20 / 22
世界が広がる小学校(給食はない)
小学校に入学しました
しおりを挟む
月日の流れは早い。
実は小学校に入学しました。入学式はなかったけど。
ちなみに公立校。意外に思ったが女児を守るということは国の威信がかかっているせいか、女児に対するケアと警備が充実している。
同級生は五人。つまり私含め六人。
うーん、日本の未来は暗い。
入学以来、豊華ちゃんはぴったり私にくっついて離れない。
完全に同級生を警戒している。と言うか、同級生全員がお互いを警戒している。
…小学一年生ってこんなのだっけ?
もっと無邪気に友だち百人できるかなって感じじゃなかった?
自己紹介しようか、と穏やかに笑う先生に出席番号順に始まった。
「あやせ、さなえです」
おかっぱ頭が可愛い子。
「しむらめいこ」
ボーイッシュな、ちょっと無愛想な子。
「せがわねねよ」
勝ち気そうな美少女。
「て、てしまとよか、です!」
ちゃんと自己紹介できてるよ、豊華ちゃん!(姉心)
「藤堂実です」
自分の紹介はとっとと終わらせて、最後の一人を見る。
「えっ…とぉ、はま、まりあ」
プルプル震えるチワワっぽい、ツインテール。
「はい、みんな上手に自己紹介できたね!今日から楽しくお勉強していこうね」
爽やかな先生。女児を教えるにも特別な資格がいるらしいよ。
しっかり監視カメラも教室内にあるし、定期的に色々な先生や国に雇われた警備員がランダムで様子を見にくるとか安全対策がされていた。
先生が女児盗撮なんてしようものなら、一発で刑務所で臭い飯……はないから、シリアルバーを齧ることになる。
教室内は前世の学校とあまり変わらない。黒板と掲示物、ランドセルを入れるロッカー。
ただ、女児の場合、特別授業でもない限り午前中で授業が終わるのが、前世との大きな違いだ。
基本的な国語算数理科社会を中心に、生きていくのには困らない知識を得ましょうねと言うことだ。
男性が都合の良い社会を作りたいなら、女性から学を奪えばいい。それをしない時点で、優しいと言えば優しい世界かもしれない。
もう滅びは確定しているから、女性の権利だなんだと騒がれるよりはある程度女性を自由に学ばせる方が楽なのかもしれないけれど。
勉強も一種の娯楽なのかな。
授業内容自体は、前世と同じだと思う。
国語はひらがなから始まり、算数は足し算引き算。家庭内学習している子も多いから全員問題なく、勉強を進められる。
ただ、三日目でまりあちゃんが消えた。
おっと、小学生でドロップアウト?
名誉のために言っておくが、いじめは無かった。
気の強いお嬢様っぽいねねちゃんも、話してみると我の強いツンデレ気質なだけでいじめとかは嫌いそうなお嬢さんだった。
豊華ちゃんにも問題が出てきた。
「お腹いたいぃ」
緊張とストレスがお腹に来ているらしい。
小心者なところがあるなと思っていたけど、思った以上に肝が小さい。どうやら勝ち気なねねちゃんが苦手のようだ。
話してみるとおもしれー女の片鱗があるのに。まあ、人には相性ってものがあるか…。
何も食べていないというので、一旦自宅に戻って牛乳と蜂蜜を持って豊華ちゃんの家で電子レンジでホットミルクを作る。
一般的な食材を使っているので怪しまれない。
「おぃしぃぃ」
「そっか、良かった。学校行けそう?」
「みのりちゃんが行くなら行くぅ」
随分と懐かれたものだ…。
…もしかして、この状態はあまり良く無い…?
………。
まあいいや!!!女児!難しいことよく分かんない!!!!
問題があったら、明日の私に丸投げするね!
「あら、きたの?」
「来るよー学校だもん。ねねちゃんおはよー」
「ええ、おはよう」
肘で突いて豊華ちゃんにも挨拶を促す。
小さくぉはよ、と言うと、さっと私の後ろに隠れた。
隠れられて無いけど。豊華ちゃん、ディストピア飯で育ってるくせに、小学一年生の割にデカい。
私も低くは無いが、豊華ちゃん、にょきにょき背が伸びている。小学生の成長ってこんなもの?
前世独身だったからよく分かんない。
そんな豊華ちゃんを見てねねちゃんが、鼻で笑う。
「とよかちゃんはよわむしね」
「…ぅもん」
ん?
「とよか、よわむしじゃないもん」
わーん!と泣き始める。
あ、これはあれだ。喧嘩というよりストレスの発露。
思った以上に豊華ちゃん、ストレス溜まってる。
タイミング悪く登校してきためいこちゃんがギョッとして立ち止まって、オロオロした。
なんかごめんね!と思いながら、豊華ちゃん背中を摩る。
ねねちゃんは気まずそうに、こちらを見て佇んでいた。
なんと言うか、ねねちゃんは愛されて育っているのだろうな、ということがわかる。
服はキチンとアイロンがかけられているし、髪の毛も丁寧にケアされて髪型も凝っている。
対して豊華ちゃんは、身嗜みはちゃんとしているが訳ありの子特有の雰囲気がある。そこがどうにも相容れないのだろう。
私?イヤほら、実家だと美味しいご飯食べられないから…。透子さんと美味しいものやっほーい!という精神だし…。
「豊華ちゃん、豊華ちゃん、気が合わないって子は人生でどうしても出てくるよ。親だって気が合わないしね」
ぽろっと本音が漏れたら、聞こえたのかドン引きしたような顔でめいこちゃんに見られた。
「あなた、ほんとにおないどし?」
豊華ちゃんが少しずつ落ち着いてくると、めいこちゃんの声。涼やかクール系である。
「同級生だから同い年!」
中身は考えないものとする。
実は小学校に入学しました。入学式はなかったけど。
ちなみに公立校。意外に思ったが女児を守るということは国の威信がかかっているせいか、女児に対するケアと警備が充実している。
同級生は五人。つまり私含め六人。
うーん、日本の未来は暗い。
入学以来、豊華ちゃんはぴったり私にくっついて離れない。
完全に同級生を警戒している。と言うか、同級生全員がお互いを警戒している。
…小学一年生ってこんなのだっけ?
もっと無邪気に友だち百人できるかなって感じじゃなかった?
自己紹介しようか、と穏やかに笑う先生に出席番号順に始まった。
「あやせ、さなえです」
おかっぱ頭が可愛い子。
「しむらめいこ」
ボーイッシュな、ちょっと無愛想な子。
「せがわねねよ」
勝ち気そうな美少女。
「て、てしまとよか、です!」
ちゃんと自己紹介できてるよ、豊華ちゃん!(姉心)
「藤堂実です」
自分の紹介はとっとと終わらせて、最後の一人を見る。
「えっ…とぉ、はま、まりあ」
プルプル震えるチワワっぽい、ツインテール。
「はい、みんな上手に自己紹介できたね!今日から楽しくお勉強していこうね」
爽やかな先生。女児を教えるにも特別な資格がいるらしいよ。
しっかり監視カメラも教室内にあるし、定期的に色々な先生や国に雇われた警備員がランダムで様子を見にくるとか安全対策がされていた。
先生が女児盗撮なんてしようものなら、一発で刑務所で臭い飯……はないから、シリアルバーを齧ることになる。
教室内は前世の学校とあまり変わらない。黒板と掲示物、ランドセルを入れるロッカー。
ただ、女児の場合、特別授業でもない限り午前中で授業が終わるのが、前世との大きな違いだ。
基本的な国語算数理科社会を中心に、生きていくのには困らない知識を得ましょうねと言うことだ。
男性が都合の良い社会を作りたいなら、女性から学を奪えばいい。それをしない時点で、優しいと言えば優しい世界かもしれない。
もう滅びは確定しているから、女性の権利だなんだと騒がれるよりはある程度女性を自由に学ばせる方が楽なのかもしれないけれど。
勉強も一種の娯楽なのかな。
授業内容自体は、前世と同じだと思う。
国語はひらがなから始まり、算数は足し算引き算。家庭内学習している子も多いから全員問題なく、勉強を進められる。
ただ、三日目でまりあちゃんが消えた。
おっと、小学生でドロップアウト?
名誉のために言っておくが、いじめは無かった。
気の強いお嬢様っぽいねねちゃんも、話してみると我の強いツンデレ気質なだけでいじめとかは嫌いそうなお嬢さんだった。
豊華ちゃんにも問題が出てきた。
「お腹いたいぃ」
緊張とストレスがお腹に来ているらしい。
小心者なところがあるなと思っていたけど、思った以上に肝が小さい。どうやら勝ち気なねねちゃんが苦手のようだ。
話してみるとおもしれー女の片鱗があるのに。まあ、人には相性ってものがあるか…。
何も食べていないというので、一旦自宅に戻って牛乳と蜂蜜を持って豊華ちゃんの家で電子レンジでホットミルクを作る。
一般的な食材を使っているので怪しまれない。
「おぃしぃぃ」
「そっか、良かった。学校行けそう?」
「みのりちゃんが行くなら行くぅ」
随分と懐かれたものだ…。
…もしかして、この状態はあまり良く無い…?
………。
まあいいや!!!女児!難しいことよく分かんない!!!!
問題があったら、明日の私に丸投げするね!
「あら、きたの?」
「来るよー学校だもん。ねねちゃんおはよー」
「ええ、おはよう」
肘で突いて豊華ちゃんにも挨拶を促す。
小さくぉはよ、と言うと、さっと私の後ろに隠れた。
隠れられて無いけど。豊華ちゃん、ディストピア飯で育ってるくせに、小学一年生の割にデカい。
私も低くは無いが、豊華ちゃん、にょきにょき背が伸びている。小学生の成長ってこんなもの?
前世独身だったからよく分かんない。
そんな豊華ちゃんを見てねねちゃんが、鼻で笑う。
「とよかちゃんはよわむしね」
「…ぅもん」
ん?
「とよか、よわむしじゃないもん」
わーん!と泣き始める。
あ、これはあれだ。喧嘩というよりストレスの発露。
思った以上に豊華ちゃん、ストレス溜まってる。
タイミング悪く登校してきためいこちゃんがギョッとして立ち止まって、オロオロした。
なんかごめんね!と思いながら、豊華ちゃん背中を摩る。
ねねちゃんは気まずそうに、こちらを見て佇んでいた。
なんと言うか、ねねちゃんは愛されて育っているのだろうな、ということがわかる。
服はキチンとアイロンがかけられているし、髪の毛も丁寧にケアされて髪型も凝っている。
対して豊華ちゃんは、身嗜みはちゃんとしているが訳ありの子特有の雰囲気がある。そこがどうにも相容れないのだろう。
私?イヤほら、実家だと美味しいご飯食べられないから…。透子さんと美味しいものやっほーい!という精神だし…。
「豊華ちゃん、豊華ちゃん、気が合わないって子は人生でどうしても出てくるよ。親だって気が合わないしね」
ぽろっと本音が漏れたら、聞こえたのかドン引きしたような顔でめいこちゃんに見られた。
「あなた、ほんとにおないどし?」
豊華ちゃんが少しずつ落ち着いてくると、めいこちゃんの声。涼やかクール系である。
「同級生だから同い年!」
中身は考えないものとする。
51
あなたにおすすめの小説
転生先は男女比50:1の世界!?
4036(シクミロ)
恋愛
男女比50:1の世界に転生した少女。
「まさか、男女比がおかしな世界とは・・・」
デブで自己中心的な女性が多い世界で、ひとり異質な少女は・・
どうなる!?学園生活!!
女性が少ない世界に転移しちゃったぁ!?
4036(シクミロ)
恋愛
男女比40:1の世界に転移した主人公
人のようで人ではなかった主人公が様々な人と触れ合い交流し、人になる話
温かい目で読んでいただけたら嬉しいですm(__)m
※わかりにくい話かもです
花嫁召喚 〜異世界で始まる一妻多夫の婚活記〜
文月・F・アキオ
恋愛
婚活に行き詰まっていた桜井美琴(23)は、ある日突然異世界へ召喚される。そこは女性が複数の夫を迎える“一妻多夫制”の国。
花嫁として召喚された美琴は、生きるために結婚しなければならなかった。
堅実な兵士、まとめ上手な書記官、温和な医師、おしゃべりな商人、寡黙な狩人、心優しい吟遊詩人、几帳面な官僚――多彩な男性たちとの出会いが、美琴の未来を大きく動かしていく。
帰れない現実と新たな絆の狭間で、彼女が選ぶ道とは?
異世界婚活ファンタジー、開幕。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
女性が少ない世界でVTuberやります!
dekoma26+ブル
恋愛
ある日朝起きてキッチンに行くとそこには知らない男性たちが! …え、お父さん⁉
なぜか突然女性の少ない世界に来てしまった少女がVTuberをしたり、学校に通ったりするお話。
※大賞が始まった記念に2/3~6(金)まで連続投稿予定!
※忘れてなければ毎週火曜・金曜日の夜に投稿予定。作者ブル
異世界召喚されました。親友は第一王子に惚れられて、ぽっちゃりな私は聖女として精霊王とイケメン達に愛される!?〜聖女の座は親友に譲ります〜
あいみ
恋愛
ーーーグランロッド国に召喚されてしまった|心音《ことね》と|友愛《ゆあ》。
イケメン王子カイザーに見初められた友愛は王宮で贅沢三昧。
一方心音は、一人寂しく部屋に閉じ込められる!?
天と地ほどの差の扱い。無下にされ笑われ蔑まれた心音はなんと精霊王シェイドの加護を受けていると判明。
だがしかし。カイザーは美しく可憐な友愛こそが本物の聖女だと言い張る。
心音は聖女の座に興味はなくシェイドの力をフル活用して、異世界で始まるのはぐうたら生活。
ぽっちゃり女子×イケメン多数
悪女×クズ男
物語が今……始まる
行き遅れのお節介令嬢、氷の公爵様と結婚したら三人娘の母になりました
鳥柄ささみ
恋愛
お節介焼きで困っている人を放っておけないシアは、数多のご令嬢達から人気の令嬢だ。毎日ファンレターが届き、社交界に出れば令嬢に取り囲まれるほどである。
けれど、それに反比例するように男性からの人気はなく、二十七だというのに嫁の貰い手もないため、毎日母から小言をもらっていた。
そんなある日のこと、突然公爵家から縁談の話が。
シアは公爵家がなぜ自分に縁談など持ち掛けるのかと訝しく思いつつ話を受けると、なんと公爵の後妻として三人の娘の母代わりになれと言われる。
困惑するも、自分へ縁談を持ちかけた理由を聞いて、お節介なシアは嫁ぐこと決めたのだった。
夫になるレオナルドはイケメンなのに無表情で高圧的。三人の娘も二女のアンナを除いて長女のセレナも三女のフィオナもとても反抗的。
そんな中でもお節介パワーを発揮して、前向きに奮闘するシアの物語。
※他投稿サイトにも掲載中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる