とろけてまざる

ゆなな

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4章

5話

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 驚くほどに熱い掌がユキのシャツの中に潜って、なめらかな肌を浮かされたように弄る。
「ん……っ……あ……ま、って…………先生っ」
「待てない………っ……ずっと我慢していたのに」
煽ったのはきみだ、と熱い掌が躯を弄り、ボタンが弾け飛ぶような勢いで脱がされる。
    久しぶりに永瀬の眼前に現れたユキの躯を見て、永瀬は思わずごくり、と獸のように喉を鳴らした。子を身に宿したことが原因なのか真っ白でなめらかなその肌に色付く乳暈は永瀬が知るそれよりも濃い桃色で普段は慎ましやかなその先端が常よりもぷっくりとしていて、清らかなイメージのユキの裸体をひどく淫猥に見せていた。
「……っ」
思わず、そこに吸い付き舌を絡める。
「ひゃ……ん………ああ……っ」
    悲鳴のような声がユキから漏れる。
    其処をあまり刺激すると子宮の収縮を促し、胎児には良くないため、永瀬の指先はそっと腹部を指で辿り子宮が張っていないか確認しながら愛撫する。その腹部を辿る指先の動きでさえも、ユキは悲鳴をあげてしまう。
「妊娠すると、性慾が無くなるタイプとシたくてシたくて仕方ないタイプがいるらしいが……」
    ユキが後者だとは、嬉しい誤算だ、と食べ頃の果実のようは胸の先を舌でゆったりと味わう。
「違っ……あぁ……っ」
するりと下肢を剥かれてしまえば、否定の言葉も嘘だと暴かれてしまう。
「凄い濡れてる……」
    じゅくり、と湿った音を立てて熱い指先がぬかるんだ胎内に挿入される。
「あ……あ……」
    ゆっくり、ゆっくり……傷などつけぬように動かされる指は焦れったくて焦れったくて、触れられた粘膜からとろとろと溶けていきそうになる。無意識にユキがねだるように腰を揺らしてしまうと
「あんまり煽ってくれるな……っ……どれだけ我慢してるかと……」
    永瀬の艶かしいバリトンが苦しそうに訴える。だがそれさえもユキの火照った肌を愛撫していくようだ。
「……ぁ、も、イク……」
    ふるり、とユキの桃色の屹立が揺れてその先が滲み始めたところで、ぎゅっと根元を永瀬の指先に押さえ込まれた。
「や……っ何で……離して……」
「ユキがイクと子宮が収縮してしまうから、なるべく我慢、だ」
     子宮のある辺りをそっと熱い指先で撫でられて、ひくり、とユキの屹立が震えて、後孔からはじわりと愛液が滲んだ。
「や……っやだ……我慢、できな………」
     潤んだ瞳と熟れた桃のように甘い声でねだられて。
     永瀬はベッドサイドのチェストを開けると、一つの小さなビニールパッケージを取り出し、彼らしくなく下卑た仕種で口に銜えてピリ、と破る。中から取り出した避妊具を自身に着ける様はぞっとするほど艶かしく、彼の一挙一動からユキは目が離せなかった。
「そんな目で見るんじゃ、ない」
    さすがに恥ずかしいな、と永瀬が笑って大きな掌でユキの柔らかな髪をかき混ぜる。
「あ……そんな、つもりじゃ……っ」
     ユキの肌が朱を刷いたように紅くなった。可愛らしい様子にちゅっと小鳥が交わすようなキスをくちびるに贈って、それから、そっとユキの脚を押し開く。
    永瀬の屹立がユキの秘孔に触れると、ユキの愛液でぬるぬると粘膜が擦れ合う。くぷり、と先端が少しだけ潜っては抜けて……
「ん……んっ………あ………」
    触れあった熱い粘膜がとろとろと蕩けてしまいそうな感覚が二人を襲う。ユキの躯を気遣うあまり、まるで焦らされているかのような一思いに貫いて揺さぶって、掻き回してめちゃくちゃにして欲しいという淫らな願いが頭を掠めて思わず僅かに入り込んだところを締め付けてしまう。
「こら、ユキ……っ……」
    永瀬も相当な自制心でもって耐えているのか、ぽたり、と精悍な額を流れた汗の雫がユキの上に落ちる。
「先生ぇ……も、奥まで欲し……」
    アルファのフェロモンをたっぷりと含んだ汗の雫にまでも感じてしまい、どうしようもないのに、殊更ゆっくりと時間をかけて躯を割り拓かれる。アルファの獰猛なペニスの形が久しぶりの交わりでやや狭くなった隘路にいやというほど感じさせられる。常ならとうに白濁を放っているだろう、ユキのオメガらしく慎ましやかな屹立は永瀬に根元を抑えられて、いつもよりよりずっと色濃い桃色に染まり苦し気に震えている。
「……っいじめてるわけじゃないんだ……」
    そう言って恐ろしいほどにゆっくりと胎内に納めたペニスを動かすとそれだけて悲鳴のような声が上がって、背に回されたユキの細い指先が逞しい背中を掻く。
「いや……っ……イキたい……離して……っ」
「ユキ……もう少しだから……っく」
    ほんの少しだけ強く永瀬のそれがユキの内壁を強く抉るように動くと細い背中が撓り、とろとろに濡れた内壁が痙攣しながら永瀬のものに絡む。
     理性などかなぐり捨てて濡れて心地よい胎内を掻き回したい本能に襲われるが、それと知っていなければわからないほど僅かだが脹らみを見せ始めたユキの下腹部が永瀬を押し留める。
    なるべく優しく、しかしユキが快楽を得られる箇所をペニスで擦ってやりながら、その耳元にくちびるを寄せる。そして下腹部を撫でながら

「……っごめんな、ユキ……っ壊してしまいそうで、俺も怖いんだ……」
「だ、いじょうぶ……なのに……っ」
「わかってるんだが……っ……激しくなんか、出来ない……っ」
自分でも驚くほど、大切なんだよ……

    とびきりあまい蜜が溶かし込まれた声は、ユキの鼓膜も心も何もかもおかしくしてしまいそうな程で。
「最後はちゃんと気持ちよくイカせてやるから……」
もう少し、我慢して……?
    そう言ってから永瀬は気が遠くなるほどゆっくりと時間をかけて暴走しそうなほどに昂ったペニスを抽挿された。最後の最後にとびきり甘ったるく子宮の入り口に先端をそっと押し充てられながら、ぷっくりと膨れて色付いた胸の先に吸い付かれたとき、それまでユキの屹立を抑えていた指先が解かれた。
「ひ………っ……ああ……っ」
「……っく……ぁ」
     ぽたぽたと垂れるようにユキの屹立からオメガ特有の透明に近いような色の白濁が零れると同時に、永瀬も薄い皮膜の中に己の慾望をたっぷりと吐き出した。
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