殿下、それは私の妹です~間違えたと言われても困ります~
その一言で、オリヴィアは第一王子アルベルトの婚約者に決まった。
おざなりな決め方とは裏腹に、アルベルトはよき婚約者として振舞っていた。
彼女の双子の妹とベッドを共にしているのを目撃されるまでは。
妹は自分で仕掛けた罠に自分で嵌ったんだから自業自得。自分を姉と偽って王太子と寝て姉の名前ごと立場を乗っ取ったのだから、『オリヴィアとして王太子に殺されて』れば王太子妃として死ねて満足だったのでは?(※皮肉です)
人を呪わば穴二つと申しますし、妹は『オリヴィア』として王太子に何時また殺されそうになるかと怯え暮らせば良い気味ですよ。
王太子もオリヴィアが気に入って婚約者に選んだのなら、「右で」って言い方は不味かった。「右のご令嬢、貴女が良い。お名前をきかせて下さいますか?」ぐらい言わな。
そんで、偽物の手紙でおびき寄せられて·····その前に婚約者の家に忍び込まなあかんという事に疑問持てや·····妹とイタしてしまった、子が出来たかもしれん!だとしても、オリヴィアが良いなら「間違いを犯したのは悪かったけど、妹を姉として名前を取り替えさせて婚約者にするなんて嫌だ」と拒否し、オリヴィアとの婚約を護らなければいけなかった。
だって『楽しんだ』のは、自分が『良いな』と思って選んだオリヴィアが自分を受け入れてくれたから『楽しんだ』訳ですし。王太子は惚れた女の為にもっと男気を見せなきゃいかんかった。
何にしろ優柔不断過ぎる。この王家じゃ国の未来は暗いな。
最後
オリヴィア本人が幸せになるのは良いんですが、相手は·····
読ませて頂きましてありがとうございました。
この話、王太子の初手の過ちがどこまでも響いて、というなかなかの話ですね。
婚約者選びの時の態度が、王である親も婚約者の親も婚約者妹も婚約者本人も、「あ、こいつ、適当に選んだわ」と記憶されて、誰からも信用を失っているのに、そのことに王太子本人が気づいていないのが問題。その後、どれだけ誠実であってもそのことが響いて、とどめが婚約者妹と寝たこと。本人はそのつもりでなくとも、王太子はどっちでもよかったんだと立証してしまった。
適当に選んでなくした信用が回復していないから、双子であっても婚約者を識別できない息子に対して国王の提案は至極全うだと思う。婚約期間中、王太子は「オリヴィア」がよいと発信してなかったようだし。
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