍女任せという訳には参りませんでしょう?」
本当は侍女や従者に任せっぱなしでも全く問題はない。
キャサリンの取り乱しようにオフィーリアは困った素振りを見せる。
「あ、あんたがやればいいでしょう?」
「よろしいの?貴女様がするべき事ですのに」
「アタシは絶対に嫌!あんなに血が出てるなんて聞いてない!」
「大怪我とはお伝えしたと思いますが?」
「と、とにかく嫌よ。貴女がやりなさいよ!」
オフィーリアとキャサリンの間に執事が体を滑り込ませる。
何方かと言えば、キャサリンを追い払うような態勢で【良いんですね?】と念を押す。
「とにかく!アタシは嫌!」
キャサリンはそう言うと踵を返し廊下を走って行ってしまった。
執事と共に部屋に入ると一先ずの処置は終わったと2人の軍医、そしてお抱えの医者が説明をしたいという。キャサリンに聞かせてやった方がいいかとも考えるが、先程の様子では逃げ出すだろう。
それに話の1割も理解できる頭があるとは思えなかった。
「女性には少々…言いづらいところもありますが」
そういう軍医に微笑んで「大丈夫ですわ」と席を進める。
サミュエルは作戦に失敗し、捕虜となって拷問を受けたという。
切り傷、火傷は勿論の事、それは場所を問わずにあるという事で傷が塞がったり皮膚が再生するまでは化膿する事もあるしかなりの痛みを伴うという。
かなり水で洗ってはいるが傷口には蛆が沸いており孵化していない卵がこれからかえる事もあって1週間は付きっ切りで誰かが世話をせねばならない。
「それから‥‥非常に言いにくいのですが」
「結構ですわよ?看護に必要な事でしょうからお聞きします」
「判りました。肛門の裂傷の他、性器は一部を残し切り取られております」
「そうですか。排尿に支障は御座いますの?」
「根元からではないので何とか・・・今後ですが子を成すにあたっては射精は出来なくはない‥としか申し上げられません。あくまでも出来るか出来ないか…のレベルの話ですが」
「大変に結構ですわ。全く問題が御座いません」
「えっ?‥‥」
「生きているだけで充分でございますわ」
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