俺の彼氏には特別に大切なヒトがいる

ゆなな

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俺と彼氏と彼氏の特別に大切なヒトとその彼氏で遊園地に行った話

Let's go to the land of dream

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「おはよ。タスク」
 待ち合わせ場所の最寄り駅には既に三人が揃っていた。
「すいません。俺が一番遅くて」
 後輩なのにしまったな、と思って小走りに駆け寄って頭を下げる。
「今日は部活じゃねぇし、Wデートなんだから気にすんなって」
「そうそう、時間には遅れてないしね」
 待ち合わせ場所に居た真琴さんとコータさんはやっぱり遠くから見ても今日もお似合いだった。朝からそんなものを見て複雑な気持ちだったけれど、フォローしてくれた真琴さんは今日も綺麗だったし、俺と然りげ無くお揃いのTシャツを上着から覗かせている。
 今日行く遊園地ではお揃いの服装していても目立たないよねって二人で買った。バカップルみたいだけど、夢の国では許されるよね。
 なるべく早く着いて入場の列に並びたいねってさっさと駅のホームに移動する。電車を待っているときだった。
「あの……」
 それまで静かだった夏樹先輩がそっと口を開いた。
「本城君、普段あんまり話せないけど、今日はよろしくね」
 控えめに俺に話しかけてきた声の方に、視線を向けた。
 あれ? 
 なんか、ちょっと遠くから見ていたイメージと大分違う。
 瞳は不安そうに揺れていたけれど、すごく透明でまるで天使か妖精かと話しているような気持ちになった。
「こちらこそ、よろしくお願いします。俺のことはどうぞ気軽にタスクって呼んでください」
 気付いたときには俺の口からするする言葉が出ていたし、顔に笑みも浮かんでいたと思う。
 不安気なこの人を安心させたい、と思ってしまったのだ。
 俺の返答を聞いて、強張っていた顔がほっと緩んだ。
「よしよし、頑張ったね。夏樹」
 そんな夏樹先輩の頭を真琴さんは撫でた。まるでワンちゃんにするみたいに。
「そんな……挨拶くらい俺だってできるよ」 
 そんな真琴さんの態度に夏樹さんは苦笑いをする。
「夏樹は人見知りで初めて話す人、苦手でしょ?」
「真琴の恋人だもん。いい人だってわかるから大丈夫」
 そう言って二人はくすくす笑い出した。
 なんだこれ? 二人で笑ってるとめっちゃ可愛い。
 俺がそう思っていると、ホームに電車が走り込んできた。
 ちょっと混んでいるその電車に乗り込むとき、コータ先輩は全てのものから夏樹先輩を隠すように抱き込んで乗車した。

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